訃報:小松左京さん
「日本沈没」小松左京さん死去
「日本沈没」などで知られる作家の小松左京氏が26日、肺炎のため死去した。 80歳だった。1931年大阪市生まれ。「さよならジュピター」など作品は多数にのぼる。
(2011年7月28日15時09分 読売新聞)
SF作家クラブからも回状が回ってきました。
だいぶ前から体調が思わしくないということはうかがっていました。2007年のワールドコンのパーティにも車椅子でいらっしゃってたし。人間、誰しもこの日が来るのだとは分かっていますが……でもやつぱりショックですね。
私が小学生の頃にはすでにSF界でもっとも知られた、自分の読書傾向とか、好きとか嫌いとかに関わらず、偉大であることを認めずにはいられない方でした。同じSF作家クラブのメンバーとはいえ、お館様と小姓くらいの隔たりがあったので、ずいぶん前のSF大会で名刺をいただき、何度か挨拶をさせていただいたくらいの接触しかありませんでした。それでも、自分が小松さんと一緒のSF作家クラブにいるんだ、すごいなあ、って実感させていただきました。
近年も体調不良をおして新人賞の選考をされるなど、後進の育成にも力を注がれた方。私も、東欧とロシアのアンソロジーを間に合わせて、ああ、下の世代にもこういうことやってるやつがあるんだなあ、と、ちょっとだけでも認識していただきたかったです。
ご冥福をお祈りいたします。
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