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2010年12月31日 (金)

トレヴァー・ホーンが大英帝国勲章を受章!

さっき友達からメールが来て、こんなニュースが! 

我らがトレヴァー・ホーン大先生が、大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受章したとのことです。

Producer Trevor Horn awarded CBE

大英帝国勲章(Wikipedia)

現代の英国の勲章のことなんて考えたことなかったんで、慌てて検索w トレヴァー先生本人もファンから「え゛~gawk」と言われちゃうかもしれないと妙に気にしているようですし、確かに、ちょっとフクザツなキモチはありますが、糟糠のファンとしては素直に「おめでとう!」と言います。トレヴァー先生、おめでとう!

これからはファンレターを出す時などにはMr.HornではなくTrevor Charles Horn, CBEと表記するとカッコイイかもしれません。

ついでに今年の総括。

一週間単位だとすごく短く感じたけど(ああっ! もう「龍馬伝」か! みたいな)、一年単位だと……今年は長かったなあ。交渉事とか、ヨソの国の言語でメール書いたりとか、普段やり慣れない、ニガテな分野のことをやったからかもしれない。予定通り原稿が集まれば(全て国内の問題)「新東欧SF傑作集(仮)」、「新ロシアSF傑作集(仮)」は2011年春には出ます。……ただ、ロシアがらみだと全てが終わってみるまで何が起こるか分からないのも事実。ほんとに「ヨーロッパ」と「ロシア」って違うものだというのを思いっきり実感させられた一年でした。ヨーロッパ(及びヨーロッパ関係の日本人)とは全然モメなかったけど、ロシアとはモメますねえ。でも、私が一番摩擦を生じやすいのはロシア人より「ロシアびいきの日本人」であることも判明。井上はロシアに対して冷静で批判的な目も持っているので、「ロシアびいき」とはカテゴリが違うからやっていけるのかも。ロシアかあ……らいねんはなにがおこるのかな~わ~いたのしみだな~(棒読み)。

2010年12月29日 (水)

あっ! けっこう当たってるじゃん!>ニューイヤー・コンサート予測

……と、偉そうに予測を書いたら、夫に「もうとっくにNHKのサイトで曲目が発表されてるよ」と言われてしまったorz VPOのニューイヤー・コンサートって、昔はもっと秘密主義的にやってたよねえ。ショックだ。

と、聞くと「どうせ全部外れてるんだ~crying」といきなり弱気になって見に行かなかったけど、「けっこう当たってるよ」と言われて、恐る恐る見に行く。

そしたら!

こんなでしたよ!

以下、NHKのサイトからコピペ。

お正月恒例のウィーン・フィルニューイヤーコンサート
2011年も、ウィーン楽友協会からの生中継を中心にお届けします。

指揮:フランツ・ウェルザー・メスト
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

《プログラム》

-1部-

騎兵行進曲 作品428(ヨハン・シュトラウス)

ワルツ「ドナウ川の乙女」作品427(ヨハン・シュトラウス)

アマゾン・ポルカ 作品9(ヨハン・シュトラウス)

デビュー・カドリーユ 作品2(ヨハン・シュトラウス)

ワルツ「シェーンブルンの人々」作品200(ヨーゼフ・ランナー)

ポルカ「勇敢に進め!」作品432(ヨハン・シュトラウス)

-2部-

喜歌劇「騎士パスマン」からチャールダーシュ(ヨハン・シュトラウス)

ワルツ「別れの叫び」作品179(ヨハン・シュトラウス)

リストの主題による「狂乱のギャロップ」作品114(ヨハン・シュトラウス父)

メフィスト・ワルツ 第1番(フランツ・リスト)

ポルカ・マズルカ「遠方から」作品270(ヨーゼフ・シュトラウス)

スペイン行進曲 作品433(ヨハン・シュトラウス)

バレエ音楽「イベリアの真珠」から ロマの踊り(ヨーゼフ・ヘルメスベルガー)

カチューチャ・ギャロップ 作品97(ヨハン・シュトラウス父)

ワルツ「わが人生は愛と喜び」作品263(ヨーゼフ・シュトラウス)

《放送日時》

【FM・生放送】
 1月1日(土) 午後7:15~午後9:45
※生中継のため、終了時間は変更になる場合がございます。

【教育テレビ・生放送】
 1月1日(土) 午後7:00~午後9:45
※生中継のため、終了時間あっは変更になる場合がございます。

【デジタルハイビジョン】
 1月3日(月) 午前11:00~午後1:40

【総合テレビ】
 1月8日(土) 午後3:05~(終了時間未定) ※第2部のみ

【BS2】
 1月10(月)午前9:00~午前11:40

おお! 「騎士パズマン」と「わが人生は愛と喜び」は名指しした甲斐があった! ジャストミートではないか! 「騎士パズマン」については一年前エントリを書いているくらいなので、超嬉しい。絶対向いてると思うのよね~。これで予想1と4はクリア。

