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2012年8月 7日 (火)

トレヴァー先生ライヴ (暫定エントリ 一時停止)

いつ続きが書けるか分からない状態が続いてますので、書きかけのエントリはいったん引っ込めます。完成したらウェンブリー・レポートみたいにサイトのほうに掲載します。すんませんすんません。

2012年8月 6日 (月)

トレヴァー先生に握手してもらっちゃった!

トレヴァー先生ライヴ@ビルボードライヴ東京の6日1stステージに行ってきました! 笑っちゃうことにプロデューサーズのアルバムからは一曲もやらず、バグルズや10cc、シールの曲etc.をやっていたという驚愕の事実。サポートメンバーも豪華(ティアーズ・フォー・フィアーズのローランド・オザーバルがいた!)。ただ今セットリスト準備中。明日にはもうちょっとましなレポートがupできるかと思います。最期にトレヴァー先生に握手してもらっちゃって感激して死にそうです。いや~、生きててよかった。

どなたかフジテレビNEXTの生中継or7日14時からの再放送録画された方/される方がいらっしゃったら書き込みプリーズ。

2012年7月24日 (火)

トレヴァー先生ライヴ in Tokyo

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来日直前!英国マジカル・ポップの必殺仕事人たちによるスーパー・グループ!「プロデューサーズ」日本発売決定!

あ、CD出るんだw トレヴァー先生のことだからあと2、3年かかると思ってたwww セルフ没率が高すぎる自分の執筆ペースを見ているようで恐ろしいわwww

まさかのプロデューサーズ日本公演、ほんとに実現しそうですね。スティーヴ・リプソンは来日しないみたいだけど。でも正直、私はトレヴァー・ホーン大先生が来てくださればそれだけで充分ですw 

プロデューサーズというのは、まあ早い話、監督とヘッドコーチで結成した野球チームみたいなもんです。ミュージシャンとしても活動しているものの、本業はプロデューサー(しかもみんな大物)という人たちでやっているオヤジバンド。きっかけは2004年のトレヴァー先生メジャーデビュー25周年記念コンサート@ウェンブリーでしょう。トレヴァー先生も1980年のイエス・ツアー以来ずっと引きずっていたステージ恐怖症を克服しましたねえ。ヴォーカルはどうするんだろう? まあサポートメンバーの中に若手のヴォーカリストがいるんだろうとは思いますが。でもきっと「ラジオスターの悲劇」くらいはトレヴァー先生が歌ってくれるんじゃないかと期待してます。

うちでは6日の1stステージのチケットを取りました。正直、まだ席は埋まってないようなので、みんな来てね~w もう日本でトレヴァー先生を見られるなんて、最初で最後かもしれないんだし~。

2011年11月 9日 (水)

バグルズのリイシュー×2

はい。こんなものが出ております。

ラジオ・スターの悲劇+9
アドヴェンチャーズ・イン・モダン・レコーディング

2ndのほうは去年イギリスで出た盤と中身は同じ、以前このエントリで取り上げたものです。1stのほうは今までボーナストラック3曲だったのにさらに6曲加えたもの。なので2ndは買わなくてもいいや。悩みどころは1st……すでに持ってる曲が多いので買わなくてもいいっちゃいいんですが……キッド・ダイナモのシングル・ヴァージョンとか持ってないので……くっ……ポチっとしちゃいました……

1stのほうもいつかボーナストラックを増やしたCDは出るだろうなあとは思っていたものの、意外とお宝度が低い。Give me back my heartのトレヴァー先生メインヴォーカル版くらい出てくるかと思って期待してたのになあ。絶対どっかにあると思うのよね、Give me back my heartのトレヴァー先生メインヴォーカル版。

Give me back my heartはトレヴァー先生がDollarのために書いた曲だけど、80年代の英音楽誌のインタビューでトレヴァー先生は「彼らがバラードを歌いたいと言ってきたんで、しめっぽいやつを作ってやったのさ」みたいな、なかなか軽蔑的なことを言っていた。Dollarのベスト盤に、バグルズがDollarのために書いた4曲のうちGive me back my heartだけが入らないのはトレヴァー先生が許可しないからだとずーーーーーーっと言われてきたんだけど、トレヴァー先生、ある日突然、それをCDに入れたのよね。……自分のベスト盤にw 何だかんだ言って気に入っていたんですねセンセイ……。上記の2ndのリイシューにはVideotequeのトレヴァー先生ヴォーカル版が入っている。1stをリイシューのあかつきにはきっと……と思ってたんだけどなあ。

Yes のFly from here効果で国内版が出るんだろうけど、1stのボーナストラックはもうちょっとレア度を高くしてほしかった。でもポチっとしちゃいましたけどねorz

2011年6月26日 (日)

Yes: Fly from here オリジナルの音源について

検索で来る人の大半が「Fly from here」になっちゃって、葛藤しながら何か月かしたら聴こう、と思っていたトレヴァー先生の屈折したファンの私も、珍しいことに買ってすぐに聴きましたw 流れでねw 買ったのはもちろんDVD付きのSHMCDに決まってるじゃないですか。誰が通常版なんか買うかいw 数年前、ペット・ショッブ・ボーイズのCDをプロデュースした頃のインタビューで、今はヒット曲や新規アーティストの発掘よりも「いい音を録音すること」に興味がある、技術的に可能な限り「良い音」を録りたいと言っていたトレヴァー先生ですから、ファンならSHMCDは必携。もっとも、私なんかに言われなくてもみんな買ってると思いますが。

正直、びっくりのシンプルさ。『90125(ロンリー・ハート)』の路線を想像/期待/危惧していた人はそれぞれにがっくり/安堵したことでしょう。もっとも、トレヴァー先生のプロデュースで、イエスが……という噂が流れてから一年も経たないうちに発売になったんだから、そりゃ「トレヴァー先生のアレ」をやっているはずはないわけでw ポストプロダクョンをほんの少ししかせず、とにかくいい音、今現在の技術で可能な限りいい音、できれば今現在の技術で可能な限りのことを超えたくらいいい音でイエスを録る、ということに集中している印象。into the stormでは古典的なオーケストラ・ヒットなども使っていて(控えめに、だけど)、ここらでちょっとトレヴァー先生らしさを見せてくれる(控えめに、だけど)。終盤、かすかに遠くのほうでAnd we can fly bfrom here……てのが入ってたりするあたりも、特にファンというわけではない人にはどうでもいいかもしんないけどトレヴァー先生らしい。ファンはこういう細部に喜ぶのですよw

ヴォーカルのベノワ・デイヴィッドですが、意外と抵抗なく聴けました。他のバンドでもVoはやってるそうだし、すでにイエスとしてツアーもやっているとのことで1980年のドラマ・ツアーの時のトレヴァー先生よりずっとこなれた感じ。そうか……ツアーもやってたんだ……。この数年イエスの動向を全然追ってなかったから知らなかった。かつてトレヴァー先生に罵声を浴びせてゴミやビール瓶をステージに投げつけたイギリスのファンも、すっかり大人になったのであろうwww 声はジョンよりトレヴァー先生似。特にinto the stormの声は(多少加工してあるような気がしないでもない。そのせいか)『Drama』の頃のトレヴァー先生の声にそっくり! ただ、ベノワは多少声がかすれようが割れようが表現を優先するというタイプのVoではないらしく、あくまでもきれいに声が出る範囲でしか歌わないという印象。そこがなんかちょっと閉塞感を感じる。こういうタイプはトレヴァー先生のポストプロダクションでいじり倒したほうが面白いんですけどねw 

キーボードがジェフのわりに、意外とジェフっぽくない。Dramaの頃はものすごくジェフっぽい感じでやってたけど……。やっぱり、エイジアとの区別をはかったのかしら。トレヴァー先生もちよっと歌ってますね(特にFly from here part2でよく分かる)。嬉しい。

