2007年9月 8日 (土)

【SFワールドコン】4日目レポート

まだ終わらない(?)ワールドコンで昨日はイタリア人飲み会……。朝松健さんの主催でマッシモ・スマレさんの歓迎会だったのでした。知らないジャンル(ゲームやイラスト等)の人たちばっかりでちょっと緊張。井上も行かんかなーと思ったら、井上はウズベキスタン人飲み会だった……。何なんだ今週は。どうなってるんだ。

やっとワールドコン4日目の話。

朝はそのへんでコーヒー飲んだり、お散歩中のでっかいわんこを触ったりしてだらだらと出勤。お天気はいい具合にさわやかに晴れ。この後徐々に曇ってきて、日が暮れる前には怪しい感じになってきましたが。

午前中はお土産用の手ぬぐいを買ったり(国内の人にはカフェ・サイファイティークのメガネ拭き、日本語が分からない人には公式グッズの手ぬぐい、日本語が分かる国外の人には「宇宙塵」のオール日本語な手ぬぐい)、空手のワークショップとか、カフェクラッチェとかをのぞいて、グリーンルームに顔を出す。ここで飲み物や軽食をサーブしている英語圏の女性は、私が知る限りずっとここにいたのでした。そして本部の前では本格的なマッサージ・チェアを出してスタッフにマッサージをしてくれている英語圏のおにいちゃんがいたのだが、金曜日から一日に何時間かはそこでマッサージをしていたのでした。お疲れ様です。ほんとに、こういう人たちがワールドコンを支えているんだよなあ、と思うことです。マッサージのお兄ちゃんには「キミもどう?」と聞かれたけど、してもらわなかった。私はね~、マッサージとかカイロプラクティックとかすると、副交感神経が優位になりすぎて弛緩するらしく、その後必ず風邪ひいちゃうんだよ~。

グリーンルームで12時からの「幻想と怪奇」企画の人たちや井上雅彦さんや篠田真由美さんたちと何となく合流し、そのまま企画へ。出演は浅暮三文、マッシモ・スマレ、田中啓文、山之口洋、井上雅彦。イタリアで幻想小説の期間誌(と言ったらいいのか何と言うか)「ALIA」を出しているスマレさんにイタリアの幻想小説・SF事情を聞くのが中心となったけど……いやあ、イタリアの幻想文学出版事情ってキビシイなあ。まさかカルヴィーノの国がそんなだとは。ダンテ等の古典は、一部のインテリを覗いて一般的には「古臭い、つまんないもの」として受け取られ、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』なんかは、大学の先生が書いたというだけの理由で、エンターテイメントではなく自動的に「大学の先生の著作」となり、エンターテイメント文学ではやっぱり流行のアメリカものの翻訳一辺倒になってしまい……というところで、幻想文学やSFの「受け取り手」自体があまり多くないらしい。「ファンタジー」といえば『ハリー・ポッター』や『指輪物語』のような、いわゆる「剣と魔法の世界」ってことになっていて、SFは「進歩」を扱うので左翼系、ファンタジーは王侯貴族を肯定的に描くので右翼系、という棲み分けもできちゃっているとかで(あまり知られてないことかもしれないけど、イタリアって今でも共産党強いのよん)。

収益が上がらないので、装丁もイタリア人の現役イラストレーターに作品にあわせた新作を依頼するのではなく、欧米の「ありもの」のそれっぽいイラストにちょこっとお金払って使う、という状態らしい。どのジャンルでも「それだけで食ってゆく作家」というのはいない、というんだけど、私はそれはいいんじゃないかなー、と思うことです。ALIAの日本作品特集号は「売れたほう」だそうだけど、「何部くらいですか?」の答えが驚愕。「200部から300部くらい」って……。一瞬、スマレさんが日本語で答える時に桁を間違えただけかと思ったけど、それで間違いないそうです。200って……。でも、それでも出版や執筆を続け、レベルを維持している人たちがいること自体を尊敬すべきでしょうし、こういう出版事情の中でもそういう本が存在し続けられるイタリアをスゴイと思うべきでしょうねえ。自分も文句垂れてないでがんばろうっと……

その後いったんカフェ・サイファイティークに顔を出して、志村弘之さんとともに「井上徹について」を語り合う(笑)。去年の京フェスで判明したことだけど、実は志村さんは中高時代の井上の先輩なのであった。SF関係でこの某男子校の出身者多いなあ。それから大野典宏さんとカレーを食べに行き、来年のロスコンに参加するとかしないとかいう話(←もうこの語感で想像つくと思いますが、そうです、ロシアでやってるSFコンベンションです)。なんか……どんどんコンベンションに参加するのが当たり前になってきてるぞ。どうなってるんだ。

15時からテッド・チャン・インタビュー。出演はテッド・チャン、インタビュアー/通訳は菊池誠。何と言うか……ものすごく「普通の人」でした>テッド・チャン。驚くくらい普通の人。全世界の「変わった人」や「ゲージュツ家」を気取る作家に爪の垢を煎じて飲ませるべし。仕事をしながら作家養成のワークショップに通い、たくさん作品を書かないのは「いいと思えるアイデイアはそんなにたくさん思いつかないから」等々。とはいえ新作を書いて欲しいのは皆が望むところ。今、新作は準備中だそうです。待ちましょう……

