フォト
2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »

2014年2月22日 (土)

エイトトリプルの魂

真央、フリーに史上最高難度「エイトトリプル」

集大成となるフリーに組み込んだのは、トリプルアクセルを含む6種類で計8度の3回転ジャンプ。通称「エイトトリプル」と呼ばれる演技構成で、女子フィギュア史上、最も難しい挑戦だった。

回転不足など細かいミスが出て、「エイトトリプル」達成はならなかった。それでも、すべてのジャンプを片足で着氷した。最高難度のプログラムを滑り切り、142・71点でフリーの自己ベストを更新。「バンクーバーの演技のリベンジが出来た。やりきったという気持ちがある」と言い切る顔は、満足感にあふれていた。(永井順子)

(2014年2月21日15時36分  読売新聞)

世界中で、憧れの選手として浅田真央をあげるスケート選手はたくさんいるけど、キム・ヨナをあげる選手はあまりいない、というような話は何度か聞いたことがある。まあ実際にどうなのかはフィギュア関係の取材を継続的にしてきた記者やライターにしか分からないだろうけど、そこいらへんの観客の一人としては、単純に「ああ、そうかもねー」と納得しまうのであった。

古代ギリシャの人々が演劇や喜劇(お笑い)、スポーツに神意を見たのは、現代から振り返って考えるとものすごい洞察と感受性だったと思う。その神意は、単純に勝敗とか順位で顕わされるもではないはず。

作家は己れの価値や自信を見失うと、有名、無名に関わらず自殺に向かいがちで、一見立ち直ったかに見えた頃に突然死に向かってしまうことが多い。私も今日までに何件かそういう例に接しているし、自分もつくづく「そっち側」の人間だな、と思わずにはいられない。しかし昨日の真央たんの巻き返しと挑戦と、あの「やりきった!」という誇り高い表情を見ていると、アスリートから学ぶことはたくさんあるなあと痛感するのだった。根本的に「そっち側」の人間であるところまでは治らないだろうけど、開き直ってほっといていいというもんでもない。

あと、自分はバカだなあと思うことも多いけど、森喜朗を見ていると「そこまでバカじゃない。よかった」と本気で思う……。元首相が自分よりバカとか、衝撃すぎる。もうこの人は黒海の魚のエサかなんかにして適当に処分しといてください。

メダル取るとか取らないとかじゃなくて、種目を問わず、なんか、スポーツってほんとにすごいね。人間が見る目を失わない限り、そこに神意は宿り続けるでしょう。

追記:このあいだロシア大使館領事部に行ったら、全然ソチオリンピック・ヴァージョンになってなかった(驚)。ステッカーの一枚も貼ってないし! クリスマスの時に電飾る国旗付近も完全通常営業! 君ら自国のオリンピック盛り上げる気ないんか

2014年2月18日 (火)

「穢れなき愚者を待て」

ナニコレ?!

39歳レンツィ氏、イタリア首相に指名
【ローマ=青木佐知子】イタリアのナポリターノ大統領は17日、最大与党・民主党のマッテオ・レンツィ党首(39)を新首相に指名し、組閣を命じた。

国政経験ゼロだそうですね…… 政治慣れし過ぎた老獪なジジイがダメなら、何も知らない無垢な若いもんに……ってことでしょうか。リアル・パルジファルじゃんw いよいよ聖杯の奇跡発動か?!

2014年2月14日 (金)

ねこねこ百態−9人のクリエーターが描く麗しき猫たち−

昨日のケンミンショーはイントロから茨城炸裂で、直視するのがツライほどだったwww しかも、納豆と「だっぺ」と上京への憧れで一時間埋まってしまったw しかもしかも! 何と! 来週も茨城特集なのだ! ま、県の魅力全国最下位だからこその企画ですけどね……orz 言っとくけど、普段から誰もあんなに熱烈に納豆への愛は語ってませんから! 何しろ納豆は空気みたいなものなのでw そして、もひとつ言っとくが、土浦市民には柏への憧れなんかないんで! うぬぼれるなよ! 千葉! ちなみに、栗山千明、三浦春馬の二大美形スターも茨城、しかも土浦の出身ですので皆様お忘れなく(泣)。

ま、まあそれはともかく……

20140211 11日、四谷の画廊ゑいじうで開かれたグループ展、「ねこねこ百態 −9人のクリエーターが描く麗しき猫たち−」のオープニング・パーティに行ってまいりました。参加アーティストは西村玲子、スズキコージ、山口マオ、垂井ひろし、篠原知子、YOUCHAN、大橋トモ、やまがたあけみ、大畑いくのの各氏。当日はYOUCHANつながりでSFクラスタの人が数名やってきました。

これはYOUCHANのコーナーと本人。何人かでくっちゃべりながら写真撮ってたので、視線があさっての方向になっちゃっててすみません(何枚か撮れよ>自分)。各アーティストの物販や作品の販売もあります。そして何と! 各アーティストの作品の切手も売っているのだ! 

