2009年7月 7日 (火)

Is anybody out there?

T-conのレポートは書き途中です。もう少々お待ちを。

わーい。ZTT Japanからフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのCDもらっちゃったー。

ZTTアーカイブスの第五弾がフランキー。そうか、もうあれから25年経つんだ……。どうりでわしらが年を取るはずじゃ。あの頃はのう、あの国はロシアではなくソ連といったんじゃ。ペテルブルクはレニングラードといったんじゃよ、お若いの。冷戦はフランキーのネタの一つだったんじゃ。げほがほごほ。

ファースト・アルバムのWelcome to the pleasure domeはいい意味でも悪い意味でも歴史的金字塔だけど、セカンド・アルバムのLiverpoolは、毒にも薬にもならないというか、聴けたもんじゃないというほどではないけど取り立てて聴くほどでもないシロモノ。もちろん、ZTT Japanもそれを承知でリリースしたんだし、解説を書いてる三田格も同様で、もう、解説なんて何を書いたらいいのやら状態。まあ当然ですね。

Pleeasure domeにはボーナスCD、Liverpoolにはボーナストラックがついているけど、どっちも、もう並み程度のコレクターならとっくに持っているであろうヴァージョンは入っていない。そんなのあったっけ、みたいなのが入っている。……とは言え、正直、自分でももうどのヴァージョンを持っててどれを持ってないかよく分かんなくなってます(笑)。どちらにもライヴのトラックが入ってるけど、これは「本当はどの曲もトレヴァーがブロックヘッズに演奏させた音源を切った貼ったして作ったサウンドで、フランキーはろくに演奏もできなかった」伝説が行き渡りすぎた今日においては、実はそこそこちゃんとしたバンドであったことの証拠として面白い音源ではあるんだけど、正直、トレヴァー・ホーン原理主義者としては、フランキーのライヴなんか心の底からどうでもいいっす。それより、何故、Happy Hiを入れない……

って、もっとまにやな人はもっと不満を言うであろう。不満を言い始めたら切りがないし。

それにしても、FGTHって「何」だったんだろう……と、今でもふと考えることがある。トレヴァー先生の「ネタ源」に過ぎなかったのか。それとも血肉を具えたバンドだったのか。実際にはその両方であり、聴き手にとってはそれ以上の存在であったのかもしれないけど。

実を言うと、私がフランキーの中で一番好きな曲は、Pleasure domeでもなければRelaxでもない。もちろんどっちも好きだし、Two tribesも好きだけど、どれも「一番」ではない。私が一番好きなのは、あのどうでもいいLiverpoolの最後の曲、Is anybody out there?なのだった。これは後半に長いインスト部分を含んでいて、構造的にも雰囲気的にも、Sealのファーストの最後の曲、Violetに似ている。トレヴァー先生はLiverpoolにはほとんどタッチしていないと言われてるいけど、実は案外そうでもないかもとちょっと思わんでもない。少なくとも、Is anybody out there?はトレヴァー先生の「真にやりたいこと」の一端が反映されてるんじゃないだろうか、と思っている。

80年代にこの曲を聴きながら考えていたある構想を、『ヴァスラフ』でも『赤い星』でもやりたいと思いつつ、結局やらなかった。やっぱり自分の深層を意図的にさらけだすことに恐怖感があるんだろうなあ……。そういうところを何とかしないと、本当には読者の共感は得られないのかもしれない。久しぶりにこの曲を聴きながら、実現しなかった『赤い星』の別ヴァージョンの結末について考える。ああ……せっかくシュイスキーを隠れ主役にしておきながら、愚かだったかなあ、自分。でも、「やりたいこと」と「完成度」が一致するとは限らないのも事実。

どの小説の構想に夢中になっている時も、どんなことで落ち込んでいる時も、誰を愛している時も、トレヴァー先生の音楽はいつも私とともにあったのよね。たとえその「ネタ」がフランキーだろうがAONだろうが、何であるかに関わらず。というわけで、まだクリアできていない課題についてねちねちと考えながら、またトレヴァー・ホーン・サウンドに耳を傾けるのであった。ここ四半世紀、ずっとそれをやってきたわけですね。恐ろしい。

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2008年10月26日 (日)

t.T.A.t.u 200KM/H in the Wrong Lane

Tatu1

トレヴァー・ホーン強化月刊。

言わずと知れた(でもないか)t.A.T.u.のデビューアルバムのインターナショナル盤。ロシアで2001年にレズビアンイメージで売り出したレナとジュリアのデュオ。なんかねー、元児童心理学者の音楽プロモーターという、80年代のポール・モーリーもビックリな怪しい経歴のおっさん、イワン・シャポヴァロフがプロデュースしてたのよねー。

ロシアでバカ売れし、2002年にインターナショナルデビューを画策したシャポヴァロフが考えたのが、かのフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドをブレイクさせたトレヴァー先生にプロデュースしてもらうこと。

それ自体は成功。シングルカットしたNot gonna get us とAll the things she saidはヨーロッパでは大ヒット。もっとも、こちらはマーク・アーモンド以上に時間も予算もなかったようで、アルバム中トレヴァー先生が手がけたのはこの二曲と、ソングライトも手がけているClownsの合計三曲のみ。

トレヴァー先生的にはt,A.T.u.はかなり気に入ったそうで、プロデュースにも力が入っている。90年代テクノの成果をこれでもか!とつぎ込みまくった過剰サウンド。「聴くところ」がいっぱいあるトレヴァー先生'sワールド。

でもこの時点でアルバム一枚分に達しないレパートリーの少なさが危惧されていた通り、その後ツアーの内容のショボさが取りざたされる。日本公演で「世間の規範に従わない自由さ=ふてぶてしさ」のつもりでドタキャンとか、記者会見での態度の悪さとかを演出したシャポヴァロフの戦略が何もかも裏目に出ちゃったり。多分、「ブリトニー・スピアーズ以上」を演出したかったんだろうけど、ねえ。

ああ……バカだなあ、シャポヴァロフ。日本という市場を完全に読み誤ったね。このキャラを日本で売り出すなら、当然、萌えに走るべきだったのだ。ロシアには日本的「萌え」に走る土壌は充分にあった(実際、今けっこうみんな走ってるし)。何しろこのインターナショナル盤のロシア版(中身は同じ)は、こんなジャケなのだ。

Tatu2_3 

……………………。

こっちのほうがずっといい。

日本盤もこれで売れば良かったのに。なんでやらなかったんだろう?