2の「ヨハンのエスニック系」もアマゾン・ポルカでクリア。そうきたか。

3の「旧ハプスブルク帝国圏の舞曲で普通はニューイヤー・コンサートでやらないもの」はリストと「ロマの踊り」でクリア。「騎士パズマン」もハンガリーものだし、スペインもハプスブルク圏だしね。ポルカ・マズルカでポーランドもカヴァー。スペインも入れたか~。そう来たか~。ロシアものはヨハン一世の作品で来ましたね。そう来たか~。ヨハン二世はわりとロシアでの公演をやっていて、当時ロシアでしか出版されていない曲もあるので、二世でロシアものならわりと簡単なんだけど、一世で来たところがやられたなあ。フランツ君の得意げな顔が目に浮かぶようだ……

というわけで、外れたのは『薔薇の騎士』ですか。う~ん残念。ワルツの三番とかやっちゃえばいいのに!

ヨーゼフを軽快なポルカ作曲家としてではなく、大きめのシンフォニックなワルツの作曲家として扱ってくれたのは、やはり『ムジカ・マキーナ』の作者としては感無量です。

てなわけで、何はともあれ、「騎士パズマン」楽しみだわ~。

2010年12月28日 (火)

ウェルザー・メストのVPOニューイヤー・コンサートを予想する

さすがに全曲は予想しませんが。

いよいよ来年の元日は、われらがフランツ・ウェルザー・メストの指揮でVPOニューイヤー・コンサートでございますよ。『ムジカ・マキーナ』の著者としては、勝手にリベンジな感じです。何に対してって……まあ、作中のアレとかコレとか、いろいろと(笑)。でもついにその日がやって来るわけですよ。思ったより早かった。五十代半ばになるかと思ってた。

てなわけで、先日の再来日とか、1992年の日本でのLPOのコンサート(テンシュテットの代役として登壇し、事実上日本デビューとなった)が再放送されてファン魂を新たにしたところで、フランツ君が「ニューイヤー・コンサートで何をやりそうか」を改めて考えてみました。

1. シュトラウス・ファミリー中もっともアカデミックな作曲(交響曲等)に意欲を見せていたヨーゼフの作品の中でも、特にシンフォニックな大曲(「わが人生は愛と喜び」、「天体の音楽」、「トランスアクツィオーネン」等)を入れる。めったに演奏されない隠れた名作をヨーゼフ作の中から発掘してくる可能性も考える。小品では難曲「とんぼ」をやるか。

2. ヨハン・シュトラウスのレア系エスニックもの(スラヴ風カドリーユとか、エジプト行進曲とか)を入れる。

3. 普通VPOのニューイヤー・コンサートの演目としてはやらないだろ的な、ヴィニャスキのポロネーズとか、チャイコフスキーのワルツとか、コダーイの舞曲とかを入れてきて批判される。フランツ君はスラヴ系の演目はあまり向いていないので、チャイコフスキーはさすがに大穴で大博打な予想ですが。でもこれ系の「いかにも発想の転換でしょ(得意げ)」みたいなことはやりかねない。

4, 「騎士パズマン」のチャルダーシュ。絶対、この曲は向いてる。粘り気の少ない演奏にされてしまうだろうけど。

5. リヒャルト・シュトラウス。特に『薔薇の騎士』のワルツどれか。

個人的に1と4はかたいと思ってます。……いや、願望かなあ。『ムジカ・マキーナ』の著者としては、やっぱりヨーゼフの大曲をフランツ君にやって欲しいのであった。そして、誰のどの曲をやるかはともかく、3の「いかにも発想の転換でしょ(得意げ)」なことは何かしらやるよ。5もちょっとその予想の流れ。でもこうやって偉そうに予想したわりに大外れであざ笑われる悪寒もしないではないです。

というわけで、フランツ君ファンの皆様、各自勝手に予想してみて下さい。コメント欄に書き込んでいただけると嬉しいです(反響薄そうgawk)。

2010年12月27日 (月)

