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2009年7月19日 (日)

秩序地獄のオフィスチェア祭り

諸般の事情により山下洋輔のコンサートに行けなくなってしまったので、超ふてくされて「世界の果てまでイッテQ」を見る。

そしたら。

あまりにもビックリして脳がフリーズしてしまいました。

番組では、スイスのルーニンゲンでやっているという「オフィスチェア祭り」なるものを取り上げていた。何をやるのかというと、キャスターつきのオフィスチェアに乗って速さを競う(個人)のと、チキチキマシン大レースなことをする(団体)だけ。エントリするのも各競技20名いるかどうかな感じで、見物人も100人いるのかなあ、という感じ。

で、何故私がこの程度のものにそんなに反応したのかというと、私は二年に一回くらいこの光景を夢で見るのだ。オフィスチェアに乗って出発した場所は青山だったりつくばだったりするのに、いつの間にか、何処だかよく分からない(でもなんとなく日本じゃないっぽい)田舎道を走っている夢。そんなに頻繁に見る夢でもなく、すごい展開があるわけでもないので、忘れちゃっても当然という感じの夢なのだが、どういうわけか印象が強くてよく覚えているのだ。

要するに、地球上で現実に起こることと、人間の脳が認識できる/想像できる物事のパターンや組み合わせには、おのずと限界があるってことなのだろうか。

それにしてもよりによってスイスかあ……。スイスというのは行ってびっくりの恐怖の秩序地獄である。国内でもこんなに辺鄙なところ来たことがない、と思うような田舎で、ある場所を目指して片道4キロくらい歩いたことがあるんだけど、その間、チューリヒ湖の湖岸にはたった一つのビニール袋も浮いていなければ、舗装していない田舎道に紙くず一つ、吸殻一つ落ちておらず、客が私以外は全員顔見知りの超ローカルレトランでも、チューリヒ市内の有名ホテルと同じレベルのサービスが受けられて、そのトイレはここに泊まれるなあと思うくらいキレイだった。そして何より、オペラハウスには「チケットもぎり」というものがない! みな、内なる秩序と市民同士の相互監視で恐ろしいほどきちんとした生活をしているのだ。そんな秩序地獄でああいうバカなことをやってる人たちがいるのかと思うと感無量(?)である。

イモトアヤコと宮川大輔が挑戦してたけど、あの運動神経のいいイモトにもなかなか難しかったようだ。うーん。あれをやっている人たちが本当にいるとは……日本人で参加した人たちがいるとは……。本当に心の底からビックリであった。

あ、でも、羨ましいとかはないです(笑)。

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