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2017年2月26日 (日)

第37回日本SF大賞

去る2月25日、新宿の小田急ホテルセンチュリーサザンタワーにて選考会が行われ、第37回日本SF大賞が決定いたしました。決定直後にマスコミ発表もなされましたので、ご存知の方も多かろうと思います。

大賞:『WOMBS(ウームズ)』白井弓子(小学館)
特別賞:『シン・ゴジラ』庵野秀明:総監督/樋口真嗣:監督/尾上克郎:准監督・特技統括(東宝)

受賞者の皆様、おめでとうございます!

今回は非常に人気の高い映像作品二作が候補として挙がっていたので、この結果に対し、アンチ的な言説がネットに流れたりするんじゃないかという危機感もあるっちゃあるのですが、後日発表される選考過程や選評を読み、受賞作も読んでいただいた上でご発言いただければと思っております。

2017年2月13日 (月)

清水富美加の出家の件で思い出したこと

げーのー界超うといし、特に彼女のファンだったわけでもなく、幸福の科学に対しては基本、批判的に見ている人間ですが……

清水富美加が幸福の科学出家で引退した件で、ちょっと思い出したこととかいろいろ。

作家としてデビューしてから4、5年くらいだったか、たま~~~に芸能界に関わる人と知り合う(一度だけダサいガキだった後輩が美少女に成長してアイドルになったことがある。あれはさすがにびっくりした)。とはいえメジャーな芸能人に知り合いはいない。引退しちゃう人ばかり……というか、あまり話をぼかすとワケ分かんなくなるのではっきり言うと、崖っぷちの人に寄りかかられかけて対処しきれなかったなんていうことがあったりするわけです(全員若い女性)。みんな「作家」というものを誤解してる……。「作家」=「昭和の権力ある大先生」ではないわけで 

そういう経験から言うと、私は幸福の科学側の言うことに一理あるのではないかと思うわけです。

日スポ「幸福の科学、清水富美加は「心身に傷」会見全文」

どうもネット上の発言は、幸福の科学を貶める言説が多いように思うけど、私は芸能界から脱出した女性たち側の話は幸福の科学の側の話とほぼ同じ。むしろ、清水富美加は主役級だったからこれはかなりマシなケースで、無名の子たちの場合、話は露骨なエロ仕事がらみだったりする。

幸福の科学はまあ、基本、カルトですから、「奴ら」の言ってることを貶めたい、どうせウソに決まってる、みたいな気持ちにもなろうかと思いますが、でもね、私はこの件に限ってはもっと幸福の科学側の言うことに耳を傾けるべきではないかと思うのですよ。

もうすでにご存じの方も多かろうとは思いますが、去年、こういう報告書が出ました。

伊藤和子弁護士:AV強要被害をなくし、救済するために

【報告書】日本:強要されるアダルトビデオ撮影   ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、 女性・少女に対する人権侵害 調査報告書

清水富美加の件はまだライトで、こっち方面にまで至らなかったので、むしろ話題にしやすいのが幸いかもしれません(まあ本人にとっちゃたまったもんじゃないとは思いますが)。これを機に、せめて我々は世の中にはこういう問題があるのだということを認識しておくべきじゃないかと思います。

私の知ってるケースもまだライトなほうで、結婚とかで脱出できたようですが、もうみんな、連絡の取れない人たちになってしまった……

清水富美加の件、うちの妹なんかも「バイトばっくれてやめるやつとか、みんなこれと同じこと言うよねw 芸能界なんて、自分の切り売り覚悟じゃないの?」とか2ちゃん脳みたいなこと言い出して、なんかもう、情けないというか、けっこうシリアスな憤りを感じてしまった……。妹までもがこういうこと言わなきゃ、わざわざ特にファンでもない芸能人についてのエントリを書くほど怒ったりはしなかったでしょう。

何にしても、マスコミも幸福の科学いじりではなく、芸能界の問題という側面にちゃんと食い込んでいってほしいと思うことです。そして世の中全体がもっと芸能事務所を追求してゆく体制になって、ひいては、もっとマシな環境になってほしいもんです。

2017年2月12日 (日)

SFが読みたい! 2017年版

早川書房の『SFが読みたい! 2017年版』が出ましたね。「2017年のわたし」に小文を書いております。そこでは短編の発表先を「一般文芸誌」としか書きませんでしたが、これは小説現代です。この件についてはまた別エントリで。

いや~、しかし、いつも思うんですが、みなさん、ちゃんとその年その年に出た小説を読んでてえらいな~。私はどういうわけか2、3年遅れで読むことが多いので、こういうランキングはどうしてもゴメンナサイしちゃうのですが……ていうか……いやそれ以前に、みんな新刊既刊問わず小説いっぱい読んでてエライ。わし一体何やってんだろう 

ここで予告した仕事を全うしないうちに別なものを書き始めるとバレてしまうので精進いたしとうございます……

2017年2月 5日 (日)

人工知能ショートショート・アンソロジー

五月に文芸春秋から出る人工知能ショートショート・アンソロジーに私の「舟歌」が収録されます。過去数年にわたって、人工知能学会誌に毎号二編ずつ連載されてきたSf作家クラブの作家たちの人工知能テーマ・ショートショートの約半分をまとめたアンソロジーです。筑波大の大澤博隆先生の人工知能研究者の立場からの解説つき。

タイトル等はまた続報で。

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