オーケストラ・ディマンシュ 第42回演奏会 ガイーヌ
24日、オーケストラ・ディマンシュの第43回演奏会に行ってきました。
今回の演目はボロディンの二番と『ガイーヌ』(ボリショイ版からの抜粋)。何このオーケストラ・ダヴァーイにケンカ売ってるプログラムはwww でもロシアもの、ソ連ものはなんかまとめてやりたくなるんですよねえ。分かりますw
で、前回のイタリアプロも前々回のヤマトもよかったですが、今回はもうそれ以上にもっともっと良かったです! もうもうアマチュアがどうとかプロがどうのという話ではない。こういうものがいいホールで生で1000円で聴けちゃうって、むしろ恐ろしい時代がやってきたヤバイぞという感じ。
『ガイーヌ』は演奏する側も自虐的に「抜粋だけど長いw」と言ってましたが、確かに長いw 私はオリジナルの社会主義リアリズム脚本版のCDしか持ってなくて、ボリショイ版は正直聴いたこと自体初めて、というか、どうせグリゴローヴィチの通俗趣味やろと思って興味さえ持ってなかったのですが、これが意外と楽曲構成がよくて、いい意味でビックリでした。もちろん、今回の抜粋プログラムを作ったオケ側の選曲もよかったわけですが。今回は曲の間引きはしたけど組み換えはやってないので、全体の流れはボリショイ版そのものが反映されているのですけど、これがね、第三楽章を緩徐楽章とする四楽章形式の交響曲っぽい流れになっていて、なかなか感心した次第でございます。
アンコールは、ボリショイ版には入ってないけど『2001年宇宙の旅』でディスカバリー号の船内シーンで流れたアレであるアダーショと、レズギンカの爆演ヴァージョン。いやあ、いいですね、こういう爆演ヴァージョンw 「まともな演奏」もやりたい放題の爆演も、どちらもそれぞれによいものです。うまいとこキマった爆演って、「音楽って生きてる!」と実感しますもん。聴いてるほうも「生きてるぜ!」って実感できるしw
今回は実は代表の窪田さんや広報の内山さんを始めとする団員の皆様のご厚意で、リハーサルを見学させていただいたり、プログラムの小文を寄稿させていただいたり(打ち上げでシン・ゴジラ話をしたりw)したのでした。そちらも大変楽しく、勉強になりましたです。本当にありがとうございます。
次回は来年4月9日、『パリのアメリカ人』、黛敏郎『饗宴』、そして幻想だそうです。そういや今秋から冬にかけて、複数のアマオケが幻想やりますね。なんかキてるのか?! それはもちろんいいんですが、ディマンシュの皆様、その次は是非、伊福部昭をお願いしますw
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