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2010年4月28日 (水)

佐藤以蔵を支持する

司馬遼イメージそのまま!? 『龍馬伝』"人斬り以蔵"佐藤健に意外な高評価

NHK大河ドラマ『龍馬伝』で、"人斬り以蔵(岡田以蔵)"役を演じる佐藤健に、注目が集まっている。

 番組開始前には「イメージが違う」「弱そう」「華奢すぎる」「ガムの(CMの)にいちゃんか」といった否定的な見方が実に多かったのだが、いざ番組が始まってみると、その評価は前評判を180度覆すものとなってきている。

教養がなく身分も低く、仲間から見下され、のけ者にされた可哀想な「捨て犬」のような目。腹黒い武市半平太を崇拝・盲信してしまい、最初の一人目を殺してしまったときの「狂犬」化した表情の変化・演技力が、絶賛されているのだ。

だから言っただろう? 佐藤健はいい役者だと。

『仮面ライダー電王』を見ていた人たちはみんな知っているのだ。佐藤健に演技力があるということを。モモタロス、ウラタロス、キンタロスが憑いた時の演じ分けが上手いということは見ればすぐに分かる。しかし、あれはやっぱり、当然だけどちょっと戯画的なわざとらしさを含んでいるのよね。でも、私が「ああ、この人はタレントでもアイドルでもなく本当に『役者』だ」と思ったのは、リュウタロスが憑いた時。そしてシリーズの最後に良太郎が、いかにも「強い子になりました!」な感じじゃなくて、まだまだ弱っちくて危なっかしいけど、間違いなく「芯ができた」感じになった時。

京都で以蔵が龍馬に再会した時、半平太に褒められた時、表情は心底無邪気に嬉しそうなんだけど、目だけが冷えている。あのリュウタロスが憑いた瞬間に顔つきが変わる演技とか、こういうところに生きてるんだなあ、と、すごく感心した。実は『龍馬がゆく』って読んだことないんだけど(恥)、本文中に本当にこういう描写があったのね。

私は電王を見ていたクチなので、佐藤健が以蔵役にキャスティングされたと聞いた時も驚きはしなかった。きっと、リュウタロスが憑いた時の良太郎みたいな、ちょっとサイコな役作り、シリアルキラー的なキャラクターを期待しているのだろう、と思っていたのよね。そしたらこれですよ。予想をはるかに上回る役作り。

一方で無感動な人斬りマシーンと化しながら、もう一方で傷ついた女の子のように過敏になってゆく以蔵。今回の『龍馬伝』は脚本も上手いし、それに演技が合っているのもすごい。

「史実に従うとすると、以蔵の今後は、拷問・晒し首という悲惨な未来が待ち受けている」。そういやそうでした……。でも正直、佐藤健がどう演じるかしみだ。

2010年4月26日 (月)

【SF大会 2010】ロシア関係企画について

お問い合わせがあったので、お答えいたします。

私は今年はロシア関係の企画はやりませんし、いっさい関わらないことにしました。最近決めたわけじゃなくて、今年のSF大会に参加すると決めた時点でもうそう考えていました。

というのも、東欧の人たち(旧ソ連圏内含む)のロシア・ソ連に対する嫌悪感がハンパじゃないので……。中には公的な重い肩書きをもって日本に来ているにもかかわらず、わりとあからさまにロシアに対する嫌悪を表明される方までいらっしゃるんで(もちろん「これは個人的な意見ですが」と前置きした上でだけど)。まさかこれほどとは思っていなかったので、マジびびっているくらいです。

政治的に対立のある国同士ほど、むしろ文化で交流すべきだとは思うのですが、やっぱり東欧諸国の場合、単なる嫌悪というより、「後遺症」という感じなので、どうにも突っ込みがたく……。そもそも「東欧」というくくり自体にはっきり異議を唱えられる方もおられまして(チェコの人たちとかね)、正直、「東欧SFの」企画をやるというのもなかなか言いにくいほど。

私が東欧企画もロシア企画もやったところで表立って文句を言われるようなことはないでしょうけれど、あの心情を思うとどうにも……。というわけで、今年は東欧諸国への仁義に徹すると決めた次第です。

って、まだ企画の空きができたわけじゃないので(2時間ないと上映できないのも難か)、東欧企画自体できるかどうか定かではない状態なのですが。でも、こっちが実現しようがしまいが、基本姿勢は貫きます。

2010年4月25日 (日)

【SF大会 2010】衝撃! 企画受け付け停止!

