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2012年10月28日 (日)

11月4日:茨城県立図書館での講演と山田和夫さんのお別れ会について

すっかり告知が遅くなりましたが、11月4日、水戸の茨城県立図書館で「いばらき読書フェスティバル2012」で講演をします。テーマは自著や『カラマーゾフの兄弟』解釈周りのこと、読書関係全般について。私は講演、講義の際は、できる限り、一方的に話すんじゃなくてインタラクティブにやりたいと思っておりますので、そういう感じで来ていただければと思っております。

以前、ここで告知すると予告した山田和夫さんのお別れ会ですが、会場の都合の問題が大きくて、一般の方に公開の形ではなく、招待制になってしまいました。申し訳ありません。関係者への告知は済んでいますが、実行委員が把握しきれていない交流があった方、ファンとしてメッセージ等送りたいという方は、日本映画復興会議かエイゼンシュテイン・シネクラブにご連絡いただければ対応できるかと思います。私は上記の予定と重なってしまったので欠席。私としては、ファンが参加できる会であってほしいと思ってはいましたが、私は関与する立場ではないので、いかんともしがたい。残念なことですが……

2012年10月26日 (金)

ラ・セーヌの星DVD

「日下三蔵さんに教えてもらう」のパターンが続きますが、何と!『ラ・セーヌの星』のDVDが発売されたとのこと!

……買いましたcoldsweats01 海外ドラマの廉価版ボックスに慣れてしまったので、異様に高価に感じる。でも今買わないと絶対後悔するのももう分かっている……。ええ買いました、買いましたともよ! 日本語版キンドルはちょっと先延ばしだ……。多分みんな忘れてると思うけど、私の専門はそもそもはロシアではなく、フランス革命史なのでございます。まあ、誰よりも自分自身が忘れがちですが、それw

正直言うと、もしかして最終的にフランス革命史を選んだのって、『ラ・セーヌの星』の影響……? と今でも思ったりします。ワタシ的には『ベルサイユのバラ』よりも『ラ・セーヌの星』のほうが印象に残っている。というか、もしかしたら私のアニメ経験史上もっともはまったのが『ラ・セーヌの星』かもしれないのだ。雑誌の連載も読んでたしなあ。舞台の上からキューピッド役の子がマリー・アントワネットの暗殺をさせられそうになる話とか、黒バラのエピソードとか、異様によく覚えている。実は今日、仕事がらみでちょっと黒バラのことを調べていて、ああ、そういや『ラ・セーヌの星』のストーリーの発端って黒バラだったなあ、また見たいなあと思っていたところなので、日下さん情報に心を打ち抜かれたのでございます。

もちろん、見るのは今書いてるのが終わってからです。ええ、書き終わってからですとも……多分。

『ラ・セーヌの星』DVDボックス上巻
『ラ・セーヌの星』DVDボックス下巻

2012年10月10日 (水)

ウェルザー・メスト来日中止

さっき友人からのメールで、フランツ君の来日中止を知る。なんか腕に負傷してドクターストップらしい。『サロメ』の払い戻しはナシだそう。

実はチケットを買っていないのだった。乱歩賞の賞金はもう入ったので、いかにもいい席買いそう、『サロメ』は三日とも行きそう、と周囲には思われていたのだが、何故か気が進まず、今日までダラダラしてしまったのであった。でもこうなると急に惜しい気がしてくるのだから人間は勝手なもんですね。中山伸弥先生じゃないけど、この人も負傷しやすいなあ。ただでさえ背中に爆弾を抱えているのだから、よ~く養生してほしいものです。今週の「週刊新潮」は、『カラマーゾフの妹』の書評ページの裏がフランツ君の来日の記事で嬉しかったんだけどなあ。

VPOのニューイヤー・コンサートでは、マイナーなオペラの序曲と今年こそ「天体の音楽」をやったりしてと勝手に予想。本当は『薔薇の騎士』のワルツ(特に第三幕の)をやって欲しいところですが……さすがにそういう選曲はムリかしらsweat02

とにかく養生してください>マエストロ。そしてニューイヤー・コンサートでは元気な姿を見せていただきたいです。

2012年10月 5日 (金)

明日から「SFブックミュージアム」開催!

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来年の日本SF作家クラブ50周年企画の一つとして、明日から池袋のジュンク堂と全国各地のMARUZEN、ジュンク堂で、「SFブックミュージアム」が開催されます。

「SFの本をただ並べるのではなく、美術館の展示品に見立てて楽しく演出しようというのが『SFブックミュージアム』のコンセプトです。 懐かしいジュヴナイルSFやSFグッズなどの陳列展示をはじめ、スタンダードSFやビッグネーム作家の棚など盛りだくさんの棚を用意。もちろん、新刊のSFも充実させます。 夏が終わってもSFは熱いですよ。」

てなことで、まあ要するに「ワクワクなSFの場所」を書店の中に作っちゃおうというイベントです。全国展開やイベント内イベントの情報はこちら→SFブックミュージアム全国展開とリーフレットの公開について

