幻想と怪奇 1 ヴィクトリアン・ワンダーランド英國奇想博覧會
新紀元社の『幻想と怪奇 1 ヴィクトリアン・ワンダーランド英國奇想博覧會』が発売になりました。私はショートショート「アイリーンの肖像」を寄稿しております。
以下、新紀元社のサイトからコピペ
海外幻想文学の翻訳・紹介を先導した紀田順一郎・荒俣宏による『幻想と怪奇』(1973~74)。日本初の幻想文学専門誌が、休刊から45年を経てここに復活する。
第一号のテーマは「ヴィクトリアン・ワンダーランド英國奇想博覧會」。
技術や交通が大きな変革を迎え、文化がいっせいに花開いた19世紀後半のイギリスで、自由な想像力をペンに乗せて競った文豪たちや流行作家たちの奇想あふれる小説と、
かの時代に夢を馳せる現代作家たちの作品をともに収録した、物語の博覧会にようこそ。
目次
新創刊の辞 紀田順一郎・荒俣宏
A Map of Nowhere『吸血鬼ドラキュラ』のウィトビー 藤原ヨウコウ
《序文》ヴィクトリアン・インフィニティ 北原尚彦
●巨匠たちの奇想と怪異
失踪クラブ アーサー・マッケン 植草昌実 訳
奇妙な写真 リチャード・マーシュ 高澤真弓 訳
決闘者 ブラム・ストーカー 圷 香織 訳
ポロックとポロ団の男(新訳) H・G・ウェルズ 中村 融 訳
●ディケンズの『幽霊屋敷』
幽霊屋敷の人々 チャールズ・ディケンズ 谷 泰子 訳
食器棚の部屋 ウィルキー・コリンズ 髙橋まり子 訳
《エッセイ》『個』を持つ部屋 木犀あこ
●レ・ファニュの幻妖世界
トム・チャフの見た幻 J・シェリダン・レ・ファニュ 山田 蘭 訳
ドラムガニョールの白い猫(新訳) J・シェリダン・レ・ファニュ 青木悦子 訳
教会墓地の櫟(模作) オーガスト・ダーレス 夏来健次 訳
《エッセイ》レ・ファニュを偏愛す 三津田信三
●世紀末ロンドン幻視行
下宿人(オリジナル版) ベロック・ローンズ 岩田佳代子 訳
ジキル博士とハイド氏、その後 キム・ニューマン 植草昌実 訳
贖罪物の奇妙な事件 リサ・タトル 金井真弓 訳
〈ショートショート〉
アイリーンの肖像 高野史緒
霧先案内人 井上雅彦
〈特別企画〉
鼎談:回想の『リトル・ウィアード』 荒俣宏・島村義正・竹上昭
資料:『リトル・ウィアード』総目次
not exactly editor
『幻想と怪奇』新創刊によせて 牧原勝志
拙作、何の解説もなく載ってるので、ちょっとここでネタ元あかしをしますと、この画家ホールウォードは、オスカー・ワイルドの……まて言ったら分かりますよね。そうです。その人がネタ元でございます。
目次を見ただけでヤバいですが、実際、読み始めるとその内容の濃さ、チョイスに驚きます。ちょっとお高いけど、これは「買い」ですよ! 欲を言えばもうちょっとしっかり校正して欲しかった……。次号以降にも期待しております。
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