トレヴァー先生の録音はさすがで、人間の指先や爪が弦に触れるテクスチャー、楽器の胴にその件の響きが広がる感触、スティックがシンバルにごく軽く触れる瞬間なんかも捉えていて、しかもそれは曲の流れによってそういう微妙な音を表に出したりひっこめたりしている。楽器のバランスとかもよーく聴いてると「ああ、変えてるんだ」と気づくけど、あまりにも自然なので、そこを意識して聴いていないと分からなかったり。

曲はもう全然ヒットとか目指していない、往年の「A面は一曲」の造り。ああ、こういうの懐かしいわ~w トレヴァー先生は『ザ・ストーリー・オブ・イエス―解散と前進の歴史』(2004)で、「イエスはもう新曲とかやらないで、クラシックの演奏家のように往年の名曲を演奏するスタイルでいいんじゃないだろうか」と言っているんだけど、実は私もそういうことは考えている。クラシックも「すでに作曲されている名曲を演奏する」のが基本で、新曲は珍しいというジャンルになったのはここ百年かそこらだ。ロックも、名曲を演奏して、その演奏そのものを聴かせるバンドがもうそろそろできてもいいんじゃないかと思うのよね。アマチュアのコピーバンドとかじゃなくて。楽曲がクラシックのようにパブリック・ドメインになってゆく時代に入ったら、そういうプロのバンドも増えてくるんじゃないだろうか。それでいい演奏が聴けるんだったら、私はそれでいいと思うけどなあ。そういう意味では、かつて録音できなかった曲や、やりそこなった大曲の構想を復活させてそれをメインにアルバム作って、っていうのは、後ろ向きでもなければアイディアが枯渇したじじいバンドの苦肉の策ではなく、ロック名曲のクラシック化に向けての未来的なやり方ではないかと思う。

で、Fly from hereの原曲の音源の話。

前のエントリでも書いたように、Fly from hereはトレヴァー&ジェフのバグルズ組がイエスのために書いたWe can fly from hereがオリジナル。この曲はスタジオ・レコーディングはされず、『Drama』には入っていない。長らく80年のドラマ・ツアーのブート(というか、アーティスト黙認のセミ・オフイシャル音源)でしか聴くことができなかった。が、21世紀に入って、二度、公式に音源が世に出た。一度目は2005年にRHINOレーベルから出たイエスのライヴ音源3枚組のCD、『The word is live』。ニュー・ヨーク・のマジソン・スクウェアで行われた1980年9月5~7日の中日6日の演奏。これは確かラジオ局が持っていた音源じゃなかったかなあ。会場でブートとして録音した音源ではないので、状態はかなりいい。セミ・オフィシャルで入手できる5日の演奏は、ブートとして録音されたのでさすがに音が良くない。しかし、その音質の差を別としても、6日の演奏のほうがいい。

もう一つは、イエスとしてではなくバグルズとしての演奏。2010年にSALVOから未発売音源のボーナストラック付きで再発されたバグルズのセカンド、『Adventure in Modern Recording』に収録されている。長さはこっちのほうが前者より短いが、基本的には「そのまんま」。バグルズはイエスに自分たちの曲を演奏してもらいたい&共演したいということで何曲か録音してイエスに送ったということなので(別にイエスの分裂を察知して自分たちがイエスに混ぜてもらおうと思っていたわけではない)、このバグルズ版が「最初の一滴」である。

この『Adventure in Modern Recording』に収録されているWe can fly from hereにはパート2なるものがある。これが今回の『Fly from here』ではそのままパート2になった部分。こういうのを見ると、トレヴァー先生がただ昔の曲を引っ張り出してきていろいろくっつけて拡大したのではなく、最初からWe can fly from hereを「A面は一曲」の大曲として構想していたのがよく分かる。

で、ライナーにも書かれていなかったことなんですが、8曲目のlife on a film setなんですけど、これもすでにバグルズのオリジナル音源が発売されています。先に挙げたSALVO盤のボーナストラックの一つ、Riding A Tideがそれ。タイトメが違うので気がつきにくいかもしれない。life on a film setよりちょっと短く、歌詞もちょっとだけ多いのだが、life on a film setの前半はほぼそのまんまRiding A Tide、後半になるとハウ&スクワイヤがイエスっぽくしてくれる。

