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2008年11月29日 (土)

Filmex 7日目

……って、誰か来ないかなあと期待を込めて書いたら、「遅いわ。もっと早く書かんかい」というご意見が。ごもっともでございます。すんません。

で、『ショーガ』見てきましたが……

はっきり言って、これはあかんわ。カザフスタンの人がみんなそうなのかどうか知らないけど、あんな無表情な人たちのロマンスとか見せられてもなあ…… 終演後のプロデューサーの質疑によると、監督の意図が「分りやすい演技や感傷的なBGMで『いかにも』な表現をしないことを目指した。ロベール・ブレッソンに学んだことは多い」とのことで、うん、そんなところだろうとは思いましたよ(私は、昔のゴダールを意識した映画なのかと思ったけど)。意図は分る。でもはっきり言って成功してない。

かといって、いかにも「ヘタな映画」ではなく、映像はきれいだし、シーンの切り替えのタイミングとかアングルとか、非常によく考えられた「上手な映画」だとは思う。でもねえ……感情を表さないむっつりした人たちの、「いかにも」なシーンもないロマンスとか見せられてもなあ……。世間の規範を逸脱して本来の恋人や子供をも捨てるほどの情熱や、その苦悩も後悔も、何一つとして伝わらない。全く何も追体験できないし、それをこういう困難な手法でわざわざやる意義も見えてこない。どうしろっちゅうねん!

それにしても新首都アスタナの繁栄っぷりがすご過ぎる。カザフスタンって、月に何回か、読売新聞のサイトにリッチ感あふれまくった「国の広告」を出しているのよねえ。政府観光局の広告じゃないのよ、もろに「国の」広告。そんなん初めて見たわ(なのに大使館のサイトはまともに機能してない罠(笑))。でも、日本では想像できないようなぶっちぎりの格差が生じているんだろうなあと思うと、なんか冷静には見られない。

なんかねえ……来年、中央アジア全体の文化イベントを日本でやるとかいう話があるらしい。実現するかなあ……。して欲しいですが……。中央アジア諸国と日本とでもっと交流しないことには、いつまでたってもあのあたりは我々にとって「シルクロードっぽいナゾの国々」のままだし。もっと何本か映画も見たいです。こういうナゾの映画だけ持ってこられても分んないよう……

というわけで何となく納得できないキモチのままベトナム料理を食べて帰ったのであった。ああもやもやする。

ショーガ

今お江戸でやってるFilmex映画祭、明日29日10:30開演のカザフスタン映画『ショーガ』(コンペティション参加作品)でリマラ・ジェクセンバエワ氏(プロデューサー)の質疑応答の時間があります。で、うちの井上徹先生が通訳としてちょっと出ます。いやカザフ語を通訳するわけじゃなくて、ロシア語を通訳するんだと思うけど……

『ショーガ』 カザフスタン/2007/88分
監督: ダルジャン・オミルバエフ(Derezhan OMIRBAEV)

解説: 弟のもめ事を解決するため、アルマティに来た人妻ショーガは、年下のアルバイと恋に落ちるが……。トルストイの「アンナ・カレーニナ」を翻案し、現在のカザフスタンを舞台に、急激に変化する社会の中で緊張感あふれるドラマを描いた力作。

上映日時:
27(木)21:15 [C]/29(土)10:30 [A]

有楽町朝日ホール

なんていうところです。その後銀座に遊びに行って、気取ったお煎茶でも飲むかなー、とか、全然中央アジアっぽくないことをかんがえております。

見てきました。うーん

2008年11月26日 (水)

カエルチョコ

茨城弁でカエルのことを「けえるめ」と言う。

それはともかく。

バラライカ宮崎さんが学位授与式のためにニュージーランドに行って来たそうで、おみやげに、といってHaigh'sのカエルチョコをくれました。まあニュージーランドもオーストラリアも同じようなもんだしね(暴論)。

で、送ってもらったらこれが想像以上にデカイ。どのくらいでかいかというと……文庫本と一緒に撮ってみました。

Haighsflog ね。デカイでしょ

ハラ側に貼ってあるラベルによると、このカエルチョコの収益の一部はオーストラリアのカエル保護に寄付しているらしい。カエルの保護、それは全てのカエラーの望みであろう。

