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2007年4月29日 (日)

頼むからフツウにやってくれ、フツウに!

エリツィン葬儀:「要人派遣せず」に与野党から批判

23日死去したロシアのエリツィン前大統領の葬儀に、日本政府が要人を派遣しなかったことが波紋を広げている。葬儀には米国のブッシュ元大統領、クリントン前大統領ら各国の元首級の要人が参列したが、日本からは現地の斎藤泰雄駐露大使。麻生太郎外相は27日の衆院外務委員会などで「間に合う飛行機がなかった」と釈明したが、不発に終わった「弔問外交」に、与野党から政府の機動力不足を指摘する声が出ている。

麻生外相は答弁で(1)ロシアから「各国代表団の公式招待はしない」と表明があった(2)葬儀の通報を受けたのは24日午前で、商用機では葬儀に間に合う便がなかった--と強調。対露外交の重鎮・森喜朗元首相の派遣も検討したが「チャーター便の手続きが間に合わなかった」とし、「数十人乗りの小さなチャーター便で(緊急の海外出張に)行ける(体制)というのを、今後考えるべきではないか」と述べた。

「数十人乗りの小さなチャーター便で(緊急の海外出張に)行ける(体制)というのを、今後考えるべきではないか」って……

ないの?!

信じがたすorz

ちうかさー、訃報が出た時点で当然国葬は予想できたわけだし、韓国は見切り発車で韓明淑(ハンミョンスク)前首相が出発してるわけでしょう? 何故日本にそれができないわけがあろうか。たとえ出発後に国葬ではないということが判明したとしても、行ってマズイことは何も無いでしょうに……

なんかカッコイイことや特別なことをしてヨソの国に差をつけろと言ってるわけじゃないのよ。フツウのことをフツウにやろうよ>日本政府の中の人。それにしても情がねえなあ……

Erbarme dich, mein Gott!

そうだった。これはトップに上げておくんだった。

思いがけなく、ピアノと声楽でジョイント・コンサートなんていうものをやることになったりしてしまいました(奥歯に丸太がはさまったような言い方)。いや実はピンチヒッターだったんで……正直、宣伝しにくいです(汗)。とはいえ、バッターボックスに立つからには点にからまないといけないですよねー。

高野史緒&尾崎貴幸ジョイントコンサート

2007年4月30日(祝) 14:00開場 14:30開演
会場:
杉並公会堂小ホール  入場料2000円

地図はこちら

4月にピアニストの尾崎貴幸さんとジョイント・コンサートをやります。スレた大人も初々しい気持ちを少しは思い出す季節、かつて試験や発表会の課題として出会った曲に、エチュードとしてではなくまさに「音楽」として正面から取り組む試み、そして尾崎、高野のそれぞれにとって生涯の課題とも言うべきバッハやマーラー、大ピアニストによる難曲への挑戦をしちゃったりします。
詳細とチケット販売はこちら。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/mamemusik/view/20061218/1166368167

演奏予定曲
プッチーニ:小さなワルツ (Pfソロ)
ガスパリーニ:恋心苦しく
ガスパリーニ:いとしい絆よ
パイジェッロ:うつろな心
パイジェッロ、ベートーヴェン編曲:うつろな心変奏曲  (Pfソロ)
ヘンデル:オペラ『リナルド』より「私を泣かせてください」
マスカーニ:間奏曲  (Pfソロ)
ヴェルディ:アヴェ・マリア

成田為三:浜辺の歌
越谷達之助:初恋
中田喜直:さくら横丁
平井廉三郎:さくらさくら幻想曲  (Pfソロ)

シューマン:献呈
シューマン、リスト編曲:献呈 (Pfソロ)
シューベルト:連祷
マーラー:『子供の不思議な角笛』より「トランペットが美しく鳴り響くところ」 
バッハ、ブゾーニ編曲:シャコンヌ (Pfソロ)
バッハ:『マタイ受難曲』より「わが神よ憐れみたまえ」
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ (Pfソロ)

2007年4月28日 (土)

ロストロポーヴィチ死去!

