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2006年12月30日 (土)

勝手に総括 今年のCD

さて。

もうそろそろ今年の総括でもしますかね。誰にも期待されてないと思うけど。

とはいえ、去年、今年とほとんど病人をやっていたので、「華々しい展開」などは皆無。今年の後半に至ってようやく浮上してきたけど、後半も「日常生活をフツウに送る」までの浮上にほとんど使っちゃったし、多少なりとも原稿が書けるようになってきたのはここ2ヶ月くらいだしなあ。

いや、そもそも引きこもり作家に華やかな生活などありようもないので、病気とは関係ないかもだ。今年もよーけ引きこもったわ(笑)。出版社も部門によっては芸能人が来るようなハデな忘年会やったりしてるけど、そういうのとか授賞式とか縁ないしなあ。今年一番ハデだったアクションって……もしかして緊急入院か。うわ~orz 出かけた範囲も、京都と大阪以上遠いところには行ってないよう。あとは都内で研究会いくつかと、ロシア文化フェスティバル関係のイベントくらいか。来年はペテルブルク行きたいなあ。っていうか必ず行けるようにします、ハイ。想定外に話が大きくなっちゃったこともありますし、それに見合うだけの成果はあげませんとね。でもこれは来年の話。

というわけで自分の生活については何も語るべきことがないので、2006年のベストCDでも語りますかね。もっともこれも、ジャンルに分けてベスト10を語るほど買ってないので、分類無差別でベスト5くらいかな

B000g8oz1601_ss400_sclzzzzzzz_v39659554__3  1.BT : This Binary Universe

というか、下記のPSBと同率首位です。でも何故あえてこっちを先に挙げたのかというと、期待をはるかに超え、新境地とも言うべき域に達したCDだったから。

正直、前二作(Movement in still life と Emotional technology)は、いい意味でも悪い意味でもルーチン・ワーク化してて、期待通りにBTっぽさを満喫できるものではあるけど、なんちうか、もう一声!と思っちゃうところがあったのでした。デビュー作の ima(今) は欠点も長所もひっくるめてのいかにもデビュー作ならではの大傑作で、デビュー作を「越える」というのはミュージシャンにとっても作家にとっても限りなく不可能に近い難事業なんだけど、BT、ついにやりましたねー。imaとは傾向が大いに違うので(と言いつつ、どちらも「いかにもBT」)、どっちが上とは言いがたいけど、少なくともThis Binary Universeはimaと同等のBTにおける最高傑作だと思う。

ジャズ、クラシック、民俗音楽、架空の古代音楽、トランス、テクノetc.と、ありとあらゆる音楽的要素が混ぜ込まれているけど、全て借り物っぽくない。何もかもがBTの血となり肉となった上で、搾り取らなくても自然にあふれ出す音楽を惜しげもなく溢れるがままにさせているとでも言うべきか……。「才能」ってホントにすごいと思う。いや実はBTってCD一枚出すのにもすごく時間かけてて、あらゆる楽器を自分で演奏して自分でミックスダウンしてて、労力・努力の費やし方はハンパではないそうなんだけど、そういう努力の跡を感じさせないところもスゴイ。ただ豊穣な才能と霊感に任せて好きなようにやってるだけ、に見える……

BT史上初、ヴォーカルもラップもフィーチャーしていないというのも特徴。その分、ドビュッシーっぽい和声進行の生ピアノや、オーケストラ・パートを多用してちょっとクラシック寄り。バーンスタインのジャズ・シンフォニーやジョン・アダムズのHarmonielehreにも通じるようなものすごーーーーーーい開放感があって、ちょっと傾けただけで輝きを変える宝石のような多彩さと相まって、ホントに夢を見ているような一枚。忘れられがちかもしれないけど、こういう開放感って、アメリカ的コンテンポラリー音楽の真の美点だと思うことです。

映像つきのDVDもセットになってるんだけど、実はまだ見てなかったりする。いや、当分、てめえだけのイメージで楽しませていただきます……

Fundamental_2 1. Pet Shop Boys : Fundamental 

もうね、待望といったらこんな待望のCD、ないですよ。だってPSBのアルバム全曲をトレヴァー・ホーンがプロデュースしてるんですぜ。2004年11月の「あの」コンサートで再会したPSBとトレヴァー先生が意気投合し、最初はアルバムの一部だけコラボの予定が、双方がどんどんハマっちゃってついには全曲コラボに至ったというシロモノ。PSBも好きだけど、それ以上にトレヴァー・ホーン原理主義者な私としては、トレヴァー先生がそこまでやる気になったアルバムなんて……悶死しないはずがないというものです。リリース前に「でも期待したほどじゃなかったらどうしよう……」という不安もいっさいなかったし、実際聴いてみたら、ちょーーーーーー満足! もうたまんないっす。

