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2015年1月18日 (日)

美術館映画三本:其の二  『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』

Poster2ああっ、そうだった、『ナショナル・ギャラリー』の試写の話をしていないではないか。すんません。見たのは去年末でしたが、公開は昨日から始まってます。

ロンドンのナショナル・ギャラリーは一度しか行ったことがない。しかも、待ち合わせの時間を気にしつつ、閉館間際に突入して目的の絵だけガン見して帰って来てしまったのだった。有名な美術館の中ではかなり小さいところだが、それでも大半は「知らないところ」。なので、おお、ナショナル・ギャラリー見られる~と思って気楽に試写に行ったのだが、行ってビックリ。

三時間あったのだ……。181分。118分じゃないよ、181分。

展開が気になるストーリーもなければ、手に汗握るアクションもない三時間なので、ご覧になる方はそれなりに覚悟していらして下さい

監督は、デビュー時からわりと無謀なドキュメンタリーを撮る人だったフレデリック・ワイズマン。彼が30年間、いつかは撮りたいと思っていたのがナショナル・ギャラリーなのだそう。カメラは観客でいっぱいの館内から、倉庫、修復部門、ファサードを勝手に占拠して自然保護活動がどうのこうのを訴える人たち(こういうのも主張はご立派だけど結局プチテロだよね)、館内でのコンサート、デッサン教室、会議等々を淡々とめぐってゆく。美術館映画で「額縁部門」見たのは初めてだ。スゴイのは、館内で学芸員やアーティストがしているギャラリー・トークのレベルの高さと中身の濃さ。

ナレーションの類はない。映画を見る者は、自分が見えない存在となってナショナル・ギャラリーを隅から隅へとさまよい歩いているように思えるのでは。三時間見続けると、自分がナショナル・ギャラリーを形成する生命体の一部になったような気分になる。

ことさらに「事実を伝える!」とか「このような信念に基づいて撮っている!」とか主張せず、映画を撮ったり撮られたりという行為自体ないことのように表現するとでもいいましょうか。そうであるが故に、何かこう、他の追随を許さない美術館ドキュメンタリーになっているような気がする。

やっぱり『みんなのアムステルダム国立美術館へ』は奇作だよね(笑)。いや~、「美術館のドキュメンタリー映画」にこれほどヴァリエーションがあるとは。あなどりがたし(笑)。

『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』は1月17日からBunkamuraル・シネマから全国巡業。三時間かあ……DVD出たらそれ買おうかな、と思う人も多かろうと思いますが、多分一度DVD止めたら、あの「自分がナショナル・ギャラリーの見えない生命の一部になってしまう」感は味わえないので、劇場で強制的に三時間見ちゃったほうがいいです。

『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』公式サイト

美術館映画三本:其の一 『みんなのアムステルダム国立美術館へ』

美術館映画三本:其の三 『ヴァチカン美術館 天国への入り口』しかも4Kで3D

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