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ死去

現代を代表するロシアのチェリスト・指揮者で、活発な政治的活動でも知られたムスティスラフ・ロストロポービチ氏が27日、モスクワの病院で死去した。80歳だった。氏の死去でバイオリンのオイストラフ、ピアノのリヒテルら、卓越した技量と強烈な個性で君臨した旧ソ連の巨匠演奏家の時代は幕を閉じた。

今年2月にモスクワのがん関係の病院で手術を受けた。3月に退院し、同月27日に80歳の誕生日をクレムリンで祝ったが、4月12日に再入院した。

がーーーーーーーーーーーーーーーーん!

ショック!

ついこの間80歳の誕生日を迎えたところ。そして盟友エリツィンの死後わずか4日……。そして奇しくも今、ソクーロフのドキュメンタリー映画『ロストロポーヴィチ 人生の祭典』が上映されているところ。2月に井上からこの映画のプロモ用DVDを見せてもらった時、ソクーロフ、唐突なことするなあ、と思ったけど……。ソクーロフってちょっと超常現象的直感を発揮する人なので、もしかしたらソクーロフも、そしてロストロポーヴィチ自身も、何か「感じるところ」があってこのタイミングで映画を撮ったのではないかとさえ思ってしまう。

中身は「ソクーロフにしては」普通というか、あのいつもの難解さは無い。「ソクーロフの入門篇」としてはお薦めできないけど(これがデフォだと思って他の映画を見ると「?????????」になりかねないっす)、「ロストロポーヴィチのドキュメンタリー」としてはお勧め。何しろ監督が監督ですんで、当然、ベタな感動なんか追求してないもんねー。

そういやこの人もロシア的酒飲み伝説の人でした。あの世でエリツィンとがんがん飲み倒して下さい。合掌。

2007年4月27日 (金)

HALはあけぼの

ようようしくなりゆくやまぎわ すこしあかりて むらさきだちたるくもの ほそくたなびきたる。

恐るべし! 古文の授業の擦り込み恐るべし!

いやいや、今はそれはどうでもいいんですが。

サントリーのDAKARAのCMがちょ~可愛い。踊ってる豚さんがちょ~可愛い。大好き。で、友達がサイトを教えてくれたので(っていうか、そのくらい自分で検索しろや~!)さっそく見に行く。

おおおおお、か、可愛い! あの豚さん、どこかで見たことあるなあと思っていたら、ピーター・ラビットに出てくる「ピグリン」なんだそうで。しかも着ぐるみの中身は「ホンモノ」でした。新国立劇場バレエの本島美和さん(あああっ! 中身もカワエエ!)。

一番面白いのはトップページの「スッキリさせたいことを打ち明けてごらん。ピグリンが相談に乗ってくれるよ」のところ。ここにいろいろ入力するとピグリンが答えてくれるのだ。まあ、あれですかね、SNSの酢鶏とか牛とかの「人工無能」みたいなプログラムでできてるんでしょうか。ちょっとやってみる。最初はまともなことを書いていたけど……

「机の上」→「これはかなり散らかしてしまいましたね~」 当たってるけど、か、解決法はっ?!

「ウエストとお尻」→「うーん、むずかしい……」 そんなあ! こういうのこそDAKARAの得意分野ではっ?!

「夫の腹の肉」→「こういう問題は、なかなかスッキリしないものです(と言いつつちょっと昔のディスコ・ダンスっぽく踊りまくる)」 そんな……orz

「夫の部屋」→「ちょっと深呼吸でもどうですか?」 ホコリが……orz

「仕事」→「ひとつずつ片付けるしかないですよね」 うっ……まさにその通りではないですか。

「人間関係」→「ちょっと待った! それでいいのですか?」 むむっ、できるな、お主。

しまいにゃむちゃくちゃを入力。

「三角関係」→「人生はいろいろあるものですよ」 本気で質問した人は突き放されたような気がするだろうな……

「片思い」→「私に対して?」(しばらくたってから)「ではないですよねえ」 むむっ、できるな、お主。

「相続問題」「六ヶ国協議」「スペースデブリ」「猫」「東京都知事」なんていうのはことごとく「う~ん、むずかしい……」と悩むのみ。なあんだ、つまらん! こういうのにこそむちゃくちゃな回答が欲しいところだ。酢鶏よりはるかにつまらないではないか! ええい、DAKARAめ! てめえ自身をスッキリさせやがれ、と思って「DAKARA」と入力すると……