とにかく、トレヴァー・ホーン原理主義者が聴きたいと思っていたものを全部聴かせてくれちゃいます。アルバム全体が一体化した構成も気持ちいいし、その全体の流れを計算し尽くした上での各曲のアレンジも、全体としても素晴らしいし、独立した一曲一曲としても素晴らしい。いかにもPSBなソングライトな上に、いかにもいかにもな トレヴァー先生仕事。たまりません。特に The sodom and gomorrah show のPSBらしいチープなセンチメンタリズム炸裂なところや、 I'm with stupid(ブッシュにくっついて行っちゃったブレア政権を茶化す歌だそうな)、Numbあたりはは超ツボ。Numbは珍しくPSB自身の曲じゃないんだけど、これはシールにも歌ってもらいたいいい曲(もっとも、シールはこんな厭世的な曲歌わないと思うけど。でも頭の中でシール・ヴァージョンが想像できるよん)。レトロ・ディスコ調なIntegralの打ち込みトラックが入るところなんか「来たーーーー!」って感じ。

まあとにかく、PSBにとっては最高傑作、トレヴァー先生にとっても最高傑作群の一枚と言えましょう。買って損はないよ。っていうかお得感爆発な、今年を代表するCDです。

B000gpi27m01_ss500_sclzzzzzzz_v60612926_ 3.Shostakovich : Sym No.8 : Mravinsky & Leningrad PO

正直、ワタシ的にはクラシックは低迷な一年でした。試聴に出てるやつは聴きまくったし、どちらかというと試聴マジックに騙されやすいはずなのに、購買意欲沸かず。後半に入ってショスタコーヴィチ関係はだいぶCD出たし、もちろんそれはそれでええねんけど、よっしゃー!コレだあー!という域には至らず。そんな中で唯一、コレだあー!と興奮したのはさすがムラヴィンスキーのこの一枚。以前出ていた盤はピッチやノイズの点で問題ありだったそうで、それをデジタル的に修正して再リリースしたというデジタル・テクノロジー万歳なCD。ジャケもワレンチナ・クラギーナ(←すんません、どこにアクセントがあるのか分かりませんorz)の絵でカッコイイ。

ムラヴィンスキーのショスタコはどれもとれも集中力がハンパではない。本気度もハンパではない。評論家の間では「ハズレの映画音楽みたいじゃん」と駄作の呼び声の高い12番でさえ、カケラの茶化しも疑いもなく、がっつり200%のレーニン賛歌だったりする。もちろんこの8番なんかなおさらで、それはそれはもう本気である。コンドラシン盤ももちろん本気度高いけど、ムラヴィンスキーは「真に受けすぎ」とさえ言えるほど本気。そこいくと80年代前半に(つまりペレストロイカもへったくれもない頃のソ連で)録音されたロジェストヴェンスキー盤なんか、結果として上手いこと世渡りしちゃったよなあ、って感じ。ロジェヴェンはすぐ諧謔表現に走るので、8番なんかも随所に「いや、実はショスタコだって裏じゃ何考えてたか分かんないでしょ? 案外ここなんかは、真に受けちゃってる人を茶化してるかもよ?」てな感じになるところがあるんだけど(で、「ショスタコーヴィチの証言」を読んだ人はこれが正しいのでは、と思うんだよね)、ロジェヴェンとまったく同時期にこれを録音したムラヴィンスキーはそういうのいっさい無し。第三楽章のトランペット・ソロでさえ諧謔表現に走らない。

この暗~い暗~い曲のテーマについてショスタコ自身は「ごく単純化して言うと、『人生は美しい』ということである。あらゆる暗くて陰気なものが消え去り、美しいものが勝つ」と言っていて、その言葉対して現在の評価は「社会主義リアリズムのテーゼに沿って言わざるを得なかった言葉で、本心は表していないのでは」というのが主流だけど、正直、私はショスタコのこの言葉、あながち「当局向けの上っ面」ではないような気がするんだけどなあ。この曲を聴いても、暗い気持ちにはならないのよね。むしろ、自分がダメっぽい時にこれを聴いて力をもらうようなところがある。しかも、どんな細部も「ユーモラス」に走らない悲壮で切々としたムラヴィンスキー盤が一番、そういう力を持っているような気がする……のは私だけじゃないからこそ、この録音が究極の名盤と言われる所以でしょうなあ。