池袋ジュンク堂の会期は2012年10月6日から4月30日まで。けっこう長いですが、その間、トークシベントや、1、2か月ほどで入れ替わる企画もいろいろありますので、一度来て終わりにはなりませんですよ(笑)。私も12月~1月に「作家書店Petit」に参入。今後、動画の配信などもあるそうで、情報が出次第お知らせします。

明日6日は、14時からオープニング・イベント、16時から瀬名秀明さんのトークイベントがあります。私もオープニングには行きます。瀬名さんの方は、作家クラブの面子で席を埋めちゃうと読者さんに申し訳ないので遠慮しますが。

まあ何だかんだ言って「SFがいっぱい詰まってる本棚」って魅力的ですよ。ぜひ一度、というか、一度と言わず二度三度、足を運んでいただければと思っております。

2012年10月 1日 (月)

江戸川乱歩と『カラマーゾフの兄弟』と土浦

20120930
ご報告が遅くなって申し訳ありません。9月13日、無事、第58回江戸川乱歩賞贈呈式を終えました。業界のこともあれこれ知っている初々しさのカケラもない受賞者ながら、さすがに緊張しました。が、各方面からのご配慮をいただき(特に体力面w)、途中で救急車を呼ばれたりするようなこともなく任務遂行いたしました。前もっていろいろと秘密結社の入会儀式めいたお話を聞いてびびっておりましたが、どちらでもびっくりするほどアットホームかつカジュアルな感じで迎えていただき、ありがたいかぎりでした。結局、倒れるほど私を追いつめていたのは私の心配性ですか……。ザ・自業自得coldsweats01 笑ろうてる場合かsweat02 (写真は「小説現代」の口絵写真などでおなじみの但馬一憲さんによる撮影。左は言わずと知れた東野圭吾さん)

贈呈式のご挨拶では、「本作はそもそも乱歩賞に応募するために書きはじめたものではないが、東欧アンソロジーや震災などで今までに考えなかったようなことをいろいろと考えるようになり、550枚以下サイズに縮小して応募したこと。縮小することによってこの作品にとってもっとも重要なポイントは何かがはっきりしたので、この形にして良かったと思っていること」と、「数日前に郷原宏さんと日下三蔵さんに教えていただいて、乱歩と木々高太郎が戦後、探偵小説としての『カラマーゾフの兄弟』の可能性について論じていたことを知った。私の作品をこのお二方が認めて下さるかどうかは分からないけれど、少なくとも、これに挑戦する人間が出てきたことは喜んでいただけたのではないかと思う」ということ、そして、「実は選評が出た後日、今野敏さんが『あれはあくまで乱歩賞という場での判断であって、あなたの作品そのものを批判しているわけではないんですよ』というお手紙をいただき、それを読んだ瞬間、乱歩賞は設立当時から今日に至るまで、優れた方々が本当に心血を注いで変わってこられたのだと強く実感したこと」の三点をメインにお話しさせていただきました。あとで何人もの方から「落ち着いてたねえ」と言われましたが、これがとうが立ってるってやつですよ(笑)。人前に出るのはニガテと言いつつ、何だかんだ言って(主にSF大会でw)慣らされました(笑)。

で、上記の二点目、「乱歩と木々が『カラマーゾフの兄弟』について論じていた」の部分ですが、これは贈呈式の数日前に郷原宏さんが「潮」10月号に書いてくださった書評で初めて知ったのでした。つまり、今まで知らなかったんです……むしろそこを恥じるべきかとgawk で、慌てて日下三蔵さんに当該箇所を探していただいたら、『蘇る推理小説雑誌1 「ロック」傑作選』(ミステリー文学資料館編、光文社文庫、2002年)に所蔵されている「探偵小説随筆」がそれだということが判明。あっ、これ、いわゆる「探偵小説芸術論」と言われるものですね。そうか……知らなかった……知らなかったよ……orz お二方がどう論じているかは原文に当たっていただくとして、戦後すぐといったら日本におけるドストエフスキー研究は「これから」という時代にこういうことを考えていたの自体がもうスゴイわけで、我々日本人は誇りに思っていいんじゃないかと思います。

贈呈式前にご挨拶に伺った旧乱歩邸の土蔵には、米川正夫版のドストエフスキー全集をはじめとして、ドストエフスキー、たくさんありました。しかも書き込もあり。通り一遍読んだだけじゃないし、「心理試験」も、単なる思いつきじゃなかったことがよく分かります。いやあ、もう、ほんとにスゴイ。

で、お伺いした時に、乱歩のお孫さんである平井憲太郎さんから聞いたのですが、乱歩の一人息子、平井隆太郎の奥様、つまり憲太郎さんのお母様は、土浦の出身なのだそうです。隆太郎さんが戦時中に海軍将校として土浦海軍航空隊に赴任した時に知り合われたのだとか。てことはきっと、海軍将校の遊び場だった霞月楼にも行かれたでしょうねえ。私、乱歩賞の身内のお祝いは霞月楼でやったんですが。知らなかった……恐ろしいほど何も知りませんでした……

というわけで、いろいろ因縁めいた話が背景にあることが今さら発覚。だとしたらなおさら、乱歩賞の名を汚さないよう精進いたしますので、今までの読者さんも、初めて私の本を読んでくださった皆様も、見捨てずに見守っていただければ幸いです。

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