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2008年6月20日 (金)

「金色のガッシュ!!」

(株)小学館を提訴 (雷句誠氏本人ブログ)

友人と言えるほど親しい漫画家さんがいないので、作家の仲間を介した又聞きの形でしかこの世界のことは知らないんですが、最初のニュースから想像したのよりはるかにスゴイ状態でビックリ。

この提訴の件を「作者が自分を高く評価しすぎ」「金目当て」等と言う人たちもいましたけど、私は雷句さんの「後進のためでもある」の一言を信じてます。何しろ、「こちら」の世界も、自分だけがちょっとでも仕事をもらうために編集者に媚びへつらっていると、作家の扱いなんてそんなもんでいい、こいつより下の作家なんかはなおさら足蹴にしてもいい、という風潮ができちゃうことに変わりはないから。作家の仲間と時々情報交換をするとホントにそう思います。「ささやかではあるけど、我々がもうちょっと毅然とすることでジャンル全体や若手を守ることになる」という話は時々します。

私もわりと「最近」に属する過去、かつて一緒に仕事をした某社に連絡を取った時(当時の編集者たちは担当者も含めて全員移動後)、もうね、「催促から返事までの時間の短さから考えて、多分全部は読んでないだろう(同社上級管理職推測)」という速度で三行ばかりのメールが来て、読むに値いしないクズ持ち込み原稿のような扱いを受けましたですよ。それにしてもあっぱれな切り捨てっぷりでした。この時の原稿はその後別なところでまっとうな扱いを受けることになったのですけど。しかしこの出版社でこういう目に遭っているのは一人や二人ではないことが最近判明。ベテラン作家の電話にも出ないって、スゴ過ぎですよ。

かつてその会社は、まだ出すかどうか分らない原稿に関しても、対面で担当者と部長と作家でいろいろと丁寧に検討したものです。新人賞経由でない無名の持ち込みをデビューさせて、その人はあっという間に業界の重鎮になっちゃったこともある(今や大御所)。いかにそこの名物編集者氏亡き後とて、ここまでとは……

というわけで、この件、全然「対岸の火事」じゃなく感じるのですよね。隣のうち燃えてるじゃん、みたいな。是非、雷句さん始めとして業界全体にプラスになる解決に達することを祈ります。

信頼できる編集者というのは、本当にかけがえのない財産、命で、バレエダンサーにとってのバレエマスターのようなもの。そういう素晴らしい編集者がダメ編集者に駆逐されてしまわないためにも、今のうちに「明るみに出しといたほうがいいこと」はいろいろあるんじゃないかとも思ってます。

私自身は今現在、さる信頼できる編集者と一緒に『赤い星』の最後の仕上げをやっております。よほどのことがない限り8月に出ます。

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コメント

 僕の知人にも漫画の人がいますが、この話について、
「訴えが起こったのは止むなし。自分だったら裁判で勝ってお金もらうより、我が社の全精力をかけて1ヶ月以内に必ず探し出します!!とか、そういう対応を出版社がしてくれたほうがうれしいけど。」
 というようなことを言ってました。無くされること、あるみたいですね。
 原稿を描く身は不安、という気持ちをときどき聞かされてます。

小説は文字データだけなので、その点はラクですけどねえ……。でも絵は一点ものだし、それ自体が商業的価値を持ってますから、それを預ける先は信頼できるところであって欲しいでしょうねえ。そういや以前にも、生原稿がまんだらけに流れてたことがありますし……

しかし、その昔は小説も「自筆原稿」で、それ自体に価値があったんですよね。パソで原稿書いてると忘れがちだけど。で、以前、某老舗出版社が大々的な掃除を試みた時、「三島由紀夫の生原稿」とかが出てきて、みんなで「見なかったことにしよう……」とかいってまた仕舞い込んだそうです。うう……それ、どうしたらいいんだ……

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