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2014年9月26日 (金)

「サンリオSF文庫生解説」参加!

20140925今、ごくごくごく一部で話題の本、『サンリオSF文庫総解説』

大森さんが企画として持っているという話は断続的に聞いていたし、まあ誰かがいつかはやるだろうと思ってはいたが(何しろもうラインナップが増えないという安心感がw)、なんかここへ来て突然実現。漏れ聞こえてくるところによると、締め切り間際に牧さんがかけてきたプレッシャーが「すごく怖い」ことになっていたというけど、まあ誰かがそういう悪役を買って出なければ実現しなかったでしょうなあ。何しろもうラインナップが増えないという安心感がw

創刊当時私は小学生だったし、他の文庫に比べてかなーり割高だったということもあり、私は数的にはさほど持ってはいない。が、実はサンリオSF文庫から受けた影響とか憧れとかは、他の文庫の比ではない。何しろ数少ない所有本の中にレムの『浴槽から発見された手記』とか入ってるし。

で、この総解説の出版記念として、ロフトプラスワンWESTで、何と!「京都SFフェスティバル2014前夜『サンリオSF文庫総解説』生解説トークライブ!!」なるイベントをやるのだそうだ。ロフトプラスワンWESTは新宿に非ず。大阪です。要注意。私も一瞬「あ、近い、ラッキー!」と思ってしまった(笑)。予約する前に気がついて愕然。大阪かあ! でも結局予約しましたけどね(笑)。

「京都SFフェスティバル2014前夜『サンリオSF文庫総解説』生解説トークライブ!!」

ちなみに私はこの表紙は裏返してる派です。何故なら、サンリオSF文庫の刊行時期は完全に私の中高時代をカバーしていて、その頃の私はまさに「黒髪ストレート+メガネ+制服+本棚+サンリオSF文庫」だったので……なんかこう、臆面もなく自分を美化したみたいな写真なのでイヤなのよ サンリオSF文庫を読んだりするような方向性だった上、見た目にも性格にも「可愛げ」というものがなかったので、当時、超超超オタク男子とか、ナゾの「独自研究」男子とか、自称教師の三五過ぎっぽいおじさんとかからは声がかかったけど、普通の男子からはほっとんど声がかからなかったなあ……まあ当然でしょう(笑)。

というわけで、実家に緊急事態が発生しない限り行きます。京フェスは行かないけど。関西の皆様、よろしくお願いいたします。

2014年9月20日 (土)

第36回ぴあフィルムフェスティバル (主にロシアの)SF・怪奇映画特集

13日から東京国立近代美術館フィルムセンター(京橋)で第36回ぴあフィルムフェスティバルが開催されておりますが、今日(20日)からは招待作品部門「SF・怪奇映画特集」が始まります。

これがですね~、うちのシロクマが関わっておりまして、中身は11作品中9作品がロシア・ソ連ものなのです。比較的上映される頻度が高い『アエリータ』やDVDが手に入りやすいタルコフスキー版『ソラリス』等のメジャー作品のみならず、カルト的人気は高いけどなかなか観るチャンスがない『不思議惑星キン・ザ・ザ』、ワタシ的にはこれは絶対見とけ!な『宇宙飛行』、そしてジョージ・ルーカスの幻のデビュー作『THX 1138』等、なかなか盛り沢山な企画でございます。ただ、各作品につき一回しか上映しないので要注意。

特にワタシ的大プッシュな『宇宙飛行』(1935年)は、ツィオルコフスキーが監修しただけではなく、ツィオルコフスキー本人が研究所の所長としてちょっと出演しちゃったりしているレア映画。まだ試験飛行の段階の宇宙船で月を目指す老教授と少年の冒険談で、二番手の教授による妨害があったり、月で危機があったり、という、典型的なSF冒険映画の要素をすでに全部兼ね備えているという、SF映画の大ルーツ的作品。でも、「二番手の教授による妨害」というとその教授が悪役っぽく聞こえますが、実は、はっちゃけじじい教授のムチャすぎる冒険を心から心配するまともな常識人だったりする(笑)。じじい教授のほうがマッドサイエンティスト(笑)。上映時間が迫ってるのに今オススメしちゃってごめんだけど。

ちなみに、ここはツィオルコフスキーも筆の誤りか、宇宙船の中で万年筆を使うシーンが出てくる。ニブを見る限り、モノはコンクリンではなかろうかと思いますけど、どうでしょう?

パンフの解説は井上徹。日本人はたいてい「SF映画=ハリウッド」と漫然と思っているかもしれませんが、SF映画はソ連が(良くも悪くもw)ルーツだったということを知っていただければと思いますです。

2014年9月 8日 (月)

乱歩賞フェアと『カラマーゾフの妹』文庫版の特典

今年の乱歩賞贈賞式は介護問題で欠席でございます。長編も停止してるし、大きい仕事を断らざるを得なかったのも厳しいなあ。誰か、小さめのお仕事下さい

20140907_2さて、今年で江戸川乱歩賞は60周年でございます。ヨーロッパでは人間でも物事でも50年を一区切りにしてお祝いするのですが、日本では60年。還暦ってやつですね。そういや今年はゴジラも還暦。三田線の車内広告によるとアリナミンも還暦だそうですわよ、奥様。というわけで丸善・ジュンク堂・文教堂・hontoでは乱歩賞フェアを開催中。リアル店舗と電子店舗の両方で、「江戸川乱歩賞ハンドブック」を無料配布いたしてございますです。

honto 乱歩賞ハンドブック
honto 江戸川乱歩賞特集

歴代受賞者が語る「受賞の思い出」と「推薦受賞作・受賞作家のお勧め作品」のアンケートと、今年の受賞者下村敦史さんのインタビューを掲載。何と! 森村誠一先生から推薦をいただいてしまいました! 正直、ドストエフスキーに手を付けた時はたいして畏れ多いと思わなかったんですがw、これは畏れ多いと思ってしまいました。私は受賞の思い出として、今まであまり表に出して来なかった宇山日出臣さんとのことを書きました。内容は読んでのお楽しみ~。紙版は丸善・ジュンク堂・文教堂の店頭で配布中です。

201409072そして、最近文庫化サイクルって異様に短くなってまして、『カラマーゾフの妹』も文庫買い足しました。「おブンガクぶった表紙は絶対ヤダ。いかにもいかにもな犯罪捜査ものっぽくしてください」とお願いして作っていただいた文庫版の表紙がこちら。

おおおおおおおおお、いかにも第二、第三の殺人が起こります的おどろおどろしい雰囲気。やっぱり犯罪捜査ものはこうでなくちゃw もっと低俗でもよかったんですが、さすがにそれは無理かw 真面目な露文の人にますます嫌われてしまうw

『ミステリとしてのカラマーゾフの兄弟』みたいな解説をみっちり書くつもりだったのですが、文庫担当の高橋さんから、「ロシア大使館での鼎談を巻末に入れたらどうでしょう?」という提案があり、光の速さで宗旨替えw というわけで、文庫版には2012年の年末にロシア大使館でやった、亀山郁夫・沼野充義・高野史緒の鼎談が収録されています。これがね~、ハードカバー買った人ごめん!っていうくらいのお得な内容なのでございます。

まあだいたいそんなところでございまして、また当分沈没します。長編はそんなわけで去年から停止中。みんな、私のこと忘れないでね~(泣)。

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