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2007年9月26日 (水)

定食一つお願いします

福田内閣発足

福田内閣は26日午前、皇居での天皇陛下による首相任命式と閣僚の認証式を済ませ、正式に発足した。

うちの妹が「定食VS闇鍋」と称した戦いは定食の勝利。まあ、ここんとこちょっと実験料理が続いたしねえ。食材の吟味もいい加減だったから、ずいぶん腹も壊したし死者も出た。正直、秋はとりあえず秋刀魚定食、という気持ちも分からんでもないのです。

ローゼン闇鍋もいちおうテーブルに乗って、外国から来た人には真っ先に振舞われるのかと思ったけど、それもないのね。まあ、闇鍋はもうちよっと醸して熟成させてからでもよいかもね。

  ローゼンって 何?と問わない 私たち

季語なし。どんな「私たち」だよ、という質問も却下ね(笑)。

2007年9月23日 (日)

今イタリアにあるスターウォーズ

マッシモ・スマレさんからもらったネタ。

Dark Resurrection

Dark_resurrection

何ですかこれは……?

要するに、「非商業的自主制作版イタリアン・スターウォーズ」ということでよろしいでしょうか? エピソード6から数世紀後、再びフォースに乱れが生じた時代の、若き女性ジェダイとその師の物語……って、このパターンを使ったらSW永久に作れるじゃん(笑)。ルーカスが許可を出したとは一言も書いてないけど、非商業映画なのでスルーということなのかなあ。このサイトから全部ストリーミング配信で見られます。ちっこい英語字幕を読むのかかなり辛いのでつい読むのやめちゃうんだけど、字幕がなくてもまあだいたいは分かります。少なくとも、予備知識なしにオペラを見に行くよりは我々には分かりやすいのでは(どんな「我々」だよ(笑))。

資金は使われているソフトウェアの会社が全て出したそうな。なるほど、その手があったか。俳優と小道具と衣装、「普通の風景」のロケ以外は全てCG。しかしそのクオリティがけっこう高いのだ。絵的には、「薔薇の名前」+「マトリックス」+「ナイトウォッチ」という感じかな。物語的にスゴイと思うのは、おばちゃん達がごく自然にカッコ良く活躍しているところ。イタリア語の響きも、こういう大仰な画面と大仰なストーリーには英語より似合う気が。やっぱりジェダイ・マスターは「マエストロ」なのね。

マカロニ・スターウォーズにしてヴェリズモ・スペースオペラ(笑)。ダウンロードと英語字幕が面倒といえば面倒だけど、一見の価値あり。どのくらいの大きさのスクリーンに耐えられるかは分からないけど、どうせならワールドコンに持ってきて上映すればよかったのに、と思うのは私だけ?

しかし、まだストーリーは完結していないのよね……。これは「エピソード1」とのことなので。しかし、どこまでやるんだ? いつ終わるんだ? 根性あるなあ。正直、羨ましい。一生に一度、自主制作版の片隅でいいからライトセイバーでチャンバラしてみたいと思っているのは私だけではないはずだ。

2007年9月22日 (土)

今そこにあるシルクロード

井上にくっついてウズベキスタン共和国独立記念パーティなんていうものに行ってくる。これはまことに不思議なパーティで、ご挨拶系もパフォーマンス系も何も無く、出席者は完全放置のバンケットなのである。大使夫妻はホールの入り口でずっと立ちっぱなしで出席者を一人一人お迎えしているのだけど、あれも大変な仕事だなあ、と思うことです。

何故こんなところに来ているのかというと、今年、井上は「ウズベキスタン映画祭」の仕切りをやっているのでいちおう関係者だからである。

「ウズベキスタン映画祭」の詳細はこちら。場所は京橋のフィルムセンター。9月27日から10月7日までの間に、計10作品が上映される。参考作品として、ウスベキスタンに渋谷駅とか作ってムリヤリ撮影した日本映画「ドラゴンヘッド」も上映されたりする芸の細かさ(?)。しかしやっぱり目玉は「UFO少年アブドラジャン」がまたスクリーンで見られるということでしょうか。日本語版のDVDもあるけどさ、でもやっぱり、500円でスクリーンで見られてしまうというのは嬉しいではないですか。ブラッドベリの「優しく雨ぞふりしきる」を映像化したアートアニメーション作品も上映します。←これはかなり「珍品」。なかなか見る機会は無いので、今のうち見ておくと後々自慢に……なるかどうかは分かんないけど(笑)。と、「その筋」の人が反応しそうなネタを並べてみる(笑)。