「新しいDAKARAはボトルがスッキリ!」

って、ちっ、ちゃんと回答を用意してやがる……

そういや最近、ある友人が○AHOO!の検索に「あんこ食べたい」と入力すると「○んこたべたいではありませんか?」とスカトロなメッセージが出る!とネタにしてたなあ(もう出ません)。「あんこなめたい」を検索すると「○んこなめたいではありませんか?」と、こちらは異常とは言えないが18禁なメッセージが出たこともあったらしい。ま、それ考えると確かに企業の広告サイトでAIまかせにするわけにもいかないか……

何にしても、HALは遠いのう……でも酢鶏が時々ものすごく冴える周期には、おおっ、少しはHALに近づきつつあるのか?!とちょっと思っちゃうけどね(でもまたすぐにアホに戻るんだけどね)。

2007年4月24日 (火)

聖なる酔っ払いの伝説

というちょっとヘンな映画がありましたねえ(さっき調べてみたらルトガー・ハウアーが主演だった)。まあそれはともかく。

民主化ロシア初代大統領・エリツィン氏が死去

 【モスクワ=瀬口利一】ロシアのボリス・エリツィン前大統領が23日午後3時45分、モスクワ市内の病院で死去した。76歳だった。大統領府の専属医は、死因を「心臓血管の疾患による多臓器不全」と発表した。ソ連解体の原動力となり、新生ロシアの初代大統領として民主化、市場経済化を推進した。1996年、民主的な選挙で選ばれたロシア最初の指導者ともなったが、その後は持病の心臓病悪化などで政権運営に支障を生じ、任期途中の99年末に突然辞任した。

日露関係では、93年10月の日本訪問で、北方四島の帰属を解決して平和条約締結をめざす「東京宣言」に署名。シベリア抑留問題で謝罪した。97年11月には2000年末までの平和条約締結で橋本首相(当時)と合意したが、実現しなかった。

エリツィンと言えばウォッカ、ウォッカと言えばエリツィン。陰性酒飲みの典型が『罪と罰』のマルメラードフとするなら、陽性酒飲みの代表がエリツィンか。酒飲みはダメな人間と言いつつ酒飲みに人気が集中するロシア。小柄な女に生まれてよかった、と思うのはロシアで飲み会に混ざった時ね。ちょびっとしか飲めなくても誰も何も言わないもんね。男だとガンガン飲まされるけど。ちなみにウチのセンセイはちょっと飲むとすぐ寝るので「飲まされる」余地があまりないようだ。しょぼい英語でのコミュニケーションが行き詰って通訳が必要になった時に振り返ると、井上はすでに爆睡中。そういうのを見るとロシア人はやたらウケるんだよなー。ほんのちょっと飲んだだけで寝るなんてあり得ねえ!と思うらしい。

ユーラシアブックレットの『ほろ酔い加減のロシア―ウォッカ迷言集』なんか読むとスゴイっす。ウォッカのカクテルなんて、「より美味しくお酒を飲むため」に存在するんじゃなくて、いかに少ない量でがっつり酔うかを追求してて、「ワイヤーブラシ」とか「重油」なんていう名前がついてるし。とにかくスゴイ。

まあそんな異次元世界ですんで、政治家としては山のように批判の余地のあるエリツィンも、人気という点では群を抜いているようですねえ。解任された/退任した側近たちも、退職したそばから回想録を書きまくってプライバシー暴きまくり、それがほとんど酒ネタ。色気のある話は聞いたことないけど、とにかくもう酒ネタ(笑)。飲みすぎてモスクワ川に落ちて死にかけたこととかね。でもそういうのが喜ばれるらしい。さすがだ。スゴ過ぎだぜロシア。

エリツィンは議員時代だったか、占い師(というかシベリアのシャーマン)に「権力を志向すれば成功するが、決して金に触ってはいけない」と言われたそうで、実際、私利私欲、役得といったことには乗ってこず、無関心を貫き、物理的にもできるだけ「お金」には触ろうとしなかったとか。でも身内が外国の企業とかからいろいろ利益を受け取っていたのが退任の一つのきっかけになってしまい(プーチンは後任に指名されたというより、事実上「エリツィンを解任したようなもの」なんていう話も)、予言通りに。それが本当に予言の成就なのか、本人が「予言通りになってしまった!」と思ったことが退任につながったのかは分からないけど、いずれにせよ本人は信じていたのよね。そういやロシアはついこの間「科学的な知識だけを信じる人は20%しかおらず、あとは魔法を含む何らかの超自然的な力の存在を信じていることも明らかになった」んでしたね。月を舐めてたかもしれない人がここにも(違)。

エリツィン&橋龍時代がもう少し続いたら、北方領土問題も解決したかも、という向きもあるけど、私は……ううう、「その場のノリで無理矢理『解決』し、後世に禍根を残した」に一票(もっとも、時間が経てば経つほど、「考慮しなければならない過去の共同宣言や同意」が蓄積しちゃってますます解決しにくくなるだけだとは思いますが~)

プーチンのコメント、「エリツィン氏によって新しい民主的ロシア、自由で世界に開かれた国家が生まれ、政権が真に国民に属する国家になった」には、悪いけどちょっと引いたじょ、正直。25日に救世主大聖堂で国葬だそうです。あのめっちゃ真新しくてかえって安普請っぽく見えてしまう教会かあ……。外を通りがかっただけで、中はまだ見てないけど。

もはや健康を気にすることもなく、あの世でめいっぱい飲みまくって下さい。合掌。

2007年4月22日 (日)

月を舐めてる人増加中(世界規模で)

比較的早いうちからネット環境にあった人々を震撼させた冬樹蛉さんの日記「月をなめるな!」からはや7年……

今日までに、「アメリカのハリス調査によれば、アメリカ人の54%が必ずしも進化論を信じておらず、教育の現場で『インテリジェント・デザイン論』も教えるべきだと考えている」という報道とか、「日本の小学生の四割は天動説」なんていう報道とかがあったりしましたねえ。んでもって、ついにロシアでもこんなことに。

3割が天動説信じる=恐竜時代にも人類?-ロシア調査

調査はロシアの153都市で、1600人を対象に基本的な科学知識を試す形で行われた。この結果、天動説を信じている人は28%に上った。ほかに「放射能に汚染された牛乳は煮沸すれば飲んでも安全」との回答が14%、「人類は恐竜時代に既に出現していた」との回答が30%に上った。また、科学的な知識だけを信じる人は20%しかおらず、あとは魔法を含む何らかの超自然的な力の存在を信じていることも明らかになった。

あちゃ~! やってくれちゃいましたね。

つい十数年前まであんなに唯物主義唯物主義云うてたのに。

しかし、いわゆる「心性(マンタリテ)」というやつはそう何十年かで変わるもんではない、と言ってしまえばそれまでか。もうね、「異教的キリスト教」と同列に論じちゃうよ。カルロ・ギンスブルクの世界だよ。

でも、フランスとかロシアとか、早いうちからゼネラリストよりスペシャリストを育てる式のエリート教育をやってる国って、いわゆるエリート層でも案外専門外のことを知らなかったりすると聞くけど、それってどの程度なんだろう? マダム・ロワイヤルや同志メドベージェフとかにも聞いてみたほうがいいかも。月、舐めてますか?って(違)。 

いずれにしても、月、舐めてるどころじゃない人口って、世界レベルで増えてるんでしょうねえ……

もちろん日本にもいろいろと問題が……

バッハ・カンタータ・アンサンブルのことはまた後日ちゃんと書きます。ああ……自分のステージの前にあんなちゃんとした演奏聴くんじゃなかったな……orz ちうか、なんであんなこと引き受けちゃったんだろう~。自分のバカ。そんな器ぢゃないのに……

答えは聞いてないけど!

「いい? 答えは聞いてないけど!」

「変身……願望!

うわー! 電王の四人目(リュウタロス)、「ヤバい人」でしたね! モモたちは憑くまでにそれなりのプロセスがあったけど、彼にはナシ。性格にもちょっと統一性が感じられず、とってもヤバい。

まあ色が色なだけに、ちょっとヘンなのが来るだろうなあと思ってたけど、これかよ(笑)。実は私は「おネエ系」が来るんじゃないかと予想してたんだけど……

ところで電王のあの「色分け」とか「切り替え」って、一枚のパスでいろんな路線に乗れるイメージなんじゃないだろうか、とちょっと考えた(遅い?)。この間歌舞伎座に行く時に三田線から日比谷線に乗換えて「そういや電王にグレーってないよねえ」とふと思ったもんで。

2007年4月19日 (木)

♪盗んだバイクで走り出す~

16歳と14歳いとこ同士の恋の行く末…家出、車盗む

 千葉県警行徳署は18日、乗用車を盗んだとして、窃盗容疑で同県山武市に住む無職の少年(16)と、いとこの埼玉県ふじみ野市立中2年の女子生徒(14)を逮捕した。

 2人はそれぞれの両親から交際をとがめられ家出。九十九里浜付近で数日間過ごし、盗んだ車で少年の親類がいる千葉県市川市まで約60キロを少年が運転したという。

友人のブログからがめぽん。

ううむ。そりゃ~窃盗はいけないよ。無免許運転もいけない。だけど何故か責める気にならないっていうか。「いいぞ! やれやれー!」とは言わないが、限りなくそれに近いキモチ。

ガキはいいよな……(遠い目)

人を好きになってしまう時って、「なってしまう」んだし、それってほんとーにどーしよーもなくないですか? それはガキだろうが大人だろうが同じなんだよ。だけどね、いいかいキミ達、大人になっちゃうとね、妻と一緒に経営してる不動産屋とか、中学受験を控えた年頃の娘とか、来週手術の患者とか、鎮圧中の暴動とか、六ヶ国協議とか、領土問題とか、締め切りとか(いきなり小さくなったな(笑))、身を隠すことのできない&なかなか方向転換のきかない仕事(漫画家、評論家、大学の先生etc.)とか、いろいろ「背負うもの」ができちゃって身動きがとれなくなるんだよ。それでもおじさん、おばさんでもすきになっちゃいけないひとを好きになっちゃったりすることもあるんだ。だけど突っ走ることはできなくなってしまうんだよ。今、青春を謳歌したまえ。二度とは戻れない世界なのだから。そしてナベズンの小説を読むおっさんや、ヨン様のDVDを見るおばちゃんを許して欲しい(当然、ゲルマン・グレフの面白画像を集めたりするみみっちい「萌え」などは最初からスルーの方向でお願いします(笑))。

まだ若いうちなら普通の女の子&ヨソの国の王子様だろうと、お嬢様&貧乏画家だろうと、敵対するギャング団に所属していようと(まだ「ウエストサイド・ストーリー」から抜けてないな(笑))可能性はあるし、つぶしもきくし、適応力もある。いかに背負うものの多いお嬢様でも、まだ学生とかだったら、そういうものを振り切ってしまうこともできるだろうし。でも、いいかいキミ達、大人になっちゃうとね(ループ)

『ローマの休日』って、こういうガキの世界と大人の世界の狭間にあって、大人の世界に踏み出してしまう瞬間だからこそ、切なくて、いつまでも見る人の心を捉えるんだろうなあ。

あ、だから『闘将ダイモス』って意外と支持が得られなかったのか。なるほど。

ガキはいいよな……(遠い目)

2007年4月18日 (水)

「あの事件」の恐怖ポイント

韓国人留学生銃乱射32人死亡@バージニア工科大学の事件。ニュースで私が最も衝撃を受けたポイントはここ。

チョ・スンヒ容疑者が授業で書いた戯曲があって、子供が先生を殺そうと考えたり、その他「病的、暴力的な描写があった」とかで、指導教官はチョ・スンヒにカウンセリングを受けさせた上で、警察に通報したそうだ。

こえ~!

結果としてこういう事件を引き起こしたからこそ、後出しで「むべなるかな」とも言えるだろうけど、それとは全然問題が別。

創作に対してこんなことやっちゃうんだ……アメリカ。怖過ぎ。それだったら、この間一緒に飲んだ「異形コレクション」系メンツ10人、全員通報かな。ちうか即逮捕? 

怖過ぎだ、アメリカ。

(25日追記)

スティーヴン・キングもとばっちり喰らったようだ。怖過ぎだ、アメリカ。ホラー小説よりアメリカ自体がこえーよ。

2007年4月15日 (日)

街頭体重計 à Paris

故あって昔自分で撮った写真(それにしても上達しないなあ)をほじくり返していたら、やっぱり見つからないものがあるなあ、というのを思い知らされる。本来の探し物とは関係ないんだけど、あれが欲しかったなあ、街頭体重計の写真。

これ、意外と同意してくれる人がいないんだけど、80年代のパリにはまだ「街頭体重計」があったんだよう。今検索してみると、インドとか東南アジアのことを書いている人は見つかるけど、昔のパリのこと書いてる人がいない……。なんか自信なくなってきた(笑)。いや本当にあったんだってば……多分。

目の高さくらいのところに料金の投入口があって、何サンチームだったかの小銭を投入すると、下のほうから数字をスタンプしたちっこいピンクの紙がぺらっと出てくるのだ。単位はフランスだからメートル法。90年代になるとぱったりと見かけなくなっちゃったんだけどね。まあどっかには残ってたんだろうけど、ユーロ導入の段階で完全に姿を消したんだろうなあ。

それにしても、なんでそんなものが街頭にあったのかは不明。そういや警視庁の前にもあった。今思うと、80年代のパリってまだメグレ警視ものの雰囲気が残ってたよね……

誰かフランスの街頭体重計のこと覚えてる人いませんかねえ。写真があったら下さい。いや幻覚じゃないですってば。多分。

2007年4月12日 (木)

宇宙飛行士の日

Yuri_gagarin もうあっちもこっちもこの話題……でもないのかな。私が行くようなところがそうだ、というだけで(あとヴォネガット死去のニュースね)。

4月12日は「宇宙飛行士の日」なんだそうで。最近Googleはこの変わりタイトルやらないな、と思っていたら今日やったか。「1961年4月12日にユーリ・アレクセーエヴィチ・ガガーリンが人類初の宇宙飛行に成功した日」だからというんで。

1961年かあ……(遠い目)。私でさえまだ生まれてないよ。しかし今考えると、コンピュータもへったくれもない時代によくやったよね……。アポロとかも。『アポロ13』のDVDってたいていSFのコーナーに並んでるけど、よく考えたらあれは「SF」じゃないんだよね。再現ドキュメンタリーちうか何ちうか。でもSF以外のところに置いてあったら見つからなくなりそうな気もするし。まあ今考えたら「ある意味」SFかなあ。あの時代のテクノロジーで月とか行っちゃうなんて! みたいな。スチームパンクの一種か、みたいな。

いやしかし、実際に2001年になった時に何が一番驚いたかって、月面基地がなかったことでもなければ巨大宇宙ステーションがなかったことでもなく、「学習機能を有したアルゴリズミック・コンピュータ」がなかったことでさえなく、ましてやコールド・スリープの技術がなかったことでもない。ソ連がなかったことだよね……。そう来たか! まさかそこか! 大穴過ぎるよ! はらたいらに賭けた5000点はどうなるんだ! 

ビル・ゲイツがISSに行きたがってるそうで。やっぱりソユーズで行くんかなー。大衆用コンピュータの事業で儲けた人が、ソ連崩壊後のロシアの宇宙船で国際宇宙ステーション(未完成でまだしょぼい)に観光旅行しに行く……なんかこっちのほうがよっぽどSFだな。って、「SF」をこうやってテキトウに濫用するからその言葉が風化しちゃうのか。すんません。

2007年4月 9日 (月)

神秘のバリケード

ムカつく選挙のニュースを見ながらだらだらと家事をして、どうしても頭が痛いのでちょっとだけ寝てしまった、と思ったらこんな時間。昼過ぎにパソコン立ち上げるのって、「いかにも怠惰」な気がしてしまう……んだけど、午前中から立ち上げてても仕事はそれほど進むわけでもなかったり。あうあうorz

昨日はデデさんちの音楽室で古楽のサロンコンサートがあって、そちらに行ってまいりました。音楽室にグランドピアノとホンモノのチェンバロが置いてある個人宅(!)での古楽のコンサート。なんかえらくおハイソなところに紛れ込んでしまったよ(汗)。っていうか秘密結社の集まりみたいだった(ヲイ)。フツウの洋服の上に着物の羽織を着るという、「ロシアの間違った日本ブーム」みたいな状態で行ってしまい、ちょっと初めてお邪魔する個人宅には怪しすぎるか、と途中で気がつきましたが(先に気づけよ)、ちゃんと歓迎していただきました(笑)。ひゃ~。すんません。

前半はチェンバロ奏者の及川れいねさんのソロで、F.クープランの「第6オルドル」と、バッハの「イギリス組曲第4番」。今日のエントリのわけわかんねータイトルは、このクープランの組曲の中の一曲のタイトル。「なんかちょっとこじゃれたor目を引くタイトルをつける」というのは、まあ、おフランス宮廷音楽の流行だったわけで。バカだねえ。ヴェルサイユ宮殿ってそんなことばっかりやってたかのように思われがちですが、実際やってたわけです(笑)。そら民衆に憎まれもしますわな。

まあそれはともかく。

デデさんの前説通り、やっぱりチェンバロはごく小さなホールか、こういうサロンコンートで聴くと音色の切り替えがよく分かって楽しさ倍増ですね。CDでならそりゃまあちゃんと録音できてるわけだけど、なんか漫然と聴いてしまいがちだし。途中、デデさんのご家族が入れて下さったお茶をいただいたりしながら後半のマラン・マレの部へ。

中山真一さんと坪田一子さんのヴィオラ・ダ・ガンバ2本を加えてのアンサンブル。中山さんは活動の拠点がフランスだし、ルネサンス・ダンスそのものを研究しておられるので、マレのダンス曲に関するMCも内容充実。いやあ、やっぱり「そのスジの人」の話って勉強になるなあ。ヴィオールもやはりサロンコンサート向きの楽器なので、後半も堪能。

中山さんとは普段、ネットではテンション高めのアホ話をしているので、ちょっとおっとりした感じのご本人と直接お話しするとギャップが(笑)。いやー、でも、中山さんって、フランスじゃモテるだろうな……とか勝手に想像。バロック弓の持ち方について、映像やステージでは分からないコツなんかもちょっと教えてもらったりしたら、頭の中はバロック弓のことでいっぱいになってしまった……。昨日は帰ってきてから一瞬別件でアタマがいっぱいになったけど(笑)、その後またバロック弓で頭がいっぱいだ。今もだ……。もう手術した右手の小指は使い物にならんので、弦楽器、復帰するとしたらバロック弓かな……とかさ……。モダン楽器の人は言うことが厳しいので、そういうのはダメとか言われるかもしんないけど、古楽ってもともと試行錯誤の時代の音楽/楽器なので、こういう「モダン楽器から見たらダメ系」の相談もわりとできたりするのであった。

というか、そもそも古楽って日本人向きだと思うのよねー。日本とは縁もゆかりもない時代の宮廷音楽なんて、日本人のメンタリティに合うわけがない、という向きもあるけど。でも、体力と技巧の限りを尽くして完璧な楽音と一分の隙もない表現を目指す、みたいなモダン楽器やベルカント歌唱法の世界よりも、100%鳴り切っていないような音、微妙な間とか空間があって小さなホールで演奏される古楽のほうが向いてるような気が……。前者ってなんか、セム的一神教の厳しさみたいなものに近い気がするんだよねー。私もベルカント歌唱法的には落ちこぼれ状態だけど、「そうじゃなくちゃダメってわけじゃないんだ」ということをカウンター・テノールの歌唱法から学んで救われたところがあるわけで。いや、古楽もちゃんと勉強したというわけじゃないんすけど。

てめえ自身のコンサートのライナーノートを放置して来てしまったので、もったいないけど即効で帰宅。もうちょっと時間があったら、楽器本体の持ち方のことも教えてもらいたかったんだけどなあ。中山さんのコンサートはまだ11日と15日にもあるので(上記の本人サイトへのリンク参照)、生ヴィオールをかぶりつきで聴いてみたい、という方は是非。私も15日、行けたらまた行きたいです。

う~ん、バロック弓かぁ……あああ

2007年4月 6日 (金)

石神井川の桜

おお、さっさとupしないと一週間経っちゃうじゃん。Hanami20071_1 

先週末、オットとともに毎度おなじみのコースで花見。石神井川沿いをうろうろして、花を見て、買い食いして、写真撮って、犬を見て猫を見て、花を見て、また買い食いする、みたいな。

ここは比較的無名だし、ほんとに「ただの道」なのでシート広げて宴会をやるスペースもあまり無く、上野や六義園ほどには人が来ないのであった。

いやあ、桜にはショパンの夜想曲の8番が合いますね。

2007年4月 5日 (木)

ドジっ子ちゃんかよ(笑)!

Gref3 いやあ、最近、なんでこのテの画像ネタが多いのかというとですね、とある掲示板に出入りするようになったんですが、そこにこれ系の面白い画像がいっぱいあるんで……。で、自分でも検索するようになっちゃってまして。ええ。

その結果、こんなページを発見。

Герман Греф попался на пользовании шпаргалкой

Совершенно отчетливо читается первая строчка надписи: "ФР 01.07". Возможно, имелся ввиду премьер Фрадков. Относительно того, что же все-таки написано во второй строчке, мнения в редакции "Вокруг Новостей" разошлись - кто-то увидел в этих каракулях имя "МИША" (именно так зовут нового российского премьера), кто-то слово "ЛАЖА" (именно так Герман Оскарович мог оценить какую-нибудь инициативу своего нового начальника), а кто-то женское имя "ЛЕНА". Хотя, казалось бы, при чем здесь Лена...

