ロベスピエール博物館設立のための署名(と引きこもり宣言)
回状が回ってきたので、こちらにも貼っておきます。
現在、北フランスのパ・ド・カレー県アラスで、マクシミリアン・ロベスピエールの生家を「ロベスピエール博物館」として保存、公開してほしい、という署名活動が行われています。ロベスピエール……ベルばらの読者ならずとも、フランス革命といえば大抵のことは忘れててもこの人の名前は覚えているというロベスピエール。まあロシア革命で言ったらレーニンが途中で処刑されちゃったみたいなもんでしょうか。この一番有名な肖像画がなんだかいけ好かない感じなのが残念なポイントか。
ロベスピエールの生家は建物としてはだいぶ前から確保されてはいたものの、別な用途に使われたりしてて、なかなか博物館化しないのだそう。そこでアラス圏だけで運動するのではなくて、世界中に署名を求めようということになったのだそうです。
その署名サイトのポータルがこちら。
Les Amis de Robespierre pour le Bicentenaire de la Révolution Française
説明はフランス語だけじゃなくて英語でも書いてあります……が、中年に優しくない字の小ささ(笑)。ブラウザいじって字を大きくするしかないですね。
すでに署名名簿に記載された人のリストはこちら。公開されるのは姓、名、職業、公選称号、都市名、郵便番号、国名まで。
署名のためのページはこちら。一番下まで
①姓 ②名 ③Eメールアドレス
④ハウスナンバー ⑤通りの名前 ⑥アドレス一行目
⑦アドレス二行目 ⑧郵便番号 ⑨町村名
⑩公選称号(もしあれば) ⑪職業 ⑫生年月日
海外のネット通販でも悩まされる住所の入力ですが、住所は各国で表記の仕方が違うので、適宜適当に埋めていいようです。日本の場合、⑨に市町村名(東京都23区内の人は多分ここにTokyoって書けばいいのではないかと)、⑧に郵便番号、あとは⑥と、集合住宅の場合は④が埋まっていればいいんじゃなかろうかと思います。少なくとも通販だったらそれで荷物は届くので。⑩のMandat électif/ Elective post (if any)というのは、もし議員等選挙で選ばれるポストを持っている人がいたらそれも記入してください、ということですね。フランスはこういうの重視するからなあ。
次に、SieかMrsかMissを選択(デフォルトはMrsになってます、注意)。最後に、「名前を公開してもいい」という人はプルダウンメニューからI accept the publicationを選択、公開されたくない人はI don't accept publicationを選択して送信。確認画面なしで一発送信されちゃうので、綴りの間違いとかないように気をつけてください。
フランス人のインテリは未だにフランス革命にコンプレックスを持っている人がけっこういて、「王殺し」という言葉には過敏に反応すると言われてますよね。まあそういう話が盛んに出てきたのは私が学生の頃で、革命200周年記念の頃だったけど……多少は世代が変わってきてたりするのでしょうか。ロベスピエールも負の存在扱いされることが多くて、予算がどうとかいうのとはまた別な意味で博物館の設立にも積極的になりきれないんじゃないかなあ。でも、彼らが今生きている第五共和制の社会も「彼らの血にまみれた手から受け取った贈り物」である以上、ロベスピエールに対してもなんか斜に構えてワルモノっぽく扱っていればいいのかというと、そういうわけにはいかない。人権や選挙権などをなんの苦労もなく手に入れて当たり前のように思っちゃってる我々今の日本人にとっても他人事じゃなくて、ああいう血なまぐさい歴史がフランスにあったからこそ回り回って今日があるのだということを、今我々が享受している諸権利は「あって当たり前」なんじゃなくて苦労して維持しないと失われてしまうかもしれないことを、我々も意識したほうがいいんじゃないかと思っております。それを考えなきゃならないのは日本人だけじゃないけど。だからこそ、この世のどこかに、特にアラスに、ロベスピエール博物館があったほうがいいんじゃないかと私は考えます。
……とかいうことに時間を使っちゃってますが、実は本当は執筆のために絶賛引きこもり中です。いろいろ滞っておりますが、あと二か月ほどカンベンしてくださいorz ブログもかなーり滞ると思いますが、たまに発作的に書くかもしれないので、その時はよろしくお願いします。
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