短編集『ヴェネツィアの恋人』 シークレットサイン本
先日、『ヴェネツィアの恋人』の見本ができてまいりました。佳嶋さんのイラストも実際本にしてみるとよりいっそう映えますね。いやあ、しかし、こんなに初々しさのカケラもないワタクシですが、今でも自分の本が出来てくるってのはなんだかちょっとハズカシイです
で、見本が上がってきた日、企画・作品選定をして下さった日下三蔵さんと河出書房新社に伺いまして(地図で見るより駅から遠い気が!)、少々サイン本を作ってきました。見返しがほとんど黒、扉が水性インクをほとんど吸わない紙だったので、ちょっとカッコ悪いですけど、あれはなんて言うんだ、表題紙?に太字の万年筆でサインして雅印を押してあります。使用インクはドクター・ヤンセンの「トルストイ」。で、二冊だけ、「実はどこかに日下さんのサインも入ってる」というシークレットがありますw どこの本屋さんに行くかは不明。
今週末から都内の大型書店ではフライングゲットできるかもしれないそうです。普通は来週になってから徐々に、という感じらしい。河出の倉庫から一番近い大型書店ってどこだ?! 本社に一番近い大型書店は新宿の紀伊国屋とかかなあ。
収録作品は
「ガスパリーニ」
「錠前屋」
「スズダリの鐘つき男」
「空忘の鉢」
「ヴェネツィアの恋人」
「白鳥の騎士」
「ひな菊」
というラインナップになっております。一見バラバラなようだけど、ゆるく一つの世界になっているような、そんな感じかと思います。まあ、どこの棚に置くのか困る、相変わらず書店にとってはメイワクなシロモノ。書店の傾向によって置いてある棚が違うと思いますので、リアル書店で自力で探すのがお好きな方は、あちこち歩く過程で予定にない本も是非お買い求めください(笑)。
付記:あっ、そうだ、初見の方もいらっしゃるかと思うので書いといたほうがいいかな。これはですね~、出版時期から考えるといかにもあざとい乱歩賞便乗企画っぽく見えると思いますが、実は受賞する前どころか、私が誰にも言わずに密かに応募原稿を用意してる頃にはすでに存在した企画だったのです。むしろ乱歩賞の混乱で遅らせて、日下さんと河出書房新社には迷惑をかけてしまったくらいで。というわけで、日下さんや河出はいいとこ取りで便乗してたわけじゃないので、それだけは誤解のないようお願いいたしますです。
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