国際リニアコライダー(ILC)招致イベントに行ってきた!
世界の物理学界のスーパースター村山斉先生と、サイエンス・キティちゃんと、不肖ワタクシめでございます。
27日、国際リニアコライダー(ILC)招致イベントに行ってまいりました。
前半に村山さんとCERNのリン・エヴァンスさん(この人*You Tubeに飛びます)の講演、後半にパーティという二部構成で、これからILCを日本に招致するための周知活動イベント。っていってもそもそもそのILCって何なんだよという感じですが、要するにインターナショナルなリニアなコライダー……いやその、国際運用する直線軌道型の素粒子加速観測装置です。
粒子加速器と言えば、数年前、ヒッグス粒子発見で話題になった(そして超光速ニュートリノのガセネタでブーイングを浴びた)CERN(ヨーロッパ合同原子核研究機関)をまず思い浮かべるかと思いますが、あれは陽子という複合粒子を衝突させているので、複合くない、素粒子同士の衝突を観測したいと思っていても、いらん粒子同士の衝突のデータも一緒に得られてしまうので、そこから必要なデータを取り出すのがえらい大変なのだそうで。そこで次世代の加速器として期待されているのが、電子と陽電子という素粒子同士を直に衝突させる加速器、それがILCというわけだそうです(これよりもっとマシな説明はこちらへ)。当日の講演では村山さんが「LHCは、小豆同士の衝突が見たいのに豆大福同士をぶつけているようなもの。ILCは最初から小豆同士をぶつける加速器」という説明をしててめっちゃナルホドと思いました。
日本はこのILC建設の最有力候補地となってはいるものの、まだ決まったわけではないです。公式サイトには、ILCが建設されることで得られる科学以外の恩恵についても書かれてますので、できるだけ多くの方に読んでいただき、誘致活動を支援していただければと勝手に思っております。
いや~、しかし、コズミックフロントのファンで、『ビッグバンとインフレーション』で村山さんの業績を訳注で足した人間としては、ナマ村山斉さんと直にお目にかかれた昨日のイベントは至福でございました。ザセツした元理系としては、関われることなんて一生ないだろうと思っていた量子物理学にちょっとでも関われるこの招致活動で、ほんの少しでも貢献できればとやはり勝手に思っております。
10月には六本木でILC模型の展示なんかをするイベントがあるそうです。SFの人も、科学の人も、いやSFでも科学でもない人も、みんなでILC誘致を応援しよう~!と勝手に思っています。
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