井上としてはもっと新しい作品も上映したかったそうですが、ここらへんがなかなか難しいところ。フィルムセンターは当然と言えば当然かもしれないけど、「フィルムで撮られた作品」の上映を前提としている一方、ウズベクの最新作は「ヴィデオのみ」というのが多いそうで、こんなところで躓いちゃったりするのであった。残念。

来年は中央アジア全体の映画祭をやりたい、という話が持ち上がっているとかいないとか。って、どこから持ち上がっているというんだ。誰が音頭取りするんだ。どこがお金出すんだ。イベント仕切り力皆無な私には想像を絶する話である。でもやってくれたら嬉しいな。ものすごく他人事な言い方だけど(笑)。

それにしても、80年代前半にNHKの「シルクロード」を食い入るように見ていた世代としては感慨深いものがありますね。あの頃、中央アジアなんて、ほんっとーーーーに遠い遠い世界だったし。私が初めてソ連に行ったのが85年。その頃でもやっぱり中央アジアは遠かったなあ。そういうところの映画がスクリーンで見られることをありがたく思わないといけないですね。

というわけで、「ウズベキスタン映画祭」よろしく。

しかし、ウズベキスタンのパーティに行くと、いつもうちに帰って喜太郎のCDを聴いてしまうのはやっぱり世代の性でしょうかね(笑)。

2007年9月19日 (水)

ゾンビウォーク in London

ロンドンの友達が、週末に「ゾンビウォークに参加する」と言い出した。

ゾンビウォーク……?

こういうものだそうです。ゾンビの格好で練り歩く、ただそれだけ(笑)。「ゾンビの格好」ってどんなだ? 何となくゾンビっぽく見えればいいのか。2003年にトロントで酔狂な人6人がゾンビの格好をして歩いたのがキッカケで、あっちこっちでやられるようになったイベント。メッセージ性とかチャリティとか全然ないらしい。そこがかえってスゴイ。「理由」があるとむちゃくちゃなイベントも「やり易く」っちゃうじゃん。でもあえてそうしない、馬鹿なことを馬鹿なままやってるのが潔い(笑)。

英語圏っていろんな意味でスゴイよね(笑)。そういや「SF大会」なんてものを考え出したのも奴らだ。日本でやるならやっぱり死霊の盆踊りでしょうかねえ。いや、やりたくはないけど(笑)。

こんなサイトもあった。参加したい人は必見。

Zombiewalk.com

2007年9月17日 (月)

【駄】福田VS麻生

麻生太郎! 総裁選出馬の最初の演説で「脳内メーカー」かよ(笑)!

ってことで、もうみーーーーんなこれやってみてると思うけど、いちおう私もやってみた。

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2007年9月14日 (金)

見たからって、減るもんやないし!

「国際キログラム原器」が謎の減量50マイクログラム

それはさ、「見たからって、減るもんやないし!」という理論が間違っていたのでしょう。

見たら減るんですよ、きっと。厳重に保管されてることになってるけど、実はけっこうみんな見てたんじゃないの(笑)。

2007年9月12日 (水)

お前はもう死んでいる

あべしっ!

という日記が日本中を埋め尽くしていることであろう。

阿部首相が退陣の意向、記者会見で表明

安倍晋三首相(52)は12日午後、首相官邸で記者会見し、退陣する意向を明らかにした。

 首相は、夏の参院選での与党大敗を受け、内閣改造に踏み切ったが、政権浮揚を果たせなかった上、民主党が対決姿勢を示す中、テロ対策特別措置法延長問題を抱える臨時国会の乗り切りが難しいと判断した。

コメントはないです。ただ冒頭のネタがやりたかっただけ(笑)。

2007年9月 9日 (日)

モアイ(本物)が来てるよ!

