『翼竜館の宝石商人』発売
こちらでのちょっと遅くなりましたが、『翼竜館の宝石商人』(講談社)が発売になりました。
以下、帯より
1662年晩夏のアムステルダム。宝石商人ホーへフェーンがペストで死んだ。
しかし遺体が埋葬された翌日、厳重に人の出入りが管理された館の、
鉄格子がはまった部屋で、ホーへフェーンに瓜二つの男が意識不明で発見される。
画家レンブラントの息子ティトゥスと記憶を失った男ナンドは、ひょんなことから
事態に巻き込まれ、謎の解明に乗り出す。
ペストの恐怖。蘇った死体。二重密室。
17世紀ネーデルラントの濃い闇の中から浮かび上がる真相とは。
というわけで、今回は謎解き以外のことはほぼやっておりません。この間あるインタビューで、何とかお高い社会派イメージに仕立て上げられそうになってゲラでめっちゃ抵抗しましたが、果たしてどこまで直してくれたことやら……。直ってなかったらここで晒して赤を入れます(笑)。
私としては「こう読んでほしい」とか「こういうメッセージが」みたいなことはいっさい言いません。それは個々の読者の「読む才能」の発揮しどころなので、作者でさえ口出しできる領域ではないと思うので。ただ、気づいてほしいとすれば、さる大御所ミステリ作家が言った「三大〇〇〇〇」をいっぺんにクリアしているというところでしょうか。そこに「このミス」の投票者とかが気づいてくれたら嬉しいですねえ。そのうちどこかでネタバレ読書会とかやりたいところです。
というわけで、どうかよろしくお願いいたします。
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