14時から「ギボギボ90分」。出演は志水一夫、皆神龍太郎、永瀬唯。タイトルで内容が想像つく人には全く説明の要はなく、説明を要する人に理解してもらうのは難しい企画。まあ、アレです、往年の「大霊能力者」宣保愛子の「カラクリ」をTV番組から探る、という、私の好きな(笑)トンデモツッコミ企画です。それ自体は面白い企画なんだけど、説明がとっちらかっちゃってて繰り返しが多いのが辛く、半分で挫折、撤退。

その後ボードゲームの部屋の撤収作業を手伝っているあたりで突然電池切れ。すげー切れた。ダンボール箱にガムテを貼っていると、どこからともなく回状が。アメリカから来た参加者の女性が入院し、病院では現金支払いを求められているので、是非、寄付を、ということだそうで。自分も病人だから他人事じゃないので小額紙幣だけお持ちしましたけど、それにしても、やはし掛け捨てだろうが何だろうが旅行保険って入っとかないとダメっすね。そういや井上は旅行保険入ったんだろうか。ロシア系お食事で太って後々健康に悪影響が出ても、保険じゃカバーできないんだけれども(笑)。

というわけでここで私にとってのワールドコンはおしまい。友人の中には会社休んで5日間みっちり参加した偉人もいる……。終了後しばらくしていろんな話が耳に入ってきましたけど、一番スゲエと思ったのは、国のお金で何人もゲストを送り込んできた某国。その企画をやった日本側の人たちの献身にもかかわらず、彼らは「ありがとう」の一言でもなかったらしい。それ考えると、高級官僚も人情味のある対応をしてくれて、ゲスト予定者とも本音をぶつけ合う喧嘩をしたロシア企画なんて、その500倍くらいマシだしみんな誠意あると思ったことです(しかも、どっちも日本語で対応してもらった……)。というか、時には馴れ合ったり頼ったり、時には「何だとこの野郎!」ぐらいのことを言ったりしながら続いてゆくような交流こそホンモノではないかと。これもワールドコンで学んだことの一つだったなあなどと、ちょっとまともな結論を言ってみたりしてシメたいと思います。次のWorldcon in Japanなんて、あったとしても半世紀ぐらい先だろうけど……

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2007年9月 7日 (金)

【SFワールドコン】3日目レポート

パヴァロッティが亡くなっちゃいましたねえ。テレビでコメントする「有名タレント」や「一流キャスター」が次から次へと教養(というかそれ以前の常識)のなさを露呈して、ハラハラしてテレビも見てられん。「普通のテノールには出せない何オクターブもの声を」とか云うな(笑)。ホセ・カレーラスの老けっぷりにびっくり。でも、ギラギラ感が後退してステキなおじさまになってましたね。萌え(笑)。三大テノールの中では最も「いつまでもギラギラ」だったパヴァロッティ。声楽家としてはあんまり好みじゃなかったけど、でもこういうスターってやっぱり一つの時代に一人は必要なものだと思うことです。

今日はパヴァロッティが歌ってるヴェルディのレクイエムでも聴きましょう(ショルティ盤だよ!)。ルチアーノ・パヴァロッテイ、享年71歳。合掌。

で、ワールドコン3日目ですが。

この日も前日に引き続き涼しくて曇り。湿度は高めだけど、今年の夏のことを考えるとものすごく快適と言えましょう。朝はそのへんでコーヒー飲んだり、お散歩中の小さいわんこを触ったりしてだらだらと出勤。午前中はまずグリーンルームに顔を出して、ファンジンアレイや展示ホールを回り、知ってる人とも知らない人ともそこらへんで立ち話したり。でも国外の人も国内の人も私に横浜の地理を聞かないように! 何も解決しませんから(笑)!

12時からサイバーパンク企画。出演は巽孝之、菊池誠、アイリーン・ガン、とりにてぃ。前半はウィリアム・ギブスンの久しぶりの新作と、デビュー当時のギブスンについて等。間に「サイバーパンク・レディ」によるピンクレディの「UFO」の歌と踊りをはさんで後半へ。後半は「街で見かけたサイバーパンクっぽいもの」。もうすでにサイバーパンクは本気でカッコイイものというより、ネタですね(笑)。でも、クラブシーンでは今でも「サイバーパンクはマジでカッコイイもの」なんだよなあ。そういうサイトも紹介されてたけど。個人的にも『マトリックス』なんかの映画をちょろっと見ただけで、小説は読んでいない的クラブ系、ファッション系の人たちのほうが「カッコイイもの」として受け取っているという印象はありましたけどね。「わらわらばーん」(『マトリックス・リローデッド』のエージェント・スミスがネオに群がって……のアレの人力再現イベント)の連続写真紹介などもあり。こういう、もの凄いクレイジーさと不気味なほどの統制の取れ方が同時に存在するのって、やっぱり日本の面白いところだと思うことです。