がふっ(吐血)。たった今、TOKON10への自主企画申し込み多数のため受け付け停止になったことを知りました。衝撃。まだ4月なのに……

今年は実は、ロシア・東欧関係の非常に大きな計画が進行中で、SF大会の頃には正式発表できる(はず)なので、関連企画をやろうと思っていたのです。チェコ大使館から60年代のレトロSF映画を借りてきて上映しようと思ってたのだ(これ)。いちおう大使館側とは口約束程度の根回しはしてあって、借りる分には問題ないんだけど……けど……けど……まさか「こっち側」から問題が発生するとは……思ってなさ過ぎた……。ぐふっ(鼻血)。甘かった……orz すまんチェコの中の人たち。

上映の機材とノウハウは井上が持っているので、場所とスクリーンと電源さえあればなんとかなるんですが……。とりあえず、キャンセル待ちの枠とかないですか、と食い下がり中。

最低限、ロシア・東欧関係の計画についてちょっと語れる場が欲しいところです。翻訳モノ関係の企画に入れてやってもよい、という方がいらっしゃいましたら、ご連絡くだるとありがたいです。

それにしても……まさかこういうことになるとは……東京大会侮りがたし。よく考えたら私、東京の大会って行ったことなかった……。ファンダム経験ゼロ、サークル経験ゼロのツケが回ってきたか……orz

2010年4月23日 (金)

Go West (Pet Shop Boys)

埋め込みが無効なのでURLを貼ります。

Go West (2003 Digital Remaster)

ああっ! 懐かしい! これの入ってるアルバム「Very」の発売は1993年の確か春ごろじゃなかったかな、つまり、ソ連が崩壊して一年ちょっとくらい。

もともとこの曲は、ヴィレッジ・ピープルの79年のヒット曲。寒くて保守的なイースト・コーストからもっと自由な南国ウエスト・コーストに逃れて、僕らの新しい生活が始まるんだ、みたいな内容で、ゲイのカップルを暗示した曲。でもPSBのこういうPVで聴くと、確かにこのネタでやりたくなるジャストミートな歌詞なのよね。

でも、そこはさすがにPSB、見たまんま西側の勝利みたいなことはやっていない。アルバム・ヴァージョンの最後には、数分間の空白の後、「でも思ったほど理想的じゃない……」みたいなニュアンスのオリジナル・パートがくっついている。さっさとCD止めちゃうと気がつかない仕掛けなのだ。

PSBはわりとロシアネタが好きで、「Bilingual」ではわざわロシアまで行ってロシアの合唱団と共演しているし(Red Letter Day)、去年出た新譜「Yes」では「くるみ割り人形」の打ち込みカヴァーをやっている(All Over the World)。それどころか、エイゼンシュテインの『戦艦ポチョムキン』にオリジナルの打ち込み&フルオーケストラの曲をつけてヨーロッパのあちこちで公演している。私がお金持ちだったら日本に呼ぶのになあ。

いや~、しかし、今このGo WestのPV見ると感傷的になりますね……。発売当初、ちらっとしか見るチャンスがなくて、ニ年ほど前に赤塚若樹さんにDVDをもらうまで全部見たことなかったのだ。

PSBもすっかりペット・ショップ・じいさんズになってきたけど(老けるのが早すぎる!)、音楽の路線がいい意味で変わっていないのが嬉しい。またロシアネタ、というか、レトロなソ連ネタをやって欲しいなあ。

2010年4月18日 (日)

映画『オーケストラ!』試写

多少回復してきたので映画評を。風邪で寝込む前に、『オーケストラ!』(ラデュ・ミヘイレアニュ監督作品、2009年フランス)の試写を見てきました。

劇場清掃員として働く冴えない中年男アンドレイ・フィリポフ(アレクセイ・グシュコブ)は、かつてはロシア・ボリショイ交響楽団で主席を務めた天才指揮者だった。彼は、共産主義時代、“ユダヤ主義者と人民の敵”と称されたユダヤ系の演奏家たち全員の排斥を拒絶、名声の絶頂期に解雇されたのだった。ある日、清掃中にアンドレイは、1枚のFAXを目にする。それは、演奏を取りやめたサンフランシスコ交響楽団の代わりに、パリのプレイエルに出演するオーケストラを2週間以内に見つけたいという内容だった。その瞬間、彼は、かつての仲間を集めて偽のオーケストラを結成、ボリショイ交響楽団代表としてパリに乗り込むことを思いつく……(Movie Walkerサイトより)