最後のM-1グランプリ

ついに笑い飯がチャンピオンになりましたねえ。去年、「鳥人」で神域を見せておきながらファイナルで外してくれちゃいましたが、今年は基本的に同じ路線で来て正解でした。「トナカイの菌」とか、ワタシ的にはものすごくツボるw でもやっぱり「一本目のほうがよかった」って言われちゃうのよねえ。私だったら、一本目は「サンタウロス」、二本目はあえて「鳥人」にしただろうなあ。まあ、優勝したんだからそんなことはもうどうでもよいわけですが。

パンクブーブーは、去年NON STYLEが二本とも同じ路線でやって成功しなかったのを見てたはずなのに~。奇しくも二組どっちのネタもケンカもの。勢いがつくネタなだけに、やっぱり二本ともっていうのは難しいか。

そして一番ツボだったのはスリムクラブね。実はその存在自体今回のM-1で初めて知ったんだけど、あれはじわじわ来ますねえ……。審査員に「時間がもったいなくないのがすごい」というようなことを言われてたけど、確かにあの間はスゴイw もっと見たい。

個人的にはナイツが失速したのが惜しい。う~ん、もともとマンネリであることを承知の上での「昭和の巨匠スタイル」なんだから、基本的にはもとのままでやってほしかった……

終わっちゃうのは残念だけど、惜しまれてるうちが華でしょう。何はともあれ、おめでとう>笑い飯。己れの路線を貫きつつ、レベルを維持しつつ、そして続けていくのって、やっぱり大切だねえ。私も……あ、はい、小説書きます……だから沼野さんも解説書いてね!

2010年12月25日 (土)

デジタル降誕祭

友達に教えてもらったネタ。満を持して降誕祭にup。

「Google Earthでマリアの位置を特定した大天使ガブリエルからマリアに受胎告知があり、マリアはヨゼフにメールでそれを知らせる。人口調査のためにベツレヘムに行く二人はネットで乗り物をレンタルし(ロバを選択してクリックw)、出産できそうな場所もネットで検索。ヨゼフはネットで近況を報告すると、世界中から「イイネ!」がクリックされる。ヨゼフは息子の誕生をfacebookで告知し、誕生会を企画すると、三人の賢者たちが参加を表明。三賢者はAmazonでメシアへの贈り物を購入。ベツレヘムの星が「私についてきて」とメッセージを送る。誕生祝いの様子はYou Tubeにupされた」てなところのようです。

それじゃヘロデ王に見つかるってばwww

2010年12月24日 (金)

サンタさん出発準備中

http://www.noradsanta.org/ja/index.html

今年もやってまいりましたNORADのサンタさん追跡。サンタさんもうすぐ出発で準備中。トナカイが長旅に備えての最後のお食事中だそうです。

201012241650_2

2010年12月22日 (水)

アメリカの「スゴイ」とロシアの「スゴイ」

昨日、これをテレビで見た時、「もう一回見たい!」と思ったけど、やっぱりようつべにありました。

Cop Wolks In On Robbery In Progress

オハイオ州のドラッグストア。このお店、実はこの日の数時間前に強盗が入ったんで、それで警官が見回りを強化してたんだそうだ。そしたらそこにまた別な強盗が入ったんだって。

しかし、一日に何度も強盗に襲われる店、後ろからいきなり銃を突きつける警官、警官に銃を突きつけられているのに素手で抵抗する強盗、屋内とはいえこの大寒波のさなか(外、雪積もってるし)半袖で勤務する店員、ハンパなく広い店と大量の商品、店の前で強盗が逮捕されているのにスルーな客……何もかもがスゴイwww たった二分の監視カメラ映像なのに、見どころたっぷりwww 作為のない日常レベルでこれって、クオリティ高すぎ。どうりでハリウッドがあの手この手で新しいパターンを作るのに躍起になるはずだ……

ロシアは自作バンジージャンプ。

Homemade Russian Bungee Jump

自作だよ自作。バンジージャンプ自作! クレイジーとしか言いようがない……ええ、それ以上の感想はございませんです。こういう人たちと戦争した昔の日本人はやっぱりクレイジーだと思います……

2010年12月21日 (火)

皆既月蝕

報告というより……

惨敗宣言ですねorz 去年の日蝕に引き続き、東京はバッチリ曇り→雨。月蝕がどうこう言う以前に、洗濯ものが乾かねえ。見えたと言ったのは北海道の友人だけ。青森以南は全滅でした。

もう寝ようかな……gawk

2010年12月15日 (水)