まあこの曲の初演者にして被献呈者であり、7種だか8種だかの録音があるムラヴィンスキーの演奏が一つの究極なのは当然といえば当然かもしれないけど、初演から40年、漫然とやっててこの境地に達するものでもないよね。40年間作曲者自身の言葉にも単純に従わず、世間のあちこちから聞こえてくる裏読み的な解釈にも惑わされず、ただ曲そのものに忠実だったからこそ至った到達点なのでは。これからの演奏者にはそういう体験はできないんだよね……。正直、ムラヴィンスキーにソ連の崩壊を見せないで済んでよかった、と思っちゃう。ごめんねジェーニャ、こんな世の中で……

すいません。後出しで4位として、ここにこんなの入れちゃいます。Pet Shop Boys : Concrete

M000016725_small 5.The planets ・ Asteroids : Rattle & BPO

言わずと知れた今年のクラシック・ベストセラー。

もう8月にむっちゃ語っちゃったので、いいよね。

ああ冥王星~。冥王星~。

冥王星~(泣)。B000cbo0fs01_aa240_sclzzzzzzz__1

6. Orff : Carmina Burana : Muti & Philharmonia O

これも再発なんだよなあ。でも内容的には4と入れ替えてもいい、ワタシ的には過去四半世紀間トップの座を守り続けているカルミナ・ブラーナの超定番ディスク。リマスタしてオリジナルのジャケを再現! 嬉し過ぎて、気がついたら二枚ダブリ買い……orz 誰か何かと物々交換して下さい……

カルミナ・ブラーナは演奏が難しいのだ。もちろん、技術的、解釈的にもっともっと難しい曲なんかいくらでもあるわけだけど(ショスタコの8番とか)、カルミナはどうしても「ここまでやってるはずなのに、何故か、コレダ!という演奏にならないもどかしさ」みたいなのがある。ライヴでハマればすごく生命感のあるいい演奏になるけど、ライヴじゃどうしても声楽のソロが失敗してたりする(そういう意味でラトルBPO盤もコレダ!と言い切れないんだよなあ)。そんな中でこのムーティ盤は、声楽の完成度とライヴ的燃焼を兼ね備えていて、評論的な目で見ることなくハマって聴ける一枚。録音、79年ですぜ。トレヴァー・ホーンが「ラジオスターの悲劇」を録音していた頃だ。古っ! いい加減これを凌駕する盤が現れて欲しいんだけどなあ。あと、このジャケを凌駕するヴィジュアルもいい加減現れて欲しいっす。

B000ell0vi01_aa240_sclzzzzzzz_v57233071_ 7.Phantomes : Harald Feller

演奏者自身の編曲による「スター・ウォーズ組曲」なんていうのが入っているのだ。惜しいのは旧三部作、というより、エピ4、エピ5(帝国の逆襲)からしかセレクトしてないこと。オケ版の再現ではなく、オルガン的に的確な表現を求めて時間をかけたという編曲がすごくいいだけに、ここにDuel of Fates が入ってたら……と思うと惜しくてたまらん。もうね、フランス的シンフォニック・オルガンの魅力炸裂。使用オルガンも1998年にマイニンゲンの教会に新設された超新しいもので、録音もSACD対応。音的にはちょっと無菌室っぽい趣きもあるけど。ちなみにSWの選曲は「Main title」「Princess Leia's theme」「The imperial march」「Yoda's theme」「Throne room & End title」。レイアのテーマの編曲が出色。

B000jbwymm01_aa240_sclzzzzzzz_v36688941_ 8.鼓童 : Heart Beat

結成25周年の記念ベスト盤。本当はベスト5に入れてもいいんだけど、やっぱり太鼓って録音で聴いてもねえ(泣)。うちの近所のしょぼいお祭りや、地元土浦のローカルなお祭りでも、鼓童に遠く及ばないシロートな太鼓が披露されるけど、それでもこのCDを私のミニマムなオーディオ・システムで聴くより熱狂したりするもん。やっぱり太鼓は生で、耳で聞くというより体感しないとダメすね。ああ鼓童のライヴ行きたい。つーか行けよ>自分。

ベスト5と言いつつ、ちょっと欲張って7枚まで語ってしまいました。でもまあ、今年はこのくらいですね。来年はクラシックに是非健闘してもらいたいもんです。

今年の更新はこれが最後かな。と言っても、近場にしか出かけないし、あさってにはもう来年だし、すぐに更新することでしょう。ああまだ掃除終わってないよorz では皆様、よいお年をお迎えください。

2006年12月28日 (木)

電車でGo! 仮面ライダー

次の仮面ライダー、バイクじゃなくて電車で来るらしいよ!

