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2012年7月17日 (火)

お江戸deハナシをノベル!! Vol.3

人類の滅亡をたくらむ悪い宇宙人が板橋区の気温を35℃超にしてますが……正義の味方は板橋区なんていう辺鄙なところには来てくれないでしょうか? スーパーヒーローの皆様、どうか板橋区をお忘れなく……

で、まだこれほど地獄じゃなかった15日、お江戸日本橋亭で開催された『お江戸deハナシをノベル!! Vol.3』夜の部に行ってきました。落語家の月亭八天が、作家(面子としてはなんとなくSF大会とか異形コレクションまわり)が書き下ろした新作落語を演じるというちょっと変わった落語会『ハナシをノベル!!』のお江戸出張版。演目は、前半が『真説七度狐』(作・田中啓文、演・月亭八天)、『目薬』(作、演・柳家一琴)、『百物語』(作・牧野修、演・月亭八天、後半は我孫子武丸、田中啓文、森奈津子、牧野修、浅暮三文によるぐだぐだトーク(でもなく、案外まとまってた)と『正直課長』(作・森奈津子、演・月亭八天)。

形式が落語で、噺家さんの裁量がいろいろ加わっていても、それでもそれぞれの作風って出るもんですね。田中啓文さんはもともと落語好きであるためか、田中さんのはとても落語らしい落語、柳家一琴さんはもちろん本職なので、まるで古典のような江戸落語、牧野さんのは……いや~な噺(笑)。しかも入れ子式。森さんのは、ふつうに面白い現代落語かと思ったら、後半、「やっぱり」な方向へ……。一家を成す作家の「作風」とか「個性」ってすごいなと改めて思いました。「型にはまる」とか、「ワンパターン」とは一線を画するのが「作風」。そして噺家さんたちの話芸ってのもまたすごいものですよね。テレビじゃなくて生、しかも誰がいるのかすぐに分かっちゃうくらいの規模の会場で聞くと、ほんのささいなところでもなんか妙に面白く感じます。ベンヤミンのいう「アウラ」ってやつですか。まさかベンヤミンもこんなところで引用されてるとは思うまいて(笑)。いや~、面白かったです。

会場には大森望さんや増田まもるさん、阿部毅さん、SF大会でお会いする読者さんたちがたくさん来てて、何このSF大会?状態(笑)。いっそ来年のSF大会@広島で「ハナシをノベル!!」をやったらどうでしょうか? 企画としてはベタすぎる?

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コメント

こんにちは〜。
をを、夜の部にいらしてたのですか。
私は昼の部に行っておりました。
「百物語」は大阪で初演を観てるので、芸の磨かれぶりも分かって面白かったです。
初演時はもう一段階入れ子になってて、メタフィクションみたいになってたんですよ〜。
あれはあれで面白かったけど、今回の形の方がすっきりしてて綺麗かもしれないですね。

話は違いますが、サイバーパンク部屋@Varicon2012、行きましたよー。
高野先生からの出品(?)も楽しませていただきました。
移動時間長め、コマ数少なめながら、楽しい大会でした。

ハナシをノベル、SF大会に出張してくれたらなあというのはやっぱり考えますね〜。
DAICON7でも関連企画があっただけだったし、スケジュール調整も難しいのでしょうけど。

昼の部もさぞかしSF大会だったことでしょう(笑)。SF大会での「ハナシをノベル!!」は
誰かリーダーシップを発揮する人がいればわりと実現しそうな気もします。

来年のSF大会は行きますよ。日本未公開のロシアSF映画の紹介を考えてます。でも今年ほどサイバーパンク部屋にネタが提供できるかどうか(笑)。

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