まあ早い話、プロオケ版『クール・ラニング』ですよ(笑)。最後には演奏はうまく行きました、めでたしめでたしで終わるのは分かりきった話で、当然監督も、そこに向ってはネタを振りこそすれ、伏線を引いたりわざわざミスリードのような真似はやらない。が、フィリポフの過去についての伏線が見事。たいていの観客が「過去」について最初想像したのとは別な方向に話がつながる。基本的にはコメディなのだが、その背後にある歴史や人間関係はとてつもなく重い。

ダサくて大雑把で悪気なく身勝手なロシアと、オシャレで「芸術」とか「権威」とかに弱くて見栄っ張りなフランス。いかにもステレオタイプな描き方ではあっても、いちいちハマっちゃうところがなんとも(笑)。フランスの「いかにも」は本質的にどのみちさほど面白くはならないものだけど、ロシアの「いかにも」はやっぱり面白いよ(笑)。まあ何しろロシアですから(笑)。人間関係もなかなか濃ゆくて、フィリポフは、音楽家としての自分を完膚なきまでに破滅させた元KGB(今はうらぶれた共産党員)ガヴリーロフにマネージャーをやらせたりするのだ。このガヴリーロフがコンサート開始直後に思わずとったある行動が見もの。セリフ自体はたいしたことのないものだけど、彼がバリバリの共産党員であることを心に留めておくと、そのセリフの重みが違ってくる。

監督はクラシックの演奏経験はないと見た。才能があって志があればいい演奏ができるなんてのは、所詮、経験の無いものが見る甘い夢に過ぎない。でも、そういう夢を通してしか描けないものもある。『のだめカンタービレ』もそうだし、クリストファー・リーブの『スーパーマン』でスーパーマンが地球を逆回転させて時間を戻したり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で過去の親を助けに行ったりするのもそう。SFでやってもよくて音楽映画でやってはいけない道理は無い。甘っちょろい夢でけっこうじゃないですか。

公開は今日、いや昨日からか。シネスイッチ銀座や渋谷のル・シネマ等で。クラシックとか全然わかんなくても全然無問題です。ただ、フランス語とロシア語がハンパに分かる人はかなり覚悟して見に行ってください。正直、アタマ痛くなります。

2010年4月14日 (水)

いたずら飛脚

風邪で寝込んでいたらS川が誤配に来た。

その前はメール便の袋をヨソのお宅のドアノブに下げていった。そちらのおうちの方がわざわざ持ってきて下さったのです。

そんでもってその前は、うちに私がいるのにピンポンもしないで不在票をブチ込んでいった。ドライバーの電話番号も記入してなかったのでコールセンターに電話して時間がかかったよ。

それと前後して、何日も放置してたくせにAmazonの記録では毎日配達に来て不在票を入れていったことになっていた。

っていうのをMixiに書いたら、たいして多くもないマイミクさんたちからたくさんのS川ネタが集まった。ネット通販業者として契約してた友人はさすがに切ったそうだ。そりゃそうでしょうね……

そういや某DIY系大規模小売業に勤めてた人も、数社と契約してても物損事故の大半はS川だったと言っていたなあ。

宅配業者って、私なんかじゃつとまらないような大変な仕事だと思う。そうであるだけに、こういう業者が生き残ってるってどうなのよ。宅配のイメージ自体悪くなるじゃん。他のまじめな宅配業者にまで迷惑かけるなよ。

今日の件では、椎名誠の「もし電話がなかったら」のネタを思い出した。「いたずら電話ならぬいたずら飛脚が来たり」っていうやつ。

喉が腫れてるので寝ます……

2010年4月12日 (月)

『短篇ベストコレクション 現代の小説2010』

もうゲラも出たし、今までの日程から考えると出版まで二ヶ月切ったんで、もう公表してもいいかと思って。まあぶっちゃけオレ様ニュースです。

徳間書店が毎年出している『短篇ベストコレクション 現代の小説20**』の2010年版に、SFマガジン2009年4月号「ベストSF2008 上位作家競作」に掲載された「ひな菊」が収録されます。