14時~16時の間はゴハン食べに行ったり、個人的に打ち合わせしたり、読者さんと交流したり。

16時からは「新しいスリップストリーム」企画。出演はマーク・ヴァン・ネイム、小川隆、K・J・ビショップ。出演予定のケリー・リンクは急遽欠場。一瞬「体調不良か?!」と心配したものの、理由は「ヒューゴー賞授賞式の時、着飾りたいから」。……はあ、そうですか(嘆)。しかしこの企画、「ああ、あの人もスリップストリームですよね~、この人もそうですよね~」と、英語圏の作家の名前が挙がってゆくだけで、正直、挫折。途中で退場してグリーンルームでちょっと寝る。

このあたりから体調がヤバくなってくる。私の場合、イベントでも旅行でも「2日目がヤバイ」のが定番なのであった。ペテルブルクでストラーニク(ロシア幻想文学作家会議)の時もコレでヤラレたんだよなー。

ヒューゴー賞授賞式は満員御礼。別な部屋で中継するというのでそっちに行って、途中で「ゲリラ企画・世界のヤヴァイ料理ショー」に行こうかなあと思ってたけど、全面的に挫折してホテルに帰って寝る。もうだいたい自分でもレベルは把握してるので、これは人を呼んだり病院に駆け込んだりするほどじゃないけど、出かけられないなあ、というのは分かる。ヒューゴー賞の後の飲み会もごめんなさいして、コンビニで買ったとろろ蕎麦をちょっと食べてあとはまた寝る。これでこの日は終了とほほでありました。

にしても、この日は気温低めで助かった。コンべンションに参加する病人系の皆様、お互い気をつけませう……

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2007年9月 6日 (木)

【SFワールドコン】2日目レポート追加

すんません。ワールドコンのレポートが滞ってます。おとといロシア人飲み会があって、ワールドコンの報告などしつつ飲み食いしてたらあり得ないペースで飲んでしまい、さすがにへたばったもんで……。彼らは私の何倍も飲んでても顔色一つ変えないんだよなー。井上は昨日、無事にウクライナから帰国しました。沼野先生はモスクワに行きました。太平洋からは台風9号が来ました。気圧低すぎ。ワールドコンが終わっても人の出入りが絶えないし実はまだ終わりません。どうなってるんだ。

で、ワ-ルドコン二日目のSF作家クラブのパーティに関する記述の追加だけ。当日、ご挨拶いただいた方々のリストです(敬称略)。順序の記憶がアイマイだったので(<ヲイ)、SF作家クラブのMLを待っていたのでした。

㈱早川書房代表取締役社長 早川浩 
アメリカ大使館広報文化交流担当官 ロナルド・ポスト
アメリカSF作家クラブ ロバート・シルヴァーバーグ
日本SF作家クラブ 小松左京

閉会の挨拶はSF作家クラブ会長 谷甲州

参加者は180名ほど(そ、そんなにいたのか……)。

そういや閉会してから読売新聞にワールドコンの記事が載ってましたね。「SF愛」なんてタイトルをつけられていた……。世界陸上みたいなわけにはいかないだろうけど、もうちょっと報道して欲しかったことです。つーか開幕前に報道してよー。

三日目、四日目のレポート準備中です。もう少しお待ちください。すんまへん。

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2007年9月 4日 (火)

【SFワールドコン】ワールドコン2日目レポート

まだへろへろです。昨日、近所のドラッグストアでアミノ酸サプリメントが激安だったので買いに行ったのですが、そのレジのおばちゃんがえらく喋る人で(ありがち)、「ああこれ効きますかよねぇ~。スポーツかなんかなさってらっしゃってお疲れなんですか~?」とか何とかいろいろ話しかけられたけど、まさか「えすえふで疲れてまして」とも言えず(笑)。

というわけでワールドコンの件についてですが、自分の企画とその準備でほとんどのエネルギーを使い果たしたので、あんまりあっちこっち回ってません。

私は金曜日から日曜日まで参加。その初日の午後にいきなり自分の企画が連荘というのはなかなかキビシイものがありましたがまあこれはしょうがないっすね。11時ちょっと前くらいに会場に着くと……受付が大変なことになっていた。すごい長蛇の列。SF作家クラブの受付が別になっていなかったらどうなったことやらと一瞬びびる。なんにしても、自分ももうちょっと早く来ないとだめっすね。

大会本部奥のグリーンルームに直行。「スチームパンク/歴史改変」の関係者はイメージに反して(?)妙に整然と早めに集まり、余裕を持って時間前に整然と会場に移動。

12時から「スチームパンク/歴史改変」企画。出演者は高野史緒、宇月原晴明、荒巻義雄、永瀬唯、新戸雅章(プログラム記載順)。オープニングで「それっぽい」映像を流しながらテスラコイルにぶいぶい言わす計画は結局まっとうできず~orz 各自わりと勝手に喋る(笑)。私以外の作家はみなちゃんと「過去の科学技術と向き合う」というようなことを考えながらスチームパンク的なものを書いていると知ってびびる。うう、私は正直、自分がデビューして評論を書かれて初めて「スチームパンク」という言葉を知ったですよ(汗)。史学専攻なワタシ的には、「歴史改変」のほうがツボで、好きなものを取り込みまくっているいるうちに結果としてスチームパンクと呼ばれる領域に入っていたという感じなので。空席と立ち見のバランス、人の出入りを考え合わせると、入りは満席以上。やはり荒巻さん効果かな。