パーティでは、YOUCHANがふなっしーを板橋区のキャラだと思っていることが発覚。YOUCHAN………………お前ってやつは……orz 

ゑいじうは一階がこじんまりとしたカフェになっているので、画廊だけだとちょっとハードル高いという向きにも行きやすい。場所がちょっとね~、難しいんだけどね~。四谷三丁目から行くと意外と難しい(どこで曲がるんだ?!になっちゃう)。実は曙橋からのほうが行きやすいかな。「ホントにこの階段通るの?!」という狭い階段さえ見落とさなければ迷わないから(ただしそっちのルートは全然バリアフリーじゃないです)。

YOUCHANが在廊するのは基本的に土曜日だそうです。にゃんこ好きの方も、特にそうでない方も、是非。

gallary ゑいじう 特別企画展
「ねこねこ百態 −9人のクリエーターが描く麗しき猫たち−」
とき:2014年2月11日(火・祝) ~ 3月1日(土)※会期中無休
11:00 ~ 19:00(最終日は17:00まで)
ところ:東京都新宿区荒木町22-38

地図はリンク先からどうぞ。

2014年2月13日 (木)

緊急告知!!

大変だ!

ケンミンショーが茨城特集ですってよ奥様! みんな見るべし!

2014年2月10日 (月)

「あ、それ私は書かないから、自分の小説にしちゃっていいよ」

偽ベートーベン事件の論評は間違いだらけあまりに気の毒な当代一流の音楽家・新垣隆氏
2014.02.08(土)  伊東 乾

はい、楽典理論の「課題のレアリザシオン」を最初歩で挫折した私が来ましたよw

この記事、緊急に書かされたのだろうから、全然整理の行き届いていない文章のまま公開せざるを得なかったことは気の毒だと思うが、不用意に『あまちゃん』とかあげつらうのやめようよ。「売れない現代音楽」のルサンチマンにしか見えん。こういうことやってると現代音楽の品位自体が落ちる。

それはともかく、記者会見での新垣さんの発言の主旨が今一つ掴めなかった私だが、なるほど、楽典的な「課題の実施」や「現代音楽の作曲者としての『自作』とは何か」を補助線にしてもらうと理解できる。その点ではこの記事には感謝したい。

「課題の実施」とは真逆の形だが、確かに私も、自分じゃ書かない種類の小説のアイディアを人に話して、それをあげてしまうことはある。それは高野史緒という作家の作風でもないし、自分の名前でそれを発表したいとは思わないので、著作権を主張したり、自分の名前を出すことなどカケラたりとも考えない。

でももし、特定の作家がそういう私が投げたアイディアを小器用に小説に仕立て上げて変に人気が出てしまったら、本当は私なしでは「作家」と呼べないような人を読者さんたちが崇拝するようになってしまったら、やっぱりこれはまずいわ、ちゃんと読者さんたちの前に事実を明らかにして謝罪しないといけない、と思うだろう。謝罪して自分はそこから降りるけれど、自分がネタを提供した小説を自作と呼んでくれ、とは思わない。もしその「作家と呼ばれた人」を世間が何らかの形でこれからも認めるのなら反対はしないが、でもこれまでの事実は明かして私は降りる、と。そういうふうに想像すると、今回の事態はよく分かった。

しかし逆に、小説とは全く関係ない雑談の中から得たアイディアを自分の作品に取り入れた時、「それ私が出したアイディアだよね?!」と言われたこともある。「だから私の名前も出して」「だからなんかちょーだい」という文脈で。

あらゆる創作物は先例や他人のアイディアから影響を受けているのであって、創り手の100%完全オリジナルはあり得ないし、100%完全オリジナルである必要もないと思っている。私は「ここまではオリジナル創作としてアリ、ここからあっちはナシ!」という厳密な線引きは無いと思っているが、その厳密でない線引きの両側の「区別」はあると思っている。