実は「ひな菊」の朗報は他にもあるのですが、これも時期が来たら発表します。読者投票とかでは思いっきり無視され、ネットでもたいして話題にならなくて、実はひそかに傷ついていたのですが、ここに来て何故か浮上。

発売は、例年通りに行けば6月頭です。他の収録作家の面子を見ていると……私だけ浮いている悪寒crying

2010年4月10日 (土)

ポーランド大統領の訃報

ポーランド大統領ら132人死亡、搭乗機墜落

【モスクワ支局】インターファクス通信などによると、ロシア西部スモレンスクの空港で10日午前11時(日本時間同午後4時)ごろ、ポーランドのカチンスキ大統領を乗せた航空機が着陸に失敗し、墜落した。
 スモレンスク州当局者は大統領を含む乗客全員が死亡したことを明らかにし、ポーランド外務省も大統領の死亡を確認した。 同機には計132人が乗っていたという。(2010年4月10日18時31分  読売新聞)

わ~……

しかもこのシチュエーション。

87人死亡とロ当局 ポーランド大統領機墜落で

大統領は、第2次大戦中にポーランド軍将校ら2万人以上が旧ソ連に虐殺されたロシア西部の「カチンの森」事件から70年を迎えるのに合わせ、ポーランド側が主催する追悼式に出席する予定だった。(共同)

って、ヘンなこと言い出す人が出てこなきゃいいですけどと思っていたら、もうすでに2ちゃんねるはそれ系の書き込みで埋め尽くされているのだそうですねsweat02

そもそもカチンスキという名前が「カチンの人」という意味ですからね(って、もし間違ってたら誰か指摘してください)。因縁を感じます……

まあ、スモレンスクからカルーガにかけてのあたりは、昔からUFOの目撃情報や超常現象が多いところですから……

って、もしかして私が一番ヘンなことを言ってるのか?

それはともかく、合掌。

2010年4月 4日 (日)

それは「花見」じゃない!

20100402 4月2日。日本ロシア協会の主催で、鳩山会館で観桜会。まあ、いろいろございまして、行かざるを得なくなったというか……

前会長がいきなり首相になってしまったので辞任、鳩山邦夫議員が新会長になったので、そのお披露目でもありました。ベールイ大使の挨拶は……まあ、正直、相変わらず型通りというか……sweat02 でも邦夫センセイの挨拶は面白かった。由紀夫・邦夫兄弟が住んでいた頃はこの建物がボロボロで~、という話(笑)。けっこうマジでやばかったらしい。でもそれをリフォームしてこういうイベントが出来るような立派な「鳩山会館」にしたのは、やっぱりお母様だそうです。鳩山おかん偉大なりwwwwwwwwwwwww

人が居過ぎて主催者席みたいなところに取り残され、やっと撮れた写真がこんなんですwwwwww 誰だか分かんないじゃん、これじゃ。

しかし実を言うと、門から本館までの坂道は桜並木だけど、パーティをやってる本館の庭園には桜はないのであった。

パーティはニガテなのでさっさと帰宅。どっちにしても、これは「花見」じゃない気が……

201004052 4月4日、例年通り井上と石神井川を散歩。どんどん天気が怪しくなり、雨が降りそうだったので早めに出かけて早めに帰る。今年はどっかの雑誌ででも紹介されたのか、いつもより人出は多い感じ。満開からちょっと色づいてきたくらい。しかし寒いよ……。ビニールシート宴会組もダウンジャケット着用www そして撤収が早い。

毎年、二人で公園とかで買い食いして帰ってくるだけだけど、今年は寒いので外での飲み食いはザセツ。滝野川のサミットでたこ焼きを食べる……。これもやっぱり「花見」じゃない気が……

……というネタばかりではあんまりなので、石神井川の桜の写真を載せます。

201004051 

また去年の使いまわしかと思うような変化の無い写真……。でも去年よりは色が濃いかな。通り抜けのようで通り抜けでない、ちょっともどかしい石神井川。人が多かったとはいえ、上野公園の何百分の一なんじゃないかと。都内の穴場と言えましょう。ただし、宴会場にできる場所がほとんど無いのが難点か。でもお散歩にはオススメです。

2010年4月 1日 (木)

【エイプリル・フールにあらず!】ロシアが攻めて来るぞ~!