しかしいずれにしても、ロシアの女の子はオトナになっちゃうのがとても早いので、萌え路線で売り出しても2、3年後にどう路線転換したらいいのかとか、私にも案はないんですが。

その後2005年に新譜が出て、トレヴァー先生もClaving一曲だけプロデュースしてるけど、「頼まれ仕事」の時に精一杯見せる誠実さ以上のお仕事ではない。t.A.T.u.自体も、なんか方向性の見えないおねえちゃん達になっちゃったし。2004年のトレヴァー先生25周年コンサートの時に出てたけど、あ、意外とライヴでも上手いじゃんと思ったものの、実は口パクであることが判明。

これとかセカンドアルバムとか聴いててつくづく思うんだけど、私って結局、トレヴァー・ホーンが好きなだけなのねえ。ホントにsweat02 でも2003年にアムステルダムでNot gonna get us がこの世のものとは思えないほどヘビロテになってた時はさすがに狂いそうになったけど。何しろ、空港に着いたらこの曲がかかってて、ホテルに向かうタクシーの中でもかかってて、ホテルのフロントでかかってて、部屋でテレビつけるとPVで、次の朝起きて朝食のサロンに行くとまた流れてて、交通機関の案内してもらおうと思ってフロントに行くとこの曲がかかってて、ホテルから美術館に行くまでの間にあるキオスクのラジオからも流れてきて、また別なキオスクからも流れてきて……というのが毎日だったんで。さすがにこの直後はCD取り出しませんでしたねぇ。その後数ヶ月してまた自主的にヘビロテしたけど(笑)。

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2008年10月16日 (木)

Tenement Symphony

Marcalmond_tenement_symphony_2 トレヴァー・ホーン強化月間。

1991年、数年間ヒットに恵まれなかったマーク・アーモンドが起死回生の一枚としてトレヴァー・ホーンにプロデュースを依頼して出したと言われるアルバム。とはいえ、トレヴァー先生が手がけているのは後半のみ。当時すでに「世界一高価なプロデューサーの一人」と言われていたトレヴァー先生が高くつきすぎたのか、それとも、時間がかかるのを恐れたのか(私は後者だと思ってます(笑))。半分だけっていうのは惜しいといえば惜しいんだけど、各曲に特色がありながらも一体感のある一つの組曲的な出来になっていて、結果オーライなナイスな仕上がり。でも前半ほとんど聴いてないけど(笑)。すまんマークcoldsweats01

Tenement Symphony部分に含まれている曲は以下の通り。

1.Prelude
2.Jacky
3.What Is Love?
4.Trois Chanson de Bilitis -Extract
5.The Days of Pearlt Spencer
6.My Hand Over My Heart

1は6をフィーチャーした序奏。4はドビュッシーの歌曲集『3つのビリティスの歌』の第一曲「牧神パーンの笛」の冒頭6小節。そう、Art of Noiseの『ドビュッシーの誘惑』にこれのフルヴァージョンが入ってます。トレヴァー先生、よっぽどこの曲が好きらしい。

で、マークの思惑は大当たりし、2のJackyが英国でぶっちぎりの大ヒット。当時マークは音楽雑誌のインタビューで「しょっちゅうスーパーマーケットに行くようになった」とか言っている。何故なら「いつ行ってもこの曲がかかってて嬉しいから」。分るよ。泣かせるぜ。選曲はマークだったのかトレヴァー先生だったのか、これはかのジャック・ブレルのカヴァーなのですね。テクノ+フルオーケストラ+スパニッシュなアレンジ。超カッコイイ。原曲がシャンソンだし、ミュージシャンもプロデューサーも英国ポップの人なので、当然と言うべきか、微妙に「ダサさ」は含んだ上でのカッコ良さなのでご承知置きを(笑)。もっとも、その最初からちょっとダサくてレトロだからこそ、今聴いても古臭さを感じない。ざっつ英国ポップマジック(笑)。

2は何と、裏バグルズ新曲だったのだ! トレヴァー先生とブルース・ウーリーの書き下ろし。いやあ、そのつもりで聴いているからそう聴こえるのか、やっぱりとってもバグルズっぽい。トレヴァー先生もかなりバックヴォーカルを入れている。ベースも弾いてるし。でもこの曲だけシングルカットしなかったのよね。もったいない。

5のThe Days of Pearly Spencerというのは、デヴィッド・マックウィリアムのカヴァー(<私はこの人よく知らないんだけど、同名の経済学者がいて、その人とは別人)。ブリティッシュ・トラッドの超豪華版みたいな感じのアレンジになってます。打ち込みは少なめでフルオーケストラ付きの人海戦術人力演奏。いやそれにしてもマーク・アーモンドって歌上手いわーと思わずにはいられない一曲でもある。

このpearly spencerって何だ? と我々日本人は激しくギモンに思うのですが、19世紀ロンドンの呼び売り行商人の「王」(自治&相互扶助講のヘッド)Pearly Kingが着る貝ボタンで飾ったヴェストのことで、英国では説明の要はないほど「自明」なものらしい。19世紀後半に孤児院出身の清掃夫の少年ヘンリー・クロフトが、この行商人の相互扶助講にヒントを得て作った孤児のための寄付金集めの講が発展したものが現在も残っていて、今なおこのpearlyな衣装を身につけた人たちが孤児のための寄付金あつめをしているのだそうで。

で。

Pearly_kingqueen2004 奇しくも2004年にトレヴァー先生の25周年記念コンサートに行った時、妹がコヴェント・ガーデンの近くでこのPearly King & Queenを撮っていたのだ!

