ヴィヴァ! カラマーゾフ
って、誰がつけたんじゃ、ってタイトルですが。
いや、実際、昨日そういうシンポジウムがあったのです。本郷キャンパスで。光文社古典新訳文庫で亀山郁夫さん新訳の『カラマーゾフの兄弟』がえらい売れているそうで(全五巻累計で23万部、って……マジですか?)、その新訳版完成記念ということで、この文庫での露文学翻訳者たちを集めてシンポジウムをやろう、というわけで。
前半は以下の面子でパネル・ディスカッション、後半は「ぬまのっちVS亀ちゃん」のデスマッチ一本勝負。
ロシア文学古典新訳を語る——翻訳家大集合(パネルディスカッション)
浦 雅春(東京大学教授、ゴーゴリ『鼻/外套/査察官』訳者)
望月哲男(北海道大学教授、トルストイ『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』訳者)
安岡治子(東京大学准教授、ドストエフスキー『地下室の手記』訳者)
沼野恭子(NHKテレビ「ロシア語会話」講師、トゥルゲーネフ『初恋』訳者)司会:毛利公美(東京大学文学部現代文芸論研究室助教)
徹底討議——ここがすごい、『カラマーゾフの兄弟』 亀山郁夫(東京外国語大学教授、『カラマーゾフの兄弟』訳者)vs沼野充義(東京大学教授)
前半は、日本語に訳する際の文体をどうするかの工夫について、「こう訳するのは文章としてはぴったり合うけど、ロシア的な考え方、感じ方を伝えているとは言えない場合どうするか」等、翻訳をやる以上、どうしても直面せざるを得ない話がメインに。テーマとしてはありきたりといえばありきたりかもしれないけど、各訳者とも、どの本のどの部分が、という具体的な例を挙げながらの話なので、内容は濃い。
後半はもっと「分かる人(旧訳を何種も読んでいて、新訳も読み込んで、かつ原典が分かる人)には分かるけど、分かんない人には分かんない話。すんません、わし、分かんない人ですorz。そもそもロシア語わかんないし、「カラマーゾフ」はドストエフスキー好きを自認する割には実はあんまり思い入れが無くて(『白痴』派なんで)、実は新潮社版も全然読み返していないのであった。新訳もまだ読んでないよう。しかし、デスマッチというにはほど遠く、まあ面子が面子なので、やはり馴れ合いになっちゃいますね。二人とも「時間が無いから省略しますが、本当はもっと言いたいことが」とすぐ言うのであった。不完全燃焼感炸裂である。
というわけで(はないけど)明日、24日火曜日(この日記をupするころにはもう「今日」になってるかも)に、ぬまのっちVS亀ちゃんデスマッチ第二ラウンド開催です。でもよく考えたら、夏休みとはいえ平日じゃん。しかも私はどうしても予約変更できない予約が病院に入っているのであった。とほほ。というわけで、明日デスマッチ・レポートは多分、無いです。
シンポジウムの後はたいてい飲み会なわけで、この日も当然飲み会。50人近く来て、お店的には多分迷惑な臨時貸切り状態……。亀山先生は酔った勢いか、普段のテンション通りか、いろいろと新案を提唱しておられましたが……そのうちまたなんかイベントがあるかもしれません。
それにしてもみんな、すでに何種も翻訳のある古典ばっかり訳してないで、なんか新しいもの訳してよ! ルキヤネンコとか、ラザルチュークとか!
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コメント
フォントの大きさを揃えたいんだけど、編集ページにエラーが発生して編集できなくなってしまいました……。お見苦しいエントリで申し訳ありませんorz
投稿 ふみお | 2007年7月24日 (火) 00:31