今そこにあるシルクロード
井上にくっついてウズベキスタン共和国独立記念パーティなんていうものに行ってくる。これはまことに不思議なパーティで、ご挨拶系もパフォーマンス系も何も無く、出席者は完全放置のバンケットなのである。大使夫妻はホールの入り口でずっと立ちっぱなしで出席者を一人一人お迎えしているのだけど、あれも大変な仕事だなあ、と思うことです。
何故こんなところに来ているのかというと、今年、井上は「ウズベキスタン映画祭」の仕切りをやっているのでいちおう関係者だからである。
「ウズベキスタン映画祭」の詳細はこちら。場所は京橋のフィルムセンター。9月27日から10月7日までの間に、計10作品が上映される。参考作品として、ウスベキスタンに渋谷駅とか作ってムリヤリ撮影した日本映画「ドラゴンヘッド」も上映されたりする芸の細かさ(?)。しかしやっぱり目玉は「UFO少年アブドラジャン」がまたスクリーンで見られるということでしょうか。日本語版のDVDもあるけどさ、でもやっぱり、500円でスクリーンで見られてしまうというのは嬉しいではないですか。ブラッドベリの「優しく雨ぞふりしきる」を映像化したアートアニメーション作品も上映します。←これはかなり「珍品」。なかなか見る機会は無いので、今のうち見ておくと後々自慢に……なるかどうかは分かんないけど(笑)。と、「その筋」の人が反応しそうなネタを並べてみる(笑)。
井上としてはもっと新しい作品も上映したかったそうですが、ここらへんがなかなか難しいところ。フィルムセンターは当然と言えば当然かもしれないけど、「フィルムで撮られた作品」の上映を前提としている一方、ウズベクの最新作は「ヴィデオのみ」というのが多いそうで、こんなところで躓いちゃったりするのであった。残念。
来年は中央アジア全体の映画祭をやりたい、という話が持ち上がっているとかいないとか。って、どこから持ち上がっているというんだ。誰が音頭取りするんだ。どこがお金出すんだ。イベント仕切り力皆無な私には想像を絶する話である。でもやってくれたら嬉しいな。ものすごく他人事な言い方だけど(笑)。
それにしても、80年代前半にNHKの「シルクロード」を食い入るように見ていた世代としては感慨深いものがありますね。あの頃、中央アジアなんて、ほんっとーーーーに遠い遠い世界だったし。私が初めてソ連に行ったのが85年。その頃でもやっぱり中央アジアは遠かったなあ。そういうところの映画がスクリーンで見られることをありがたく思わないといけないですね。
というわけで、「ウズベキスタン映画祭」よろしく。
しかし、ウズベキスタンのパーティに行くと、いつもうちに帰って喜太郎のCDを聴いてしまうのはやっぱり世代の性でしょうかね(笑)。
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