どーん。

これがそのロンドンのPearly King & Queen。

妹はこれがナニの人たちか知らなかったけど、あ、何か変わった衣装の人たちがいる、と思って撮影したのだという。わたしゃ一緒にいたのに気がついてさえいなかった……orz 補正がうまくいかなくて今ひとつよく分らないけどすんません。妹がもっとちゃんとした補正をした画像をくれたはずなんだけど、すんません埋もれてます未発掘です。

そして最後の6は、マークらしいねっとりもっちりしたラヴソング。Tenement Symphony中、この曲だけがマークのオリジナルだけど、もう「いかにもマーク」という曲で、ファンは当然、必聴。盛り上げながら転調につぐ転調のコーダのアレンジも「いかにもトレヴァー先生」らしい。これを聴き終わると「おおお、聴いたー!」という充実感を感じる。

マークとホーン・プロダクションの相性はかなりいいんじゃないかと思う。もっと聴きたい。マークは2004年の10月末(ちょうどトレヴァー先生コンサートの直前)に交通事故に遭ってかなりの大怪我をしたそうだけど、その後立て続けにアルバムやDVDを出してて、ちゃんと活躍している様子で何より。またこの組み合わせで、そして今度はアルバム丸々一枚を製作して欲しいなあ。時間かかりそうだけど(笑)。

それにしても……17年前のアルバムかあ……これ……(遠い目)

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2008年9月30日 (火)

Pass the flame, unite the world

Pass_the_flame トレヴァー・ホーン強化月間。

オリンピックの聖火リレーのテーマ曲である。とは言っても、今年の北京大会のじゃなくて、2004年のアテネ大会の時の。

何となく、聖火ってあっちこっち巡るのがアタリマエだと思っていたけど、五大陸全部を回ったのはこの時が初めてだったのよね。だもんで、気合を入れてそれ用のテーマ曲まで準備されたのだった。

それを任されたのが、誰あろう、我らがトレヴァー・ホーン大先生だったのだ。

作詞作曲はトレヴァー先生とロル・クレームがやっている。リードヴォーカルはギリシャの歌手、イアニス・コトシラス(って読むんだと思うけど)。その他、EMIアラビアから女性ヴォーカルを招いたり、フラメンコ・ギター入れたり、和太鼓入れたり(奏者は廣田丈自(ひろた・じょうじ)さんという、70年代からイギリスで和太鼓の演奏をしている人)、スティーヴ・ハウがマンドリン弾いたり、ラテンだったりアフリカンだったりのパーカッションやってるし、もちろんフルオーケストラ入ってるしで、たいそうなてんこ盛りっぷり。ZTTまにやの友人が「あまりにも『高価なスタジオ』の音がした」と言ってCD買うのをやめちゃったくらい、何と言うか、ある意味スタジオ録音の極北。普通、ここまでいろいろ盛り込んじゃったら混乱したサウンドになるだろうと思うけど、そこはまあ、さすがてんこ盛りであること自体がアイデンティティーなトレヴァー先生である。ものすごくキレイにまとめてくれちゃっている。

しかも、リズムが地中海~中東な11拍子。アイディアとして考えつくなら簡単だけど、打ち込みもオーケストラも含めて全パートこれだと、さすがにやりづらかったでしょうねえsweat02

インターナショナル盤はヴォーカル入りとインストの2トラックス。で、それはオリンピック前にあっさりと手に入ったんだけど、実はギリシャ語ヴァージョンが入ってるギリシャ盤があるということを、間抜けなことに翌年知ったのであった。だってAmazon UKとかじゃオリンピック期間中にさえ見たことなかったんだもん。検索しまくり、メールを出しまくって、ギリシャのCD屋さんが送ってくれることに。でもそう決まってからがまた大変だったのだ。何故かクレジットカードの手続きがうまくいかないよ~ん、とか、いろいろありましてsweat01 で、このネット通販の時代に、届くまでに3ヶ月かかったのであった。届いた封筒には民族衣装の記念切手らしき切手が貼ってあって、宛名は手書き。おお~。ガイコクから何か送ってもらうこと自体が高嶺の花だった時代を思い出す。このローテクぶりがちょっと嬉しかったりしたのであった(待ってる間はイラついてたけど(笑))。

ギリシャ盤の第二トラックは、一言たりとも聞き取れない、ロシア語よりもずーっとずーっと理解できないナゾの言語によるナゾのヴァージョンでありました(<失礼な。ギリシャ語です(笑))。今やこのギリシャ盤のみならずインターナショナル盤さえ手に入らないのよね。オリンピック関係は権利の問題なんだろうけど、再販しないからねえ。

とりあえず買っといて私個人は良かったけど、再販しない=トレヴァー先生の業績として残りにくいのは残念。オススメしたくてもオススメできない、幻の一枚なのでしたすんません(でもようつべで検索するといっぱい出てきます)。

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2008年9月21日 (日)

「ドビュッシーの誘惑」リイシュー

あ、もうAmazonで予約可能になってる。

ドビュッシーの誘惑(デラックス・エディション)(紙ジャケット仕様) [Limited Edition] 

先週、本年度最大の奇跡がやってまいりました。この間言及したZTT Japanプロジェクトの第二弾というのは実はArt of Noiseなのですが、それのですね、「ドビュッシーの誘惑(The Seduction of Claude Debussy)」にライナーを書きましたよ。ついに来たトレヴァー先生関係仕事。意外に(というか、当然というか)知りたいという人が多い、このCDで引用されたドビュッシーの曲についても解説しております。

もちろんこの計画、ZTT時代AONの他のアルバム計四種と、2006年に出たAnd What Have You Done With My Body, God?も出ます。And What Have You Done With My Body, God?は、とにかく80年代ZTT時代AONの音源あるだけ全部詰め込んだ(コンディションの悪い音源も入ってるところがスゴイ)、マニア垂涎というよりマニアでないと耐えられない4枚組。今回のリイシューの詳細については下記のリンク参照。発売予定は10月29日。

ZTT復刻シリーズ第2弾はアート・オブ・ノイズ!紙ジャケ化ほか日本独自企画満載

ボックス・セット以外の4タイトルはすべて紙ジャケット仕様で、『誰がアート・オブ・ノイズを…』と『ダフト』には日本盤のみのボーナス・トラックが追加。また『ドビュッシーの誘惑』はデラックス・エディションで、このアルバムからのアウト・テイクを集めた『Reduction』をセットにしたCD2枚組仕様となります(日本独自企画盤)。

この路線で行ったら、フランキーとプロパガンダが出るのは必至でしょう。というか、それをやらなくてどうする。プロパガンダは、ドイツ盤にしか入ってない長いJewelと10分ヴァージョンDr.Mabuseを入れて欲しい(個人的には持ってるけど)。あとSlave to the Rhythmの2ヴァージョンと、ZTT十周年の時の6種リミックスを何とかして欲しいところです(後者は未だ手に入らずorz)。

というわけで、これらのCDの発売までトレヴァー・ホーン強化月間ということで、パソコンの壁紙もトレヴァー先生にしたし、ブログにも幾つかネタをupしていきます。

こんなものも貼ってみる。いやあ、80年代のPVって、今見ると妙にこっぱずかしいですね(笑)。

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2008年9月17日 (水)