とかいってワールドコンとヨソの国の人たちの対応に追われているうちに、ウェルザー・メスト&チューリヒ・オペラの日本公演が終わっちゃいましたよ。全然行ってないよ。しかし今回の引越し公演、「ワールドコン関係を犠牲にして何が何でも聴きに行く!」というキモチに今ひとつなれなかったのは、主役をさ~、そのオペラハウスの歌手たちじゃなくて、どこの劇場でもゲストで歌っちゃう「大スター」でかためちゃったところがイヤだったのよね。それって「本当のチューリヒ・オペラ」じゃないじゃん、と。同様の理由で日本に来るオペラってなんか熱意ないんだよなあ。どこの劇場が来ても主役級はみんな同じだったりするもんなあ。

というわけで、毎日「ウェルザー・メスト」の検索語で何人も来ましたが、チューリヒ・オペラに関する情報は何一つないのであった。すまんね。

で。

別な「来日もの」の話なんかをしてみる。

070908_165502 今、丸ビル(大阪にあらず)にモアイが来てるよ! 

日本・チリ修好110周年記念のイベントだそうです。すげーインパクト。除幕式にはバチェレ大統領も来たらしい。

ロシアもこのくらいやんないとダメだよねえ……

モアイと日本の縁といえば、重機製造の株式会社タダノモアイ修復プロジェクトが有名。この過程で「モアイを立てる練習」用として作られた実物大モアイが、今でも高松市の女木島にある、というのを何年か前にテレビで見てすげーびっくりしたもんですが、調べてみると、今、日本にはモアイのレプリカが33体はあるそうな。日本人って何だかんだ言ってモアイ好きだよね(笑)。auのケータイにはモアイの絵文字があるよ。他の会社のはどうなんだろう?

070908_165602 今来てるモアイ、さすがに動かしただけあって、割れそうにない保存状態の良いもの。目はちゃんと修復してある(コワイ)。実は裏がスゴイのだ。こんなだよ。こんなんだから「オーパーツ」とか言われちゃうんだよ(笑)。実際、これを見ていたガキんちょお子様が「これは何かの設計図だっ!」と呟いていた(笑)。いい筋してるな。次のSF大会には来いよ(笑)。

タダノの「モアイ修復プロジェクト」のページは面白いので、是非読んでください。これってちゃんと一冊の本にしたらもっと面白いと思うんだけどなあ。私が書いてもいいっすよ(笑)。最初は「思いつき」っぽかったことでも、熱意と実務が伴っていればちゃんと成果は上がるということでしょうかねえ。とにかくスゴイよこのページ。

その後、広島とかにも回るらしいけど、東京での展示は11日まで。都内の人は今すぐダッシュでゴーだ! 

2007年9月 8日 (土)

【SFワールドコン】4日目レポート

まだ終わらない(?)ワールドコンで昨日はイタリア人飲み会……。朝松健さんの主催でマッシモ・スマレさんの歓迎会だったのでした。知らないジャンル(ゲームやイラスト等)の人たちばっかりでちょっと緊張。井上も行かんかなーと思ったら、井上はウズベキスタン人飲み会だった……。何なんだ今週は。どうなってるんだ。

やっとワールドコン4日目の話。

朝はそのへんでコーヒー飲んだり、お散歩中のでっかいわんこを触ったりしてだらだらと出勤。お天気はいい具合にさわやかに晴れ。この後徐々に曇ってきて、日が暮れる前には怪しい感じになってきましたが。

午前中はお土産用の手ぬぐいを買ったり(国内の人にはカフェ・サイファイティークのメガネ拭き、日本語が分からない人には公式グッズの手ぬぐい、日本語が分かる国外の人には「宇宙塵」のオール日本語な手ぬぐい)、空手のワークショップとか、カフェクラッチェとかをのぞいて、グリーンルームに顔を出す。ここで飲み物や軽食をサーブしている英語圏の女性は、私が知る限りずっとここにいたのでした。そして本部の前では本格的なマッサージ・チェアを出してスタッフにマッサージをしてくれている英語圏のおにいちゃんがいたのだが、金曜日から一日に何時間かはそこでマッサージをしていたのでした。お疲れ様です。ほんとに、こういう人たちがワールドコンを支えているんだよなあ、と思うことです。マッサージのお兄ちゃんには「キミもどう?」と聞かれたけど、してもらわなかった。私はね~、マッサージとかカイロプラクティックとかすると、副交感神経が優位になりすぎて弛緩するらしく、その後必ず風邪ひいちゃうんだよ~。

