領土問題の現場
うちの近所に白黒猫一族のシマ、というか、事実上白黒一族の支配下にある通りがある。そこにぐるぐる尻尾のさび三毛がやってくるのだが、これがかつてはけっこうな緊張状態だったのである。
ぐるぐるは元はその国境紛争地帯の家の飼い猫だったそうで(引越しで捨てられちゃったのであった(涙))、ぐるぐる的には当然のことであるようだ。元飼い猫のぐるぐるは人間に対して大変愛想がよく、撫でくりまわさせてくれる。しかし、白黒支配下の地域にいる時はとっても冷たい。まあそりゃ警戒体勢にあるわけだからしょうがないけど。白黒たちは触らせてもくれない……orz 一度、そのうちの一匹を不意打ちで後ろから触ったことはあるけど(笑)。それ以来猫パンチをされるようになってしまった。当然でしょうか……orz
まあそれはともかく。
白黒もぐるぐるもいわゆる地域猫というやつで、彼らは皆避妊済み、エサ、掃除ありで大変良く管理されているので、彼らの存在自体は何ら問題ではないのだが、この白黒のシマにねえ、去年の夏ごろから猫缶を出す人が現れたようなのだ。なんかぐるぐるをよく見かけるようになったなあ、と思ったら、そういうことだったのだ。
大して広くもなく、くつろげるような場所もあまりなくて、縄張りとしてはあんまり魅力のある通りじゃないかもと思うのだが、カリカリも猫缶も、という、大変豊富な資源状況となったのだ。
ん……? な、何だこの既視感は……?
去年の夏、緊張関係は一気にピークに達したらしく、ある日突然、ぐるぐるが背中に大きな傷を負って現れたのであった。
うわ~、な、何だろう~、何だろうな~、この既視感は~(笑)?
まあ死者こそ出なかったが、夏だから傷口が化膿しちゃったりしないだろうなあ、と心配してたけど、9月末にはどうにか治ったようだ。しかしすげえのは、ぐるぐるは背中が血と体液で濡れた状態のまま猫缶食べに来てたんだよね~(笑)。ぐるぐるも自分のシマでカリカリはもらえてたんだけど……ねえ、そりゃまあぐるぐる的にはおさまりはつかないでしょう。
その後も夜中にどつきどつかれして猫チェイスする姿がうちのベランダからも見られたのだが、夏以来、決定的な衝突はどうにか避けられていたようだ。猫缶をあげに来る人も事態を重く見たようで、とりあえず白黒たちとぐるぐるとの双方に、ちょっと離れた場所に猫缶を盛ってゆくようになった。
この写真は去年の10月に撮ったやつ。かなりの緊迫感に満ちたにらみ合いが続いたのだが、私の時間がなかったので結果は見届けられず。止めなかったのかって? キミ、人間に止められると思うのかね?
今のところ、緊張はありつつ、距離を置きつつ、互いににらみ合いつつ、それでも道路の端のたたみ一畳分ほどの外階段下の空き地で、彼らはカリカリと猫缶を食べている。まあ、なんちゅーか、エルサレムですな。そういうのもアリかな、とかね。
ま、200年もどつきどつかれしながら交易してたら、そう簡単には解決しませんわな。
井上は太って帰ってきました……orz ま、いいもん食わしてもらってたようで、ありがとうございます。お世話になりました。蕎麦と刺身とメカブを食わしたら寝ました。
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