808 State Original Albums - Deluxe Editions

ZTTから久しぶりにメールが来た。

808state_3

808 State Original Albums - Deluxe Editions - Released 22nd September 2008 on ZTT Records

ZTT102CDX - 90 - CD1 - Original Album (Remastered); CD2 - 808 Archives Part I

ZTT103CDX - EX:EL  CD1 - Original Album (Remastered); CD2 - 808 Archives Part II

ZTT104CDX - Gorgeous - CD1 - Original Album (Remastered); CD2 - 808 Archives Part III

ZTT105CDX - Don Solaris - CD1 - Original Album (Remastered); CD2 - 808 Archives Part IV

だそうです。コピペでものぐさ失礼。

しかし。

ふふふふふふ。実は日本ではもうここで手に入るのであった→Third Ear

ここのところずっとポンドが強くて、イギリスからものを買う利点がないし、Third Ear盤は「日本盤オリジナル豪華紙ジャケ仕様(生産枚数限定盤)・完全リマスタ・グレアム・マッセイ選曲・監修による未発表・レア曲を収録・メンバーによる回顧インタビュー他、貴重なテキスト(和訳)を収録」というお買い得っぷり。

Third Ear レーベルは正式にZTTの権利を取得していて、今後2年間にいろいろリリースする予定だそうです。ZTT JAPANというプロジェクト名だけでも気絶しそうぢゃないですか。サイトはまだ表紙しかないのがご愛嬌(笑)。でもここのメールニュースに登録しておくと、プレゼント情報とかが入手できる。実は次のリリースももう動き始めてます。ああああああ楽しみ。

トレヴァー・ホーン大先生のおやじの趣味バンド、Producersも、春にレコーディングが終わったと言いつつそれっきり……おやじの趣味バンドにポストプロダクションしてどうするという気もしないではないのですが(笑)、まあ、トレヴァー先生のやることですし……気長に待つしかないっすね。

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2008年6月27日 (金)

Slave to the rhythm

Sttr "rhythm"ってもともとギリシャ語なのよねー。綴りが難しすぎる……

眼鏡男子アイドル西の正横綱トレヴァー・ホーン大先生(ツッコミを禁ずる)の、あの25周年ウェンブリーギグのDVD、やっと英国盤が出ましたね。ZTTからメールが来るまで気がつかなかったのは秘密だ。まだ手元にはないです……

収録内容は特典映像も含めて日本と同じ。しかし、もしかして英国盤は音質がトレヴァー先生クオリティだったりするのかなあ。やっぱりこっちも買うしかないじゃないですか。

それにしても、ジャケかっこいいよトレヴァー先生(ツッコミを禁ずる)。イギリスのDVDはPAL方式だけどリージョンは2なので、日本ではパソコンでフツウに見られます。Amazon.ukから買ったほうが1ポンドくらい安いけど、やっぱりここは直接ZTTから買いたいところです。だってあのZTTから直接ブツが届くんですぜ! 嬉しいじゃん。15年前はZTTに紙の手紙を書いて、一ヶ月以上かけて紙のカタログ(もろに業務用なモノクロのプリントアウト)をもらって喜んでいたものですが。インターネット恐るべしですよ。

トレヴァー先生本人は今現在、私の友達の友達の友達のレコーティングをしているらしい。今レコーディング、ってことは、リリースは来年の後半とかか(笑)。しかし、「人間、間に五人挟めば地球上の誰にでも行き着く」というけれど、ファン歴30年近く経っててもトレヴァー先生との距離は遠いままだなあ……(ため息)

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2008年1月15日 (火)

トレヴァー先生……

何をやってるんでしょうか(笑)。

カワユス。

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2007年12月16日 (日)

We can't rewind, we've gone to far

http://www.yamelo.com/

冬樹蛉さんの日記からパクリ。

何年の、とか、何年の何月ごろに流行った、とかでYou Tube上の過去のヒット曲を検索できるサイト。

こっ……これはヤバイ(汗)。芋づる式に「あの頃」の曲が見つかってしまうという本当にやばいシステム。思い出のあの曲も、すっかり忘れてたあの曲も、あ、そういやこの曲が流行ってた頃って、あれも聴いたよなあ、って曲も芋づる式。

当然、私なんかはトレヴァー・ホーン大先生命なので、79年から検索しちゃったりするわけですよ。すると当然、Video killed the radio starが見つかるわけですよ。これは2004年の例のウェンブリーでのコンサートのDVDの映像ですね。

でもね。

Plasticage Living in the plastic ageやLennyは当時のPVではないか。

アイドル性のカケラもないメガネ男子、トレヴァー先生の熱演。ううっ……

ちょっと見てはいけないものを見てしまった気が……

この頃のジェフ・ダウンズはやはし美形ちゃんですね。でもRadio starのPV同様、ヤルキない感じ(笑)。

いやでもYou Tubeにヤルキありありで行くとYesの頃の曲なんかも見つかったりする……それにしてもヤバイ。

もちろんアーチスト名でも曲名でも検索できる。FGTHの、レーガンのそっくりさんとチェルネンコのそっくりさんが土嚢リングでつかみ合いをするPVも、何と二十数年ぶりに見てしまった……

それにしても70年代末~80年代前半のPVって独特(控えめな表現)だ(笑)。何もかもみな懐かしい……

Yameloというタイトルがまた日本人的には絶妙だ。確かに、やめといたほうがいいかもしれん。夜中にアドレナリンを出してしまったよ。

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2007年5月 3日 (木)

Lovefield(トレヴァー・ホーン落穂拾い)

え、「例のイベント」についての報告は無いのかって? 無いです(笑)。もうね、オペラのチョイ役とかソリストのうちの一人とかだったらやってみたいけど、一人で歌うのなんかもう二度と引き受けないことですよ。ははは。それてもなおかつ来て下さった皆様、特にSFセミナーとハシゴして下さった方々、ありがとうございました。MIBに記憶を消してもらってください……

まあそれはともかく。

41cgmtz1grl_aa240_ いつもココロにトレヴァー・ホーンを、というわけで、検索しててこんなものを発見。

Lovefieldという、Norman LeveneとAndrew Pearceの二人組みのユニットらしきもののデビュー・アルバム……のようだ。2003年のCDだけど、その後新譜は出てないし、もうLovefieldの公式サイトも無くなっちゃってるので情報がないのであった。

