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2008年8月29日 (金)

【SF大会2008】DAICON7レポート そして「三日目」に突入!

2008年8月24日18時25分頃。SF大会から撤収した我々は18時37分発の「のぞみ」のチケットを手に改札へ向かったのであった。すると電光掲示板に「豪雨の影響で80~110分遅れ」の表示が。110分かあ。どうせなら121分遅れてくれりゃ特急料金払い戻しなのに。ま、たいていこういう表示が出てる時って、だいたい何とかなってるもんよね(首都圏の在来線基準)。ちょっとくらい(「ちょっと」じゃないけど)遅れたって新幹線乗らないと帰れないし、しょーがねーな、と思いつつ……

乗る。

「おうちに帰るまでがSF大会です」。古えより、幾多の賢者により言い継がれてきたこの言葉。そう、おうちに帰るまでがSF大会なのだ。おうちに帰るまでが京フェスであり、おうちに帰るまでがストラーニクであり、おうちに帰るまでがワールドコンであるように。

定刻通り新大阪を発った我々の「のぞみ」は、定刻通りに京都を通過し、定刻通りに名古屋を通過した。『ハローサマー、グッドバイ』を読んでいた私がふと隣を見ると、友人も『ハローサマー、グッドバイ』を読んでいたり(ありがち)。ちょっと気分を変えようかなあと思って『サイエンス・イマジネーション』を読み始めると、友人は『レイコちゃんと蒲鉾工場』を読んでいたり(ありがち)。

名古屋を出てちょっと寝て、またハロサマを読んでいると……

止まったではないか。

新幹線が。

「豪雨のため、熱海・小田原間で運転を見合わせております」とのことで。何度か断続的に止まり、結局、掛川の駅で長時間止まる。あっちこっちの駅に先発の新幹線がつまっているのだという。熱海で24時間あたりの降雨量が(24時間って……なんて大雑把な)300ミリの危険域を越えたので運行できない、と。

か、掛川……。掛川って、掛川って……何処? (ここです)

メールの記録を見ると、このあたりで21時30分くらい。

駅に止まっているとはいえ、「のぞみ」なんで、ホームには降りられない線に止まってる。他の車輌にいる友人たちと、「降ろすという選択肢はないらしい」と絶望的なメールが飛び交う。この頃から自販機と車内販売の物品がどんどん消え始める。お菓子とか飲み物のみならず700系「のぞみ」のストラップまで売り切れてたりするのが笑える(笑うてる場合か)。とりあえずお茶のペットボトルは一本確保。

私は病人なので、このあたりでマジで不安になってくる。八代嘉美さん、早くiPS細胞からランゲルハンス島作ってよ~(泣)。まあ、昔のパターンのインシュリンだったらマジヤバイけれど、今の超長時間型と超速攻型の組み合わせだからまだマシ。でも体調が悪くなると一気に緊急入院モードになっちゃうので、そうなったらどうやって降りるんだコレ……

新富士に止まった頃にはもう23時過ぎてたかなあ。友達と「こりゃ終電との戦いだねー」とか言い合っていたが、やがてそれどころではなくなる。三島に着くとか着かないとかの頃にはもう日付が変わっていたような。自宅に電話したり、地上(笑)の友人たちとメールしたり、友達にMixi見せてもらったり(モノグサなので自分はケータイでMixi見られるように設定してないのよ)。おおお、けっこうみんな足止めされたり、京都とか名古屋とかで挫折して宿泊したりしている。これに乗っちゃった我々の判断は果たして正しかったのだろうか……って今考えたってしょうがないのは分ってるけど考えちゃう。

別な車輌に乗っている友人たちを訪ね歩いたり。途中、私の顔を見て目礼したり、「あ」という顔をしたりした人が何人か居たので、実はけっこうナカーマが乗っていると見た。よっぽどあのネームプレート下げて歩こうかと思ったけど、小心者なのでやめておく。でもやったらかなりの数のナカーマが釣れたんだろうなあ。やっぱりやればよかったかなあ……と、私は「やらなかったこと」を後悔するタイプなのであった。

JRは車中泊用の車輌を用意するという。二時とか三時とかに着いたら、五時まで待って地下鉄の始発に乗るほうがマシかなあ。とか考えているうちに、小田原を過ぎるとそれなりにちゃんと動き、25日1時30分ごろ東京駅に着く。延べ時間7時間半。ヒコーキだったらウラル山脈越えたあたりまで行っちゃったね。あ、特急料金払い戻しだ。わーいうれしいなー(棒読み)。

タクシー乗り場まで大山さんが送ってくれる。タクシー待ち……さすがにスゴイことに。でももうしゃーないわな。雨降ってるし、寒いけど、しゃーない。一時間近く待ってやっとタクシーに乗る。車内にお洒落なジャズを流し、ギリギリにヤバげな速度で効率よく飛ばすロマンスグレイな運転手さんに当たってラッキー。「帰省だったんですか?」とか世間話を振られるが、「いや~その~、仕事がらみの~イベントで~」とか、もにょもにょ。だって「えすえふたいかい」って世間の人に言ってもなかなか分ってもらえないし~。2時50分ごろ自宅に。振り回されたオットも災難でした。

オットが淹れてくれた茶を飲んで寝る。というわけで、SF大会「三日目」は無事(?)終了したのでありました。ここに名前を挙げ切れなかったナカーマの皆様もお疲れ様でした。

それにしても「新幹線」でエントリ書いてる人がいっぱいいますね(笑)。DAICON7中もっとも参加者が多かったイベントと言えましょう。というか、これほどまでに新幹線の遅延についての記録がネットに残ったことってないのでは(笑)。どう考えても「暗黒星雲賞」もの。