水嶋ヒロの大賞受賞作発売

水嶋ヒロさん「大賞」小説きょう発売

*以下の文章は、作品そのものの質については含意していません。そして、当該の新人賞が出来レースだったか否かについてはいかなる判断も含んでいません。

これから、意図的にこのパターンを取る出版社は必ず現れると思う。一社や二社では済まないと思う。そりゃデビュー作の初版から何万部も売れると分かっていれば、出版社にとってはこんなおいしい話はない。有名な新人賞でデビューしても、無名だった新人の場合「思ったほど売れませんでした。刷りすぎて損しましたよ」とか言われちゃったりするのが現実。そもそも出版というのは、どんなにいい本を出しても「ボロ儲け」はできないのだから、商売としてのこの方向に心が動いたとしても(そして実行しちゃったとしても)不思議ではない。

数年単位では、イケメン俳優や今が旬の有名人でないと小説デビューしにくい状況になるかもなあ、と危惧する。新人賞の場合、審査員の作家たちの良心という防波堤はあるけど、「出版社の望み通りの結果を出してくれる面子を集める」的な話を図らずも聞いちゃったことのある作家は一人や二人ではない。やろうと思えばできないことじゃない以上、今まで誰もやったことがなかっとしてもこれから誰かがやっても不思議ではない。たとえ1000の出版社のうち(そんなには無いよw)999社が良心的な新人賞をやっても、1社がそれをすれば「前例」になる(ばれなきゃいいという考え方もありましょうが)。

ウスッペラい「ケータイ小説」が猖獗を極めた時、瀬戸内寂聴が捨て身の問題提起(と私は解釈している)を行って以来、「ケータイ小説」という存在は勢いを失ったと思う。果たして、今回のフォースのバランスの乱れは、誰がどう浄化してくれるのだろうか。

読み手としての我々は販売戦略と作品の質を分けて考えるよう、意識してゆくしかないだろうなあ、と思う。作家としては……今まで通り、己の良心の基づいて書き、出版社の姿を取ったダークサイドの誘惑には耳を貸さないでいるしかないけど……。作品の質以外の理由で淘汰されないことを祈っててください。

2010年12月14日 (火)

海老蔵テキーラ

福岡のとある居酒屋で、灰皿に入れたテキーラを「海老蔵テキーラ」として出しているそうだw しかも店長が「飲めよ!」と言って差し出すんだってwwwwwwww 行ってみたいわ、そこwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

2010年12月11日 (土)

小谷真理×上野千鶴子  身辺雑記の哲学 ― 介護・ジェンダー・SF ―

先週まるまるノロわれてました。そして体力の回復に今週いっぱいかかりました。とはいえ、二年前に獲得した免疫のおかげか、入院するとかいうほどひどいことにはならず、まあ、何とか。インフルエンザよりヒドイのは「治療法がない」ってことですね。病院に行けるようになるころにはもうだいたい治ってる罠。ほぼ治ったころに検査して、まったく何でもなくなったころに結果が出て「ノロウイルス『でした』」とか言われても意味ないし……。感染場所は東大本郷キャンパス(文学部)かその行き帰り、近隣の某飲み屋さんと推定されます。当該キャンパスの皆様はお気をつけください……って今さら言われても何をどう気をつけろと。

あとは……下記イベントの参加者の皆様は大丈夫だったでしょうか……

レポも今さらって感じですが、11月30日、新宿ジユンク堂で、小谷真理さんの『リス子のSF、ときどき介護日記』(以文社)の出版記念のトークショーがあって、行ってました。

小谷真理『リス子のSF、ときどき介護日記』(以文社 11月23日頃発売予定)刊行記念
身辺雑記の哲学 ― 介護・ジェンダー・SF ―

小谷真理×上野千鶴子

客席はかなり「ここ何のSF大会ですか?」状態w 

上野さんがこの本を読んでの第一の感想は「小谷さんって、意外とちゃんと『ヨメ』をやってるのねえ」だそうで。私はこの日記が本になる前(つまりmixiの日記だったころから)知っているけど、実は私もそう思ってました。小谷真理という人を直接には知らないと、きっとこの人は日常生活では「生物学上の『女』だけが『ヨメ』の役割をするのはどうなのか」とか言ってそう、と思うかもしれないけど、実はこの人は巽孝之があんまりやってない家事・介護関係の『ヨメの役割』をちゃんとやっているのである。しかも、仕方がなく役割だけ果たしているわけじゃなく、介護されてる人の気持ちを考えたり、大学関係で忙殺されるオットを思いやったり、自分も遊ぶ時は徹底的に遊んだり、介護関係で辛いことも、何かしら面白い側面を見つけて面白がったり、非常に「いい意味で女らしく」こなしている。でもこの事実を知って、「なあんだ、結局小谷真理も口先ばかりフェミニズムとか言いながら実生活では『いいお嫁さん』になっちゃってるんだ」ってがっかりする人は(読みが浅い人以外)いないのではないだろうか。机上の空論じゃなくて、実生活で生物としてもジェンダーとしても女性の立場を生きながらの、現実としてのフェミニズムなんだと感心することはあっても。