しかし新垣さんの理解できない点は、「こっち側」の仕事を大切に思っているのなら、なんで「あっち側」でかくも長い間小遣い稼ぎをしちゃったのかということだ。音楽を商売と割り切って「あっち側」で商業音楽をやって生計を立てるのはアリだと思う。しかし、カネにはならないかもしれないが真に「自作」であり、真摯に聴き手に差し出せる「こっち側」の志を持ちつつ、いつまでもだらだらと「あっち側」にも関わっていたのか。やっぱりカネなのか、偽作曲家の「自殺する」の脅しに負けたのか……。どっちもなんか納得できない。「一人の理想の恋人を崇拝しつつ、次から次へと他の女をコマして捨てる」みたいな感じだったのかなあ。

新垣さんの決意と、記者会見での誠意ある態度には、私も敬意を示したい。しかし、どうしてもまだ、彼の創作者としての「身持ちの正しさ」や真摯さに対する疑問は払しょくできない。聴き手に対する誠意はなかったのだろうか。それとも、自分のオリジナル芸術作品に高い評価をくれない愚衆に対する復讐だったのだろうか。もっと多くの情報を、時間をかけて消化してゆくしかないと思う。

……と、商業音楽の極北であるフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドを聴きながら書いてたことに今気づいた 低俗ですゴメンね。上記は「作り手の立場」として書いたが、「聞く側の立場」として言えば、お芸術かチャラい商品かとか、どっちでもいいんですけどね。聴いて「いい」と思いさえすれば。でももし創り手が「この程度のやっつけ仕事でも、お前らはお芸術と銘打ってさし出せばありがたがって拝聴するんだろ」と思っていたとすれば、それは許していいとは思っていない。

2014年2月 5日 (水)

交響曲HIROSHIMA、あるいはそれっぽく聞こえる何か

佐村河内さん:曲は別人作…十数年前から 弁護士明らかに

 被爆2世として生まれ、耳の聞こえない作曲家として知られる佐村河内(さむらごうち)守さん(50)の、代表曲「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの楽曲について、十数年前から特定の別の人物が作曲してきたことが5日、分かった。代理人の弁護士が明らかにした。

このCDが評判になっていることはもちろん知っていたし、何度も試聴した。が、ヒドイ曲だとは思わなかったものの、どうにも心に響くものがなく、結局今に至るまでCDは買っていない。正直、今の経済状態からいって、CD一枚ならちょっといいと思ったら買える。けれど、そのたかだか3000円程度のお金を出すのにもものすご~く考えこんで、ネット上での評価や、華々しい言葉が並ぶチラシを熟読して迷い、そして結局買っていない。それが私にとっての現実であった。

いずれにしても、曲のわりに評価が高すぎるというのは事実で、いくらなんでもこの曲で「現代のベートーヴェン」はねえだろ、とは多分、みんなが思っていたと思う。ただ、どうしても「被曝二世」、「障碍者」の看板には表立って反論しにくい。この売り出し方の派手さに反感もあった。本人がものすごくヤマっ気のあるめペテン師か、悪徳プロデューサーに利用されまくっている弱い人かどちらかなのではないか、いずれにしても曲そのものはCDを買うには至らない……それが私にとっての全てであった。

このゴーストライターの新垣隆氏というのは、どうも井上徹の友達の友達くらいでつながってる人らしい。サイレント映画の生伴奏をやる人である。フィルムセンターで演奏した時は、映画が終わっても十分くらい勝手に弾き続けていたというトンデモ伝説もあって、この人はこの人でまた何だかなあ、という印象はぬぐえないのよね、個人的には。

もうね、音楽は音楽そのもので評価しようよ。障碍者とか、被曝二世とか、ネタで商売すんな。障碍者だからといって評価にゲタを履かせる風潮は、障碍があって真に才能がある人にとっては逆風でしかない。

明日、新垣さんの記者会見があるらしいですね。正直、この件に関してはショックを受けたとか心が痛むとか全然ないよ、私は。「おもしろくなってきました! もっと大ネタと波乱を!wktk」としか思っていない。曲自体は楽しめるほどのものではないので、ネタで楽しませてほしい。

« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »