ペテルブルクはスシ・ポリスの夢を見るか?
いや~、なんか、ホントにやるみたいですねえ、スシ・ポリス。今日、発足とか何とか(ソースないけど)。真面目に論じてる人もいるけど、私のようにウィリアム・ギブスンっぽいものとか、セルゲイ・ルキヤネンコっぽいものとか、成田空港のお土産やさんとかが好きな人にとっては、正直、たまらん(快)!と思っちゃうわけですよ(笑)。
ニューヨーク近郊のある町に出張した友人が、「日本食と称してハンパにエスニックなチャーハンとか、マッシュルームが一片ぺらっと浮かんだコンソメスープみたいなモノが出てきて、とても21世紀とは思えなかった」とか言ってるのを聞くと、そりゃちょっと何とかしないとマズイかなあ、とも思うし。だってニューヨークのすぐそばだよ? でもロンドンのラーメン屋が誰に対してもデフォで箸を出したり(でもこの箸が中華の箸な罠)、だいたい味噌ラーメンなんだけどなんか微妙なものを出してきたりすると、なんか嬉しいし(ギブスン好きだから(笑))。このままでもいいじゃん、とか思ったり。
そういや2005年にペテルブルクに行った時、ホテルのエレーベータにこんなメニューが貼ってあったのでした。
どうやら部屋からオーダーしてのデリバリーのみらしい。左の列はネタがそのまま乗ってるやつで、右はどうもたたきっぽいですね。MaguroとかSakeとか書いてありますなあ。分かんないのはUnagt。何だUnagtって? 何か古代エジプト語っぽいぞ。本当は何て発音するのか分かりません、みたいな(笑)。
……………………。
あ。
もしかしてUnagiですか?
いや、もしかしたら書体でUnagtに見えるだけで、本当はちゃんとUnagiと書いてあるのかもしれん。
それにしても、あのプラスチックの飾り(何ていうんだっけ? あれ)とか、ワサビとかがちゃんとついてますね。ガリらしきものも写ってるし(なんか味噌の塊っぽく見えるけど、ガリだよね?)。何かその異様なまでの「リアリズム」が怖いよ(笑)。「あがり」までついてきたら引くよ(笑)。1カンで48~96ルーブル(今の相場で220~480円くらいか)というのは高いのか安いのか……
どっちにしても、私なんかは今思い出しても顔が緩んじゃうくらい嬉しい。好きだよこういうの。たまらん(笑)。
食べてないので味的にはどうだかわかりません。右列のたたきにしたやつっぽいのはスシ・ポリス的にはまだOKかなあ。ウナギたたいてどうすんじゃとかは思うけど。
でも、たたきにして混ぜると美味しいらしい。うわあ、これ、やってみよう! まさか日本の一般家庭までチェックしに来ないよね(笑)。とかいってたたいているうちに『マイノリティ・リポート』の警察みたいなのが突入してきたらどうしよう……
やっぱり誰かルキヤネンコ訳してよ……。1998年6月のSFマガジンのロシアSF特集に載った「未調理のフグ」みたいな「なんちゃって日本もの」がたくさんあるらしいのよ。ねえ大野典弘さん? 何とかしてぇ~!
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コメント
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ルキヤネンコの「十六島の騎士」なんて、良い感じに侍が出てきて味わい深いっすねー。
でも、内容がロールプレイングゲーム風ラノベなので、微妙なんですよねー。(^^;
投稿: おーの | 2007年7月19日 (木) 08時38分
だーかーらー!
誰も「おブンガク」を期待してるわけぢゃないと言うとるだろー!
むしろ、「暗い、重い、わけ分かんない」というロシアン文芸のイメージにい一石を投じるのならそのほうが良いのでは?
『ナイトウォッチ』はあのおブンガクの方が訳しちゃったので、訳文としては失敗だと思うのですが……
投稿: ふみお | 2007年7月19日 (木) 09時03分