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2015年7月 9日 (木)

リブロ池袋閉店

池袋のリブロ、20日に閉店するらしいで。

リブロ池袋本店閉店のお知らせ

もう一月ほど前から予告は出ていたらしい(もっと前か?)。何で気がつかなかったのかというと、素通りしてジュンク堂に行ってたからじゃ〜んw そういや先月前、池袋のあるカフェで、けっこうな責任のある仕事をしてそうな雰囲気の年配のおじさまとおばさまが「昔はリブロはひとつの文化だったのに……」「在庫は……」「何とかできないもんでしょうかねえ」とかいう会話をヒソヒソとしていたので、「おお、リブロで何ぞ政変が?!」とか思ったのだが、政変どころじゃなかったのね。

いやでもぶっちちゃけ、今のリブロが消滅しても全然惜しくないわ。私の高校生期〜院生期……だから80年代後半から90年代半ばかな、あの頃のリブロはよかったからねえ。アール・ヴィヴアンとかぽえむ・ぱろうるがあって、美術館があって、現代音楽のCDなんかも売ってた頃。あの頃のリブロは、「本にはテレビや雑誌とは違う『良さ』というものがあるのだ。売れるもの=価値があるとは限らないのだ。こんないい本もあるんだよ。初心者もベテランも、みんな、いい本読もうよ」っていう気持ちがあったからね。イマドキの本屋大賞などとは対極の意義の「本屋としてお薦めする本」をちゃんとお薦めしていた。歴史とか社会学系の本も独自に出してたし(何冊か買ったし、どれも手放してない。ただし製本がヤワい)。そうじゃなくなった今のリブロには何の未練もねえやな。なあ、熊さん八つぁん。

バブル時代〜バブル崩壊直後って、確かにアレな時代ではあったけど、「軽佻浮薄」というのとは違ったよね。「難しいもの」の面白さを知ってる人がけっこういたし、それを支えたのがいわゆる「セゾン文化」だった。ああいう時代だったからこそ、あの一筋縄ではいかないファンタジーノベル大賞@駆け込み寺が発達したわけだし。そういう時代じゃなくなちゃってリブロもそういう本屋じゃなくなっちゃった今、リブロの存在意義自体がとっくに失われてるからなあ。短期にカネになるという意味で「書店が売りたい本」を売るだけのリブロ池袋なんかリプロ池袋じゃない。

セゾングループは、あのグループ解体の危機の時、細々とでいいからセゾン文化を維持する方向に動いた方がブランド戦略として正しかったんじゃないかと私は今でも思っている。セゾン文化なき西武なんて、格調高い老舗に対抗しきれてないただのデパートに過ぎないじゃん。 ……って、いったん失われた文化的な「流れ」って再興できないし、堤清二亡き今、こんなこと言ってもしょうがないんだけどね。

諸行無常じゃ。さて、わしらは惑星パゴダに籠って、新しい希望が現れるのを待つとしようかのう。

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コメント

「作家として何もしないつもりですか?」という趣旨の質問があったのでお答えしますね(書き込み自体は複数の第三者へのふざけた誹謗中傷が大半だったので削除。発見が速かったので誰も見てないと思しいのが幸い)。

作家として、および一読者として「できること」は今後ともして行きますよ。でも、作家として「できること」と、出版社として「できること」、書店として「できること」、大資本の企業として「できること」、読者として「できること」はそれぞれ、重なる部分こそあれ、違いますからねえ。「私じゃないとできないこと」もあれば、「あなたじゃないとできないこと」もある。いかにジェダイ騎士の自覚があるからと言って、たった一人で帝国軍が覆せると思うのなら、それは傲慢ってもんですよ。

今日池袋西武に行った(ていうか例によってジュンク堂の行き帰りに通過したw)ら、お客さん(特にたい焼きをテイクアウトで食べる人)がちょっと腰を下ろせるスペースで、西武の名札つけたにーちゃんが取引先と思われるにーちゃんと場所ふさぎに立ち話しててビックリだった。内容は客に聞かせていいのかと思う内輪の話。そこに座りたくても諦めて去って行った客が何人もいたのに、目に入らないのか……。注意しましたけどね。こういう時におせっかいに注意するのはおばちゃんの務めですからね。こういう細部にも、西武デパートの「質」が現れちゃってませんか? 西武の中の人? セゾン文化もない、老舗デパートに比肩しうる気遣いもない、って、シャネルの店舗作ってる場合じゃなくね?

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