グリーンルームで12時からの「幻想と怪奇」企画の人たちや井上雅彦さんや篠田真由美さんたちと何となく合流し、そのまま企画へ。出演は浅暮三文、マッシモ・スマレ、田中啓文、山之口洋、井上雅彦。イタリアで幻想小説の期間誌(と言ったらいいのか何と言うか)「ALIA」を出しているスマレさんにイタリアの幻想小説・SF事情を聞くのが中心となったけど……いやあ、イタリアの幻想文学出版事情ってキビシイなあ。まさかカルヴィーノの国がそんなだとは。ダンテ等の古典は、一部のインテリを覗いて一般的には「古臭い、つまんないもの」として受け取られ、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』なんかは、大学の先生が書いたというだけの理由で、エンターテイメントではなく自動的に「大学の先生の著作」となり、エンターテイメント文学ではやっぱり流行のアメリカものの翻訳一辺倒になってしまい……というところで、幻想文学やSFの「受け取り手」自体があまり多くないらしい。「ファンタジー」といえば『ハリー・ポッター』や『指輪物語』のような、いわゆる「剣と魔法の世界」ってことになっていて、SFは「進歩」を扱うので左翼系、ファンタジーは王侯貴族を肯定的に描くので右翼系、という棲み分けもできちゃっているとかで(あまり知られてないことかもしれないけど、イタリアって今でも共産党強いのよん)。

収益が上がらないので、装丁もイタリア人の現役イラストレーターに作品にあわせた新作を依頼するのではなく、欧米の「ありもの」のそれっぽいイラストにちょこっとお金払って使う、という状態らしい。どのジャンルでも「それだけで食ってゆく作家」というのはいない、というんだけど、私はそれはいいんじゃないかなー、と思うことです。ALIAの日本作品特集号は「売れたほう」だそうだけど、「何部くらいですか?」の答えが驚愕。「200部から300部くらい」って……。一瞬、スマレさんが日本語で答える時に桁を間違えただけかと思ったけど、それで間違いないそうです。200って……。でも、それでも出版や執筆を続け、レベルを維持している人たちがいること自体を尊敬すべきでしょうし、こういう出版事情の中でもそういう本が存在し続けられるイタリアをスゴイと思うべきでしょうねえ。自分も文句垂れてないでがんばろうっと……

その後いったんカフェ・サイファイティークに顔を出して、志村弘之さんとともに「井上徹について」を語り合う(笑)。去年の京フェスで判明したことだけど、実は志村さんは中高時代の井上の先輩なのであった。SF関係でこの某男子校の出身者多いなあ。それから大野典宏さんとカレーを食べに行き、来年のロスコンに参加するとかしないとかいう話(←もうこの語感で想像つくと思いますが、そうです、ロシアでやってるSFコンベンションです)。なんか……どんどんコンベンションに参加するのが当たり前になってきてるぞ。どうなってるんだ。

15時からテッド・チャン・インタビュー。出演はテッド・チャン、インタビュアー/通訳は菊池誠。何と言うか……ものすごく「普通の人」でした>テッド・チャン。驚くくらい普通の人。全世界の「変わった人」や「ゲージュツ家」を気取る作家に爪の垢を煎じて飲ませるべし。仕事をしながら作家養成のワークショップに通い、たくさん作品を書かないのは「いいと思えるアイデイアはそんなにたくさん思いつかないから」等々。とはいえ新作を書いて欲しいのは皆が望むところ。今、新作は準備中だそうです。待ちましょう……

14時から「ギボギボ90分」。出演は志水一夫、皆神龍太郎、永瀬唯。タイトルで内容が想像つく人には全く説明の要はなく、説明を要する人に理解してもらうのは難しい企画。まあ、アレです、往年の「大霊能力者」宣保愛子の「カラクリ」をTV番組から探る、という、私の好きな(笑)トンデモツッコミ企画です。それ自体は面白い企画なんだけど、説明がとっちらかっちゃってて繰り返しが多いのが辛く、半分で挫折、撤退。

