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2009年2月27日 (金)

SFマガジン4月号

SFマガジン4月号「ベストSF2008上位作家競作」に生物学にちょっと領空侵犯したロシアネタ短編、「ひな菊」を執筆いたしましたです。『赤い星』が「SFが読みたい!」の年間ベストの五位に入ったりいたしましたもんで。よく考えたら、発売から投票までの期間が短くて、かなり不利な時期に出してしまったにもかかわらず、みなさん結構読んでくださったようでありがたいことです。それにしても、時期がどうのということに今ごろ気がつくあたりがちょっとなあ>自分。

「ひな菊」は、何故「生物学ネタ」じゃなくて「領空侵犯」程度だと名乗るかは、著者の想像以上に読み手に理解していただけたようで一安心でした。少なくとも、いち早く感想を言って下さった方々は皆、主人公が芸術家であることの意味をご理解いただいたようです。いや、読み手を信頼してなかったわけじゃなくて、心配性なもんで……。エブリデイエブリタイム心配性。ザッツ日本人の遺伝子。

ところで、何を今さらなことを言いますが、貴志祐介さんって、第十二回ハヤカワSFコンテストの出身なんですね。あの回って、私が初めて「投稿」というものをやった時のだ……。一次選考だけ通りました。歴史ネタでしたね。レベル的に言えば黒歴史原稿ですが。あの時の一次選考通過者の中には森岡浩之さんや岡本賢一さんの名前もありましたよね。その二人だけじゃなかった気も。モノを発掘しないと確認できないし、当時と違うペンネームを使っている人もいるかもしれないので(私も今とちょっと違う)断言はできませんが、実はあの中には私が思っている以上にソレ系の人が含まれている可能性が……。いやあ、何だかんだ言って、みんな同じ穴の狢というか何というか。はっはっは

2009年2月26日 (木)

「プーチンがいなかったら、誰が政治をやるのか?」

Кем будет работать Путин после ухода из политики?

mixiのプーチン・コミュ(いや本当にそういうコミュがあるんだってば)で教えてもらったサイト。萌え 

2009年2月24日 (火)

ハダカデバネズミに魅せられて

2月21日土曜日、私の大好きなハダカデバネズミさんがジュンク堂池袋店でべつやくれいについて語るというので……じゃなくて、べつやくれいさんがハダカデバネズミについて語るというので、「座って話を聞くだけなら大丈夫だよね?」と、よれよれの体調をごまかして池袋に行ってきました。「ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係」吉田重人、岡ノ谷一夫(共著) べつやくれい(イラスト) (岩波科学ライブラリー、2008)という本関係のトークイベントでございます。

ハダカデバネズミという生物の存在は、「なんかテレビで見たことがある。生態はまだよく分かっていません、という結論だった気がする」という程度にしか認識してなかったけど、べつやくれいさんがデイリーポータルZで何度か取り上げたのを機に、私の中で人気急上昇。とにかくまず見た目のインパクトがスゴイ。何しろハダカでデバでネズミだ。肉球でもなければもふもふでもない。べつやくさんがデイリーポータルZに載せた最新のハダカデバネズミ記事の写真はこんなだ。ううむスゴイ。ハンパではない。

で、岩波ライブラリーの出版を機に、今回、ハダカデバネズミ研究の第一人者、岡ノ谷さんと、本のイラストを描いたべつやくさんがハダカデバネズミについて熱く語るというマニアックなイベント、「ハダカデバネズミに魅せられて」が実現したという次第。となると、これは行かねばなるまいて。

この時点で私はまだ本を手に入れていなかったので(というか、当日買ってサインを入れてもらおうという魂胆だったので)、実はハダカデバネズミの生態については何も知らない状態だった(なんかネットでハンパに調べちゃうのもイヤだったしさー)。だもんで、まず前半に「そもそもハダカデバネズミとは何か」について語った岡ノ谷さんの話が衝撃だった。奴らは見た目にインパクトがあるだけではないのだ。哺乳類のくせに自分で体温調節ができず、群れで「真社会性社会」を形成しているのだという。真社会性社会……つまりアレです、女王のみが選ばれた少数のオスと交尾して子供を産み、生殖しない兵隊とワーカーが巣を維持するという、アレ。もちろんこの形態では近親交配が進み、遺伝子は均質化してくる。だから感染症とかが入るとコロニーは一発でイチコロだが、どいつも遺伝子がほぼ同じなので、捕食者に兵隊やワーカーが多少食われても、「遺伝子を維持する」という意味では屁でもない。スゲー! それってアリじゃん! それってハチじゃん! 君ら哺乳類だよね?! とにかく、これは今年聞いた最もビックリする話であった。今年って言ったって、まだ2月ですがw

