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2010年4月26日 (月)

【SF大会 2010】ロシア関係企画について

お問い合わせがあったので、お答えいたします。

私は今年はロシア関係の企画はやりませんし、いっさい関わらないことにしました。最近決めたわけじゃなくて、今年のSF大会に参加すると決めた時点でもうそう考えていました。

というのも、東欧の人たち(旧ソ連圏内含む)のロシア・ソ連に対する嫌悪感がハンパじゃないので……。中には公的な重い肩書きをもって日本に来ているにもかかわらず、わりとあからさまにロシアに対する嫌悪を表明される方までいらっしゃるんで(もちろん「これは個人的な意見ですが」と前置きした上でだけど)。まさかこれほどとは思っていなかったので、マジびびっているくらいです。

政治的に対立のある国同士ほど、むしろ文化で交流すべきだとは思うのですが、やっぱり東欧諸国の場合、単なる嫌悪というより、「後遺症」という感じなので、どうにも突っ込みがたく……。そもそも「東欧」というくくり自体にはっきり異議を唱えられる方もおられまして(チェコの人たちとかね)、正直、「東欧SFの」企画をやるというのもなかなか言いにくいほど。

私が東欧企画もロシア企画もやったところで表立って文句を言われるようなことはないでしょうけれど、あの心情を思うとどうにも……。というわけで、今年は東欧諸国への仁義に徹すると決めた次第です。

って、まだ企画の空きができたわけじゃないので(2時間ないと上映できないのも難か)、東欧企画自体できるかどうか定かではない状態なのですが。でも、こっちが実現しようがしまいが、基本姿勢は貫きます。

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コメント

アク解見たら私が誰か分かってしまうでしょうがお聞きします。

本当にそんなことでやめてしまわれるのですか。

高野さんは音楽が御専門ですので音楽にたとえます。演奏会でチャイコフスキーとショパンの両方演奏する演奏家はいますが、彼らはこういうことは悩まないのではありませんか。

こういう考えはむしろ良くないように思います。いかがでしょうか

ロシアの嫌われっぷりに読みながら半泣きです(;_;)
自分はまだまだ`にわか'なので覚悟が足らずひたすら悲しい
でも私はロシアが好きです…

アンディさま(生ログが流れきるまでの数日間、アクセス解析は見ないことにします)、にわかロシアスキーさま、かまっていただいてありがとうございます……

私も、ロシアも好きだからこそキモチが整理しきれないんですよ。

彼らのため、と言いつつ、半分は自分のこの整理しきれない気持ちのためなんです。

確かに、もし私が演奏家だったとしたら、チャイコフスキーもショパンもフォーレもモーツァルトも弾く、というコンサートはできるでしょう。でも「旧東側の夕べ」と題して、ショパンとショスタコーヴィチとカンチェリを演奏するプログラムはできないです。クレーメルがあえて自国でショスタコーヴィチの政治的にいわくのある曲を演奏するのは「あり」だと思いますが、ヨソもんの私があえてチュルリョーニュスとプロコフィエフ、(ちょっと違う話だけど)ワグナーとグレツキ、とかいう組み合わせはできないですね。ペルトとカンチェリ、ヴァスクスはできる。いや演奏技術がどうとかかう問題は別ですよ(笑)。

芸術というものは確かに、政治や戦争で傷ついた人間の心を慰め、対立する者同士に友情を思い出させるものですが、だからといって、芸術という大義名分さえあれば何をやってもいいというわけではないと思っています。

私は、東欧の苦悩はそれなりに理解していたつもりだったけど、本当は全然分かってなかったんだ!というショックからまだ立ち直っていないんですよ。侵略されて占領されたというのとはまた違う傷つき方なんですよね。愛して信じてついていったけどヒドイ男で、心の中では不信感いっぱい、結局裏切られて捨てられた……の大規模化した感じというか……。NATO加盟もMD配置も、経済的にEUやアメリカに取り入るための方策じゃなくて、本気でやってるな、というのがちょっと分かりました。

かつては私も、社会主義に未来があると思っていたクチなので、そういう自分の傷にも触れるんですよね。旧ユーゴだって、もっと社会主義政権が安定して存在できるようになっていれば、あんな隣人同士で憎しみ合うようなことにはならなかったでしょうし、グルジアだって、もっとノーマルな状態だったら、サーカシヴィリなんていうクソ大統領になんかついていかなかったでしょう。

国としての方針とか、外交官としての立場とか、作家としての公的な意見とか、そういうものを超えて彼らの内面にある傷を感じる時、自分の中にどうしようもない動揺が生じるのです。ヘンな風に感情移入しすぎてるという自覚はありますが、この動揺をおさめることができないのです。彼らが「自分がどんだけロシアを嫌っているか」について語らずに済む時が来てほしいですが、もしかしたら百年単位で時間がかかるかもしれません。

というわけで、基本的にロシアびいきの私ですが、チェコから映画借りるぞ、とか言いつつもう一方でロシア企画をやるのは、少なくとも今年は精神的にムリです。

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