読めねえよ!

ってことで、周囲にたくさんいるロシア語のえらいひとの一人、大野典宏氏に解読を依頼(あ、昨日のエスプレッソ、おごりにすればよかったね。すんません)。

大意は昨日、ゲルマン・グレフ、アレクセイ・クドリン、ミハイル・ズラボフの三人が記者会見を開いたところ、グレフの手のひらに何か書いてあるのを撮影。 一行目は、"ФР 01.07"で、これはフレドコフのことではないかと思われる。問題は二行目で、"МИША"(ミーシャ)だったらズラボフのことで、"ЛАЖА"(ラージャ)だったらゲルマン・オスカロヴィッチ(グレフ本人)のことなのだが、問題は"ЛЕНА"(レーナ)だったら。女性の愛称なのだが、このレーナって誰?」だそうです。

ま、フツウに考えたら、記者会見の時に何について言及するかの順序メモかなあと思うけど、笑うポイントはここかな。お前らミーシャとかラージャとか呼び合ってるのかよ(笑)!

その後、翻訳者・文学研究者のNさんから追加。

「まずはっきり読めるのは一行目、"FR 01.07"である。フラトコフ首相が念頭にあった可能性がある。二行目に何が書かれているかについては、『ニュースの周辺』編集部でも意見が分かれた。この殴り書きに「ミーシャ」の名を読む者もいるし(ロシアの新首相①は実際この名である)、「誤り」という言葉を見る者もいれば(ゲルマン・オスカロヴィチ②が新しい上司の何かの発議をこのように評価した可能性はある)、また女性名「レーナ」と見る者もいる。まあ、レーナがどうしたという感じだが……

①この記事は2004年3月23日付けです。ミハイル・フラトコフ氏は同年3月5日に首相に任命されました。メモの解読部分にズラボフ氏についての言及はありません。
②グレフ本人の名と父称です」

ふーむ。ちゃんと解読すればするほどフツウになってしまう(当たり前)。しかし、なんでこんな短いメモをわざわざ……。そのくらい覚えとけグレフこら覚えとけ(笑)。

今のロシア政府は大変なことになっているのだ。いつの間にかイケメン揃いになっちゃってるのだ。ヨソの国の閣僚の容姿なんて全然どーでもいいと思っててチェックなんかしたことなかったけど、ちょっとしたきっかけで「スゴイこと」なっていのを知ってしまってびっくり(でも検索したらフレドコフ(「フラトコフ」ですね。2月に来日してた人)はフツウのおっちゃんだった……orz)。特にグレフは面白いorかわいい画像いっぱい。

こんなのとか。

楽しいなあロシア。いいなあ(笑)。「マイ・ピクチャ」のグレフ・ファイル肥大中(笑)。すいません。このブログあちこち見ていただければお分かりかと思いますが、当方、もともと「ロシア関係」の者なんで……

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2007年4月 1日 (日)

泣けたで、キンタロス!

能登半島地震から一週間経っちゃいましたね。当日はあれだけの規模の地震で死者一名というんで、スゲエと思ってましたが、やっぱり、そこで死ぬよりそこで生きるほうが大変なのかもしれない……。戦争でも災害でも。「あの地震やこの地震をなかったことにしてくれ!」というお願いをしたら、イマジンには対応しきれるんでしょうか。ま、「彼らなり」の対応ならするか。

というわけで電王ですが、セリフ、先週、今週とおとなしいな、と思ってたら、来ましたねー、良太郎とキンタロス。

「僕の中に入ったらどうかな?」

「あの愛の叫びは泣けたでぇ~!」

いやー、もう、言うことないっす(笑)! 瓦礫が飛び交う中を縦横に走行して戦う電車ってのも初めて見たわ。999も戦ったことはあるっちゃあるけど。

今日はえらく暖かいし、ものすごくお花見日和ですね。うちは昨日行っちゃったけど。写真整理したらupします。

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