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2009年6月28日 (日)

Fat

マイコーさん追悼。ベストヒットUSA世代には懐かしいものを。

アル・ヤンコビック Fat

あああああ懐かしい……。この衣装とデブメイクで踊るのがたいへんだったそうです。そらそうでしょうねえ……。本家はこちら>Bad 実はアル・ヤンコビックはちょっと好みだったりする ようつべにはEat itやLike a surgeonも上がってますね。すごいなあ。ベストヒットUSA当時には考えられんことじゃったよ、げほがほごほ。

どうせなのでこんなのも貼ってみる。これも世代ネタですね。

Muito bom ! 芋洗坂係長 Michael Jackson BAD Copy

この他にも、「インドのスリラー」とか、「とんねるずのBad」とか、いろんなのが上がってるなあ。パロディの世界にも偉大な足跡を残したマイコーさんよ永遠に。

2009年6月27日 (土)

そうか、マイケル、君は死んだのか……

昨日、朝起きてテレビをつけたらマイケル・ジャクソンが心肺停止状態で病院に搬送されたと報道されていた。

朝ごはんを食べている間に「アメリカでは死亡の報道が」という話になり、うちのセンセイが出勤する頃にはテレビはほぼ死亡説で固まり、洗濯している間に死亡判定時刻についての報道が流れた。

そうか、マイケル、君は死んだのか……

ロンドン公演は、最初から無理と分かってたんじゃないかなあ、と思わんでもない。構われたくないけど構ってほしい、注目されたくないけど注目されたい彼が最後に用意した自分の花道か。借金を子供たちに残さないための方策か。「ファンならきっと、公演できなくても払い戻しなんかしないで分かってくれるよね」とか考えてたかも。実際、お香典(? )のつもりで払い戻ししないファンは多いんじゃないだろうか。

生マイコーさんはついに一度も見なかったなあ。接点といえば、3月にロンドンでやった「ロンドン公演予告イベント」に友達の友達が行ったことくらい……って、それ全然「接点」じゃないし(笑)。

たった四枚のアルバムで世界を支配したナゾの人(あ、Historyも数えたら五か)。ルートヴィヒ二世とタメを張る史上最大のネタ生産マシーン(やだな、どっちも私と同じ乙女座の生まれだ)。好きか嫌いかに関わらず、私たちはキミがいるのが当たり前な世界に住んでいたよ。「スリラー」は当時はもちろん、今でも聴いているよ。今の10代、20代の若者たちはキミをほとんど「ネタ」としてしか知らないかもしれないけど。King of Pop 享年50歳。合掌。もっとも、あと数ヶ月したら「実は生きている」説が流れてあいまいな写真や動画がネットに上がると思うけどね。「ここではない何処か」の世界で、本当に幸せになってくれるといいな……

2009年6月24日 (水)

シベリア迷走

ロシア語版の件ですが……

もうね、ロシア側と絶賛トラブル中。今度こそダメかもしんない。

サハリン2は伊達じゃないな。どうりで日本の会社がロシアと取引したがらないはずだ

SF大会の「日本SFはいかに輸出されるか」への出演は危うくなってまいりました。

すんません今日は書き捨ての愚痴です。

2009年6月21日 (日)

これ何て百合コミック?

「ロシアの『クマのプーさん』とロシア映画を語る会」行ってきましたよ。井上は開会直前まで字幕付け作業してましたよ(笑)。なんとか間に合いましたけど……またそんな危ない橋渡って……

というわけで、初めて聖心女子大の敷地に足を踏みいれたのですが……

ヨソの大学には、大学院時代にはわりとしょっちゅう行っていた(文系の院生はみんなそうだけど)。でも実は「ヨソの女子大」というものに行ったことがなかった。

むむう。

何じゃこりゃ。

植木の一本一本がていねいに剪定され、キャンパスは静かでおっとり。ホールのエントランスの床は色石で象嵌され、会議室(というか「パーラー」。パーラーという表記の部屋があること自体ビックリ)のテーブルは西洋アンティークで、1.5センチはある分厚いフェルトとガラス板が敷いてある。

……………………。

何ですかこれは?

