【SF大会2008】DAICON7レポート そして「三日目」に突入!
2008年8月24日18時25分頃。SF大会から撤収した我々は18時37分発の「のぞみ」のチケットを手に改札へ向かったのであった。すると電光掲示板に「豪雨の影響で80~110分遅れ」の表示が。110分かあ。どうせなら121分遅れてくれりゃ特急料金払い戻しなのに。ま、たいていこういう表示が出てる時って、だいたい何とかなってるもんよね(首都圏の在来線基準)。ちょっとくらい(「ちょっと」じゃないけど)遅れたって新幹線乗らないと帰れないし、しょーがねーな、と思いつつ……
乗る。
「おうちに帰るまでがSF大会です」。古えより、幾多の賢者により言い継がれてきたこの言葉。そう、おうちに帰るまでがSF大会なのだ。おうちに帰るまでが京フェスであり、おうちに帰るまでがストラーニクであり、おうちに帰るまでがワールドコンであるように。
定刻通り新大阪を発った我々の「のぞみ」は、定刻通りに京都を通過し、定刻通りに名古屋を通過した。『ハローサマー、グッドバイ』を読んでいた私がふと隣を見ると、友人も『ハローサマー、グッドバイ』を読んでいたり(ありがち)。ちょっと気分を変えようかなあと思って『サイエンス・イマジネーション』を読み始めると、友人は『レイコちゃんと蒲鉾工場』を読んでいたり(ありがち)。
名古屋を出てちょっと寝て、またハロサマを読んでいると……
止まったではないか。
新幹線が。
「豪雨のため、熱海・小田原間で運転を見合わせております」とのことで。何度か断続的に止まり、結局、掛川の駅で長時間止まる。あっちこっちの駅に先発の新幹線がつまっているのだという。熱海で24時間あたりの降雨量が(24時間って……なんて大雑把な)300ミリの危険域を越えたので運行できない、と。
か、掛川……。掛川って、掛川って……何処? (ここです)
メールの記録を見ると、このあたりで21時30分くらい。
駅に止まっているとはいえ、「のぞみ」なんで、ホームには降りられない線に止まってる。他の車輌にいる友人たちと、「降ろすという選択肢はないらしい」と絶望的なメールが飛び交う。この頃から自販機と車内販売の物品がどんどん消え始める。お菓子とか飲み物のみならず700系「のぞみ」のストラップまで売り切れてたりするのが笑える(笑うてる場合か)。とりあえずお茶のペットボトルは一本確保。
私は病人なので、このあたりでマジで不安になってくる。八代嘉美さん、早くiPS細胞からランゲルハンス島作ってよ~(泣)。まあ、昔のパターンのインシュリンだったらマジヤバイけれど、今の超長時間型と超速攻型の組み合わせだからまだマシ。でも体調が悪くなると一気に緊急入院モードになっちゃうので、そうなったらどうやって降りるんだコレ……
新富士に止まった頃にはもう23時過ぎてたかなあ。友達と「こりゃ終電との戦いだねー」とか言い合っていたが、やがてそれどころではなくなる。三島に着くとか着かないとかの頃にはもう日付が変わっていたような。自宅に電話したり、地上(笑)の友人たちとメールしたり、友達にMixi見せてもらったり(モノグサなので自分はケータイでMixi見られるように設定してないのよ)。おおお、けっこうみんな足止めされたり、京都とか名古屋とかで挫折して宿泊したりしている。これに乗っちゃった我々の判断は果たして正しかったのだろうか……って今考えたってしょうがないのは分ってるけど考えちゃう。
別な車輌に乗っている友人たちを訪ね歩いたり。途中、私の顔を見て目礼したり、「あ」という顔をしたりした人が何人か居たので、実はけっこうナカーマが乗っていると見た。よっぽどあのネームプレート下げて歩こうかと思ったけど、小心者なのでやめておく。でもやったらかなりの数のナカーマが釣れたんだろうなあ。やっぱりやればよかったかなあ……と、私は「やらなかったこと」を後悔するタイプなのであった。
JRは車中泊用の車輌を用意するという。二時とか三時とかに着いたら、五時まで待って地下鉄の始発に乗るほうがマシかなあ。とか考えているうちに、小田原を過ぎるとそれなりにちゃんと動き、25日1時30分ごろ東京駅に着く。延べ時間7時間半。ヒコーキだったらウラル山脈越えたあたりまで行っちゃったね。あ、特急料金払い戻しだ。わーいうれしいなー(棒読み)。
タクシー乗り場まで大山さんが送ってくれる。タクシー待ち……さすがにスゴイことに。でももうしゃーないわな。雨降ってるし、寒いけど、しゃーない。一時間近く待ってやっとタクシーに乗る。車内にお洒落なジャズを流し、ギリギリにヤバげな速度で効率よく飛ばすロマンスグレイな運転手さんに当たってラッキー。「帰省だったんですか?」とか世間話を振られるが、「いや~その~、仕事がらみの~イベントで~」とか、もにょもにょ。だって「えすえふたいかい」って世間の人に言ってもなかなか分ってもらえないし~。2時50分ごろ自宅に。振り回されたオットも災難でした。
オットが淹れてくれた茶を飲んで寝る。というわけで、SF大会「三日目」は無事(?)終了したのでありました。ここに名前を挙げ切れなかったナカーマの皆様もお疲れ様でした。
それにしても「新幹線」でエントリ書いてる人がいっぱいいますね(笑)。DAICON7中もっとも参加者が多かったイベントと言えましょう。というか、これほどまでに新幹線の遅延についての記録がネットに残ったことってないのでは(笑)。どう考えても「暗黒星雲賞」もの。
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