それはいいんだけど、問題はコレをどうやって食べるかだ。

端っこの薄いところだったら手で割れるかと思ったら、なかなか割れない。夏だったら試しているうちにどんどん溶けてきたであろう。寒いからかたくなっててなかなか割れないのと、溶けてくるのとどっちがマシか……

と思っているうちにちょっと割れたので食する。おお、美味しいではございませんか。オーストラリアのイメージ通り大味なのかと思ったら(暴論)、そんなことはない。甘さ控えめのダークチョコ。フツウに美味しい……

……のはいいんだけど、あとはどうやって食べるかが課題ですね(笑)。オーストラリアの中の人たちはどうやって食べてるんだろう。大雑把に丸ごとかじっているのだろうか(暴論)。

ち、ちょっと考えさせてください ともあれ、バラライカ宮崎さん、ありがとうございました。博士号取得おめでとう~。

2008年11月24日 (月)

ヴェンデッタ! ヴェンデッタ!

次官宅襲撃「犬の敵討ち」…小泉容疑者が供述

捜査幹部によると、同容疑者は、「自分が以前飼っていた犬を保健所に捕まえられて殺されたことに腹が立っていた」などと供述、「山口と吉原は平気で命を奪う魔物。昔世話していた犬に代わって、自分が敵を討った」とも話しているという。

んなわけないので、黒幕がいるのではないか、という、非常に理論整然としたことを考えている方もいらっしゃいますが……

でもねえ、妬み・恨み・執着系って、本当に本当に本当に想像を絶するワケ分んないこと考えてる人、いますからねえ……

作家仲間にも、みょ~な目に遭わされた人がけっこういる。さすがに刺された人はいないけど(多分)。私にも「?」な体験はないわけではないが、そんなもん屁でもないような珍しい目に遭っている仲間がいるんですよねえ。

やはり、ちょっと突出して売れたとか、その業界のえらいひとから厚遇されたとかのタイミングで何か仕掛けられるのは当たり前だけど、そういう時にされることはわりとフツウらしい。「茶化したり、わざと『ちょっとだけ』評価を引き下げる評論を書店サイトに書き込む」とか、「巨大掲示板にアンチな書き込みが増える」とか。確かにフツウだ。だけど怖いのは、特に目立ったことなど何もしていない時に逆恨みモードとか妬みモードに入っちゃう人で、ホントにワケの分らない目に遭わされるそうな。

どれもあまりにも特殊で個人が特定できてしまうので、私がここにその実例を書くわけにはいかないけど、確かに、理性で理解できない人たちのやることはスゴイすね 恨みの根拠の小ささと、やることの大きさのギャップもすごい。なので今回の事件も、別に「ちゃんとした」黒幕なんかいなくてもあり得る事件じゃないかと思う。

しかし恨みとか妬みで人を襲うのって、本当に割に合うのかなあ。今回の件でも結局、被害者に関して「これだけの業績を残した」「こんなにエリートだった」「なのに謙虚でいい人だった」「ご家族もこんなに素晴らしく……」みたいな話が次から次へと出てくるばかりで、これじゃ襲った方はよけい惨めになるんじゃないだろうか。

まあこれじゃ確かに、首相も、庶民が行くような居酒屋じゃなくてホテルの会員制のバーとかで人と会うしかなくなるでしょう。要人本人のみならず、家族もより厚遇して警護するしかないし。こうしてまた格差は広がり、そうなるとまた不満を持つ層の中から過激なことをする人が現われるのであった。あ~あ

2008年11月18日 (火)

ステイタス

男性がステータスを感じると思うことランキング

正直、私は自分が「社会的地位」とか「肩書き」とか「ブランド」とかに対する感受性が鈍いんじゃないかと思っている。若い頃は気がつかなかったけど、最近、ちょっと自覚している。

「そのような価値観に捉われない」というのと「鈍感」というのとじゃ、ちょっと見ほとんど同じだけど、実際は全然違いますからねえ……。「リゲティやヴァレーズの音楽を認めない」というのと、「リゲティもヴァレーズも分らない」っていうのとじゃ、やっぱり全然違うでしょ? 「花咲ガニでもカニカマでも、美味しければどちらでもよいではないか」というのと「食べたけど、どっちがカニだったか分んない」っていうのとでは……ねえ ステイタスというものを重んじている人たちには、知らず知らずのうちに不愉快な思いをさせているかもしれない……