で、本当は20分から15分前には終わらせなきゃならないところがぎりぎりまでやってたので、14時からのロシア企画はちょっと慌しく始まる。こちらはロシア式(?)に打ち合わせもへったくれもなく「最終的に帳尻を合わせればいい」状態。出演者は大野典宏、高野史緒、沼野充義、緊急に召喚の呪文を唱えられた宮風耕治。ロシアのサブカルチャーが「オタク」化しているという話とSFについて。最近は東大に来るロシア人留学生の中にも、日本の漫画とかを研究したい、と言ってくる人が出現しているらしい。ひえ~。ここで「日本側から見たロシアのオタク化」だけでなく「現地ロシアで見たロシアのオタク化」について語れなかったのはつくづく残念。でも、「日本側から見たロシアのオタク化」と「ロシア的な思想や文学土壌とSF」について語っているだけでも時間はめいっぱい使ってしまいました。

パネルの後に質疑という形にせず、なんか発言があったらその場で適当にしてね、という形式にしたので、随時参加者から質問が出たりして面白い展開になったかと。宮風の著書『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』をすでに読んでいるという人がけっこういて、緊急の召喚であったにもかかわらず、集客に宮風効果もあった様子。スチームパンク企画同様、平日の企画であるにも関わらず、ほぼ満席状態。家庭内から東京大学、大阪、モスクワ、ロシア大使館に至るまで各方面にメーワクをかけまくったロシア企画ですが……ううむ、これは帳尻が合ったのか? ロシア関係は「何一つ予定通りには行かないけど何故か最後には帳尻が合う」ことになってますが……

廊下で友達や読者さん達と交流……したけど、ほぼ抜け殻状態だったので、たいした対応ができなくて申し訳ない。そのまま何人かでだらだらとカフェ・サイファイティークに移動してちょっとだらっとするが、私はSF作家クラブのパーティがあるので、早めに退出して荷物を減らしにいったんホテルへ。

19時からSF作家クラブによるレセプション・パーティ。ここが一番知ってる人密度が高いので安心するような、SFWAのゲストがいっぱい来てるので気を使うような。むむう、アメリカ大使館は新任の文化担当官を送り込んで来たね……。やはし何だかんだ言って、ワールドコンはアメリカのもんですのう。

と、この辺りで体力的に限界。二次会はごめんなさいしてホテルに帰って爆睡。まあ、基本的に最も大事な上記三つのイベントは終了したので、ひとまず安心。あとは見物人に徹すればいいやってことで。

とりあえず、二日目はこんなところでございました……

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2007年9月 2日 (日)

【SFワールドコン】ワタシ的には閉幕

帰ってまいりました……

明日は行かないので(体力が……orz)ワタクシ的にはワールドコンは今日で終わりです。

家庭内から東京大学、大阪、モスクワ、ロシア大使館に至るまで各方面にメーワクをかけまくったロシアSF企画は、空席と立ち見のバランスを考えるとほぼ満席で、内容的にも成功だったと言えましょう。スチームパンク/歴史改変企画のほうは、荒巻さん効果でしょうけどもうちょっと入ってたかな。

詳しいレポートは明日から書き始めます。

とりあえず今日は寝ます。へろへろっす。皆様、お疲れ様でした……

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2007年8月30日 (木)

【SFワールドコン】開幕

ついに始まってしまいました、ワールドコン。もう逃げも隠れもできないワールドコン。報道は……ううむ、私が知る限り、されてないような……。Yahooでさえ報じてくれない……。本当にやっているのかワールドコン。

実はまだ家にいるもんで。

明日のスチームパンク/歴史改変企画とロシアSF企画以降、日曜日の午後まで横浜にいます。泊まりは駅近くのビジネスホテルだけど、部屋での交流会とかにもできるだけ出ようと思っております……

……けど、正直、こういうイベントって苦手なんだよう。語学ダメ系なのでガイコクから人がいっぱい来るのもプレッシャーだし。と、外国の人に愚痴っていたのは秘密だ。しかも日本語で。情けなさ過ぎだorz。何か一つくらい自慢になるようなことはないのか自分。頼みの綱の井上もおらん……。結界だらけだ。どうなってるんだ。あんまりテンションも上げずに、間違ったジャポネスクな格好をして会場の何処かに潜伏していると思いますので、気が向いたらテキトウに声をかけてやってください。ここは更新できるかなあ。チャンスがあったらやってみますです。

ではワールドコン参加者の皆様、よろしくお願いいたします。

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【SFワールドコン】スチームパンク企画:ローテク万歳(笑)!

いよいよ明日からワールドコンですよん。泣いても笑ってもワールドコン。アドレナリン出してても鬱入っててもワールドコン。

スチームパンク/歴史改変の企画も、ちょっとオープニングにテスラコイルにぶいぶい言わしたろか、とか、演出面でもいろいろと画策しております。

でもって、担当の尾山ノルマさんに資料として渡さなければならないでっかいファイルがあったのですが、これがねー、送れないのよー。メールの添付ファイルにしてもダメ。ファイル送信サイトに送り込んでもダメ。結局、ワタクシのパソちゃんが遅いようなのだ。気がついたら世の中から取り残されてた、って感じですか……