仮面ライダー電王

うわ! 本当だ! しかもちゃんと仮面ライダーなデザインの電車! しかし何故電車? もしかして大きなお友達需要を見越して『電車男』にあやかろうとか……? 敵は「それじゃ線路のないところで暴れようっと」とか思うんじゃなんだろうか。それとも線路がなくてもOKなのだろうか? だとしたら、それは電車じゃないじゃん。

「それじゃライダーじゃない」という意見もあるようだけど、電車だって乗る時はrideだ。ってことは充分ライダーだ。しかしこれ、麻生外務大臣的発想の転換を感じるよね(笑)。

白状します。公式サイトを見に行くまでは、普通の通勤列車で来る仮面ライダーを想像してました(笑)。

2006年12月26日 (火)

ノート型パソコン型ノート

「そういや昔、日清焼きそばUFOがフザケたプレゼント(ロボコップ寝袋とか)をやたらとやってた頃、『ノート型パソコン型ノート』というノートのプレゼントもやってたなあ(当たらなかったけど)」というのを何故か突然思い出した。

そしたら。

昨日、こんなことをやっている人が。

デイリーポータルZ 「ノートをノートパソコンにする」

うーん。いかにもデイリーポータルらしい……

いや、ただそれだけです……。それにしてもUFOのサイト、凝りすぎですね(笑)。

2006年12月22日 (金)

きくまこ先生ステキーーーー!

いやー、スゴイ勢いで広まってますねえ。と言いつつ、私も広めてみる。

視点・論点「まん延するニセ科学」

SF関係者にはすでにおなじみの菊池誠先生。スゴイよ、ツールバーのGoogleに「きくちまこと」って入力すると、ちゃんと「菊池誠 大阪大学」って補完してくれるのだ。

そのきくまこ先生がNHKの「視点・論点」に登場。この番組ってさ、ひたすら真正面のカメラに向かって喋り続けるという、けっこうなプレッシャー番組だよね(汗)。きくまこ先生はそれにひるむこともなく、びびることも舞い上がっちゃうこともなく、淡々と「ニセ科学」について語る。きくまこ先生もともとカッコイイけど、これを見て「菊池先生ステキ……!」とうっとりしちゃった理系女子はけっこういるのではないだろうか。大阪大学の女子受験者は増えるのではないか(笑)? アイドルが科学者なのって、なんかイイよね。いや、個人的なシュミの話です。すんません

ところで私が愛用しているドライヤーは、いわゆるひとつのマイナスイオン・ドライヤーだ。マイナスイオン発生スイッチをオンにしている時の仕上がりがすごくいい。それがマイナスイオンのおかげなのかどうか知らないけど。何にしても、弊害なく髪がサラサラになれば、エセ科学だろうが本当はマイナスイオンなんか発生していなかろうが、どうでもいいです(笑)。

もしプラセーボ効果で髪がサラサラになっているのだとしたら……

そのほうがスゴ過ぎだろ(笑)。

2006年12月20日 (水)

アムスの怪しいお衣装屋さん

昨日のメイドカフェネタについたコメントで思い出したけど、アムステルダムの怪しいお衣装屋さんにも「フレンチ・メイド服」って売ってるのであった。当然か(笑)。

去年ペテルブルクの帰りに撮ったやつ。

Amsterdamcostume

にしても、日本のそれのように可愛らしくなくはなく、あくまでも「おネエちゃんのお色気」用。さすがに写真は撮りにくくて、店先に人がいなくて唯一撮影できたお店のメイド服はいまいちなんだよなあ。

このあたりは通りを一本入るといわゆる飾り窓地区というやつで、表通りもマジックマッシュルーム屋さんなんかがあったりするところ。だけどさすがに教会の裏手でSMグッズを堂々とウインドウに並べていたお店に比べればまだマシなのであった。

いや、ただそれだけっす。

2006年12月19日 (火)

こんなところにもメイドカフェ

トロントのメイドカフェ オーナーは中国系24歳

「客の7割はアジア系」って……

やはし(?)そーゆーものなのでしょうか?

