フォト
2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »

2014年11月27日 (木)

祝! ミハル・アイヴァス『黄金時代』日本語版

30日のSF作家クラブのイベント、まだ席があるそうですのでcoldsweats01、皆様お誘いあわせの上ご来場くださいませ。物販もサイン会もあります。サインは持ち込みも可なはず。イベント本体終了後には、登壇者・来場者交えてだらっと飲み食いできる時間もございます。というわけで、テロン星の諸君よ、是非来てくれたまえ。 

9784309206653で、話は変わりますが……

ミハル・アイヴァスの『黄金時代』の日本語訳が発売になりました!

未知の海に浮かぶ島を訪れた〈私〉。垂直に流れ落ちる滝のなかに造られた「上の町」と「下の町」、変容する名を持つ島民たち。家々は水の壁で仕切られ、時間は匂い時計によって知らされる。戸惑いながも島の女と愛を交わし、滞在を続ける〈私〉はある日一冊の書物の存在を知らされる。幾多の物語が収められたその〈本〉は、島民の誰もが加筆や修正できる無限の書物だった……。
「スウィフト『ガリヴァー旅行記』の想像力、レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』の知性が、ナボコフやボルヘスの文学的技法で書かれた驚異の物語」と世界が絶賛!
『もうひとつの街』のミハル・アイヴァスの最高傑作、待望の邦訳。

英語版が米Amazonで海外部門一位になったのがコレ。私も超読みたくて、いっそのこと英語版買うか?……ってそんなことしたら死蔵本になっちゃう……いやアイヴァス読みたさに必死で読……めるのか?英語で読んでオマエに分かるのか?いやでも……と苦悩したものですが、ついに日本語版刊行! ありがとう阿部さん! ありがとう河出! 日本語でアイヴァスが読めるようになるとは、東欧アンソロジー作った甲斐があります。

『もうひとつの街』と同様、一気読みできない濃密な読書時間。ものすごく質のいいチョコレートだと、粒チョコ一つ食べただけで満足してその日はチョコレート食べたくなくなるのと同じ。私は一日に一~三章をちびりちびりと味わってます。やっぱりこういう、一気読みできない、あらすじさえ分かれば読まなくていいってわけにいかないものこそ、真の「小説」だなあと感じる。普段翻訳ものを読まない向きでも、黒田夏子さんの読者には楽しめそうな気もします。

まあ基本的に日本じゃ売れない種類の本かとは思いますが、SF、幻想文学、ファンタジー、純文学、ヨーロッパ文学等々、いろんなジャンルの読者にアピールする要素があるので、ちょっとでもアンテナに引っかかるものがありましたら手元に置いておくことをお勧めしますよん。コンスタントに読むだけではなく、読みかけては忘れ、また思い出して手に取り……としながら何年もかけて読んでも楽しいかもしれません。

2014年11月16日 (日)

美術館映画三本:其の一 『みんなのアムステルダム国立美術館へ』

Thenewrijksmuseumなんか最近、美術館映画の試写状が立て続けに来た。それぞれ、アムステルダム国立美術館、ロンドンのナショナル・ギャラリー、そしてヴァチカン美術館のドキュメンタリー映画。全て制作も配給も別々の会社なので、意図的なシリーズものではない。そういう趨勢でもあるんですかねえ。というわけで、順次レポします。ではまずは『みんなのアムステルダム国立美術館へ(The New Rijksmuseum)』から。

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』公式サイト

2004年、200年の歴史をもつアムステルダム国立美術館の創立以来の全面改修が始まった。だが美術館を貫く公道の設計に、「自転車が通りにくい!」と自転車王国アムステルダムの市民が猛反発。大騒動がまきおこる。おかげで工事は中断をかさね、再オープンは当初の2008年から果てしなく遅れるはめに。それぞれの意見やこだわりがせめぎ合い、美術館の誰もが疲労困憊。だがその苦労が、やがて “みんなに開かれた美術館”を息づかせ、ついに輝かしいグランドオープンの日が訪れる―。

これはヒドイwww まさかこんなことになっていたとはw 2005年11月に行った時は絶賛工事中で、フィリップス・ウイングにレプリカかも?な『夜警』をしれっと展示したり(だって前に見た時とキャンバスの状態が全然違うし、警備がめっちゃ手薄だったり)してましたが……。もうとっっっっくに終わったと思ってた。そしたら何と、2008年に予定されていた完成は2013年までずるずると伸びていたのだ! 