で、我々はついに、最後の手段に出たのであった。

駅でCDR手渡し(笑)。

お互い近くに住んでいたからこそできた超ローテク技。ま、『ヴァーチャル・ライト』の配達人シェヴェットみたいなもんですかね(違)。

もう、あっちこっちに結界が張ってあって、何が何だか分かんないっすよー。

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2007年8月29日 (水)

【SFワールドコン】ゲリラ企画:世界のヤヴァイ料理ショー

2001年に幕張で、非公式ゲリラ企画として、大野典宏さんを首謀者にかのシュールストレミングを開けたことがある(というかですね、それ以降の数年間、SF大会とは関係なく、我々は毎年ラップランド人のように食っていたのですよ)。要するにソレ系の企画なのだが、ついにシュール缶は航空機での輸送が禁止になってしまったのです。というわけで横綱不在の場所となってしまい、私なんかはもう呆然なのですが……

でも大野典宏さんとかかずめさんさんとかの勇者はそのくらいのことでは絶望したりしないのであった。9月1日、ちとヒューゴー賞の授賞式と重なってるのがナニですが、大体そのくらいの時間にぼちぼち始めてる、という感じだそうです。私はいつ頃から参加できるかなあ。まだ不確定要素が多すぎるので見当もつかないのですが、必ず行きます。場所は多分、展示場前あたり。「カフェ・サイエンティフィーク」に予告の張り紙が出る模様。

以下はかずめさん作成の英語版つきリスト。

"The World wide worst foods show" exhibited foods list.

  • くさやの干物(日本、伊豆諸島特産) Kusaya: fish salted with fermented liquor and dried. (Japan; Izu islands)
  • 鮒寿司(日本、滋賀県特産) Funazushi: fermented crucian carp, archaic type of Sushi (Japan; Shiga pref.)
  • ドリアン果肉(東南アジア) Durian flesh(Southeast Asia)
  • ドリアン羊羹(東南アジア-日本) Durian jelly(Southeast Asia - Japan)
  • ドリアンチップス(東南アジア-日本) Durian chips(Southeast Asia - Japan)
  • 臭豆腐(東南アジア、中国、台湾) Stinky tofu: fermented tofu (Southeast Asia, China, Taiwan)
  • 腐乳(東南アジア、中国、台湾) Pickled tofu: fermented tofu (Southeast Asia, China, Taiwan)
  • 皮蛋(ピータン)(中国・台湾) Century egg: matured duck egg (China, Taiwan)
  • ナムプラー(タイ) Nam pla: fish sauce(Thailand)
  • ノニジュース(環太平洋に産地多数)Noni Juice: great morinda Juice (Pacific-rim nations. "Noni" is Hawaiian name)
  • ゴーヤ原液(日本、沖縄特産)Bitter melon Juice(Japan; Okinawa pref.)
  • ゴーヤチップ(日本、沖縄特産)Bitter melon chips (Japan; Okinawa pref.)
  • 納豆(日本)Natto: fermented soybeans(Japan)
  • サドンデスソース(コスタリカ) SUDDEN DEATH sauce(Costa Rican)
  • 生ハバネロ(中南米) Fresh Habanero chilli(Latin America)
  • 蜂の子(日本、長野県特産) larvae of bees(Japan; Nagano pref.)
  • カイコの蛹(日本、韓国) Pupae of silkworms (Japan, Korea)
  • わさびらむね(日本) Wasabi ramune: wasabi flavour sweet soda (Japan)
  • カレーラムネ(日本) Curry ramune: curry flavour sweet soda (Japan)

ううむ。一つ一つは「まあ、そういう食材って、あるよね」って感じだけど、集めるとなんか引くよ(笑)。でも食べたことのないものも多いし、好奇心だけで「買っちゃえー!」ってできないものもたくさんあるので、この機会に親しんでおくのも手か……。ちょっとだけ「見知らぬ星に着陸して、現地の人にナゾの食品を差し出されたら……」の気分が味わえる企画。いやこれ全部地球上の食べ物だから(笑)!

で、まさかとは思いますが「シュール缶、うちにあるよ」という方がいらっしゃいましたら(いやいないとは思うけどさ)、ご一報くだされば幸いです。

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2007年8月27日 (月)

【SFワールドコン】ロシアSF企画ファイナルアンサー

暑い。それもハンパではない。ピークは過ぎたものの、体力のピークも過ぎちゃってるのでちっともラクにならない。なのに大阪では世界陸上をやっている……。暑さで倒れる選手、救急車で運ばれる選手が続出してて、怖くて見てられん。ギリシャでは暑さと乾燥が原因で山火事が起こり、死者が出ている。でもバイロイトに行ってる友達は「いい気候」と言う(あの劇場で猛暑だったらえらいことになりますね)。うちの近所ではまだ熟してない柿が道路に散乱してヤバイことになっている。ファミリーマートでは「宮崎フェア」をやっている。地球は広いなあ。どうりでワケの分かんないことが起こるはずだ。そうとでも思わないとやってらんないっすよー。

で、七転八倒のロシアSF企画ですが……

結局、国内で今もっともロシアSFに詳しい宮風耕治さんを動員することになりました。もともとこの企画には動員すべき人間だったのですが、職場でめちゃくちゃ忙しい部署に配置になっちゃってるので誘えなかったんですよね。でももうこうなったら多少の犠牲はやむを得ん、すまん宮風、ということで、ちょっとムリヤリな感じで大阪から引っ張り出します。ホンマにすまん、宮風。