しかも奴らは17種類の鳴き声を駆使して通信しているのだという。これは学習して体得するものではなく、先天的に備わっているものらしい。音声で通信かあ。でも、そりゃそうでしょうねえ。地中のトンネルじゃ何も見えないもんね。

後半はべつやくさんがデイリーポータルZに書いた記事のこととか、岡ノ谷さんたちの研究チームがデバたちを飼育し始めた時の話とか、会場からの質疑とか。みんな熱くデバのことを質問しまくりました。デバ自体も面白いのだが、私は岡ノ谷さんの「動物の鳴き声とヒトの言語の起源について」の研究自体にも興味あるなあ。これの話も聞けるチャンスがあるといいなあ。

デイリーポータルZでは何とも言えない独特の味のイラストエッセイを描き、ぬるいびみょ~な歌やびみょ~なネタの動画を披露しているべつやくさんだが、こういう場では意外にもフツウに見えました(<いろんな意味で賞賛してます。そう聞こえなかったら気のせいです)。岡ノ谷さんは「古楽演奏が趣味」「間取り図が大好き」「瀬名秀明さんと知り合い」等、いろいろと私と共通する項目が次から次へと判明して、ちょっとドキドキしました。岡ノ谷さんは『サイエンス・イマジネーション』にも寄稿しておられるそうで……あっ本当だ! たいへん失礼いたしました。

帰りに本に岡ノ谷さんと吉田さんとべつやくさんのサインを入れてもらう。わーい うちに帰ってオットに自慢したら、いろんな意味で反応に困ったようであった。

早く上野動物園に行ってナマデバを見なければ! 

私はもともと「有性生殖の起源と意義」についてすごく興味があるので、デバの話はものすごく面白かったです。というわけ……では全然なく、今回の件とは関係ないんですけど、明日発売のSFマガジンに、生物学に領空侵犯した短編「ひな菊」を書きました。もう何年も前に一度プロトタイプを書いてお蔵入りにしていたものなので、『おくりびと』とも関係ないのですが、たまたまチェロ奏者が主人公です。よかったら読んでやってくださいませ。

2009年2月20日 (金)

「やっぱり」な検索語

「異形」に執筆しても入院しなくなった、と書いたそばから体調を崩し、経口で給水できるから入院しなかったようなものの(入院すると、点滴つないでトイレに行ったり、ついでの検査をいっぱいされたりで、かえって休息にならなかったりするのよね……)、結局、「入院コンディション」になってしまいました……orz まだちょっとナニです。

とかやってるうちに、中川元財務相の辞任前後に、このテの検索語が増えましたね。「エリツィン ウォッカ」「エリツィン 酔っ払い」。

そっちに先例を求めちゃイカンよ。あそこは別世界なんだから。

本当にサハリン2から天然ガスは来るんだろうな……

もうちょっと回復したら、もうちょっとマシな日記を書きます。

2009年2月14日 (土)

異形コレクション42『幻想探偵』

51nzrckembl あ、もう書店に出てますね。

異形コレクションに執筆すると必ず入院するというジンクスがあったので(光文社からお見舞いのお花もらったり、病院で著者校やったりしたことも何度か)、実はけっこうびびりながら書いたのですが、年末に体調がヤヴァかった時も入院せずに乗り切り、ついにジンクスから脱出しました。

異形コレクション第42巻『幻想探偵』に、「ペテルブルクの昼 レニングラードの夜」という短編を書きましたです。一人称でダラダラ語るタイプの話。今準備中の長編が一人称語りであることと、早見裕司さんが「異形」に書く一人称沖縄ものにちょっと憧れてたりしたということもあって、思い切ってやってみました。

探偵=著者だったのは私だけだったのがちょっと意外。他にもいるんじゃないかと勝手に思ってたんですが(根拠なし)。

当然、いろいろとフィクションが混ぜ込んでありますが、実は生きてる登場人物は全員、実在です。オペラ歌手のモデルの方は本当にオペラ歌手だったわけじゃないですが。「幻想小説(ファンタスチカ)は云々」の発言は本当に言われたことです。この作品中、もっともフィクションなのは、「私」がまるでロシア語ができるかのよーに語ってるところですかね。それに比べたら他の「フィクション」部分は全然「フィクション」じゃないわーーーーorz

ショタでないはずの者にもショタ心を呼び起こす表紙。どの収録作品も、大ネタで「さあどうだ!」という感じではなく、独自の幻想性と探偵物語の重なった薄明を各自往く、という感じ。

パソ不調後、ただでさえ相性悪いホームページビルダーを使うのを躊躇してて、サイトのニュースと作品リストの更新が滞っております。すんません。もうそろそろ思い切ってホームページビルダー使います……

2009年2月12日 (木)