同じ「女子大」というくくりなのに、うちのガッコと全然違う……

こちらに比べたらうちのガッコはバンカラだ。バンカラというか、海賊船とさえ言える(笑)。学生のうちに知らなくてよかった(笑)。

イベントの客層も、声楽家とか、元外交官とか、妙におハイソでした。 参加者は20人ほど。一回目なので段取りが悪くてすんません。次回は11月ごろ、ロシアの音楽(クラシック)をテーマにやる……でしょう。多分。まだ分かんないです。

いやしかし、こんなステキなキャンパスで、成金っぽくないお嬢様方が「ごきけんよう」とか言ってるのかしら。とても同じ都内の大学とは思えん(笑)。これ何て百合コミック(笑)?

2009年6月19日 (金)

日本SF全集(狼少年にあらず)

何度も「もうすぐ出る」と言われ続けた出版芸術社の「日本SF全集」全六巻ですが、第一巻が出ます。というか、もう「出ました」と言ってしまっていいようです。関係者の手元には届き始めております。アマゾンにもBK1にもページができました。

あとは三ヶ月ごとに順次刊行。てことは、私の「空忘の鉢」が入る第五巻は来年6月予定変わらずです。

全巻の収録作は以下の通り。

第1巻 
1957-1971 日本SFの誕生!!
2009年6月下旬

星新一  「処刑」
小松左京 「時の顔」
光瀬龍 「決闘」
眉村卓  「通りすぎた奴」
筒井康隆 「カメロイド文部省」
平井和正 「虎は目覚める」
豊田有恒 「両面宿儺」
福島正実 「過去をして過去を──」
矢野徹  「さまよえる騎士団の伝説」
今日泊亜蘭 「カシオペヤの女」
石原藤夫 「イリュージョン惑星」
半村良  「赤い酒場を訪れたまえ」
山野浩一 「X電車で行こう」
石川喬司 「五月の幽霊」
都筑道夫 「わからないaとわからないb」 

【巻末対談】星敬・山岸真・北原尚彦・日下三蔵


第2巻 
1972-1977 SFブーム到来!!
2009年9月刊行予定

田中光二  「メトセラの谷間」
山田正紀 「かまどの火」
横田順彌 「真夜中の訪問者」
川又千秋 「指の冬」
かんべむさし 「言語破壊官」
堀晃 「アンドロメダ占星術」
荒巻義雄 「柔らかい時計」
山尾悠子 「遠近法」
鈴木いづみ 「アイは死を越えない」
石川英輔 「ポンコツ宇宙船始末記」
高斎正  「ニュルブルクリングに陽は落ちて」
河野典生 「機関車、草原に」
野田昌宏 「レモン月夜の宇宙船」
鏡明  「楽園の蛇」
梶尾真治 「美亜へ贈る真珠」


第3巻 
1978-1984 SFの浸透と拡散
2009年12月刊行予定

新井素子 「あたしの中の……」
夢枕獏 「蒼い旅籠で」
神林長平 「言葉使い師」
谷甲州 「火星鉄道一九」
高千穂遙 「そして誰もしなくなった」
栗本薫 「時の封土」
田中芳樹 「流星航路」
式貴士 「われても末に」
森下一仁 「若草の星」
岬兄悟 「夜明けのない朝」
水見稜 「オーガニック・スープ」
火浦功 「ウラシマ」
野阿梓 「花狩人」
菊地秀行 「ノクターン・ルーム」
大原まり子 「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」


第4巻 
1985-1989 新世代作家の台頭
2010年3月刊行予定

草上仁  「サルガッソーの虫」
中井紀夫 「山の上の交響楽」
東野司  「任務」
大場惑 「ブレイキング・ゲーム」
清水義範 「もれパス係長」
笠井潔 「ニルヴァーナの惑星」
椎名誠 「水域」
久美沙織 「OUT OF DATA」
菅浩江 「そばかすのフィギュア」
牧野修 「インキュバス言語」
宮部みゆき 「燔祭」


第5巻 
1990-1997 SFとホラーとファンタジー
2010年6月刊行予定

酒見賢一 「追跡した猫と家族の写真」
恩田陸 「大きな引き出し」
佐藤哲也 「ぬかるんでから」
北野勇作 「シズカの海」
瀬名秀明 「メンツェルのチェスプレイヤー」
小林泰三 「時計の中のレンズ」
森岡浩之 「スパイス」
高野史緒 「空忘の鉢」
田中啓文 「銀河を駆ける呪詛」
秋山完 「天象儀の星」


