笑い飯の「鳥人」はパクリか?
M1グランプリ 笑い飯の「鳥人ネタは鳥男のパクリだ!」と漫画家
その鳥人だが、実はまったくと言っていいほど同じ容姿(と思われる)キャラクターが、10年以上前から存在していたことが判明した。そのキャラクターは鳥男(とりおとこ)と言い、首から下が人間で、頭は鳥。鳥と人間の境い目は見えないように隠している。ほぼ、いや、まったく鳥人と鳥男は同じと言ってもおかしくない容姿である。鳥男は『ヤングジャンプ』や『スピリッツ』での連載経験を持つ漫画家・見ル野栄司(みるのえいじ)先生が創作したキャラクターで、現在も見ル野先生の漫画にたびたび登場している人気キャラクターである。
このことに関して編集部は見ル野先生に取材をしたところ、「ファンの方から鳥人は鳥男のパクリだ! というメールをいただきました。笑い飯が話していた鳥人の容姿を聞いて、私も似ているなあと思ったのですが、権力的にかなわないので怒らないでおきます。笑い飯が好きなので応援していますよ」というコメントをいただけだ。
え、ええとですね~(嘲)。古代エジプトにはラーという太陽神がおりまして、隼頭の男性像として描かれますのですよ。ホルスも初期には隼として描かれるけど、確か中王朝期以降だったか(資料に当たってません。うろ覚えのまま言ってますすいません)、ラー同様の隼頭の男性像として描かれるようになります。学問神トトは朱鷺頭。どさくさにまぎれてこんな画像とかこんなリンクとかを貼ってみるw すいません品切れ中です。イラストは『赤い星』同様、加藤俊章さん。
こういうのは人類普遍の「原型(アーキタイプ)」の一つなのであって、オリジナルを主張すること自体、ものすごくムダだしこの上なく愚か。笑い飯の「鳥人」があれほど人の心を掴んだのも、人類のうちにある原型が動いたからだと思う。原型を触発するほどの芸を見せたからだと思う。
お笑いというのは極めてディオニソス的な芸術であって、無意識レベルで人の心に入り込んだ時の力がハンパではない。古来、パフォーマンスというものが神的存在に奉納された所以でありましょう。
ちなみにバステト、セクメトは猫頭女体、アヌビスはジャッカル頭。猫女とかの芸を誰かがやっても、あの人の漫画のパクリだとかこの人のイラストのパクリだとか言い出さないようにね。
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コメント
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そういえば、直木賞だが芥川賞だかの受賞小説が、自分の盗作だといって騒いだことがありましたネ。あれなんかも原型なんでしょうかね?
投稿: ピヨみん | 2009年12月23日 (水) 23時41分
違うでしょうね。
投稿: ふみお | 2009年12月25日 (金) 10時41分
違いませんね。
投稿: てつお | 2010年2月 7日 (日) 17時52分
同意。あれこそ誰もが考えつく原型の物語でしょう。パクリだなんて馬鹿馬鹿しい言いがかりです。
投稿: モリノ | 2010年2月 7日 (日) 21時41分
まさか一ヶ月以上前のエントリにレスがつくとは思ってなかったので気がつくのが遅くなりました。すみません。
いろんな見方があるのはいいことだと思いますです。誰がどう見ても同じにしか見えないものは文学ぢゃないですよね。
投稿: ふみお | 2010年2月11日 (木) 00時17分