上野さんは女の老後や介護についての著書も多く、トークはけっこう介護の現実的な話。上野さんの理想は「自宅で人に迷惑をかけないおひとりさま死」だそうだが、小谷さんは「考えてませんw」と。私も考えてないや……。できるだけ人に迷惑かけなれば、死に場所は自宅でも病院でも構わないし。話が進むにつれ、小谷さんは「やってきた現実に対処してゆく中で考える」タイプ、上野さんは「何についても何かしら大きな理想が常にあって、それに向かって生きるタイプ」だということが明らかになってゆく。

私が最も気になったのは、上野さんが言った「赤ちゃんのお世話をする場合は、紙おむつじゃなくて布おむつを使いなさいとかいろいろ言われるけど、老人の介護にそういうことを言う人はいない。赤ちゃんのうんちは汚くないけど、老人のうんちはきたないとみんなが思っているっていうことじゃない?」の発言。まあ確かに、そう指摘されるとその通りで、そういう感覚が介護される側の気持ちを傷つけていくんだなあ、という問題意識の喚起にはいいと思う。けど、私が気になるのは、上野さんの論って、そういうことを指摘する段階で止まりがちな気がするところ。でもさ、「老人を汚いと思ってしまう」の感覚は、良くはないことだけど、現実として存在するわけで。それを批判するだけだったら、それを聴く者たちが「そうだね、それはいけないことだね」っていう結論になっちゃったら、そういう「良くない気持ち」は世間に出せない、批判の対象として地下に潜伏して、介護する側の不満感が増す原因になるんじゃなかろうか。良くないことだけど老人を汚いと思ってしまう気持ちはたいていの人に存在するという現実をまず認めた上で、「それではどうするか」を考えていかないとけないんじゃないだろうか。かつて二十歳前後の頃、上野フェミニズムにかぶれかけて葛藤して結局捨て去った時にもこれと同じことを考えたな、というのを思い出した。

……けど、そういう疑問についてトークの後の質疑で発言することは私にはできなかった。何故なら、この時すでに私はノロわれていたらしいのだ。質疑の時間に早退orz この時は生物学上の女にはありがちな理由で不調なのだとばかり思っていたけど、まもなく、それだけじゃなかったのだという事実に直面。

あ、あと、小谷さんのこの本が出版されたことで心配してることが一つ。世の男性諸君が「なんだ、介護ってなんだかんだ言ってけっこう楽しそうじゃないか。いっぱい遊べるし。これなら妻に任せたって別にいいよね」って思っちゃったらやだな。これはやっぱり小谷さんのようなエネルギッシュな人じゃないとムリだよー。これは「フツウ」じゃないんだよー。上野さんも「この生活は小谷さんがハイパフォーマンスな人で、ラブラブな旦那さんが『愛してるよ』とか『君がいないとこの家は回っていかないんだ』とか、普通の日本人男性が言わないようなことを言ってくれるからこそできるのよね」と言ってたし。そう、世のオット諸君、小谷真理的な介護生活も、不可能なわけじゃないのよ。だけどね、それは旦那様が巽孝之だらこそ可能なのだという事実を認識するようにね。ここでいう「巽孝之」というのは、妻への理解とか愛情だけではなく、知力、社会的地位、お家柄、財産、人格、交友関係、全てを含めた上での「巽孝之」なんで、そこんところを忘れないように。

これ何て江戸時代ですか?

歌舞伎役者とチンピラが喧嘩し、大衆のアイドルから身請けされたばかりの恋女房が泣き、お上が動き、瓦版があることないこと書き立て、町中このウワサでもちきり。ちょいとお前さん、何をくだらない噂ばかりしてんだよ、他に考えることがいろいろあるじゃないか。何だと、お前だって井戸端で朝っぱらからずっとその話で、女湯の日向水みてェのに長々浸かりゃがって、またその話だろ? って、ものすごく江戸っぽいじゃないですか。夜の遊び場でケンカ売っちゃって、平成のリアル助六じゃないですか。本当に揚巻(玉三郎)に助けられてるじゃないですか。なんかよけいワクワクしてきたよw

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