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2016年2月25日 (木)

相棒14 「物理学者と猫」

どうもSF関係者の間で「どうなるんだ(半笑い)」と注目されていた様子の「物理学者と猫」。私もご多分に漏れず注目しちゃってましたが。でも半笑いぢゃないぞ。どちらかというと次回の「神隠しの山」のほうが「アレでは(半笑い)」ですけどw

シリーズ中一度はある科学ネタ。ワタシ的には、科学ネタの回はおおむね出来がいいと感じている(クローンのネタの回についてここでぐたぐだ長々と書いたのは、惜しいと思ったからこそ)。今回もよかった。SFくない人には「???????」になるかもしれない展開を堂々とやってくれて嬉しい。科学の世界ではありがちな屍累々の悲劇とか、純粋な師弟愛とか、本当に科学の世界が好きな人が書いたんだんだと実感できる脚本も、ありとあらゆるドラマに出てきて自然にその世界の中の人になってしまう正名僕蔵の演技とか、どれもしみじみと良かった。今のところ第14シーズン中もっともいいと思う。

……んだけど、一番嫌な思いをしたのが、ネットではSF度の高い人ほどくさしてること。「どうせたいしたことないだろうとは思うけど」「アレの焼き直しじゃん」「もっと見るべきドラマがあるのに、見て損した」「まあ思ったよりはマシだった」等等等等。SF度が高ければ高いほど上から目線で認めてやるか認めてやらないかという感想になってる。これだからSFはダメなんだよって言われるんだと思うけど……。ゲットーというより、姑根性だよね。嫁はうちの家風に従いなさい的な。あるいはお免状制度かな。流派に入れていただいてお免状をいただかないと虫ケラ扱いか。

まあそういう感想があの作品やあの黒猫の視線を汚すことはないと思うけど、「SFの界隈にいる人」についての悲しい情報にはなってしまうと思う。ああいう「キモチ」って、なんとか昇華の方向に持っていけないものかなあ。とはいえ、あの「キモチ」の中にいない、部外者の私がどうこうできるとは思っていないけど……なんかご大層な知恵や哲学があるわけでもないし、ギョーカイの雰囲気を左右できるような権力や派閥があるわけでもなく……でもモヤモヤと考え込んでしまう。

所詮私には、どこにも行き場がないってだけの話かもしれない。

2016年2月12日 (金)

重力波キター!

「重力波」初の観測=アインシュタインが予言-宇宙解明の手段に・米チーム

まじで?! KAGRAが本格稼働しないうちに来ちゃったか~orz というショックはないではないが、ニュース自体は大興奮。これが超光速ニュートリノやSTAP細胞とはまったく性質の違うニュースであることは、私のようなシロートでも何十年も科学ニュースを追っていれば分かるのでございます。原始重力波でBICEP2の勇み足の例もあるので、これで確定!というわけにはいかないでしょうけれど、LIGOは稼働期間がわりと長くて経験を積んでいるので、直感的には、これは「行けた」んじゃないだろうかという気がします。いやあくまでも直感的にですけど。

でもやっぱりあの手のニュースは分かんないよ、という方も多かろうと思います。でもそれは、決して説明される側の頭の良し悪しとかの問題じゃなくて、説明するべき側の責任なんじゃないかと思うところです。そりゃ第一線の研究者が大衆相手に分かりやすい解説書まで書いてる時間はないと思いますよ。それこそサイエンス・コミュニケーターやサイエンス・ライターがやるべき仕事では。

というわけで、今こそコレですよ(前エントリも参照)。

『ビッグバンとインフレーション: 世界一短い最新宇宙論入門』

今のところこれ以上短い本はないですw というか、さすがにこれ以上短くするのはムリ。この本でそもそも重力波ってナニで、それで何が分かるのか、どこからやって来る問題なのか、まずそこんところを押さえておけば、重力波関係のニュースもノーベル物理学賞関係のニュースも楽しくなるし、今まで「ちょっとコレはやめておこうかな……」と思って引いちゃってた羽澄昌史さんや小松英一郎さんの本も読みやすくなるわけでございます。いや~、しかし、1月中に出せてよかったw 私のような文系の人間は、社会全体が基礎科学に関心を持って、次の世代、さらのその次の世代から優秀な研究者やサイエンス・コミュニケーターが育つことを願うばかりなので、この機にどんどんこのグリビン博士の著作を推したいです。

さて、こうなると次は原始重力波か~。ワクワクしますねえ。

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