その後ボードゲームの部屋の撤収作業を手伝っているあたりで突然電池切れ。すげー切れた。ダンボール箱にガムテを貼っていると、どこからともなく回状が。アメリカから来た参加者の女性が入院し、病院では現金支払いを求められているので、是非、寄付を、ということだそうで。自分も病人だから他人事じゃないので小額紙幣だけお持ちしましたけど、それにしても、やはし掛け捨てだろうが何だろうが旅行保険って入っとかないとダメっすね。そういや井上は旅行保険入ったんだろうか。ロシア系お食事で太って後々健康に悪影響が出ても、保険じゃカバーできないんだけれども(笑)。

というわけでここで私にとってのワールドコンはおしまい。友人の中には会社休んで5日間みっちり参加した偉人もいる……。終了後しばらくしていろんな話が耳に入ってきましたけど、一番スゲエと思ったのは、国のお金で何人もゲストを送り込んできた某国。その企画をやった日本側の人たちの献身にもかかわらず、彼らは「ありがとう」の一言でもなかったらしい。それ考えると、高級官僚も人情味のある対応をしてくれて、ゲスト予定者とも本音をぶつけ合う喧嘩をしたロシア企画なんて、その500倍くらいマシだしみんな誠意あると思ったことです(しかも、どっちも日本語で対応してもらった……)。というか、時には馴れ合ったり頼ったり、時には「何だとこの野郎!」ぐらいのことを言ったりしながら続いてゆくような交流こそホンモノではないかと。これもワールドコンで学んだことの一つだったなあなどと、ちょっとまともな結論を言ってみたりしてシメたいと思います。次のWorldcon in Japanなんて、あったとしても半世紀ぐらい先だろうけど……

2007年9月 7日 (金)

【SFワールドコン】3日目レポート

パヴァロッティが亡くなっちゃいましたねえ。テレビでコメントする「有名タレント」や「一流キャスター」が次から次へと教養(というかそれ以前の常識)のなさを露呈して、ハラハラしてテレビも見てられん。「普通のテノールには出せない何オクターブもの声を」とか云うな(笑)。ホセ・カレーラスの老けっぷりにびっくり。でも、ギラギラ感が後退してステキなおじさまになってましたね。萌え(笑)。三大テノールの中では最も「いつまでもギラギラ」だったパヴァロッティ。声楽家としてはあんまり好みじゃなかったけど、でもこういうスターってやっぱり一つの時代に一人は必要なものだと思うことです。

今日はパヴァロッティが歌ってるヴェルディのレクイエムでも聴きましょう(ショルティ盤だよ!)。ルチアーノ・パヴァロッテイ、享年71歳。合掌。

で、ワールドコン3日目ですが。

この日も前日に引き続き涼しくて曇り。湿度は高めだけど、今年の夏のことを考えるとものすごく快適と言えましょう。朝はそのへんでコーヒー飲んだり、お散歩中の小さいわんこを触ったりしてだらだらと出勤。午前中はまずグリーンルームに顔を出して、ファンジンアレイや展示ホールを回り、知ってる人とも知らない人ともそこらへんで立ち話したり。でも国外の人も国内の人も私に横浜の地理を聞かないように! 何も解決しませんから(笑)!

12時からサイバーパンク企画。出演は巽孝之、菊池誠、アイリーン・ガン、とりにてぃ。前半はウィリアム・ギブスンの久しぶりの新作と、デビュー当時のギブスンについて等。間に「サイバーパンク・レディ」によるピンクレディの「UFO」の歌と踊りをはさんで後半へ。後半は「街で見かけたサイバーパンクっぽいもの」。もうすでにサイバーパンクは本気でカッコイイものというより、ネタですね(笑)。でも、クラブシーンでは今でも「サイバーパンクはマジでカッコイイもの」なんだよなあ。そういうサイトも紹介されてたけど。個人的にも『マトリックス』なんかの映画をちょろっと見ただけで、小説は読んでいない的クラブ系、ファッション系の人たちのほうが「カッコイイもの」として受け取っているという印象はありましたけどね。「わらわらばーん」(『マトリックス・リローデッド』のエージェント・スミスがネオに群がって……のアレの人力再現イベント)の連続写真紹介などもあり。こういう、もの凄いクレイジーさと不気味なほどの統制の取れ方が同時に存在するのって、やっぱり日本の面白いところだと思うことです。

