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2010年3月16日 (火)

東京都の青少年健全育成条例改正

都・マンガ規制の問題点を読売新聞が身を呈して実証

正直、わりと最近までネタだと思ってました。だって……ねえこれネタじゃなかったら驚くでしょ? 

で、結局、今月に入ってからかな、ネタじゃないと知って心の底から驚きました。

私は反対の署名メールを送信したけど名前が載ってなくて、どうも締め切りに間に合わなかったっぽい。とにかく、何もかも緊急で、数時間出遅れただけでも取り残される状態だった様子。

私個人に関して言えば、こんな条例、あろうがなかろうが作家としても読者としても別に困らない。しかし、たとえ法律ではなく条例だとしても、こういうものが存在すること自体の危険性が恐ろしい。青少年健全育成のためだったとしても、児童ポルノ防止のためだったとしても、それでも恐ろしいと思う。

検閲の前例を作ってしまったら、これ以外の検閲はいったいどうやって阻止できるのか。「国家の安全のため」とか「社会倫理のため」とかいう理由は、青少年健全育成よりも強力な検閲理由となり得るんじゃないだろうか。もしちょっとでも非常時に近い状況になったら、「未成年のポルノがどうのこうのより、国家の安全を脅かすような言論、敵国やテロリストに利する発現を取り締まるほうがよほど緊急かつ重大な問題だ」ということになって、いったいどんな条例、いや、どんな法律が通ってしまうか……

「……に見える・見えない」とか「……として表現されている・いない」とかの恣意的な基準も危険でしょう。もしある特定の案件に対して、特定の意図を以って選ばれた審査団が判断すれば、不二子ちゃんだって泪姉さんだって、「18歳以上と断定できない」と言えるのでは。

私は、個人的には、ロジェ・カイヨワの言った「本当はエロがやりたいだけのくせに、それを芸術だの表現の自由だのと称してやってるのは傲慢だ」という意見に賛成である(全てのエロが非芸術的だとは思っていない)。でもそれは、物書きが物書きに向かって言ってるからいいのであって、法や条例の側が言うのなら反対する。まったく同じ文言でも、どの立場にある者が発するかによって、意味はまったく違ってくる。

しかし反対する側も「表現の自由」にばかり焦点を当てているのもちょっと気になる。「検閲に至る道」を阻止するのか否かということについてももっと考え、発言すべきではないかと思う(だから私はここで発言したんだけど)。

東京都が北のキ○ガイ国家と同じ方向を向いてる気がするのは私だけ? 某都知事はあの民族がお嫌いだったはずでは……それともツンデレちゃんなのか……?

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コメント

都議会では結局、「継続審議」ということになりましたね。どの都議にとっても、自分の任期中には手をつけたくない面倒な件かもしれません。廃案にしても採択しても中傷されそうだし……。もちろんきちんと廃案になるのが理想だろうけど、実際にはこのまま何となく忘れられていくのかも。

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