ということで、沼野充義、大野典弘、宮風耕治という、結果としてはロシアSFを語らせるには国内での人材としては最高峰の面子が集まる結果に。まあ、ということは話はSFに偏るわけですが……って、そもそもこれはSFのワールドコンの企画ですが(笑)。で、高野は何をするのかって? そらパネラーを紹介した後はラクをする役です(笑)。

そう、井上徹は何をするのかというとですね……実はこの時期、日本におらんのであった。しかもモスクワだったらまだあんなこととか、こんなこととかに期待できたものの、でもキエフ。やっぱり何故か寸止めなロシアSF企画……

結界が張ってあるのかもしれない。

というわけで……何だかんだ言って8月31日14時から417号室で。その前のコマはスチームパンク/歴史改変でございます。よろしくおねがいいたします……

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2007年8月22日 (水)

【SFワールドコン】ロシア企画絶望:ゲストに誠意なし

やっとコワレーニンと連絡がついた……かと思いきや、何だかんだと正当化しようとはしているものの、結局、彼の関心は「自分が日本にいけるかどうか」ということだけで、行けないんだったらあとはどうでもいいとしうことらしい。

実は招聘自体が頓挫してから、「スカイプで出演できないか」ということで検討し、それを説明するメールも送っていたのですが。そのためにスチームパンク企画との時間の入れ替えまでしてもらったのに(でないと、通信するならモスクワは早朝になっちゃうんで)。

でも結局、話が招聘からスカイプに変わったら態度が激変。「忙しい」とか「説明を受けていないので自分が何を話したらいいのかも分からない」等と言い出したのですね……。つーか、私が5月にすでに送ってた企画書、読んでないのが発覚……orz 「読んだ」と主張しても、話がかみ合わんのでバレバレなのだよ。もともと「SFの人」ではないのでワールドコン自体にさほど関心がなかったとしても不思議ではないが、企画自体には興味を示していたような発言はしていたんだけど……それって要するに、「日本に遊びに行くため」の方策だったのかなあ。

騙されてたんか……私。このトシになって、多少は人を見る目は出来てきたと思ってたけどなあ。本当に信じていたのに。ショックだ。

まあロシアの人は日本人に比べれば一般的に大雑把だから、間際になるまで具体化しなくてもフツウか……くらいにしか思ってなかったけど、不誠実っていうのはなあ……。それは民族的特性ではなく、個人の問題だと思う。

お上の保護を受けられるお芸術や、黙ってても売れるヲタ漫画の狭間で、今、日露のエンターテイメント文学方面での交流はかなり危機的なのでございますよ……。日→露の翻訳者はおブンガクか売れるヲタ漫画の翻訳にかかりきり、露→日の翻訳者は手弁当で疲弊して戦線離脱。どちらの側にもSFや幻想文学を紹介・翻訳する人材が底をつきつつあるわけです。私もここまで悲惨な状態になっていると知ったのはここ数年のことで、かといって私に翻訳ができるわけでもなく、「つなぎ」とか「たいこ持ち」として自分に出来ることを、というのでワールドコンにロシア企画の名乗りをあげたのでしたが……。これで「おお、なんかロシアおもろそうだ」と思ってくれる人が(特に語学的に未来のある若い人がぁ~!)数人でも現れてくれれば、あるいはせめてSFMがまたロシアSF特集を組む気になってくれれば……と思って。

コワレーニンはこの趣旨を理解してくれたからこそやる気になったんだとばかり思ってたけど、実はこれを書いた添付ファイルを読んでさえいなかったわけです。

つうかですね、上記の危機的な状況を理解して、義務も義理もカケラもないスポンサー探しを激務のさなかにしてくれたガルージン公使の誠意はどうなるねん。いい面の皮ですがな。でも、ここまで事実が出揃ってみると、もしかしたら招聘計画は成功しなくて正解だったかも。もし成功してたら、ガルージン公使の誠意も労力もコワレーニンに踏み台にされることになったわけですから。それだけは許せん。

まあコワレーニン、才気溢れる面白い人ではあるんですけどね……

ここまで事情を公開する必要があるのか……と疑問に思われる向きももちろんあるでしょうけれど、私は公開すべきだと思っています。私自身は恥をかくことにはなるけどさ~。

というわけで、当日、いつものヲタな面子でヲタな話をする方向で調整します。聞く側としては「またこいつらかよ~」ってな面子ではありますが、内容は保障しますです。

しかし……文筆業仲間のヲタ仲間より、純粋培養旧ソ連エリート高級官僚のほうが「えすえふたいかい」の説明をよく理解してくれるのってのはどうなのよ?! なんかいろな意味で間違ってる気がするのは私だけ……?