「仕事の職種・業界」のステイタスてのはちょっと分るかな。「作家」より「理論物理学者」とか「宇宙飛行士」のほうが絶対ステイタスは高い。「作家」と「陰陽師」だったらやっぱり「陰陽師」だ。「作家」と「川口探検隊」だったら……うーん、うーん、うーん、こっ、これは微妙だ…… 「作家」と「マッドサイエンティスト」だったら、比べ物にならないくらい圧倒的に「マッドサイエンティスト」のほうがステイタス高いに決まっている。「サイエンティスト」より「マッドサイエンティスト」。何だろう、この微妙な違いは。これが「ステイタス感」というものなのかも。何しても、「作家」はいかんですよ、「作家」は(笑)。

特に私が理解できないのは「車」だ。ステイタスがどうこういう以前に、メーカーとか車種の区別がつかない。軽とスーパーカーの区別はつくけど(笑)。あ、いやでも、もしも、どちらも「らしく」ない奇抜なデザインだったりしたら……区別、つくかな……

っていうか、何かの事件の目撃者になった時、警察に「で、あなたが目撃したのはどんな車だったんですか?」と聞かれたら、色くらいしか答えられない気がする。

高野「ええと、白っぽいフツウの車でした」
警察「車種とかは?」
高野「そういうのは分んないんで……何というか、フツウの感じの……」
警察「フツウのって……どういうのですか(高級車とか、軽とか、今流行りのタイプとか、いろいろあるだろー)?」
高野「いやその、フツウの……」
警察「そうですか(使えねー目撃者だな!!)」

みたいな。ああ、何の事件も目撃しませんように。

いやしかし、よーく考えたら、私にもステイタスが実感できる車があったではありませんか。あの、ゴミを燃料にしてタイムトラベルする銀色のデロリアンが。あれなら私も「おお(憧)!!」と思うぞ。

ってことはもしかして、あのデロリアンに乗ったマッドサイエンティストのドクは、私にとっては「ものすごくステイタスの高い男性」ということになるのか? そうかもしれん。っていうか、やっぱりそうだ。マーティの彼女ジェニファーより、ドクの奥さんクララのほうが断然ステイタス感は高いし羨ましい。

何だかんだ言って、私にもちゃんとステイタス感覚は備わっているようだ。まあその方向性については今は問わないでいただきたい(笑)。

ところで、今、ロシアでは「大統領」より「首相」のほうがステイタスが高いような気がするのは、多分私だけではないはずだ……

2008年11月 3日 (月)

本日のプレーリードッグ

Prairiedog1 都内のさるうらぶれたペットショップに、プレーリードッグがいる。売り物ではなくペットらしい。お店自体、もう内装もへったくれもない古いもので、「ペットショップ」というヨコ文字を当てるのも何だかなあという感じで、ちっこい魚の水槽が並んでいるのが見える程度。小鳥もいなくはないようだ(でも最近見かけてないかも)。「商売としてはもうとっくに成り立たなくなったけど、動物が好きだから店という形で何となく小動物を置いている(不動産からの不労所得がある)」とか、勝手に想像。

その中で異彩を放つのがプレーリードッグちゃんだ。

プレーリードッグ好きの友人によると、プレーリーちゃんは今は輸入できないらしい。アメリカも輸出を再開していないとか。農作物を食い荒らすプレーリーちゃんをバキュームーカーの要領でがしがし捕獲する装置とかテレビで見たけど、数的にはかなりいる様子。ってことはやっぱり輸出先の生態系に悪影響を与えるから輸出してないんだろうか。

だけど最近、そのペットショップのプレーリーちゃんが二匹になったのだ。

最近とは言っても、何ヶ月も見かけてなかったので、いつ来たのかは分らない。上のやつが新入りの個体で、下のは前からいる個体だと思う。ふーむ。てことは国内で繁殖させたコでしょうね。例によって売り物ではなさげだけど、一応、去年だったか一昨年だったかにプレーリーちゃんを亡くした件の友人に通報。

早くその友人が行って、その店の背景やプレーリーちゃんの出所とかのナゾを解明してくれないかなと思っている。知りたいんなら自分で行けよって話ですかそうですか失礼いたしました

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