We can fly from hereは最初からかなりイエスを意識した曲という印象だけど、Riding A Tideはバグルズっぽい。特に後半のテンポアップしてからは。これはイエスのためじゃなくて、バグルズでやるために書いたんじゃないかなあ。バグルズとしての完成形の録音も聴いてみたいなあ……

もちろん『Adventure in Modern Recording』に収録されているのはトレヴァー先生によるVo。Fly from hereをもっと研究してみたいイエス・ファンにもオススメします。

でもやっぱり、ジョンのいないイエスはイエス度低いのよねえ。私はジョン=イエスと思っているくちではないんだけど、でもやっぱりイエスど低く感じちゃう。このFly from here面子でのイエスがこのまま行けるともあんまり思っていない。個人的な好みで言えば、私はトレヴァー先生とベノワ・デイヴィッドには、イエスよりも新生バグルズをやって欲しい。バグルズは去年、一夜限定復活ライヴ(さすがに行けませんでしたorz)をやったり、何度もサード・アルバムを作るの作らないのという話が出ている(そして消滅してゆく)ので、トレヴァー先生的にはバグルズをやる気はかなりあるはず。マーク・アーモンドに提供したWhat is love?とか 映画『トイズ』でロビン・ウィリアムズが歌ったMirror Song、トーリ・エイモスが歌ったHappy Warker等、私が「隠れバグルズ」に認定している曲も難曲かたまっているので、そういうのもバグルズとして録音して欲しいのよねえ。是非、ベノワ・デイヴィッドをVoにしてバグルズをやっていただきたい。もちろん、加工しまくりでw

複数の読者さんから近い内容のご質問があったので追記します。モノグサっぽいまとめ回答ですみません。私が『ムジカ・マキーナ』(1995年、新潮社 文庫版は2002年、早川書房)を書いたのは1993~94年です。1994年に第六回日本ファンタジーノベル大賞があり、出版が翌1995年という流れです。もう一つのトレヴァー先生ネタの「白鳥の騎士」(2005年、早川書房SFマガジン10月号、11月号分載)の執筆は2005年前半、つまり、ウェンブリーでのトレヴァー先生コンサートのすぐ後です。(追記の追記)もういいや~、ここまで来たら白状しましょう(笑)。「白鳥の騎士」の元ネタはバグルズ2ndの5曲目、On TVです(笑)。

11月9日追記。Adventure in Modern Recordingリイシュー国内版発売。

2011年6月13日 (月)

Yes : Fly from here

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フライ・フロム・ヒア【限定盤 SHM-CD+DVD】 [CD+DVD, Limited Edition, SHM-CD]

……………………。

ほ、本当だったんだ……

2004年にメジャーデビュー25周年を記念してコンサートを行ったトレヴァー先生。その後ステージのトラウマを克服し、昔の友人たちとライヴをしたりしていたが、ついにイエスのトラウマを克服する日が……。以前から「トレヴァー・ホーンがイエスの新譜のプロデュースをする」と聞いていたが……正直、本当にやっていたとは……sweat02 30年以上トレヴァー先生のファンをやっている者としては、このトラウマの克服っぷりにビックリ。嬉しいか嬉しくないか以前に、とにかくもうビックリですよ。

しかしヴォーカルはやっぱりという感じでジョン・アンダーソンではない。ジョンはすでにトレヴァー先生には何のわだかまりもない、などと聞くけど、本当とは思えないのよね……。トレヴァー先生のコンサートの時は自分のツアーがあるからという理由で不参加、今回のアルバムも、もしかしたら自分のソロアルバムがあるから、という理由で不参加だったのかも……(ジョンのソロアルバムは来月発売)。理由はいつもちゃんとある。だけど必ず不参加。……ま、いいですけど。