(ワールドコン後、9月7日に追記)いやあ、しかし、国のお金で何人ものゲストを送り込んできた某国の企画をやった人たちなんか、あんなに誠心誠意尽くしても、向こうからはありがとうの一言でもなかったらしい。それ考えると、高級官僚も人情味のある対応をしてくれて、ゲスト予定者とも本音をぶつけ合う喧嘩をしたロシア企画なんて、その500倍くらいマシだし誠意あると思ったことです(しかも、どっちも日本語で対応してもらった……)。というか、時には馴れ合ったり頼ったり、時には「何だとこの野郎!」ぐらいのことを言ったりしながら続いてゆくような交流こそホンモノではないかと。これもワールドコンで学んだことの一つだったなあなどと、ちょっとまともな結論を言ってみたり。

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2007年8月18日 (土)

【SFワールドコン】タイムテーブル一部変更

すいません、各方面に迷惑をかけつつ、タイムテーブルを一部、変更させていただきました。オトナの事情により、ロシアSFとスチームパンク/歴史改変の時間を入れ替えてもらったのでございます。

ということで、両企画の時間帯は

8月31日 部屋番号417

12:00- スチームパンク/歴史改変 Steampunk and Alternate History

14:00- ヲタクエクスプレス 東京発モスクワ行き Otaku Express: from Tokyo to Moscow

ということに。

どうしてこういうことになったのかというと……ううう、大本営発表はちゃんとやりますです。

じゃ、ちょっとコミケに行ってきます……

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2007年8月 9日 (木)

【SFワールドコン】タイムテーブル一部公開

SF作家クラブ主催企画のタイムテーブルが公開された……のかなあ。少なくとも、会員に「公開していい」という連絡は来てませんけど。でも、どうも公開していいっぽいのでリンク貼っちゃいますかね。

第65回ワールドコン/第46回日本SF大会 Nippon2007 日本SF作家クラブ主催企画

ロシアSF企画とスチームパンク企画は31日の午後に連荘。それはそれでがんばりますが……しかし、ロシアSF企画、諸般の事情により、実はこの時間帯では不可能になってしまうかもしれない罠。

今、変更可能かどうか問い合わせてますが……

どうなっちゃうんだ? 昔から(?)「ロシア関係は最後にはどういうわけか何となく辻褄が合う」と言われてますが、ううむ……合うような気がしないよう。どうするんだ? ホントに、どうなっちゃうんだ……?

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2007年8月 7日 (火)

【SFワールドコン】スチームパンク打ち合わせ

いやあ、しかし……広島の原爆忌の日に日本にIAEA査察団が来るなんてショックだぜ……orz 地震のせいとはいえ……よりによってこの日に……日本に……orz やっぱりこれは核武装ににじり寄ってるとしか思えないアベちゃん政権に対する祟りだよなあ。

昨日、巽孝之・小谷真理夫妻を中心に、スチームパンク企画とサイバーパンク企画の合同打ち合わせがありました。Jコレクション・フォーラムの打ち合わせし過ぎの教訓があるので、お互い、自分の考えみたいのはここではあまり語らず、演出を何かやるのかとか、この人が出るからにはここんとこだけは押さえといたほうがいいだろうとか、そういう話。まああとは酒飲んでパスタ食って雑談ですが、こういう「ムダ」っぽいところがないと企画進行ってちゃんと進まないんだよねえ。どうりで国家元首の訪問の日程とかアイスホッケー場で決めてたりするはずだ。

ああ……いいなあ。ちゃんと進んでて(爆)。だって……それに比べたら……ロシアSF企画なんて……orz

もー、コワレーニン、てめえ、私のメールも添付ファイルもちゃんと読んでないだろうっ! まあ私のゴガクリョクに限界があるのは認めますが……。でもやっぱりちゃんと読んでないよなあ、どう考えてもorz

というわけで、スチームパンク企画も詐欺で空気売ろうとしてる(笑)わけぢゃないです~。ちゃんとやってますやってます。

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2007年7月29日 (日)

【SFワールドコン】ロシアSF企画中間報告

一体、何と何の間の「中間」なのかということはさておき。

ワールドコンまであと一ヶ月になりましたねえ。なんかあまり外に情報が出ないので、「本当に準備してるのか?」「この企画とかあの企画とかは本当にヤルキあるのか?」等々の疑問もあちこちで発生しているようです。mixiのコミュでは「下手な詐欺師に空気を売りつけられている感じ」とか言われちゃってますね(笑)。いや、SF作家クラブの範疇で準備してる自分でさえ、下手な詐欺師になって空気を売りつけようとしている気がしなくもなかったんで、参加者が不安に思うのも当然かと。

で、なんか内々ではタイムテーブルが出てますが、何故か外部持ち出し禁止を言い渡されてますので(まだ変更がありえる、ということかなあ)、これはここで出しちゃったらだめなようです。でも準備はちゃんと進んでます。スタッフの皆様はとってもがんばってます。SF作家クラブもがんばってます。

ロシアSF企画は「本当にヤルキあるんかい」と思われてる企画の一つのようで、概要だけでも発表したら?とさんざん言われて来ましたし、なんかいろいろ憶測を呼んじゃったりしてるみたいで。いやあ、あまりにも不確定要素が多かったのと、ある部分で外惑星を経由して火星に行くみたいな状態になっちゃってたので、発表できないことが多かったのですすいませんすいませんorz でもあちこちに企画のタイトルやゲストの名前がもう出ちゃってますので、現状について説明できる限りのことはご説明いたしたいと思っておりますです。

ヲタクエクスプレス 東京発モスクワ行き!