NASAけないたぁこのことだ

米露の大型衛星同士が宇宙で衝突…大量の宇宙ゴミ発生

【ワシントン=増満浩志】AP通信によると、日本時間11日未明、シベリア(ロシア)の上空約800キロ・メートルで、ロシアと米国の2基の通信衛星が衝突し、多数の破片が宇宙空間に散らばった。

 米航空宇宙局(NASA)は、「過去に例のない事故」として、高度約400キロ・メートルを周回する国際宇宙ステーション(ISS)への影響などを分析している。

 破片の大半は、衝突が起きた高度付近で雲のように集まって動いている。今すぐISSに危険が及ぶ可能性は少ないとみられるが、次第に低い高度へ落下し、ISSや他の衛星などへの危険は長期間にわたる。

(2009年2月12日09時27分  読売新聞)

ぶつかっちゃいましたあ、てへっ とか、まさか言ってないだろうな、ロシアも、アメリカも。

……………………。

こういうのって、事前に分かってたりするんじゃないの? 米露とも分かってても公表してなかったの? 前もって何とかなんないものなのか。

あまり知られてないけど、実はロシアには「宇宙軍」がある。こういう時こそなんとかして欲しいもんだと思うけど……。どうなんでしょう? 宇宙軍って、普段、何やってるんだろう? 

海軍は海で訓練し、空軍は空で訓練し、陸軍は地上で訓練し、宇宙軍は……。まさかシミュレーションと称してガンダムのゲームとかやってないよね

と、シロウトには謎なことばかり。NASAのサイトにはまだ何も載ってない様子。続報を待つばかりですが……それにしても、困ったもんだのう。

2009年2月10日 (火)

空の迷彩

知ってる人も多そうだけど、私は昨日、大野典宏さんの日記で読んで初めて知りました。

ロシアのSu-27(西側通称フランカー)って、こんな「空の迷彩」を施してる機体があるそうで。

Aircraft Wallpapers (Su-27)

か、かわいい……。ちゃんと「晴れた日」と「曇った日」「雨の日」の色が揃ってるんですね。

こういう柄の浴衣か、単の小紋が欲しいですw

これでどれだけ「迷彩」として機能するんだろう?と思わんでもないけど、もしブルー・エンジェルズがこういう機体で航空ショーをやったら、と思うと……ううむ、やっぱり見にくいでしょうね

2009年2月 9日 (月)

シルヴィ・ギエムの「ボレロ」

東京バレエ団の「ベジャール・ガラ」の第二ブログラムを見てまいりました。結論から言うと

「ギリシャの踊り」=明るい「春の祭典」
「中国の不思議な役人」=フェチ系にささげる「黒蜥蜴VSキョンシー」 (<ヲイ)
「ボレロ」=不朽の名作

でした(いいのか? それで)。

ギエム姐さんは男前だ。男前過ぎて、20代の頃すでに古典のヒロインが似合わなかったくらいだ。完璧すぎるほど完璧に踊りこなしても、やっぱり何か違う、という感じで。 彼女はやっぱりベジャールとかフォーサイスの振り付けが似合いますね。

「ボレロ」は男女で振り付けが変わらないんだけど、男性が踊ると教祖っぽくなり、女性が踊ると生贄っぽくなる。だけどギエム姐さんの場合、そのどちらでもない。動作の思い切りの良さと大きさは「男踊り」のそれで、しなやかさは女性のそれ。「こんなのルーチンワークよ」と言わんばかりの気負わなさと、僅かの隙もない完璧さ。いや~、しかし、こんなに身体能力の高い人類が存在するということ自体、スゴイすね。あと二週間ほどで44歳でしょ~? あり得ないっすよ!

その踊りの完璧さと、精神的に共感できない自己完結性ゆえに、あまり好きなダンサーではないんだけど、ギエム姐さんの「ボレロ」はやっぱり、そんな私にとっても一生に一度は見ておくべき歴史的瞬間でございました。
ボレロと言えば、高校時代、文芸部の部室に赤い円卓があったなあ。記憶が美化しているだけで、実際にはほとんど茶色だったような気がしなくもないけど。ええ、もちろん、「やるべきこと」はやりましたよ(笑)。みんな高校生だったから「翌日、筋肉痛」で済んだのであって、今だったら「即、肉離れ」ですね

2009年2月 3日 (火)

プー様へ

中規模噴火の可能性も、浅間山の警戒レベル3を継続

桜島も入山規制、活動活発化の恐れと「レベル3」に


プーチン首相閣下、お元気ですか? 早ければ今月にもあなたの舎弟……じゃなくて大統領がうちの首相とサハリンで会談するかもしれないというのは本当でしょうか。でももしかしたら、それも領土問題の解決も平和条約の締結も必要なくなるかもしれません。日本、沈没するかもしれないです。北海道より北は残るかもしれませんが、そしたら、後のことはよろしくお願いします。

ふみお

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