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2010年6月22日 (火)

「オレは最初からクライマックスだぜ!」とゲルギエフは言った

いや言ってませんけど(笑)。でも言ったも同然というか(笑)。

湿度が高くて、意欲までしなしなになりますね。夫は一人で湿度から逃走してしまいました。まあ、モスクワ映画祭に行ったわけですが。私は一人で湿度の中に取り残され……。あまりにもダルイので、景気づけにこんなCDを買って見ました。いや、本当は去年買ったんですが、ロシアネタでは細かいことは気にしないことにしてください。

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ゲルギエフ&マリインスキーの自主制作盤。昨今では一流オケが自主制作盤を作ることも多くなって、しかも意外と老舗レーベルが出してるCDよりそういう自主制作盤のほうが面白かったりします。ラトル&VPOがマウトハウゼン強制収容所追悼演奏会でやった第九なんかもそう。EMI盤よりはるかに素晴らしい。アウトドアで録音しているので、第三楽章で耳を済ましていると鳥の声なんかが聞こえてきたりするし。なんだけどアマゾンで普通に手に入らない。自主製作盤って、かつてレコード屋に足を運んで棚をあさって、「ああっ! こんなレコードがあったのか!」って言ってた時の楽しみを思い出させてくれる気がします。まあ確かにちょっと面倒だけど。

でもこのマリインスキーの自主制作盤は、ゲルギーのおかげでどこでも普通に手に入るところがありがたいようなつまんないような。ショスタコ全集の残りもここから出すようです。

収録曲は「1812年序曲」「モスクワ・カンタータ」「スラヴ行進曲」「戴冠式祝典行進曲」「デンマーク国家による祝典序曲」。まあぶっちゃけ、「1812年」以外は、チャイコフスキーにしては駄作。「1812年」がなかったらだれも買わないというか(そのために「1812年」がついてるわけですが)。でも、よく言えば、この面子、この企画だから実現できたレア曲が聴ける盤でもあるわけですね。

でも正直、どれも演奏の良し悪しがよく分かんないくらい平凡な曲。「スラヴ行進曲」って、なんか20年振りくらいに聴いたw 「モスクワ・カンタータ」はアレクサンドル二世が暗殺されて、アレクサンドル三世が急遽即位することになったので、その式典のために急ぎ働きで書いたものなので、さほど充実していないのも仕方がないか。でもこの曲、何回か聴いてるとじわじわと味が出てきます。本当は一回しか演奏されない機会音楽はこれじゃダメなんですけどw

というわけで、やはり目玉は「1812年」になってしまうのはいたし方の無いところで……。さすがゲルギエフ。もうね、じわじわと盛り上げるとかしませんw 「俺、参上!」で登場して、最初からクライマックスですwww ちなみに大砲はどうでもいい感じの効果音。私は大砲にはこだわりは無いのでどうでもいいです。この曲にとって最も肝心なのは鐘ですよ鐘。大砲にこだわる人も多いけど、それはどうでもいいの。鐘さえちゃんとしてれば。というか、鐘がダメだとロシアっぽくならない。ヤルヴィ盤は凝ったつもりか、どこか屋外でホンモノの鐘を録音してきたらしい音なんだけど、これがどうにもカトリックっぽい鐘で、かえってちょっとだいなし。チューブラー・ベルズでもいいので、とにかくロシアっぽく鳴らしまくって欲しいのです。

今まで聴いたのの中で一番良かったのが、三年前に自衛隊が朝霞駐屯地で演奏した時の鐘。屋外だったということもあるのか、研究しまくったのか、あの時の鐘は普通のチューブラー・ヘルズだっけどホントに良かった。スズダリの修道院で二人がかりで鳴らす鐘を思い出したことです。録音でいいのがフェドセーエフ&モスクワ交響楽団盤。さすが本場。ものはやっぱりチューブラー・ベルズなんだろうけど、音がちょっと違うのよね。そしてこのゲルギー盤も期待通りでした。どうやら本物の鐘とチューブラー・ベルズの重ね取りの様子。今のところ、録音で一番鐘がいいのはこの盤か。さすがゲルギー御大、分かってらっしゃる。やっぱり大砲より鐘ですよ。ロシアの魂ですよ。

で、演奏は「最初からクライマックス」ですwww 大味なのは仕様ですのでご了承ください。

いやあ、それにしても、「1812年」てのはほんとにいじり甲斐のある曲で楽しい。暑苦しいこの時期、いっそ暑苦しい曲を暑苦しい演奏で聴くのも一興……でもない? ダメ?

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