で、しょうがないので早速聴いてみる。

おおっ、私、これ案外好きだわ。トレヴァー先生のとこだけじゃなくて、全体通して何度か聴いちゃったよ。「英国の良質なエレクトロ・ポップ」とかいう感じでしょうか。これだけで終わっちゃったなんてもったいない。

トレヴァー先生はこの中の3曲、VividとBeast、King of universeをプロデュース。VividとBeastは、よーく聴けばトレヴァー先生技に満ち溢れていて、ファンにとっては「らしい」と思えるけど、特に「コレダ!」というほどでもなく……。しかしKing of universeがすごくいい。この一曲のために買ってよかった、と思ったね。ちょっと笑っちゃうようなチープ&ゴージャスな3拍子の曲で、ロビン・ウィリアズのMirror songとか、トム・ジョーンズのIf I only knewとかの路線。これは曲自体もこのアルバムの中で一番いいのでは。

しかし惜しいのは、このアルバム、なんちうか、こんなにいいのに「いまいち」という矛盾。何て言うんだろう……曲も詩もきれい、サウンド作りも(トレヴァー先生部分じゃなくても)とてもいい、ヴォーカルも上手い……んだけど、うーんうーん、何と言うか……聴き手の気持ちに喰らいついてくるようなところがないというか。イレイジャーあたりとちょっとキャラかぶりなユニットだけど、イレイジャーのように「ちっ、チープなポップスなのに喜ばされちまったぜ!」みたいなところがない。きれいであることを目指し過ぎて、なんか「伝わってこない」というか……

もったいないっちゃもったいないけど、それじゃ自分がファンとして支援したくなるかというと、それほどじゃないんだよなあ。日本のアマゾンではけっこうなお値段がついちゃってるけど、アマゾンUKのマーケットプレイスじゃむっちゃ在庫がだぶついてて、私が買ったのなんて0.15ポンドですぜ! 0.15ポンドって、もうすでに「価格」じゃないよね……。誤差とか、為替変動の端数とか、そんな感じ……みんな手放しちゃってるのね……

しかしトレヴァー先生のこんなお仕事、知らなかった……。どうしても色ものヒットメーカーの成功者というイメージがつきといがちなトレヴァー先生ですが(何しろFGTHにt.A.T.u.だしねえ……)、実はこういう「良質だけど報われない仕事」がすごーく多いのですよ。発掘すればもっといろいろ出てくるんだろうなあ。とりあえず今回はこれが出てきただけでもよしとしよう……。

実はまだトレヴァー先生落穂拾いのネタはあるのであった。でもまだブツが届かないよう。もうそろそろ文句を言ったほうがいいのかなあ……。届いたらまたレポートします。

あ、それから、例の件については基本、スルーの方向でお願いします……orz

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2007年2月10日 (土)

ウェンブリーDVDげっちゅ~!

Produced by Trevor Horn  ~A concert for the Prince'sTrust

あまじょんに予約しちゃって、発売日に届かなくて、どーなることやらと思っていましたが(少なくとも輸入商品の予約は成功したためしが無いので、国内商品の予約も正直、不安だった……)、来ました。

ついにウェンブリー・コンサートのDVD発売。しかも、発売が実現したのは日本だけ。私のレポート・ページには世界中からアクセスがありますが、一番熱心にトレヴァー・ホーンを検索しているのは日本人だ! 私のページも貢献したに違いない、と勝手に思ってます。

プレイリストとジャケ写は上記のページにあります。まだメーカーもアマゾンも載せてないので、多分、世界最速(笑)。DVDの本編の内容はWOWWOWの放送と同じですが、うーん、意外と音響が良くない。特に音量が不安定なのはどうしたことだ! こんなのトレヴァー大先生が許さねえぞ!と思うんだけど……。もしかしてこういう要素で発売を渋ってたのかな……? どうなんでしょう? 出演者のインタビューとFGTH再結成のドキュメンタリーつき。

いやしかし、今もなお、これ行っといてよかったなあ、としみじみ思うことです。あのへんにちらっと映ってる後頭部が私かなあ、とかも思っちゃう。もうこんなコンサート二度とやらないだろうし、DVD買っといて損はないっすよ!

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2007年1月 6日 (土)

Concrete

B000ihytio01_aa240_sclzzzzzzz_v39749068_ 年明け早々、横綱登場!

というか、実は去年のCDでございます。すいません。前言撤回していいですか(笑)? 去年のCD総括、ムラヴィンスキーの下にこれを入れちゃいます。もっと早く買っておくべきだったのに出遅れた上、配送が年越しちゃったんで、これを書いた時は未聴だったのです。

2006年5月にロンドンで行われたPetShop Boysのコンサートのライヴ盤。ただのライヴぢゃないぞ。トレヴァー・ホーンがプロデューサーなのだ! 

一曲目の Left to my own devices の冒頭からして「おわー! なんじゃこりゃー!」としか言いようがない。何だこのオーケストラの厚みとアンサンブル力は? いかにトレヴァー大先生のプロデュースでの録音だからといって、それでこんな音が出せるわけな……ああ、ブックレット見て納得、BBC Concert Orchestra って……掛け値なしの「ホンモノ」ですがな(笑)。失礼いたしましたorz

曲PSB、オケ超本物、書き下ろしオケ編曲、参加ミュージシャンは全部トレヴァー先生の手の者(トレヴァー先生自身ベース弾いてるし!)、録音とCD化はトレヴァー先生のプロデュース……といったら、もうね、私のために作られたCDかと(笑)。コンサート行きたかったな…。『戦艦ポチョムキン』のために書かれたAfter allもやってるんだけど、こーれーがー! めっちゃめちゃいいのだ! やっぱりこれ、映画つきオケつきでライヴで見たいな……。誰か日本に招聘してよ~(号泣)。

生オケの使用とその録音にはハンパじゃなくこだわりのあるトレヴァー先生がいたからこその企画。ウェンブリーでライヴのプロデュースの面白さにも目覚めたのかもしれません。ええこっちゃ。この勢いで他のミュージシャン達のコンサートもやって欲しいっす(そしてCDにしてくれえ~)。

これもトレヴァー・ホーン原理主義者が聴きたいものを全部聴かせてくれるCD。DVDもあるんだよう。早く買わなくちゃ。

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2006年12月30日 (土)