ところでWe can fly from hereって、30年前にトレヴァー先生がイエスのために書いた曲じゃないですか。80年のイエスのツアーの時トレヴァー先生が歌ってるブートやバグルズによるデモ版の音源はあるけど、ついにイエスによってスタジオ録音。執念だなあ。

こういうCDって、ファンであるが故にむしろ買いにくいし、買ってもなかなか聴かなかったりしがちですが、今回も他人にはどうでもいい葛藤で苦しんでおります(笑)。ああ……でも聴くよ、トレヴァー先生。何か月かかかると思うけど……sweat02

*結局、買ってすぐ聴きましたw 感想とオリジナル曲の音源についてはこちら。

2010年12月31日 (金)

トレヴァー・ホーンが大英帝国勲章を受章!

さっき友達からメールが来て、こんなニュースが! 

我らがトレヴァー・ホーン大先生が、大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受章したとのことです。

Producer Trevor Horn awarded CBE

大英帝国勲章(Wikipedia)

現代の英国の勲章のことなんて考えたことなかったんで、慌てて検索w トレヴァー先生本人もファンから「え゛~gawk」と言われちゃうかもしれないと妙に気にしているようですし、確かに、ちょっとフクザツなキモチはありますが、糟糠のファンとしては素直に「おめでとう!」と言います。トレヴァー先生、おめでとう!

これからはファンレターを出す時などにはMr.HornではなくTrevor Charles Horn, CBEと表記するとカッコイイかもしれません。

ついでに今年の総括。

一週間単位だとすごく短く感じたけど(ああっ! もう「龍馬伝」か! みたいな)、一年単位だと……今年は長かったなあ。交渉事とか、ヨソの国の言語でメール書いたりとか、普段やり慣れない、ニガテな分野のことをやったからかもしれない。予定通り原稿が集まれば(全て国内の問題)「新東欧SF傑作集(仮)」、「新ロシアSF傑作集(仮)」は2011年春には出ます。……ただ、ロシアがらみだと全てが終わってみるまで何が起こるか分からないのも事実。ほんとに「ヨーロッパ」と「ロシア」って違うものだというのを思いっきり実感させられた一年でした。ヨーロッパ(及びヨーロッパ関係の日本人)とは全然モメなかったけど、ロシアとはモメますねえ。でも、私が一番摩擦を生じやすいのはロシア人より「ロシアびいきの日本人」であることも判明。井上はロシアに対して冷静で批判的な目も持っているので、「ロシアびいき」とはカテゴリが違うからやっていけるのかも。ロシアかあ……らいねんはなにがおこるのかな~わ~いたのしみだな~(棒読み)。

2009年7月 7日 (火)

Is anybody out there?

T-conのレポートは書き途中です。もう少々お待ちを。

わーい。ZTT Japanからフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのCDもらっちゃったー。

ZTTアーカイブスの第五弾がフランキー。そうか、もうあれから25年経つんだ……。どうりでわしらが年を取るはずじゃ。あの頃はのう、あの国はロシアではなくソ連といったんじゃ。ペテルブルクはレニングラードといったんじゃよ、お若いの。冷戦はフランキーのネタの一つだったんじゃ。げほがほごほ。

ファースト・アルバムのWelcome to the pleasure domeはいい意味でも悪い意味でも歴史的金字塔だけど、セカンド・アルバムのLiverpoolは、毒にも薬にもならないというか、聴けたもんじゃないというほどではないけど取り立てて聴くほどでもないシロモノ。もちろん、ZTT Japanもそれを承知でリリースしたんだし、解説を書いてる三田格も同様で、もう、解説なんて何を書いたらいいのやら状態。まあ当然ですね。

