母の死についてのエントリから一年半も経たないうち、去る3月13日、父も死去しまして、先日四十九日の法要を済ませてまいりました。享年87歳。直接の死因は肺炎でした。何というか……虚脱してます。日常生活は送れているし、しょうもないテレビを見て笑ったり、妹や夫と普通に出かけたりしてますが、内面的な部分ではなかなかキビシイものがあります。
生前は両親のプライバシーに関わることなので積極的に公表はしてませんでしたが、最後には二人ともこちらの住宅型有料老人ホーム「グランヒルズ阿見」にお世話になっていました。『看取りの医者』の著者でうちの親戚、平野国美が主治医になっているところ。クリニック併設という形を取っているので、「呼吸困難になったらうちで死なせるわけにいかないので何としてでも病院に移送してください」とか言われないところ。平野の著書を読まれた方は故存知かと思いますが、過重な延命治療をしない権利を尊重する方針でやってる人です。まあ、やってることは深遠ですが、正直、ヤツは個人としてはけっこうふざけた野郎ですw まあそういうふざけた面があるからこそ、「老」や「死」というものと柔らかく向き合えるんだろうな~と思うことです。
運営母体のコロディコつくばの社長、富樫雄一さんも、そういう意味では似たような面白い系の人。ヘッドがそういうおおらかな人たちだからか、施設はとても雰囲気が良く、入居者もスタッフも、なんかゆる~く近所とか親戚がたまってるような感じでした。うちで入居の決め手だったのは、平野がいるからというより、この雰囲気の良さでした。都会の人にはちょっとぬるく感じられるかもな~。何しろ田舎なんで。でも北関東人の高齢者には快適な感じ。働いてる人たちもとても感じがいいし、私もいつかババアになりすぎて小説もへったくれもなくなったらここで死にたいわ。
というわけで、まだまともに仕事復帰な感じでもないですけど、何とかがんばって軌道修正したいと思っております。
近いうちの仕事関係の告知としては、5月21~23日のボローニャ大学の日本フォーラムでの発言者になってるのと、6月刊予定の創元の年間ベストに「小ねずみと童貞と復活した女」が収録されるのと、さるところに短編を書いてる、という感じでしょうか。
まあなんとか……早いうちにちゃんとするよう努力します。今はもうそれしか親孝行のしようがないからねえ。ご心配下さった皆様、滞りまくる執筆を温かく待ってくださっている皆様、本当にありがとうございます。
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