第6巻 
1998-2006 SFの未来へ!!
2010年9月刊行予定

飛浩隆 「夢みる檻」
山本弘  「メデューサの呪文」
藤崎慎吾 「コスモノーティス」
古川日出男 「物語卵」
森奈津子 「西城秀樹のおかげです」
古橋秀之 「終点:大宇宙!」
上遠野浩平  「ロンドン・コーリング」
秋山瑞人 「おれはミサイル」
平谷美樹 「量子感染」
野尻抱介 「沈黙のフライバイ」
林譲治  「エウロパの龍」
小川一水 「老ヴォールの惑星」

これだけ世代も初出もバラバラな80篇超の作品を取りまとめるのはどんだけ大変か…… 選出の基準は、「もし本当に何十巻もある『日本SF全集』を作るとしたら、一人で一巻を占めるに値するかどうか」だそうです。全人生の著作から収録作を選ばれている創生期の巨人たち、すでに我々の眼にモノを見せてくれている先輩たちに比べると、五巻、六巻の世代に関しては賛否あるでしょうけれど……。後々、「高野史緒? そんな人いたっけ?」と言われないよう、努力いたしますです

来週から店頭に並ぶそうです。ってことは、もしかしたら都心の大手書店とかにはもうそろそろあるかも。

2009年6月18日 (木)

ロシアのプーさん

え、プー「様」だったんじゃないの、と言うなかれ。クマのプーさんのほうの話です(笑)。

どのくらい応募があるか主催者にも見当がつかなくて、だーれも応募してこないか、逆に定員オーバーでゴメンナサイになっちゃう事態も絶対にないとは言い切れなかったので、こちらでも紹介するのをためらっていたのですが、どうやら応募してきたのが「その筋のいつもの面子」ばかりだそうですので、まだ席に余裕があるそうです。

ユーラシア・ブックレットの著者を囲む茶話会 第1回

ロシアのクマのプーさんとロシア映画を語る会 

ユーラシア・ブックレットの著者を囲んで、お茶とケーキをいただきながら、なごやかにおしゃべりする会です。第1回は、アニメ「ロシアのクマのプーさん」を観賞し、ブックレットの著者である杉浦かおりさん、井上徹さんと一緒にロシア映画の魅力を探ります。
    日時 6月19日(金) 18:00~20:00 
    会場 聖心女子大学マリアンホール1階ブルーパーラー(広尾駅下)
     参加費 会員・学生 800円/ 一般:1,300円 
 定員 35名(先着順)。必ず事前にメールまたはファクスでユーラシア研究所までお申し込み下さい。

ユーラシア研究所事務局 TEL/FAX 03-5477-7612

E-mailyuken@t3.rim.or.jp

ゲスト
ユーラシア・ブックレット『「こねこ」とロシア映画の今』『日本に恋するロシア映画』著者 杉浦かおりさん

ユーラシア・ブックレット『ロシア・アニメ―アヴァンギャルドからノルシュテインまで』著者 井上徹さん

ロシアの「クマのプーさん」は、ソ連時代の作品。つまり、「ロシアのプーさん」というより、「ソ連のプーさん」なんですね。ストーリーは原作に忠実なものの、プーさんがクマともタヌキとも言いがたいデザイン、ピグレットもブタともウサギとも言いがたいデザイン、イーヨーに至っては…… しかも何ともロシアっぽい哀愁が漂っていたり、なかなか独特なのですよ、これが。実はようつべでも見られます。でも、見るだけならネットで簡単にできても、いかんせん情報が少ない。実はバックグラウンドはかなり奥が深くて、関連する話も面白いのですが、これがまたなかなか紹介される機会がない。てなわけで、まあ一席設けてそれ関連の話をこのヲタな面子……あ、いえ、専門家の方々にしていただこうというわけです。

場所が場所ですので、事前予約は必須(でないと入れてもらえないなんてことにもなりますし、入れてもらえてもケーキがないです)。「そのスジのヒトばかり申し込んでいる」ということはつまり、ロシア文化の評論家とか研究者が来てて、そういう専門家に直接会ってお話もできちゃうということです。ギリギリの予告で申し訳ないですが、是非いらして下さい。

2009年6月16日 (火)

レッドバロン

ものすごーーーーくヘンな話なので、話半分に聞いて下さい。でも「それ系」の人もけっこうここを読んでいるはずなので、分かったら教えてください。おしえてえらいひと!

