【SF大会2008】DAICON7レポート二日目
九時ごろ、難波のロイヤルホストで友人と一緒に朝食。周囲の席で関西弁が話されていて、我々関東モンは「おおお、ホンモノの関西弁だー! テレビみたーい!」とアホな感想を抱く。すんません。朝食後岸和田へ移動。
それにしても岸和田ってところは、大阪の友人をして「だんじりだけのためにこの街が存在する」と言わしめるだけあって、ホンマにだんじりまみれやね。駅にはだんじり柄のステンドグラス(プラスチックだけど)があり、駅前では筋骨逞しい兄さんたちが電柱に緩衝材としての布団を巻いてるし、会場に向かう途中では車庫(?)から屈強な男たちがだんじりを引き出してるし、どっかの駐車場では日焼けした殿方がだんじり用の車輪の用意してるし。商店街には「だんじり入魂祭」の横断幕。そして浪切ホールの前ではだんじりのお囃子。動画撮っちゃった(笑)。だんじりの本番までまだ三週間くらいあるんだよね……? それまでに試し引きとか前夜祭のようなものとか、とにかくだんじり尽くしらしい。すげー。
会場に向かう途中でこんな看板を見つける(昨日は見落としていた)。
「この夏、岸和田にSF大会がやってくる!」ですってよ奥様。そ、そんなに期待されても(笑)。いや期待はされてなかったり……?
いずれにせよ、ワールドコンのときさえこんなんは見たことない。ちょこっと参加するだけのゲストだけど、なんか嬉しい。ところでこのお店、画材屋さんのような、お土産屋さんのような、おもちゃ屋さんのような、ケータイ代理店のような、ナゾのお店でした。「だんじり」って書いてある団扇買えばよかったかなー。
二日目はソ連軍の帽子(本物)をかぶって歩く。ミリヲタ系のコスプレの人たちとはどちらがするともなく敬礼したりしてね。アホやね。
午前中は新井素子さんの囲碁企画に行くと約束したわりに、遅刻したり打ち合わせしたりしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまう。ひょえ~ 要領悪すぎ。
お昼ご飯を食べる時間もなく、「日本SF全集」の部屋へ。写真は日下三蔵さんと眉村卓さん。位置がイマイチなのと撮影者がチビなのとで、森下一仁さんと山岸真さんの写真がちゃんと撮れず。
諸般の事情により刊行が遅れまくっている「日本SF全集」ですが、いよいよ10月くらいには第一巻が出るそうです。遅れている理由は主に巻末の対談等を充実させているためで、なんかモメゴトが起こっているわけではないそうなので一安心。やはりこの手の企画は「オトナの事情」で大手出版社からはできないものですね……。まあロシアやアメリカのような大国から国連事務総長を出せないようなものですか。SF全集自体のほかに、眉村さんや森下さんのデビュー当時の話などを聞き、最後に、第五巻世代のワタクシから新刊の宣伝もさせていただきました。まあ、そのほかのネタを振られても、すっかり一聴衆と化していたのでちゃんと対応できたかどうかギモンでございます。
喜多哲士さんたちとも「どーもどーも」程度の挨拶しか出来ないまま、ワタシ的にはメインイベントの「ロシアSFの部屋」へ。
写真はまだないです。近日中にセミプロ写真家による、ここに一緒に並べるのはむしろ抵抗があるちゃんとした写真が届きますので、そしたら載せ……るかもしれないし、載せないかも(笑)。どうせワタシの写真なんて、ろくなのないですからねー。
パネラーは大野典宏、宮風耕治、高野史緒。いろいろ騒動があってかえって耳目を集めてしまった去年のようなわけにはいかないものの、延べにしたら30人くらい来てくれたようで、林譲治さんや大山博さんも来てくれました(っていうか大山さんは本来、パネラーの側にいるべき人間だろう! 何をやってるんだっ!)。今年のストラーニクのこととか、その他のコンヴェンションのこととか、ロシア・ファンタスチカ読みの必携『巨匠とマルガリータ』のこととか、90年代以降の動向とか、日本ブームと「なんちゃって日本」ファンタスチカ作品のこととか、酒飲みファンタスチカのこととか、最近急激にロシアが(少なくともペテルブルクが)変わっちゃってなんかロシアっぼくなくなりつつあることとかetc.について、特に打ち合わせも何もなく語る。会場からもテキトウに発言してねーってもっと言っとけばよかったかもしれれないし、ちゃんと質疑の時間も設ければよかったかも。と、反省点は尽きないわけですが。宮風の著作「ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅」のAmazonでのページはこちら。
この後、閉会式も見たい気はしたけど、お昼ご飯は食べてないし、やることやっちゃったので虚脱してるしで、上記のパネラーと大山さんとかずめさんで、会場の隣のシネコンの横に入ってるお好み焼き屋に行く。数年前と違ってインシュリン注射のパターンは多少動かせるようになっているので、イレギュラーな時間だけどしっかり食べておくことに。この時、この高カロリーな食事が後々「正解」となることは、まだ誰も知らなかったのであった……
地元参加の宮風さんと途中で別れて、東京組は18時過ぎに新大阪着。あとはもう新幹線に乗るだけだし、気楽なもの……と、この時は思っていた。普通は思うよね……
まさか、「あのようなこと」が待っているとも知らずに……
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