Pleeasure domeにはボーナスCD、Liverpoolにはボーナストラックがついているけど、どっちも、もう並み程度のコレクターならとっくに持っているであろうヴァージョンは入っていない。そんなのあったっけ、みたいなのが入っている。……とは言え、正直、自分でももうどのヴァージョンを持っててどれを持ってないかよく分かんなくなってます(笑)。どちらにもライヴのトラックが入ってるけど、これは「本当はどの曲もトレヴァーがブロックヘッズに演奏させた音源を切った貼ったして作ったサウンドで、フランキーはろくに演奏もできなかった」伝説が行き渡りすぎた今日においては、実はそこそこちゃんとしたバンドであったことの証拠として面白い音源ではあるんだけど、正直、トレヴァー・ホーン原理主義者としては、フランキーのライヴなんか心の底からどうでもいいっす。それより、何故、Happy Hiを入れない……

って、もっとまにやな人はもっと不満を言うであろう。不満を言い始めたら切りがないし。

それにしても、FGTHって「何」だったんだろう……と、今でもふと考えることがある。トレヴァー先生の「ネタ源」に過ぎなかったのか。それとも血肉を具えたバンドだったのか。実際にはその両方であり、聴き手にとってはそれ以上の存在であったのかもしれないけど。

実を言うと、私がフランキーの中で一番好きな曲は、Pleasure domeでもなければRelaxでもない。もちろんどっちも好きだし、Two tribesも好きだけど、どれも「一番」ではない。私が一番好きなのは、あのどうでもいいLiverpoolの最後の曲、Is anybody out there?なのだった。これは後半に長いインスト部分を含んでいて、構造的にも雰囲気的にも、Sealのファーストの最後の曲、Violetに似ている。トレヴァー先生はLiverpoolにはほとんどタッチしていないと言われてるいけど、実は案外そうでもないかもとちょっと思わんでもない。少なくとも、Is anybody out there?はトレヴァー先生の「真にやりたいこと」の一端が反映されてるんじゃないだろうか、と思っている。

80年代にこの曲を聴きながら考えていたある構想を、『ヴァスラフ』でも『赤い星』でもやりたいと思いつつ、結局やらなかった。やっぱり自分の深層を意図的にさらけだすことに恐怖感があるんだろうなあ……。そういうところを何とかしないと、本当には読者の共感は得られないのかもしれない。久しぶりにこの曲を聴きながら、実現しなかった『赤い星』の別ヴァージョンの結末について考える。ああ……せっかくシュイスキーを隠れ主役にしておきながら、愚かだったかなあ、自分。でも、「やりたいこと」と「完成度」が一致するとは限らないのも事実。

どの小説の構想に夢中になっている時も、どんなことで落ち込んでいる時も、誰を愛している時も、トレヴァー先生の音楽はいつも私とともにあったのよね。たとえその「ネタ」がフランキーだろうがAONだろうが、何であるかに関わらず。というわけで、まだクリアできていない課題についてねちねちと考えながら、またトレヴァー・ホーン・サウンドに耳を傾けるのであった。ここ四半世紀、ずっとそれをやってきたわけですね。恐ろしい。

2008年10月26日 (日)

t.T.A.t.u 200KM/H in the Wrong Lane

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トレヴァー・ホーン強化月刊。

言わずと知れた(でもないか)t.A.T.u.のデビューアルバムのインターナショナル盤。ロシアで2001年にレズビアンイメージで売り出したレナとジュリアのデュオ。なんかねー、元児童心理学者の音楽プロモーターという、80年代のポール・モーリーもビックリな怪しい経歴のおっさん、イワン・シャポヴァロフがプロデュースしてたのよねー。

ロシアでバカ売れし、2002年にインターナショナルデビューを画策したシャポヴァロフが考えたのが、かのフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドをブレイクさせたトレヴァー先生にプロデュースしてもらうこと。

それ自体は成功。シングルカットしたNot gonna get us とAll the things she saidはヨーロッパでは大ヒット。もっとも、こちらはマーク・アーモンド以上に時間も予算もなかったようで、アルバム中トレヴァー先生が手がけたのはこの二曲と、ソングライトも手がけているClownsの合計三曲のみ。

トレヴァー先生的にはt,A.T.u.はかなり気に入ったそうで、プロデュースにも力が入っている。90年代テクノの成果をこれでもか!とつぎ込みまくった過剰サウンド。「聴くところ」がいっぱいあるトレヴァー先生'sワールド。