ココログに「レッドバロン」のテンプレートが登場! とトップページに出ていたので、ビックリして見に行く。……そしたら、こっちのレッドバロンでした。いや、まあ、それはそうでしょうね。スーパーロボットのほうのレッドバロンっていうのはやっぱり考えにくい。

なのにスーパーロボットのほうのレッドバロンかと思ってしまったのは、最近何故か、それに関するある記憶を頻繁に思い出していたから。なんでかは分からないし、きっかけも分からないけど、時々妙に鮮明に思い出す記憶があるのですよ。

えーとですねー、で、ここから先がヘンな話なんですが……ええとその、レッドバロンの指の一本が独立してもぞもぞと動いて基地の中を徘徊しているシーンって……ないですよね、そんなの 

それは子供の頃の私の悪夢の一つかとも思うのですが……ワタシ的には現実(にテレビで見たもの)なのか、夢なのか、印象としては区別がつかないのですよ。

最近また妙に鮮明に思い出すので気になってました。そこへ持ってきてココログで「レッドバロン」の文字を見てしまったので、もう気になって気になってしかたないモードに入ってしまった。誰か特ヲタ方面の方、それは本当にあった放送なのか、私の妄想なのか教えてください。

2009年6月14日 (日)

【SF大会 2009】T-con 2009での参加企画について

あっ、しまった! ロシア革命アニメーションをupしている場合ではなかった。SF大会での私の参加企画について教えて欲しいと言われていたのでした。すんません遅くなりましたが発表します。多分これ以上は増えないと思います。

1.日本SFはいかに輸出されるか
場所:竹4 時間21:00~
ヤナ・アシマリナ、井上徹、高野史緒に出演要請がありました。多分他に欧米SFの翻訳者の方などが参加されるのではないかと思われます。

2.サイバーパンクの部屋
場所:桜 時間23:00~
 (以下、プログレス・レポートの紹介文)6年経って、「サイバーパンクの部屋」はふたたび那須塩原に戻ってきた! 我々の原点はここにあり、また同じ地に集え。懐かしの画像を用意し待っている。
 巽孝之氏・菊池誠氏・小谷真理氏といつものメンバーに加え、今年は高野史緒氏もゲストとして参加! 日本SF 大賞候補、星雲賞候補にノミネートされた『赤い星』についてなど語っていただく予定。

3.ロシアSFは日本の夢を見るか?
場所:萩 時間25:00~
(以下、プログレス・レポートに提出した紹介文)ロシア、ペテルブルクの出版社、テラ・ファンタスチカのチーフ・エディター、ヤナ・アシマリナさんが来日します。テラファンはソ連崩壊後すぐに立ち上げられたSF出版がメインの出版社。「ロシア幻想文学作家会議」や、ロシアで最も権威あるSF文学賞「遍歴者賞」の主催者でもあります。ソ連時代から日本のヲタ者たちと交流があり、彼女自身も日本ヲタであるヤナさんに、SFに限らず、ロシア国内のヲタ者たちの動向、まだまだ続くロシアの日本ブーム、日本ネタSFの隆盛等々、その場のノリと流れでいろいろとお話を伺います。主催者自身、ロシアSFに詳しいとはいえないので、ロシアSFの予備知識が皆無な人でもついてこられる、ぬるい企画を目指します。ロシア語通訳つき。

関連エントリはこちら

いちおう「決定した」と言えば決定したので、『赤い星』ロシア語版の話もどの枠かでできるかと思います。まあ、計画自体は何年かかるか分かんないですけどね……(遠い目)

SF大会関係はまた追記事項があったらお知らせいたしますです。

T-conタイムテーブル

ロシア革命アニメーション@You Tube

UPLINKで上映中の「ロシア革命アニメーション」の予告編がようつべにあがってますね。

ワタシ的に超オススメ……なような、正直オススメするかどうか迷う(笑)『前進せよ、今がその時だ』もいきなり冒頭に登場します。終わりのほうに出てくる自転車のお姉さんたちとか、ネコの貯金箱から覗く目玉とかもこの作品。とりあえず埋め込んでおきますので、見てやってください。

パンフの執筆は赤塚若樹さんとうちの井上徹がやっております。で、ユーリ・ノルシュテインによる書き下ろしエッセイつき。

2009年6月13日 (土)

