短篇ベストコレクション: 現代の小説2018 (書影あり)
日本文藝家協会編の『短篇ベストコレクション: 現代の小説2018』の書影と、収録作家の一覧が発表になりました。私の収録作は「ハンノキのある島で」になります。
以下コピペ。
おなじみのベテラン以外は、いつになく清新な顔ぶれになった。日本のエンターテインメント小説の現在を如実に表しているのかもしれない。中途半端な人気に胡坐をかいているような者たちは新たなる芽にたちまち押し出されてしまうのだ。2017年度、小説誌に発表されたあまたの作品から選ばれた16作品をご堪能あれ。選考委員は、川村湊、清原康正、杉江松恋、森下一仁。
川上弘美 雪舟えま 河﨑秋子 小川洋子 野﨑まど 高野史緒 いしいしんじ 小田雅久仁 澤村伊智 恩田陸 深緑野分 藤田宜永 唯川恵 青崎有吾 三崎亜記 勝山海百合
なんかえらい挑発的な惹句ですが……
わし、お馴染みのベテランでもなければ新たなる芽でもない……
目を引く惹句を書きたいのは分かるねんけど、でも、この言い方はちょっとどうなん?とウソ関西弁で思ってしまう。中途半端な人気にあぐらをかいてる作家なんて、わし、知らんけど。
人気のある人は人気のある人なりに、カルトな人気のある人はカルトな人気のある人なりに、多作の人は多作の人なりに、寡作の人は寡作の人なりに、みなそれぞれに苦悩している様子しか知らんねんけど。高額の納税をする人も、「食ってゆく」ほどには書かない人も、求められる作品が書ける人も、天からの啓示で「何か」に書かされている人も、みなそれぞれに苦悩していて、人気にあぐらをかいてる人もいなければ、「中途半端な人気」なんてものもないんだよう~! 作家にも読者にもこんなこと言うたらあかんやないかと、やっぱりウソ関西弁で思ってしまう。
それはそうと……
面子はややSF寄りかなあ。どうでしょう。実際の作品はどんな感じだろう。惹句はともかく、このアンソロジー自体は楽しみにしておりますです。
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