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2008年10月16日 (木)

Tenement Symphony

Marcalmond_tenement_symphony_2 トレヴァー・ホーン強化月間。

1991年、数年間ヒットに恵まれなかったマーク・アーモンドが起死回生の一枚としてトレヴァー・ホーンにプロデュースを依頼して出したと言われるアルバム。とはいえ、トレヴァー先生が手がけているのは後半のみ。当時すでに「世界一高価なプロデューサーの一人」と言われていたトレヴァー先生が高くつきすぎたのか、それとも、時間がかかるのを恐れたのか(私は後者だと思ってます(笑))。半分だけっていうのは惜しいといえば惜しいんだけど、各曲に特色がありながらも一体感のある一つの組曲的な出来になっていて、結果オーライなナイスな仕上がり。でも前半ほとんど聴いてないけど(笑)。すまんマークcoldsweats01

Tenement Symphony部分に含まれている曲は以下の通り。

1.Prelude
2.Jacky
3.What Is Love?
4.Trois Chanson de Bilitis -Extract
5.The Days of Pearlt Spencer
6.My Hand Over My Heart

1は6をフィーチャーした序奏。4はドビュッシーの歌曲集『3つのビリティスの歌』の第一曲「牧神パーンの笛」の冒頭6小節。そう、Art of Noiseの『ドビュッシーの誘惑』にこれのフルヴァージョンが入ってます。トレヴァー先生、よっぽどこの曲が好きらしい。

で、マークの思惑は大当たりし、2のJackyが英国でぶっちぎりの大ヒット。当時マークは音楽雑誌のインタビューで「しょっちゅうスーパーマーケットに行くようになった」とか言っている。何故なら「いつ行ってもこの曲がかかってて嬉しいから」。分るよ。泣かせるぜ。選曲はマークだったのかトレヴァー先生だったのか、これはかのジャック・ブレルのカヴァーなのですね。テクノ+フルオーケストラ+スパニッシュなアレンジ。超カッコイイ。原曲がシャンソンだし、ミュージシャンもプロデューサーも英国ポップの人なので、当然と言うべきか、微妙に「ダサさ」は含んだ上でのカッコ良さなのでご承知置きを(笑)。もっとも、その最初からちょっとダサくてレトロだからこそ、今聴いても古臭さを感じない。ざっつ英国ポップマジック(笑)。

2は何と、裏バグルズ新曲だったのだ! トレヴァー先生とブルース・ウーリーの書き下ろし。いやあ、そのつもりで聴いているからそう聴こえるのか、やっぱりとってもバグルズっぽい。トレヴァー先生もかなりバックヴォーカルを入れている。ベースも弾いてるし。でもこの曲だけシングルカットしなかったのよね。もったいない。

5のThe Days of Pearly Spencerというのは、デヴィッド・マックウィリアムのカヴァー(<私はこの人よく知らないんだけど、同名の経済学者がいて、その人とは別人)。ブリティッシュ・トラッドの超豪華版みたいな感じのアレンジになってます。打ち込みは少なめでフルオーケストラ付きの人海戦術人力演奏。いやそれにしてもマーク・アーモンドって歌上手いわーと思わずにはいられない一曲でもある。

このpearly spencerって何だ? と我々日本人は激しくギモンに思うのですが、19世紀ロンドンの呼び売り行商人の「王」(自治&相互扶助講のヘッド)Pearly Kingが着る貝ボタンで飾ったヴェストのことで、英国では説明の要はないほど「自明」なものらしい。19世紀後半に孤児院出身の清掃夫の少年ヘンリー・クロフトが、この行商人の相互扶助講にヒントを得て作った孤児のための寄付金集めの講が発展したものが現在も残っていて、今なおこのpearlyな衣装を身につけた人たちが孤児のための寄付金あつめをしているのだそうで。

で。

Pearly_kingqueen2004 奇しくも2004年にトレヴァー先生の25周年記念コンサートに行った時、妹がコヴェント・ガーデンの近くでこのPearly King & Queenを撮っていたのだ!

どーん。

これがそのロンドンのPearly King & Queen。

妹はこれがナニの人たちか知らなかったけど、あ、何か変わった衣装の人たちがいる、と思って撮影したのだという。わたしゃ一緒にいたのに気がついてさえいなかった……orz 補正がうまくいかなくて今ひとつよく分らないけどすんません。妹がもっとちゃんとした補正をした画像をくれたはずなんだけど、すんません埋もれてます未発掘です。

そして最後の6は、マークらしいねっとりもっちりしたラヴソング。Tenement Symphony中、この曲だけがマークのオリジナルだけど、もう「いかにもマーク」という曲で、ファンは当然、必聴。盛り上げながら転調につぐ転調のコーダのアレンジも「いかにもトレヴァー先生」らしい。これを聴き終わると「おおお、聴いたー!」という充実感を感じる。

マークとホーン・プロダクションの相性はかなりいいんじゃないかと思う。もっと聴きたい。マークは2004年の10月末(ちょうどトレヴァー先生コンサートの直前)に交通事故に遭ってかなりの大怪我をしたそうだけど、その後立て続けにアルバムやDVDを出してて、ちゃんと活躍している様子で何より。またこの組み合わせで、そして今度はアルバム丸々一枚を製作して欲しいなあ。時間かかりそうだけど(笑)。

それにしても……17年前のアルバムかあ……これ……(遠い目)

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