14時~16時の間はゴハン食べに行ったり、個人的に打ち合わせしたり、読者さんと交流したり。

16時からは「新しいスリップストリーム」企画。出演はマーク・ヴァン・ネイム、小川隆、K・J・ビショップ。出演予定のケリー・リンクは急遽欠場。一瞬「体調不良か?!」と心配したものの、理由は「ヒューゴー賞授賞式の時、着飾りたいから」。……はあ、そうですか(嘆)。しかしこの企画、「ああ、あの人もスリップストリームですよね~、この人もそうですよね~」と、英語圏の作家の名前が挙がってゆくだけで、正直、挫折。途中で退場してグリーンルームでちょっと寝る。

このあたりから体調がヤバくなってくる。私の場合、イベントでも旅行でも「2日目がヤバイ」のが定番なのであった。ペテルブルクでストラーニク(ロシア幻想文学作家会議)の時もコレでヤラレたんだよなー。

ヒューゴー賞授賞式は満員御礼。別な部屋で中継するというのでそっちに行って、途中で「ゲリラ企画・世界のヤヴァイ料理ショー」に行こうかなあと思ってたけど、全面的に挫折してホテルに帰って寝る。もうだいたい自分でもレベルは把握してるので、これは人を呼んだり病院に駆け込んだりするほどじゃないけど、出かけられないなあ、というのは分かる。ヒューゴー賞の後の飲み会もごめんなさいして、コンビニで買ったとろろ蕎麦をちょっと食べてあとはまた寝る。これでこの日は終了とほほでありました。

にしても、この日は気温低めで助かった。コンべンションに参加する病人系の皆様、お互い気をつけませう……

2007年9月 6日 (木)

【SFワールドコン】2日目レポート追加

すんません。ワールドコンのレポートが滞ってます。おとといロシア人飲み会があって、ワールドコンの報告などしつつ飲み食いしてたらあり得ないペースで飲んでしまい、さすがにへたばったもんで……。彼らは私の何倍も飲んでても顔色一つ変えないんだよなー。井上は昨日、無事にウクライナから帰国しました。沼野先生はモスクワに行きました。太平洋からは台風9号が来ました。気圧低すぎ。ワールドコンが終わっても人の出入りが絶えないし実はまだ終わりません。どうなってるんだ。

で、ワ-ルドコン二日目のSF作家クラブのパーティに関する記述の追加だけ。当日、ご挨拶いただいた方々のリストです(敬称略)。順序の記憶がアイマイだったので(<ヲイ)、SF作家クラブのMLを待っていたのでした。

㈱早川書房代表取締役社長 早川浩 
アメリカ大使館広報文化交流担当官 ロナルド・ポスト
アメリカSF作家クラブ ロバート・シルヴァーバーグ
日本SF作家クラブ 小松左京

閉会の挨拶はSF作家クラブ会長 谷甲州

参加者は180名ほど(そ、そんなにいたのか……)。

そういや閉会してから読売新聞にワールドコンの記事が載ってましたね。「SF愛」なんてタイトルをつけられていた……。世界陸上みたいなわけにはいかないだろうけど、もうちょっと報道して欲しかったことです。つーか開幕前に報道してよー。

三日目、四日目のレポート準備中です。もう少しお待ちください。すんまへん。

2007年9月 4日 (火)

【SFワールドコン】ワールドコン2日目レポート

まだへろへろです。昨日、近所のドラッグストアでアミノ酸サプリメントが激安だったので買いに行ったのですが、そのレジのおばちゃんがえらく喋る人で(ありがち)、「ああこれ効きますかよねぇ~。スポーツかなんかなさってらっしゃってお疲れなんですか~?」とか何とかいろいろ話しかけられたけど、まさか「えすえふで疲れてまして」とも言えず(笑)。

というわけでワールドコンの件についてですが、自分の企画とその準備でほとんどのエネルギーを使い果たしたので、あんまりあっちこっち回ってません。

私は金曜日から日曜日まで参加。その初日の午後にいきなり自分の企画が連荘というのはなかなかキビシイものがありましたがまあこれはしょうがないっすね。11時ちょっと前くらいに会場に着くと……受付が大変なことになっていた。すごい長蛇の列。SF作家クラブの受付が別になっていなかったらどうなったことやらと一瞬びびる。なんにしても、自分ももうちょっと早く来ないとだめっすね。