愚問

ピアニスト、辻井さんへのデリカシーのない質問について 

テレビや新聞のニュースで取り上げている米バン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した、辻井さんへの質問、「もし目が見えたら何がみたいか」こんな質問が当地、全米のメディアで流れたら、障害者団体、国民からそのメディアは叩かれるでしょう。車椅子の人に、「もし、歩けたら、何をしたいですか」と聞きますか。手がない人に「手があったら、何をしてみたいですか」と聞きますか。障害のない人が偉いのか!そんな意図がなくても、そのように聞こえてしまうでしょう。みなさんは、どう感じましたか。

超愚問。

このトピ主が。

あのね、才能のある芸術家と「普通の人」を一緒にしてどうする? こういう才能のある芸術家ってのは、障害があろうとなかろうと、「一般ピープル」だったら免除される厳しい質問をされるのが当たり前なの。普段から多少は芸術というものに興味を持っている人なら誰でも知っている。このトピ主は普段はゲージュツなんかどうでもよくて、ただ単に感動系ブームに乗っかってテレビ見てただけなんでは。

音楽家に限らず、画家や作家、演劇人、映画作家等々、芸術家はトリックスターであり、ユロージヴイ(狂った言動のうちに神の啓示を垣間見せる「聖痴愚」。ロシアの概念)であり、最初に「王様は裸だ!」と叫んで処刑される使命を背負った「マレビト」である。

霊能力者がテレビ番組で芸能人ばかりに「そばに竜が見える」とか「前世は権力者だった」とか「特別な使命を持って生まれてきた」などと言うと、いかにも芸能人ヨイショにしか聞こえないけど、私は実は、こういうのはあながちウソでもないかもと思っている。芸能に携わる者は、他人の勝手な憧れや妬み、個人的な影の投影を受けてそれらを昇華する、言わば世間の生け贄なのである。その人個人の意志や力量を超えた「何か」を持たされていないと、そういう生け贄役は務まらないと思うので。

芸事に携わっている=特別ではないと思うけど(特に私に関してはノーコメントでお願いします(笑))、あそこまで明らかに才能のある人はどう見ても特別でしょうに。むしろヘンに気を使うほうがよほど失礼というもの。それは健常者の芸術家なら課されて当然の試練を、「あの人にそうするのはかわいそうだから免除してあげましょう」と言ってるのと同じってことが何故分からないのか。

むしろ彼の試練は、こういう「なんちゃって人道主義者」たちとこれから一生つき合わざるを得ない(そしてそのつき合いの中で「いい人」であることを要求され続ける)ことでしょうね。まあそれはそれで稀有な試練として、この若き芸術家を苦しめ、また芸術家としての成長の糧となるでしょう。楽しみだなあ。ああ屈折してる(笑)。

2009年6月12日 (金)

Google Earth 3Dにおける領土問題について

200906113 いや~、Google Earth 3D面白い。気がつくとまた3時間くらいは消費してるしorz 

ヨーロッパの主要都市でさえデータは大雑把なのに、日本のこういうことに対する労力投じ方はスゴイ。どこもかしこも「柄」入りではありませんか。23区内でも僻地であるうちの近所はまだ区役所以外「柄」は入ってませんけどね。

3Dになると以外に方向を見失いやすい。いや、建物に近づくと視界がさえぎられるので、よく考えたら当然かもしれない。東京タワーがどれほど重要なランドマークか、よーーーーーーーーーーーく分かりました。

ちょっとウケたのは、新宿高島屋と紀伊国屋はどっちも綿密な「柄」入りなのに、両者間の渡り廊下は無いもののように扱われていること。ううむ……これ、リアルの管轄はどっちなんだろう? それとも、渡り廊下をフィーチャーするのはまだ技術的に難しいということなのか、とも思ったけど、支部や西武の渡り廊下はちゃんとある。銀座プランタンの渡り廊下は無いけど……でも、渋谷西武を見れば、技術的に渡り廊下そのものの3Dが無理というわけではないことは分かる。レインボー・ブリッジは途中まである。港区と品川区の境目なのかとも思ったけど、そういうことではないようだ。なんで途中まで……

ううむ。渡り廊下、好きなのに。贅沢を言えば、Google Earth 3Dで渡り廊下の下をくぐりたい(レインボー・ブリッジは限りなくそれに近いことができる)。

いつか茨城も3D化されたら、あの巨大観音像も3Dで見られるんですかねえ(笑)。

てなことで、またGoogleに騙されて時間を使ってしまうのだった……

2009年6月 9日 (火)

辻井伸行@ヴァン・クライバーン・コンクール

うわーーーーーーーー! やられたーーーーーーーーーーー!

辻井伸行さん:全盲のピアニスト、バン・クライバーン優勝

第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクールの決勝で演奏する辻井伸行さん=米・テキサス州フォートワースで2009年6月4日、(C)Van Cliburn Foundation 【北米総局】AP通信によると、米国・テキサス州フォートワースで開かれた「第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で7日(日本時間8日)、全盲の日本人ピアニスト、辻井伸行さん(20)が19歳の中国人ピアニストと並んで優勝した。

去年、ラフマニノフのCDを試聴した時目をつけて、「買うものリスト」に入れといたのに、さっさと買わなかったら「時の人」になってしまった。今から買ったら、わたしゃ単なる「ブームに乗った人」になってしまうorz (<でもいいから早く買えと)

まあ、試聴の時点で即買いしなかったのにも理由はある。いかにも「若弾き」なのに重い、というアンバランスがちょっと気になったのよねえ。もっと経験を積んで成熟したらすごくいいピアニストになるだろう、と思ってたんだけど。でもやっぱり、コンクールという目標をもって集中して練習すると違うのかもしれない。まだうちのしょぼいテレビでコンクールの時の映像を見ただけなので、演奏そのものを評価するには情報が足りないんだけど。

最近のピアニストは期待して試聴しても、なんかみんなセンスの良さとか透明感のある雰囲気とかばっかり追求してる感じで、別に自分でCD買ってまで聴かなくてもいいや、って思っちゃうんだけど、この人は久しぶりの「重い演奏」の人。ショパン・コンクールでは批評家賞にとどまったけど、それはまだ若すぎたというのもあるだろうし、正直、ショパンには向いてないっす。佐渡裕と競演したCDではラフマニノフの2番を選んでいたのはやっぱり自分の適性も分かってきたんだろうし、佐渡裕の慧眼もあるでしょう。どちらかというと3番から手をつけたほうがいいような気もするけど、2番っていうのはやっぱり商業的な判断もあったんでしょうねえ。まあ、売れないとしょうがないもんねえ。でもこうやって人気が出たら、3番も録音できるかも。3番弾いてくれ3番!

イマドキっぽい演奏に惑わされずに、このまま重量級街道を驀進して、地の底から湧いてくるようなムソルグスキーとか、往年の巨匠スタイルのブラームスとか、大伽藍のようなベートーヴェンとか弾いて、日本のリヒテルになって欲しいことです。

2009年6月 6日 (土)

最後の審判の日が最も憂鬱な死者の一人

『キル・ビル』のキャラダインさん、自慰中の事故死か

http://www.afpbb.com/article/entertainment/news-entertainment/2608961/4231903

FBIの調査記録がどうのこうのという本ではこういうの読んだことありますが……こんなに大々的に報道されちゃうなんて……合掌。

そこに名探偵が登場。

「待ちたまえ諸君。これは自○に見せかけた殺人だ!」

2009年6月 3日 (水)

ロシア革命アニメーション

Russiakakumeianimethumb 渋谷のUPLINKで、いよいよ「ロシア革命アニメーション 1924-1979/ロシア・アヴァンギャルドからプロパガンダへ」の上映が6日土曜日から始まりますですよ(公式サイトはこちら)。いやあ、正直、オススメするかどうか迷うイッちゃった作品もありますが(笑)。

で、その6日なんですが、夜に首都大学東京の怪しい準教授赤塚若樹さんがほぼ月イチでやっている怪しいイベント、「夜のポエティズム」のゲストに井上徹が登場いたします。で、このヲタな人たち……いやその、専門家のお二方に、ロシアのアートアニメとか、その周辺の濃ゆい話をさせよう、という企画。

場所はUPLINK。予約:¥1,800(1ドリンク付)、学生/シニア:¥1,500(1ドリンク付)、当日:¥2,000(1ドリンク付)。

小規模にやってますんで、わりと質問とかもしやすくて、楽しんでいただけるかと。井上は今月はソ連版くまのプーさん関係のトークとかもありますんで、それも後日予告いたしますです。

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