勝手に総括 今年のCD

さて。

もうそろそろ今年の総括でもしますかね。誰にも期待されてないと思うけど。

とはいえ、去年、今年とほとんど病人をやっていたので、「華々しい展開」などは皆無。今年の後半に至ってようやく浮上してきたけど、後半も「日常生活をフツウに送る」までの浮上にほとんど使っちゃったし、多少なりとも原稿が書けるようになってきたのはここ2ヶ月くらいだしなあ。

いや、そもそも引きこもり作家に華やかな生活などありようもないので、病気とは関係ないかもだ。今年もよーけ引きこもったわ(笑)。出版社も部門によっては芸能人が来るようなハデな忘年会やったりしてるけど、そういうのとか授賞式とか縁ないしなあ。今年一番ハデだったアクションって……もしかして緊急入院か。うわ~orz 出かけた範囲も、京都と大阪以上遠いところには行ってないよう。あとは都内で研究会いくつかと、ロシア文化フェスティバル関係のイベントくらいか。来年はペテルブルク行きたいなあ。っていうか必ず行けるようにします、ハイ。想定外に話が大きくなっちゃったこともありますし、それに見合うだけの成果はあげませんとね。でもこれは来年の話。

というわけで自分の生活については何も語るべきことがないので、2006年のベストCDでも語りますかね。もっともこれも、ジャンルに分けてベスト10を語るほど買ってないので、分類無差別でベスト5くらいかな

B000g8oz1601_ss400_sclzzzzzzz_v39659554__3  1.BT : This Binary Universe

というか、下記のPSBと同率首位です。でも何故あえてこっちを先に挙げたのかというと、期待をはるかに超え、新境地とも言うべき域に達したCDだったから。

正直、前二作(Movement in still life と Emotional technology)は、いい意味でも悪い意味でもルーチン・ワーク化してて、期待通りにBTっぽさを満喫できるものではあるけど、なんちうか、もう一声!と思っちゃうところがあったのでした。デビュー作の ima(今) は欠点も長所もひっくるめてのいかにもデビュー作ならではの大傑作で、デビュー作を「越える」というのはミュージシャンにとっても作家にとっても限りなく不可能に近い難事業なんだけど、BT、ついにやりましたねー。imaとは傾向が大いに違うので(と言いつつ、どちらも「いかにもBT」)、どっちが上とは言いがたいけど、少なくともThis Binary Universeはimaと同等のBTにおける最高傑作だと思う。

ジャズ、クラシック、民俗音楽、架空の古代音楽、トランス、テクノetc.と、ありとあらゆる音楽的要素が混ぜ込まれているけど、全て借り物っぽくない。何もかもがBTの血となり肉となった上で、搾り取らなくても自然にあふれ出す音楽を惜しげもなく溢れるがままにさせているとでも言うべきか……。「才能」ってホントにすごいと思う。いや実はBTってCD一枚出すのにもすごく時間かけてて、あらゆる楽器を自分で演奏して自分でミックスダウンしてて、労力・努力の費やし方はハンパではないそうなんだけど、そういう努力の跡を感じさせないところもスゴイ。ただ豊穣な才能と霊感に任せて好きなようにやってるだけ、に見える……

BT史上初、ヴォーカルもラップもフィーチャーしていないというのも特徴。その分、ドビュッシーっぽい和声進行の生ピアノや、オーケストラ・パートを多用してちょっとクラシック寄り。バーンスタインのジャズ・シンフォニーやジョン・アダムズのHarmonielehreにも通じるようなものすごーーーーーーい開放感があって、ちょっと傾けただけで輝きを変える宝石のような多彩さと相まって、ホントに夢を見ているような一枚。忘れられがちかもしれないけど、こういう開放感って、アメリカ的コンテンポラリー音楽の真の美点だと思うことです。

映像つきのDVDもセットになってるんだけど、実はまだ見てなかったりする。いや、当分、てめえだけのイメージで楽しませていただきます……

Fundamental_2 1. Pet Shop Boys : Fundamental 

もうね、待望といったらこんな待望のCD、ないですよ。だってPSBのアルバム全曲をトレヴァー・ホーンがプロデュースしてるんですぜ。2004年11月の「あの」コンサートで再会したPSBとトレヴァー先生が意気投合し、最初はアルバムの一部だけコラボの予定が、双方がどんどんハマっちゃってついには全曲コラボに至ったというシロモノ。PSBも好きだけど、それ以上にトレヴァー・ホーン原理主義者な私としては、トレヴァー先生がそこまでやる気になったアルバムなんて……悶死しないはずがないというものです。リリース前に「でも期待したほどじゃなかったらどうしよう……」という不安もいっさいなかったし、実際聴いてみたら、ちょーーーーーー満足! もうたまんないっす。

とにかく、トレヴァー・ホーン原理主義者が聴きたいと思っていたものを全部聴かせてくれちゃいます。アルバム全体が一体化した構成も気持ちいいし、その全体の流れを計算し尽くした上での各曲のアレンジも、全体としても素晴らしいし、独立した一曲一曲としても素晴らしい。いかにもPSBなソングライトな上に、いかにもいかにもな トレヴァー先生仕事。たまりません。特に The sodom and gomorrah show のPSBらしいチープなセンチメンタリズム炸裂なところや、 I'm with stupid(ブッシュにくっついて行っちゃったブレア政権を茶化す歌だそうな)、Numbあたりはは超ツボ。Numbは珍しくPSB自身の曲じゃないんだけど、これはシールにも歌ってもらいたいいい曲(もっとも、シールはこんな厭世的な曲歌わないと思うけど。でも頭の中でシール・ヴァージョンが想像できるよん)。レトロ・ディスコ調なIntegralの打ち込みトラックが入るところなんか「来たーーーー!」って感じ。

まあとにかく、PSBにとっては最高傑作、トレヴァー先生にとっても最高傑作群の一枚と言えましょう。買って損はないよ。っていうかお得感爆発な、今年を代表するCDです。

B000gpi27m01_ss500_sclzzzzzzz_v60612926_ 3.Shostakovich : Sym No.8 : Mravinsky & Leningrad PO