メインゲスト:ドミトリー・ヴィクトロヴィチ・コワレーニン(翻訳者・ヲタ研究家)

パネラー:沼野充義(東京大学大学院教授・ロシア文学)、大野典宏(ロシアSFの人)、高野史緒(作家)

ロシアにおける超日本ブーム(ヲタマンガからゲイシャ・スクールまで)、ルキヤネンコの日本ネタSF、日露ヲタ交流等と今後の展望について、パネルデイスカッションで行き当たりばったりに語り倒します!

タイトルは当然、エロフェーエフの名作『酔いどれ列車 モスクワ発ペトゥシキ行き』のパロディですけどまあそれはどうでもいいですかそうですか失礼いたしました。ドミトリー・ヴィクトロヴィチはSFの専門家ではなくて、一般には村上春樹のロシア語版の翻訳者として知られている人です。が、実はヲタ的サブカルチャーの研究家でもあって、それ系の話を聞くとむちゃくちゃ面白い人です。なんかロシアでも日本でもいつまで経っても村上春樹の付属物のような扱いを受けてますが、正直、私はこの人は単体で売り出すべき逸材だと思ってます。

というわけでドミトリー・ヴィクトロヴィチを呼びたいわけですが、やはし問題は資金なわけですよ。もちろんワールドコンはプロもアマも等しく自力参加が原則ですが、作家とか翻訳者ってーのはごくごく一部の人を除いて、基本的にはカネがないもんなんで。ロシアも潤ってるのはエルネギー関係の大企業とか、そいつらにブランドもの売りつけてる人たちだけなのよー。ゴルビーだって先月、日本に来てそういうこと言ってたのよー。国際交流基金も大学ももう招聘の枠がないのであった。もっと早く動ければよかったんだけど、ワールドコンの日程とかゲストの予定とかと、いろいろ様子見な要素が多くてですねえ……。ってなわけで、誰かスポンサーでもいない限りどうにもならん、ということでスポンサーを探してたわけなんですが……

まあ結局万策尽きて大使館のえらいひとに相談しちゃったわけですな。でもこっちも相談するのが遅すぎた……っていうか、向こうも動いたのが「ロシア時間」だったし……いやまあ、一番忙しそうな時期だったんで仕方ないけど。連絡があった時にはびびりましたよ。もうとっくにバックレられてると思ってたので。というか、そもそもは文化人招聘の助成金について相談できる機関はないか、という話だったにもかかわらず、どういうわけかえらいひと本人がいつの間にか自分でスポンサー探ししてたし……というわけで、文句の言いようはないわけですよ。ワールドコンの話を真面目に取って動いてくれただけでもありがたいわけです。なんでこういう話をしているのかというと、ロシア関係、「あてにならない」とか、「日本に対してヤルキない」とか思われがちだし(って、もしかして私もそういう認識を広めてるのか(笑)?)、特に政府関係は冷淡だと思われてるんで、そうじゃないという話もしておきたかったのです。上記のえらいひとによれば、ロシアも近いうちに国際交流基金のような機関を設立するという計画はあるそうです。……って、その計画も「ロシア時間」で進むんだろーなー(笑)。

まあこれ↑が「外惑星経由で火星に行く」話です。フライバイしちゃいましたけどね~。よく考えたら、なんで隣の国から友達一人呼んできて小一時間喋らすだけなのにこんなに大げさな話になっちゃってるんだって話ですが。

ってとこですが、ゲスト招聘は諦めたわけではありませんです。企画も今は「変更なし!」ということで。あとはちょっと気まぐれちゃんなドミトリー・ヴィクトロヴィチのヤルキ次第かなあ……

まあ現状はそんなところでございます……

あ、それから、私は「スチームパンク/歴史改変」企画にも参加します。こっちもまだスケジュール発表しちゃったらいけないのかしら。可能になり次第、お知らせいたしますです。

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2007年6月19日 (火)

【SFワールドコン】召喚の呪文各種

The 65th World Science Fiction Convention
August 30th - September 3rd, 2007
Yokohama, Japan

ワールドコンだ! ワールドコンが攻めてくるぞ! 海を越えてワールドコンが上陸してしまうのだ! 黒船の国からワールドコンが開国を求めてやって来るのだ! ……ウソです。日本が招聘したんです。私は招聘活動には関わってませんが。でも招聘しようとしている人々を応援しちゃいましたが。

というわけで、ワールドコンまであと二ヶ月半ですがな。

ロシアSF企画の準備もいよいよ正念場というところでしょうか。もうそろそろ軌道エレベータから飛び降りるくらいの覚悟で交渉しないといけないっすね。アジア太平洋フォーラムの田中健二さんからは「ロシア相手の交渉はパワーを見せつけないとダメ」というアドヴァイスを頂きましたが……ううっ、パワーっすか……そんな、ワタシに最も欠けているものを……orz 別な人(匿名希望)には「はったりをかませ、はったりを!」と。結局、言うてることはほぼ同じですね。少なくとも、気合は入れないとダメですね。

しかし召喚の呪文は自分が唱えるばかりのものではなく、唱えられることもあるわけです。「スチームパンク/歴史改変」の企画に召喚され、参加を表明いたしました。ううっ……が、がんばります。

カテゴリに「SFワールドコン NIPPON2007」を作ってみました。ろくに更新する内容がない……なんてぇことにならないことを祈ります(弱気だな)。

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