でもこの時点でアルバム一枚分に達しないレパートリーの少なさが危惧されていた通り、その後ツアーの内容のショボさが取りざたされる。日本公演で「世間の規範に従わない自由さ=ふてぶてしさ」のつもりでドタキャンとか、記者会見での態度の悪さとかを演出したシャポヴァロフの戦略が何もかも裏目に出ちゃったり。多分、「ブリトニー・スピアーズ以上」を演出したかったんだろうけど、ねえ。

ああ……バカだなあ、シャポヴァロフ。日本という市場を完全に読み誤ったね。このキャラを日本で売り出すなら、当然、萌えに走るべきだったのだ。ロシアには日本的「萌え」に走る土壌は充分にあった(実際、今けっこうみんな走ってるし)。何しろこのインターナショナル盤のロシア版(中身は同じ)は、こんなジャケなのだ。

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……………………。

こっちのほうがずっといい。

日本盤もこれで売れば良かったのに。なんでやらなかったんだろう?

しかしいずれにしても、ロシアの女の子はオトナになっちゃうのがとても早いので、萌え路線で売り出しても2、3年後にどう路線転換したらいいのかとか、私にも案はないんですが。

その後2005年に新譜が出て、トレヴァー先生もClaving一曲だけプロデュースしてるけど、「頼まれ仕事」の時に精一杯見せる誠実さ以上のお仕事ではない。t.A.T.u.自体も、なんか方向性の見えないおねえちゃん達になっちゃったし。2004年のトレヴァー先生25周年コンサートの時に出てたけど、あ、意外とライヴでも上手いじゃんと思ったものの、実は口パクであることが判明。

これとかセカンドアルバムとか聴いててつくづく思うんだけど、私って結局、トレヴァー・ホーンが好きなだけなのねえ。ホントにsweat02 でも2003年にアムステルダムでNot gonna get us がこの世のものとは思えないほどヘビロテになってた時はさすがに狂いそうになったけど。何しろ、空港に着いたらこの曲がかかってて、ホテルに向かうタクシーの中でもかかってて、ホテルのフロントでかかってて、部屋でテレビつけるとPVで、次の朝起きて朝食のサロンに行くとまた流れてて、交通機関の案内してもらおうと思ってフロントに行くとこの曲がかかってて、ホテルから美術館に行くまでの間にあるキオスクのラジオからも流れてきて、また別なキオスクからも流れてきて……というのが毎日だったんで。さすがにこの直後はCD取り出しませんでしたねぇ。その後数ヶ月してまた自主的にヘビロテしたけど(笑)。

2008年10月16日 (木)

Tenement Symphony

Marcalmond_tenement_symphony_2 トレヴァー・ホーン強化月間。

1991年、数年間ヒットに恵まれなかったマーク・アーモンドが起死回生の一枚としてトレヴァー・ホーンにプロデュースを依頼して出したと言われるアルバム。とはいえ、トレヴァー先生が手がけているのは後半のみ。当時すでに「世界一高価なプロデューサーの一人」と言われていたトレヴァー先生が高くつきすぎたのか、それとも、時間がかかるのを恐れたのか(私は後者だと思ってます(笑))。半分だけっていうのは惜しいといえば惜しいんだけど、各曲に特色がありながらも一体感のある一つの組曲的な出来になっていて、結果オーライなナイスな仕上がり。でも前半ほとんど聴いてないけど(笑)。すまんマークcoldsweats01

Tenement Symphony部分に含まれている曲は以下の通り。

1.Prelude
2.Jacky
3.What Is Love?
4.Trois Chanson de Bilitis -Extract
5.The Days of Pearlt Spencer
6.My Hand Over My Heart

1は6をフィーチャーした序奏。4はドビュッシーの歌曲集『3つのビリティスの歌』の第一曲「牧神パーンの笛」の冒頭6小節。そう、Art of Noiseの『ドビュッシーの誘惑』にこれのフルヴァージョンが入ってます。トレヴァー先生、よっぽどこの曲が好きらしい。