正直、ワタシ的にはクラシックは低迷な一年でした。試聴に出てるやつは聴きまくったし、どちらかというと試聴マジックに騙されやすいはずなのに、購買意欲沸かず。後半に入ってショスタコーヴィチ関係はだいぶCD出たし、もちろんそれはそれでええねんけど、よっしゃー!コレだあー!という域には至らず。そんな中で唯一、コレだあー!と興奮したのはさすがムラヴィンスキーのこの一枚。以前出ていた盤はピッチやノイズの点で問題ありだったそうで、それをデジタル的に修正して再リリースしたというデジタル・テクノロジー万歳なCD。ジャケもワレンチナ・クラギーナ(←すんません、どこにアクセントがあるのか分かりませんorz)の絵でカッコイイ。

ムラヴィンスキーのショスタコはどれもとれも集中力がハンパではない。本気度もハンパではない。評論家の間では「ハズレの映画音楽みたいじゃん」と駄作の呼び声の高い12番でさえ、カケラの茶化しも疑いもなく、がっつり200%のレーニン賛歌だったりする。もちろんこの8番なんかなおさらで、それはそれはもう本気である。コンドラシン盤ももちろん本気度高いけど、ムラヴィンスキーは「真に受けすぎ」とさえ言えるほど本気。そこいくと80年代前半に(つまりペレストロイカもへったくれもない頃のソ連で)録音されたロジェストヴェンスキー盤なんか、結果として上手いこと世渡りしちゃったよなあ、って感じ。ロジェヴェンはすぐ諧謔表現に走るので、8番なんかも随所に「いや、実はショスタコだって裏じゃ何考えてたか分かんないでしょ? 案外ここなんかは、真に受けちゃってる人を茶化してるかもよ?」てな感じになるところがあるんだけど(で、「ショスタコーヴィチの証言」を読んだ人はこれが正しいのでは、と思うんだよね)、ロジェヴェンとまったく同時期にこれを録音したムラヴィンスキーはそういうのいっさい無し。第三楽章のトランペット・ソロでさえ諧謔表現に走らない。

この暗~い暗~い曲のテーマについてショスタコ自身は「ごく単純化して言うと、『人生は美しい』ということである。あらゆる暗くて陰気なものが消え去り、美しいものが勝つ」と言っていて、その言葉対して現在の評価は「社会主義リアリズムのテーゼに沿って言わざるを得なかった言葉で、本心は表していないのでは」というのが主流だけど、正直、私はショスタコのこの言葉、あながち「当局向けの上っ面」ではないような気がするんだけどなあ。この曲を聴いても、暗い気持ちにはならないのよね。むしろ、自分がダメっぽい時にこれを聴いて力をもらうようなところがある。しかも、どんな細部も「ユーモラス」に走らない悲壮で切々としたムラヴィンスキー盤が一番、そういう力を持っているような気がする……のは私だけじゃないからこそ、この録音が究極の名盤と言われる所以でしょうなあ。

まあこの曲の初演者にして被献呈者であり、7種だか8種だかの録音があるムラヴィンスキーの演奏が一つの究極なのは当然といえば当然かもしれないけど、初演から40年、漫然とやっててこの境地に達するものでもないよね。40年間作曲者自身の言葉にも単純に従わず、世間のあちこちから聞こえてくる裏読み的な解釈にも惑わされず、ただ曲そのものに忠実だったからこそ至った到達点なのでは。これからの演奏者にはそういう体験はできないんだよね……。正直、ムラヴィンスキーにソ連の崩壊を見せないで済んでよかった、と思っちゃう。ごめんねジェーニャ、こんな世の中で……

すいません。後出しで4位として、ここにこんなの入れちゃいます。Pet Shop Boys : Concrete

M000016725_small 5.The planets ・ Asteroids : Rattle & BPO

言わずと知れた今年のクラシック・ベストセラー。

もう8月にむっちゃ語っちゃったので、いいよね。

ああ冥王星~。冥王星~。

冥王星~(泣)。B000cbo0fs01_aa240_sclzzzzzzz__1

6. Orff : Carmina Burana : Muti & Philharmonia O

これも再発なんだよなあ。でも内容的には4と入れ替えてもいい、ワタシ的には過去四半世紀間トップの座を守り続けているカルミナ・ブラーナの超定番ディスク。リマスタしてオリジナルのジャケを再現! 嬉し過ぎて、気がついたら二枚ダブリ買い……orz 誰か何かと物々交換して下さい……

カルミナ・ブラーナは演奏が難しいのだ。もちろん、技術的、解釈的にもっともっと難しい曲なんかいくらでもあるわけだけど(ショスタコの8番とか)、カルミナはどうしても「ここまでやってるはずなのに、何故か、コレダ!という演奏にならないもどかしさ」みたいなのがある。ライヴでハマればすごく生命感のあるいい演奏になるけど、ライヴじゃどうしても声楽のソロが失敗してたりする(そういう意味でラトルBPO盤もコレダ!と言い切れないんだよなあ)。そんな中でこのムーティ盤は、声楽の完成度とライヴ的燃焼を兼ね備えていて、評論的な目で見ることなくハマって聴ける一枚。録音、79年ですぜ。トレヴァー・ホーンが「ラジオスターの悲劇」を録音していた頃だ。古っ! いい加減これを凌駕する盤が現れて欲しいんだけどなあ。あと、このジャケを凌駕するヴィジュアルもいい加減現れて欲しいっす。

B000ell0vi01_aa240_sclzzzzzzz_v57233071_ 7.Phantomes : Harald Feller

演奏者自身の編曲による「スター・ウォーズ組曲」なんていうのが入っているのだ。惜しいのは旧三部作、というより、エピ4、エピ5(帝国の逆襲)からしかセレクトしてないこと。オケ版の再現ではなく、オルガン的に的確な表現を求めて時間をかけたという編曲がすごくいいだけに、ここにDuel of Fates が入ってたら……と思うと惜しくてたまらん。もうね、フランス的シンフォニック・オルガンの魅力炸裂。使用オルガンも1998年にマイニンゲンの教会に新設された超新しいもので、録音もSACD対応。音的にはちょっと無菌室っぽい趣きもあるけど。ちなみにSWの選曲は「Main title」「Princess Leia's theme」「The imperial march」「Yoda's theme」「Throne room & End title」。レイアのテーマの編曲が出色。

B000jbwymm01_aa240_sclzzzzzzz_v36688941_ 8.鼓童 : Heart Beat

結成25周年の記念ベスト盤。本当はベスト5に入れてもいいんだけど、やっぱり太鼓って録音で聴いてもねえ(泣)。うちの近所のしょぼいお祭りや、地元土浦のローカルなお祭りでも、鼓童に遠く及ばないシロートな太鼓が披露されるけど、それでもこのCDを私のミニマムなオーディオ・システムで聴くより熱狂したりするもん。やっぱり太鼓は生で、耳で聞くというより体感しないとダメすね。ああ鼓童のライヴ行きたい。つーか行けよ>自分。

