【おそロシア】ナゾ過ぎる不気味放送停止
30年近くブザー音を流し続けているという、「ザ・ブザー」の名で知られるロシアの短波無線局「UVB-76」のブザー音が止んだそうだ。
「ザ・ブザー」は観測されている限り1982年頃からはほぼ途切れることなくブザー音を流し、ごく稀にロシア語のメッセージも放送してきた短波無線局。その目的は明らかにされておらず、「モスクワの軍管地区の新兵リクルートセンターや軍部隊への命令を送信している」と説明するウェブサイトもあるそうだが、放送の質や内容から考えてこれが真の目的ではないと考えられているという。また、何らかの装置や設備が正常に稼働していることを示すシグナルであるという説もあるそうだ。
ブザー音が止まった正確な日時は不明だが、元記事を辿ると6月5日には既に放送が停止していた模様だ。
うわ~! コレ、まだあったのか! そっちに驚いた。ソ連時代にうっすらと噂は聞いた気がするけど、今みたいにネットもTou Tubeもない時代、どういう話が広まってるのかさえ確認できなかった。ていうか、一種の都市型伝説みたいなものだと思ってた。
ソ連が崩壊した時点では、こんな噂すっかり忘れきっていたので、連邦解体とともに止まったのかどうか……とさえ思わなかった。ここ20年近く思い出さなかったよ。
まあ順当に考えたらスパイ通信用でしょうけどね。しかし……この通信手段の多様さと暗号化の複雑さが極まった時代にもこんなむきだしの放送使ってたとしたらビックリだ。枯れた技術好きwww ソユーズみたいなもん? そういやロシア大使館ってさ、何かっちゅうとファックスだよね……
折りしも今日、ロシア大使館領事部に、あちらからファックスで届けられた文書を持ってビザの申請してきました。この印刷の荒れ具合からすると、ロシア文化省→駐日ロシア大使館→うちって感じでファックスを繰り返してきたと思われ。でも安定した枯れた技術だから使うんでしょうねえ……
ちなみにロシアに行くのは私ではない。夫だ。今年のモスクワ映画祭は行かないわけにいかなくなったのだ。今年は黒沢明生誕100周年だからねえ……。いろいろやらなきゃいけないことが、というか、いろいろやらされることが。
こつちも、映画祭の組織委員会やロシア文化省が関わっているわりに泥縄なイベントだねえ……。彼らもまたロシアっぽく、メンテを怠ってもうどうにもならないほど崩壊したら、突然全てをゼロから刷新するんだろうな……
UVB-76も、メンテ行き届かなさ過ぎで壊れただけだったりして。
そしてまた、ゼロから最先端の機器を用いた放送が……?
ほんとロシアわけ分かんねーー。
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コメント
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軍隊もお役所だから、UVB-76の受信か送信か、どちらかの機械が稼働している間は、国有財産なので壊れるまで使うことになっていて、それが21世紀のいま、やっと壊れてくれたのの新しい機材に更新ってことかも。
投稿: 林 讓治 | 2010年6月10日 (木) 09時51分
そんでもって、デジタルでブザー音が流れ始め……
投稿: ふみお | 2010年6月10日 (木) 13時23分
Wikiのこれが怖いな……
>2009年に打ち上げられたロシアの通信衛星が同様のブザー音の電波を発していることから地上からの発信を取りやめたとの説がロシア国内の独立系ニュースサイトで伝えられたが、現在サイト閲覧が不可能な状態となっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/UVB-76
投稿: ふみお | 2010年6月11日 (金) 00時02分