で、マークの思惑は大当たりし、2のJackyが英国でぶっちぎりの大ヒット。当時マークは音楽雑誌のインタビューで「しょっちゅうスーパーマーケットに行くようになった」とか言っている。何故なら「いつ行ってもこの曲がかかってて嬉しいから」。分るよ。泣かせるぜ。選曲はマークだったのかトレヴァー先生だったのか、これはかのジャック・ブレルのカヴァーなのですね。テクノ+フルオーケストラ+スパニッシュなアレンジ。超カッコイイ。原曲がシャンソンだし、ミュージシャンもプロデューサーも英国ポップの人なので、当然と言うべきか、微妙に「ダサさ」は含んだ上でのカッコ良さなのでご承知置きを(笑)。もっとも、その最初からちょっとダサくてレトロだからこそ、今聴いても古臭さを感じない。ざっつ英国ポップマジック(笑)。

2は何と、裏バグルズ新曲だったのだ! トレヴァー先生とブルース・ウーリーの書き下ろし。いやあ、そのつもりで聴いているからそう聴こえるのか、やっぱりとってもバグルズっぽい。トレヴァー先生もかなりバックヴォーカルを入れている。ベースも弾いてるし。でもこの曲だけシングルカットしなかったのよね。もったいない。

5のThe Days of Pearly Spencerというのは、デヴィッド・マックウィリアムのカヴァー(<私はこの人よく知らないんだけど、同名の経済学者がいて、その人とは別人)。ブリティッシュ・トラッドの超豪華版みたいな感じのアレンジになってます。打ち込みは少なめでフルオーケストラ付きの人海戦術人力演奏。いやそれにしてもマーク・アーモンドって歌上手いわーと思わずにはいられない一曲でもある。

このpearly spencerって何だ? と我々日本人は激しくギモンに思うのですが、19世紀ロンドンの呼び売り行商人の「王」(自治&相互扶助講のヘッド)Pearly Kingが着る貝ボタンで飾ったヴェストのことで、英国では説明の要はないほど「自明」なものらしい。19世紀後半に孤児院出身の清掃夫の少年ヘンリー・クロフトが、この行商人の相互扶助講にヒントを得て作った孤児のための寄付金集めの講が発展したものが現在も残っていて、今なおこのpearlyな衣装を身につけた人たちが孤児のための寄付金あつめをしているのだそうで。

で。

Pearly_kingqueen2004 奇しくも2004年にトレヴァー先生の25周年記念コンサートに行った時、妹がコヴェント・ガーデンの近くでこのPearly King & Queenを撮っていたのだ!

どーん。

これがそのロンドンのPearly King & Queen。

妹はこれがナニの人たちか知らなかったけど、あ、何か変わった衣装の人たちがいる、と思って撮影したのだという。わたしゃ一緒にいたのに気がついてさえいなかった……orz 補正がうまくいかなくて今ひとつよく分らないけどすんません。妹がもっとちゃんとした補正をした画像をくれたはずなんだけど、すんません埋もれてます未発掘です。

そして最後の6は、マークらしいねっとりもっちりしたラヴソング。Tenement Symphony中、この曲だけがマークのオリジナルだけど、もう「いかにもマーク」という曲で、ファンは当然、必聴。盛り上げながら転調につぐ転調のコーダのアレンジも「いかにもトレヴァー先生」らしい。これを聴き終わると「おおお、聴いたー!」という充実感を感じる。

マークとホーン・プロダクションの相性はかなりいいんじゃないかと思う。もっと聴きたい。マークは2004年の10月末(ちょうどトレヴァー先生コンサートの直前)に交通事故に遭ってかなりの大怪我をしたそうだけど、その後立て続けにアルバムやDVDを出してて、ちゃんと活躍している様子で何より。またこの組み合わせで、そして今度はアルバム丸々一枚を製作して欲しいなあ。時間かかりそうだけど(笑)。

それにしても……17年前のアルバムかあ……これ……(遠い目)