ロストロポーヴィチ死去!
現代を代表するロシアのチェリスト・指揮者で、活発な政治的活動でも知られたムスティスラフ・ロストロポービチ氏が27日、モスクワの病院で死去した。80歳だった。氏の死去でバイオリンのオイストラフ、ピアノのリヒテルら、卓越した技量と強烈な個性で君臨した旧ソ連の巨匠演奏家の時代は幕を閉じた。
今年2月にモスクワのがん関係の病院で手術を受けた。3月に退院し、同月27日に80歳の誕生日をクレムリンで祝ったが、4月12日に再入院した。
がーーーーーーーーーーーーーーーーん!
ショック!
ついこの間80歳の誕生日を迎えたところ。そして盟友エリツィンの死後わずか4日……。そして奇しくも今、ソクーロフのドキュメンタリー映画『ロストロポーヴィチ 人生の祭典』が上映されているところ。2月に井上からこの映画のプロモ用DVDを見せてもらった時、ソクーロフ、唐突なことするなあ、と思ったけど……。ソクーロフってちょっと超常現象的直感を発揮する人なので、もしかしたらソクーロフも、そしてロストロポーヴィチ自身も、何か「感じるところ」があってこのタイミングで映画を撮ったのではないかとさえ思ってしまう。
中身は「ソクーロフにしては」普通というか、あのいつもの難解さは無い。「ソクーロフの入門篇」としてはお薦めできないけど(これがデフォだと思って他の映画を見ると「?????????」になりかねないっす)、「ロストロポーヴィチのドキュメンタリー」としてはお勧め。何しろ監督が監督ですんで、当然、ベタな感動なんか追求してないもんねー。
そういやこの人もロシア的酒飲み伝説の人でした。あの世でエリツィンとがんがん飲み倒して下さい。合掌。
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