「ロシア軍が侵攻」偽ニュース グルジアで市民パニック

2010年3月15日2時46分 【モスクワ=副島英樹】2008年夏にロシアと軍事衝突したグルジアで13日、政府系テレビ局「イメージ」が夜8時のニュース番組で「戦争が始まり、ロシア軍の戦車が首都トビリシに向かっている」という偽のニュースを放送し、パニックが起きた。インタファクス通信によると、グルジア兵の母親1人がショックで死亡、救急車の出動要請も相次いだ。

 偽ニュースは「ロシア軍がグルジアに侵攻。グルジアのサアカシュビリ大統領が殺され、野党指導者の政府が成立した」などの内容。テレビ局は約30分の番組の最後に「可能性のある一つのモデルを伝えた特別ルポ」と断っただけだった。視聴者のほとんどは真に受け、避難を始める人が出るなどパニックが広がったという。

……………………。

全然エイプリル・フールでもなんでもく、素でやってるところが……coldsweats01

それにしても、何でこんなの放送したかねえ……。グルジアのみならず、放送を傍受している反ロシア派の国々がパニクってロシアに攻撃、あとで非難されても「いやこれシミュレーション番組だから。カンチガイされても……」とか言い訳するつもり……

なんてのは普通はないと思うけど、サーカシヴィリだったらやりかねないところがねえsweat02 サーカシヴィリ早く失脚しろよ、と2008年にはすでに思っていた私としては、こういうことでどんどん信用を失っていってほしいところです。

ウエルズも火星人もビックリ。21世紀になっても、地球はやっぱりこういう所です。

ファースト・コンタクト

「彼ら」はある日突然、謎の乗り物に乗ってやって来た。

目撃者によると「彼ら」は我々と近い形状ながら異様な姿で、全く理解できない音声──彼らにとっての言語──を発し、身体に沿った作りの不思議な衣服をまとっているという。大きさは我々よりもやや大きい。「彼ら」は我々の世界を以前から観察していたふしがある。

「彼ら」は友好を提案しているつもりらしい。だが、本当にそうなのだろうか。そうであろように見せかけて「入植」するつもりだと主張する者は大勢いる。

「彼ら」の一種が我々の世界に出入りし、住み着いているという話は以前から聞いていた。あの乗り物と同種のものも、以前から目撃されていた。「彼ら」の仲間は我々の政府と密かに通じ、何らかの取り引きをしているという噂だ。が、「彼ら」のその巨大で強力な乗り物が突然、我々最大の都市に現われ、我々の世界が「全世界」に占めるちっぽけな位置を示す図面を差し出し、我々がいかに劣った存在であるかを思い知らせようとした時、今までうすうす気づきながら見て見ぬふりをしてきた「彼ら」の存在は、否定しようの無いものとなってしまったのだ。

「彼ら」に立ち向かうべきだと主張する者たちも増えてきた。一方で、我々の世界に出入りしていた「彼ら」とすでに通じ、「彼ら」の世界に行って来た者たち(あの乗り物で、だ!)は、我々と「彼ら」の取次ぎや通訳をして、「彼ら」の高度な文明を受け入れることの利を語る。

大半の者たちは不安の中で、「彼ら」の存在を忘れようと、現実を見まいとしているように思える。

我々はどうすべきなのだろうか。私は、彼らの得体の知れなさと科学力を恐ろしいと思っている。彼らが「入植」するつもりなら、命を賭けてでも我々の世界を守るために戦いたいと思う。しかしその一方で、あの強大な乗り物に乗って、「全世界」の果てまでをも見てみたいと思うのだ……

……という「ファースト・コンタクト感」にあふれた『龍馬伝』を、私は非常に高く評価したい。かつて黒船がやってきた時って、今の我々が想像する「宇宙から誰か(何か)がやって来る」感じそのものだったのではないかと思う。

龍馬そのものの描き方もいい。いかにも「時代の最先端を豪快に駆け抜けた悲劇のヒーロー」じゃなくて、けっこう時代に流され、周囲に翻弄されている。流される者の中にある強さ、他人に頭を下げる者の誇りとでもいうのかな。今回の大河は、龍馬の「人と人との間をつなぐ者」としての側面を描こうとしているんじゃないだろうか。福山雅治の演技もそれにとてもよく合っていると思うし。まあ私自身が巻き込まれ型の主人公を書きがちなので、こういう人物像に共感するのかもしれないけど。

というわけで、私は我ながら驚くほど『龍馬伝』を評価しているのであった。「いつもの大河」っぽい方向に修正したりいないで、最後までこの方針で続けて欲しい。 

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