トークイベント「ファンタスチカの可能性~チェコと日本の文学最前線~」
以前にもちょっと言及したかと思いますが、3月に初来日されるチェコのミハル・アイヴァスさんとのトークイベントが参加募集開始になりました。
河出書房新社『もうひとつの街』『ヴェネツィアの恋人』 刊行記念
ミハル・アイヴァス × 高野史緒 トークイベント
「ファンタスチカの可能性~チェコと日本の文学最前線~」
*ファンタスチカ=サイエンス・フィクションやファンタジー、歴史改変小説、幻想文学、ホラー等を包括したジャンル設定
■開催日時:2013年3月5日(火)18時開場 18:30開演
■場所:7階喫茶コーナーにて。入場料500円
■定員:40名
■受付:ご予約が必要です。
7Fカウンター、若しくは、お電話にてご予約承ります。
いま世界で最も注目されているチェコ作家ミハル・アイヴァスと、昨年『カラマーゾフの妹』で江戸川乱歩賞を受賞し数々の話題をさらった高野史緒さんとの夢のトークイベントがついに実現!
長編小説『黄金時代』(日本未訳)が米 Amazon.com のSF・ファンタジー部門で東欧圏の作家として異例の1位を獲得したミハル・アイヴァスが、氏の代表作『もうひとつの街』(2月下旬発売)刊行に合わせて初来日!
そんなアイヴァスさんとの対談するのが、昨年、「ドストエフスキーが130年前につきつけた〈読者への挑戦状〉を受け取」り(著者HPより)、『カラマーゾフの兄弟』の「続編」にして「解決篇」ともいうべき驚愕の小説『カラマーゾフの妹』で第58回江戸川乱歩賞を受賞した高野史緒さん! 2月中旬にはファン待望の第一短編集『ヴェネツィアの恋人』を刊行する高野さんだが、実は東欧文学のアンソロジー『時間はだれも待ってくれない』の編者という顔も持っている。そんな高野さんが完訳を待ち焦がれていたのが、ミハル・アイヴァスの『もうひとつの街』なのだ。
今をときめく〈チェコの書き手〉と〈日本の書き手〉が、想像力を手がかりに、縦横無尽に「小説誕生の瞬間」を語り尽くす夢の一夜、ご期待下さい!! (当日通訳あり)
【講演者紹介】
●ミハル・アイヴァス(Michal Ajvaz)
1949年プラハ生まれ。作家、詩人、哲学者。1989年にデビュー以降、クンデラ、フラバル以来の大物作家として、チェコ国内の様々な文学賞を獲得。『もうひとつの街』が英訳されるやいなや、欧米で注目を浴び、翌年に同じく英訳された長篇小説『黄金時代』(本邦未訳)が米 Amazon.com のSF・ファンタジー部門で東欧圏の作家としては異例の1位を獲得する。カルヴィーノ、カフカ、ボルヘスを継ぐ幻想文学の表現者として、いま最も注目されているチェコ作家である。
●高野史緒(たかの・ふみお)
1966年生まれ。95年、第6回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった『ムジカ・マキーナ』でデビュー。著書多数。SF、ミステリ、幻想小説、歴史小説などの各要素を色濃く持ちながらも特定のジャンルにはあてはまらない、まさに日本における「ファンタスチカ」の代表的な作家。2005年、ペテルブルクで開催された第12回ロシア幻想文学作家会議「ストラーニク」に日本人作家として初めてゲスト参加。作家として活躍する一方で、2011年には東欧文学のアンソロジー『時間はだれも待ってくれない?21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集』を企画編纂。本書の中でミハル・アイヴァス『もうひとつの街』を紹介(一部訳)、全訳版の刊行に繋がった。2012年『カラマーゾフの妹』で第58回江戸川乱歩賞を受賞。
高野史緒公式サイト「架空の王国」http://homepage3.nifty.com/takanosite/
●司会:阿部賢一(あべ・けんいち)
1972年生まれ。東京外国語大学卒業後、カレル大学、パリ第四大学で学ぶ。日本における東欧文学の紹介を最前線で担うひとり。現在は、立教大学准教授。専門はプラハの都市文化、比較文学。著書に、『複数形のプラハ』、訳書に、フラバル『わたしは英国王に給仕した』、フクス『火葬人』など。
お問い合わせ先:MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 電話:03-5456-2111
一時、「すでに満席」との情報が飛び交いましたが、まだ大丈夫のようです。お騒がせしました。
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