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SFコンヴェンション」カテゴリの記事

コメント

本日、都内で無事購入いたしました。平台には残り2冊でした。
 
 
ところで、大会からの帰りは大変だったと思いますが、「24時間が大雑把」というあたりが、理解できません。
相手は気象現象ですから、おそらく一定時間毎の観測装置(か、なにかそういうもの)の計測値の直近24時間の累計で警戒基準を越えただけの事ではないかと思うのです。たぶん24時間、12時間あるいは1時間あたりの雨量に対する基準があって、それに従っているのだろうかと推測したのですが、どうもこう「大雑把」という言葉には、否定的なイメージが強いので、かなり強い違和感を感じておりますです。

ご購入ありがとうございます~。

全く降雨のなかった半日前と、とんでもなく降っている直前の半日間のデータを均しちゃうわけですから、大雑把ぢゃないですか……。24時間以内に300ミリ降ったのと、ほんの数時間の間に300ミリ降ったのとでは危険度が段違いですし、それが把握できない「大雑把」すぎる気象データにたいして肯定的にはなれないっす。

ご回答ありがとうございます。

つまり大雑把というのは、「24時間」という時間そのものではなく「JR東海のリスク管理」という面に対してだと考えてよろしいでしょうか?

短時間での降雨量が大きい方が災害の危険性が高まるのは当然のことです(累積値ですので、どのみち基準値には達するでしょうが…なお連続12時間降雨が無い場合、数値がリセットされることが多いようですね)。また、単純に観測時間を短くした場合には降雨が終了した後の危険性がむしろ高まるのでは無いでしょうか?(雨が上がった後に、土砂崩れが発生することは、希なことではないと思います)。

要は、連続雨量の基準しかないとは思えないのですが、新幹線内(あるいはJR東海の駅構内)では詳しいところまでアナウンスされていたでしょうか、ということですね。(例として、三重県内の道路では1時間雨量と連続雨量の併用です http://www.pref.mie.jp/doroki/hp/johosys/uryou.htm)

あれこれgoogle様にお伺いを立てたのですが、出所不明かJR東日本のデータしか見あたりませんでしたので、現在JR東海に問い合わせ中です。

詳しいこと? そんなもんアナウンスされるわけないじゃないですか~。からこそ大雑把だと書いたんですがな。

ちょっとそこの人、何を先生につっかかってるんですか? 先生の近著の名をハンドルに冠するなんて、不愉快ですので、ハンドルは呼びませんが。

その日、先生は、新幹線の車内で大雑把なデータしか聞かされなかった、だから"大雑把な"という感想を書かれた、ただそれだけでしょう?

あなたはその"大雑把"という言葉につっかかったかと思えば、"要は、連続雨量の基準しかないとは思えないのですが"て言って、自分で矛盾したり、"新幹線内(あるいはJR東海の駅構内)では詳しいところまでアナウンスされていたでしょうか、ということですね"て言ったって、先生は、最初から"大雑把なデータ"しかアナウンスされなかった、て書いているでしょ?

ただつっかかることだけが目的で、こういう書き込みするのやめましょうよ( ̄Д ̄;;

いらっさいませ。お気遣いありがとうございます。まあ、私もさほどたいそうなことを書いているわけではないので、どのエントリにも皆様お気軽に書き込んでいただいてかまわないです。っていうか、そもそもお気軽な書き込みくらいしかできないような日記というか

車掌さんに「どうなってるんですか? もっと詳しい情報ないんですか?」と詰め寄ってる人、いっぱいいましたねえ。でも、乗務員も詳しいデータなんか知らされてたらアナウンスしてると思うけど。詰め寄ってもムダだと思うけど。

まあ今はケータイとかワンセグとかネットへのワイヤレス接続とかができるので、どっかから情報は入って来るのよねん。ノート型を開いてる人に、「私の足止めされた友人はこう言ってますけど、気象情報はどうなってますか?等と、穏やかかつ双方に有益であるようにという気持ちで情報交換し続けたら、あの新幹線の中たけでも結構正確な状況が把握されたかも。

十分なアナウンスがないためもあり「大雑把という感想を抱かれた」のですね。

ただ、JR東海とは直接関わりは無いものの、運輸に係わる仕事に携わっている者としては、運転規制あるいは交通規制を決して「大雑把な判断のもとに行っている訳ではない(筈)」ですよと言いたく(少なくとも直接関係のある部署においては、出来る限りのデータと過去の事例や研究結果から判断を行うよう努めています)、ついつい語調が厳しくなってしまったようです。

結果、たいへんご不快に感じられた方が居られたようで、誠に申し訳ございませんでした。


ちなみにJR東海からの回答は「各種データより総合的に判断している」旨のごく一般的なものでした。もうすこし、具体的なデータを公表しているのであれば、それこそ気象庁の統計情報
(http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/index.html)や、アメダスによる降雨情報をもとに、利用者側も判断でき安心材料につながるのかもしれませんが…


今後、ご感想をご意見として、本来の仕事に反映させたいと思います。(とはいえ目に見える形には出てこないと思いますが)

これで皆様、ご容赦願えますでしょうか。

なお作品に関しては、心を落ち着けてから、読もうと思っています。

運送関係の方でしたか。それは確かに気になるでしょう。女スパイ事件を「小説みたい」と言われて気にする文筆関係者のように……。まあそもそもここはたいしたことのないブログですので、お気軽にお楽しみ下さい。

この後にもまた豪雨で新幹線止まってましたよね。これらの「ゲリラ豪雨」と、北京で使った降雨調整ミサイルとの関係を考えている人たちもいるみたいです。確かに、科学に関してはシロートの私もちらっと考えましたが……

って、この話も広まると「SFみたい!」って云われちゃうんでしょうか

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