ホーヘンダイク監督が「撮影を始めた時は4年間の美術館改修についてのドキュメタンリーになるはずだったのが、シェイクスピア劇になってしまった」と言う通り、紛糾しまくり。前館長は疲労困憊して辞任、新館長も作中でどんどん老け込んでいっちゃう。エントランス設計のコンペで勝ったスペイン人建築家たちは、最初はオレたちの案最高でしょ、という感じで自信満々だが、5年、6年と停滞するうち「もうエントランスなんてどうでもいい……( ´・ω・`)」と言い出す(そういや400年前にオランダがスペインから独立を勝ち取った時も決まり手は「スペインの根負け」だった気がw)。

それにしても自転車強すぎだろう! アムスの自転車、ただでさえ弱者軽視とも思える傍若無人っぷりだが、ここでもその破壊力発揮。そもそも旧美術館時代に初めてあそこ行った時、美術館の真ん中を自転車アーケードが貫いててビックリ。「これなんか間違ってないか……?」と私なんかは思ったのですが……あれを維持しろって……。しかも美術館や市当局がそれを真に受けるって……。作中でも学芸員たちが「民主主義の弊害」と言っていたが、あれは民主主義云々じゃなくて、「交渉の上手下手」と「事の軽重」の問題じゃなかろうか。「ここを妥協するからなんか特典つけて」「ここでは貸しにするからあの件はよろしく」みたいなことを誰もやらない。どの問題も軽重を無視して同程度に論じるのは民主主義とは違うと思うよ……。そういや400年前のオランダ海軍の弱点もこれだった気が……

そんなうんざり状態の中に一陣の清風が。アジア部門の責任者、メンノ・フィツキ氏だ。彼は新設されるアジア館の展示の要として、日本から一対の金剛力士像を導入する。現実にはコレクションとしてカネで仁王像を買うわけだが、彼の態度はまさしく「守護神様を丁重にお迎えする」以外の何物でもない。日本の山奥の誰も来ない山門跡に足を運び、設計図をもとにアジア館の模型を自作して展示を考える。しかし、何年もの間むなしく収蔵庫に立ち尽くす像を見上げる瞳には、いつまで経っても変わらない芸術への愛と仁王さまへの崇敬に満ちている。そして最終的にアジア館に展示する時は、何と!日本から日蓮宗(?間違ってたらゴメン)の僧侶団を招いて大規模な法要を行ったのだ! 「この金剛力士像が末永く僕たちと一緒にいてくれるように」と……。結局、我勝ちに主張せずに与えられた状況の中で禅的とも言える態度で時を待ったフィツキ氏だけが唯一、妥協なく理想を実現したのだった。もちろん監督はそんな表現は意図しなかっただろうし、むしろ、こういう展開になっていることにフィツキ氏自身も監督も気づいてさえいないんじゃないかと思うが……。金剛力士像の件の扱いが大きいこともあって、日本人にはけっこう嬉しい映画。

映像はArt Amsterdamのポストカード的なテイストで構図や質感がとても美しい。そこもけっこう見どころ。

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』は12月20日からユーロスペースにて公開。その後順次全国を巡回します(公式サイト参照)。イラチの人や剛腕ビジネスマンにはちょっと辛いイライラ展開だがw、美術好きならずとも見といて損はない映画です。

美術館映画三本:其の二  『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』

美術館映画三本:其の三 『ヴァチカン美術館 天国への入り口』しかも4Kで3D

2014年11月11日 (火)

イベント予告『あなたもSF作家になれるかもしれない……ま、ちょっと覚悟はしておけ』

来たる11月30日、お台場の東京カルチャーカルチャーでこのようなイベントをやりますです。

日本SF作家クラブ公認イベント『あなたもSF作家になれるかもしれない……ま、ちょっと覚悟はしておけ』

SF作家は、ふだんどんなことを考えているのか、また、どんなふうに執筆しているのか。

そんなこと知りたくありませんか? 

今年の日本SF作家クラブトークイベントは、それに応えます。

いつ作家になろうと思ったのか。

どんな方向からどんな形でデビューに至ったのか。

その道筋や苦労の数々。

はたまた、ふだんの執筆環境や日常生活、モチベーションの保ち方やアイデア出しについて。

それやこれやのあれこれを、作家クラブの面々がすっかりとお話しいたします。

これを聞けば、あなたもSF作家になれる!……かもしれません。

【出演者】
・東野司(司会)
・藤井太洋
・片理誠
・矢崎存美
・高野史緒

2014 11/30 [Sun] よる  Open 17:00 Start 18:00 End 20:30 (予定)
前売チャージ券2200円(要1オーダー制アルコール500円~、ソフトドリンク420円~)・当日チャージ券500円増

おお、デイリーポータルZの読者としては漠とした親近感のある東京カルチャカルチャー! この面子からだとなんかいろんな意味で浮いてる気がしなくもないですがw、なんか私なりに面白いお話ができればと思っております。そもそもSF方面の作家の話なんか聞いてもあなたの人生にとってはなんのプラスにもならない可能性は承知の上でいらして下さいw

2014年11月 1日 (土)

山形行けなくなっちゃったけど行ける人はドゾ

シンポジウム アンドレイ・タルコフスキー、映画/文学を超えて

今年のロシア文学会は山形大学で開催でございます。で、一般の方も聴講できるタルコフスキーのシンポジウムをやりまして、井上もその喋る人の一人なんで、私も山形に行くつもりだったのですが……また自律神経がぶっちぎれておじゃんにorz さすがに救急車は来なかったけど、今日病院で総括すると要するに「ストレスや自律神経の失調をなめたらアカン」という話をされました。なめてないよ~(泣)。まあなめなければ予防できるってもんでもないですけどね。どうしろとw

というわけで、行ける方、是非いらして下さい。

« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »