SFマガジン4月号
SFマガジン4月号「ベストSF2008上位作家競作」に生物学にちょっと領空侵犯したロシアネタ短編、「ひな菊」を執筆いたしましたです。『赤い星』が「SFが読みたい!」の年間ベストの五位に入ったりいたしましたもんで。よく考えたら、発売から投票までの期間が短くて、かなり不利な時期に出してしまったにもかかわらず、みなさん結構読んでくださったようでありがたいことです。それにしても、時期がどうのということに今ごろ気がつくあたりがちょっとなあ>自分。
「ひな菊」は、何故「生物学ネタ」じゃなくて「領空侵犯」程度だと名乗るかは、著者の想像以上に読み手に理解していただけたようで一安心でした。少なくとも、いち早く感想を言って下さった方々は皆、主人公が芸術家であることの意味をご理解いただいたようです。いや、読み手を信頼してなかったわけじゃなくて、心配性なもんで……。エブリデイエブリタイム心配性。ザッツ日本人の遺伝子。
ところで、何を今さらなことを言いますが、貴志祐介さんって、第十二回ハヤカワSFコンテストの出身なんですね。あの回って、私が初めて「投稿」というものをやった時のだ……。一次選考だけ通りました。歴史ネタでしたね。レベル的に言えば黒歴史原稿ですが。あの時の一次選考通過者の中には森岡浩之さんや岡本賢一さんの名前もありましたよね。その二人だけじゃなかった気も。モノを発掘しないと確認できないし、当時と違うペンネームを使っている人もいるかもしれないので(私も今とちょっと違う)断言はできませんが、実はあの中には私が思っている以上にソレ系の人が含まれている可能性が……。いやあ、何だかんだ言って、みんな同じ穴の狢というか何というか。はっはっは
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