ベスト5と言いつつ、ちょっと欲張って7枚まで語ってしまいました。でもまあ、今年はこのくらいですね。来年はクラシックに是非健闘してもらいたいもんです。

今年の更新はこれが最後かな。と言っても、近場にしか出かけないし、あさってにはもう来年だし、すぐに更新することでしょう。ああまだ掃除終わってないよorz では皆様、よいお年をお迎えください。

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2006年12月 3日 (日)

おやじバンド発表会@ロンドン

京フェス前の私をハゲシク動揺させたトレヴァー・ホーン大先生のギグ、どんなだったか現地の友人がレポートしてくれました。

まず客層。いつもは若手のインディーズのギグが多くて30代半ばの彼が「ついてゆけない……」と思うBarfly、今度ばかりはおっさんばっかりで逆の意味ついてゆけない状態だったそうで。しかも、何というか、「ギグ慣れしてるけどこの場には似合わない、80年代の服を引っ張り出してきた風熟年ギョーカイ人」でいっぱい、な感じ、と。いやあ、本当に80年代の服を引っ張り出してきた、なんてことはないでしょう。だってハラ周りが(以下自粛)

前座はハープの弾き語りのお姉さん。ううむ、誰だろう? トレヴァーさんのプロジェクトによく出てくるSkaila Kangaか。それともLucinda Berry-Bellか。「ケイト・ブッシュとセリーヌ・ディオンの中間というか、清楚な雰囲気で歌謡曲風」で、正直、キツイ、と。そらそうでしょうなあ。でも、確かにトレヴァーさんが好きそうな路線ではありますね。

トレヴァーさんのMCで始まり、1曲目はFGTHのTwo Tribesをインストで! きゃ~! いいなあ。しかし2曲目トム・ペティーのWide Open、3曲目がボーイゾーン……。?????。「なんかテーストがどんどんオヤジロックになってゆく。知らないロックの曲数曲。突然Tears For FearsのRule the worldの忠実な演奏」。ぐはぁ。なんじゃそら。アン・ダドリーや若手の黒人歌手が加わってさらにオヤジロック。げふがふごふ。ブルース・ウーリーのヴォーカルでSlave to the rhythm。はぁ……? ウィル・ヤングをヴォーカルにしてまたオヤジロック。「ボウイ(スターマン)、ビートルズ(ゲットバック)と謎のカバー等をやった後遂に待っていましたバグルスの「ラジオスターの悲劇」!コレも大合唱」。おお、それをやらにゃー話にならんよ! 「アンコールは10CCのI'm Not In Loveともう一曲」。ううむ。でもまあ、それもやらにゃ話にならんか。ロル・クレームがいるんだし。

しかし、ビートルズっすかあ。トレヴァーさんが歌ったそうで。うひ~(赤面)。ち、ちょっと聴いてみたかったなあ。まあ、もともとこの人は何かというとインタビューで「ポップミュージックとは何か」みたいなことを語る人なので、いかにもポップな、いかにもオヤジロックな路線ってのもやってみたかったことでしょう。要するに、これはアレですね。趣味のオヤジバンド発表会。

今年は奥さんが事故で危機的な状況になったり、お父さんが亡くなったりして(でも93歳大往生)、辛いことも多かったトレヴァー・ホーン大先生。シュミのオヤジバンドで少しでもその辛さが癒されたのなら、それでよいのでは。

まあ観客の大半が関係者っぽい雰囲気だったということで、ブートは流出しないと思うけど、もし出てきたら聴いてみたいっす。

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2006年11月25日 (土)

ついにウェンブリーDVD発売?!

Produced by TREVOR HORN~A Concert For Prince Trust
【DVD】 発売日:2007/02/07 
品番 : DEBR-13807 定価 3,990円(税込) 販売元:ジェネオン エンタテインメント
●リージョン 2 ●収録時間 138分

なんていう情報をゲット。

おおおおおおお!!!!! まぢですか? 今度こそまぢですよね? 悶死寸前ですよ! 今夜眠れないっすよ!

しかし、アメリカ盤(未発売)の収録予定時間160分よりはるかに短いところが気になる。DollarのMirror Mirrorはカットだろうなあ。トレヴァー先生がベース弾いてるのにorz それにMCなんかもずいぶん削られちゃってるんじゃないだろうか。まあそれは実際行った者の特権っちゅうことで(笑)。

全体のライナーとまでは言いません、コンサートの見聞を書かせて下さい……ギャラいらないから(笑)。

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2006年11月10日 (金)

Give me back my heart!

わー。

今朝、ロンドンの友達からモノスゴイ情報が。

Tue 28th Nov Barfly presents The Producers

ああうっ! 要するに、トレヴァー・ホーン大先生が、ロル・クレームやスティーヴ・リプソンetc.とThe Producersというプロジェクトのライヴをやるちう話ですね。タイトル通り、普段はプロデューサーとしての仕事がメインであんまり表に出てこない人たちばっかりでやるわけだから、ヴィジュアル的には地味必至(笑)。でもいいんです。そんなことは……。トレヴァー先生がいわゆる「見栄えのする人」でないのは四半世紀前から知ってますもん。んなこたぁどうだっていい。還暦間際のおっさんバンド。いや、ストーンズやクリームに比べたら若いって(笑)。

一瞬、京フェスを捨ててこっちに走ることを考えてしまいました……。折りしもロンドン直行便が年間最安値になる時期。ホテル代相当のお支払いをするからー、と言って友達んちに泊めてもらう、とか、マックとスタバさえあればとりあえず食事は何とかなるよな、とか、数時間だけ本気で検討してしまいました……

でもやっぱり行かないっす。粛々と京フェス行きます。京フェス、何人にも「行く」と約束したんだし。明日行ってもきょうフェス、なんちて。くすくすくす(<殴)。

英国在住の方(とかユーロスターの圏内の方とか)は、是非行ってください。んでもって、今年は奥様の事故とかで大変な試練にあっておられるトレヴァー先生を応援してください。ああ、どっかにブート流出しないかなあ。

どうでもええねんけど、あらゆるジャンルを通じてこのおっさんしかアイドルがいないちゅうのもいかがなものか。

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