大会本部奥のグリーンルームに直行。「スチームパンク/歴史改変」の関係者はイメージに反して(?)妙に整然と早めに集まり、余裕を持って時間前に整然と会場に移動。

12時から「スチームパンク/歴史改変」企画。出演者は高野史緒、宇月原晴明、荒巻義雄、永瀬唯、新戸雅章(プログラム記載順)。オープニングで「それっぽい」映像を流しながらテスラコイルにぶいぶい言わす計画は結局まっとうできず~orz 各自わりと勝手に喋る(笑)。私以外の作家はみなちゃんと「過去の科学技術と向き合う」というようなことを考えながらスチームパンク的なものを書いていると知ってびびる。うう、私は正直、自分がデビューして評論を書かれて初めて「スチームパンク」という言葉を知ったですよ(汗)。史学専攻なワタシ的には、「歴史改変」のほうがツボで、好きなものを取り込みまくっているいるうちに結果としてスチームパンクと呼ばれる領域に入っていたという感じなので。空席と立ち見のバランス、人の出入りを考え合わせると、入りは満席以上。やはり荒巻さん効果かな。

で、本当は20分から15分前には終わらせなきゃならないところがぎりぎりまでやってたので、14時からのロシア企画はちょっと慌しく始まる。こちらはロシア式(?)に打ち合わせもへったくれもなく「最終的に帳尻を合わせればいい」状態。出演者は大野典宏、高野史緒、沼野充義、緊急に召喚の呪文を唱えられた宮風耕治。ロシアのサブカルチャーが「オタク」化しているという話とSFについて。最近は東大に来るロシア人留学生の中にも、日本の漫画とかを研究したい、と言ってくる人が出現しているらしい。ひえ~。ここで「日本側から見たロシアのオタク化」だけでなく「現地ロシアで見たロシアのオタク化」について語れなかったのはつくづく残念。でも、「日本側から見たロシアのオタク化」と「ロシア的な思想や文学土壌とSF」について語っているだけでも時間はめいっぱい使ってしまいました。

パネルの後に質疑という形にせず、なんか発言があったらその場で適当にしてね、という形式にしたので、随時参加者から質問が出たりして面白い展開になったかと。宮風の著書『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』をすでに読んでいるという人がけっこういて、緊急の召喚であったにもかかわらず、集客に宮風効果もあった様子。スチームパンク企画同様、平日の企画であるにも関わらず、ほぼ満席状態。家庭内から東京大学、大阪、モスクワ、ロシア大使館に至るまで各方面にメーワクをかけまくったロシア企画ですが……ううむ、これは帳尻が合ったのか? ロシア関係は「何一つ予定通りには行かないけど何故か最後には帳尻が合う」ことになってますが……

廊下で友達や読者さん達と交流……したけど、ほぼ抜け殻状態だったので、たいした対応ができなくて申し訳ない。そのまま何人かでだらだらとカフェ・サイファイティークに移動してちょっとだらっとするが、私はSF作家クラブのパーティがあるので、早めに退出して荷物を減らしにいったんホテルへ。

19時からSF作家クラブによるレセプション・パーティ。ここが一番知ってる人密度が高いので安心するような、SFWAのゲストがいっぱい来てるので気を使うような。むむう、アメリカ大使館は新任の文化担当官を送り込んで来たね……。やはし何だかんだ言って、ワールドコンはアメリカのもんですのう。

と、この辺りで体力的に限界。二次会はごめんなさいしてホテルに帰って爆睡。まあ、基本的に最も大事な上記三つのイベントは終了したので、ひとまず安心。あとは見物人に徹すればいいやってことで。

とりあえず、二日目はこんなところでございました……

2007年9月 2日 (日)

【SFワールドコン】ワタシ的には閉幕

帰ってまいりました……

明日は行かないので(体力が……orz)ワタクシ的にはワールドコンは今日で終わりです。

家庭内から東京大学、大阪、モスクワ、ロシア大使館に至るまで各方面にメーワクをかけまくったロシアSF企画は、空席と立ち見のバランスを考えるとほぼ満席で、内容的にも成功だったと言えましょう。スチームパンク/歴史改変企画のほうは、荒巻さん効果でしょうけどもうちょっと入ってたかな。

詳しいレポートは明日から書き始めます。

とりあえず今日は寝ます。へろへろっす。皆様、お疲れ様でした……

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