それにしても、このシマシマ靴下はナシだよな、と思うのは私だけ?

2006年12月17日 (日)

ここにも一休さんが!

三日前の日記についたトラバの先の人。

「面積で2等分」という文字を見た時、「全部の島を2等分したら笑えるな」とか不謹慎なことも考えましたが・・・」

ぎゃははははははははははははは(笑)。

次は何だ? 体積か(笑)?

慌てない慌てない、一休み一休み

のっけから世代ネタ。

ロシア外相、麻生発言を批判=北方領土の面積2等分

ま、そらそうでしょう。しかし、一度「受け入れる気はない」と発言し、後になってから批判を追加したりして、なんかちょっと様子を見ながら小出しにしてるっぽく感じるのは私だけ? 

いずれにしろ「二島返還」だったら、面積的、領海的にほとんど返還しなくて済むわけだから、そらこっちに流れたくないのは当然と言えましょう。

さて、麻生@一休さん、次はどんなとんちを……って、そうじゃないってば(笑)。

まあワタシの世代でも異形コレクション者はすでに、「一休さん」というとあのカワイイ一休さんではなくて、もっとどす黒いものを真っ先に思い出しますけどね(笑)。この一休さんが草案を出したらスゴそうですね。怖そうですね。考えたくないですね。

2006年12月16日 (土)

南極基地にお願い!

早くレンズ拭いてくれー!

Ohigpingi2200612161

2006年12月14日 (木)

ここはツッコむところですか? それとも……?

北方領土解決へ4島「面積で2等分」…麻生外相が私案

むかーーーーし、まだ私の人生に数学という言葉があった頃(つまり、四半世紀ほど前の話)、ある演習問題を解いて正解を出したはいいが、無意味にまわりくどい方法であったことを知って愕然としたことがありましたですよ。もっとスッキリ解を得られる方法がある、と知った瞬間の衝撃と感心! 数学の「○○問題」とか「××の証明」とか、長年多くの数学者たちが解こうとしてきた問題に解が与えられる数式を見た時、数学者たちのココロはこんなふうなのか……とは思ったらダメだよね。レベル違いすぎだよね。

でも、これは……。正直、考えつかなかったっす。しかも提案したのがあの日本語使えねーの麻生大臣という衝撃(暴言)。

確かに、こうすれば「四島とも返還されたぞ!」って言えるっちゃ言える。

でもまだちょっと、どこかで大ボケをかましてしてこれから批判されまくったりして、という疑いのキモチが(笑)。

ともあれ、なんちうか、久しぶりにあの無駄数式の衝撃を思い出したことです。もっとも、何についての問題だったのかとか、シンプルな解との違いとか、数学本体の記憶はカケラたりとも残っていないすよ。

2006年12月13日 (水)

あああああああああ!

ぐーぐるがっ!

Edvard_munch_2

ムンクの誕生日。

怖すぎ!

2006年12月12日 (火)

ヒナが!

ペンギンカメラ、卵が見えたー!

Ohigpingi2200612122 

っていうか、生まれつつあるよー!

Ohigpingi2z200612123 

卵の下のところ、中からつついて割れてますよね! クリックして拡大してね!

苦節三年、ついにアーカイブじゃない画像でこういうの見たよー!

っていうかレイアウト乱れまくりだよ! 修正できないよ! どうなってるんだ! ココログ! (←って書き込むとレイアウトが正常化し、削除すると崩れるのは何故だ?)(←でもこの一文を入れるとまた乱れるのよね……)

2006年12月11日 (月)

今シーズンもペンギン

さて。

例によって、ドイツの南極基地がペンギンの子育てを中継する季節がやってまいりましたー。

Ohigpingiz20061211

PinguinCam

ここって、去年からは「南極のライヴ音」なんていうのも聞けるようになってるんだよねえ。風がひゅうぅぅ~とかいってるだけと言ってしまえばそれまでなんだけど……先入観のせいか、聞いてるだけで寒さ倍増! でもよく考えたら、南極は今、夏なのだった。夏でこれかあー。寒いよー寒いよー寒いよー寒いよー。いや、最近はこれでも氷が溶ける量がほんっとうに多くて「見るからにヤバイ」らしい。怖いなあ。

たいてい15分ごとに更新される、ということになっているらしいけど、どうやらそうは行かないっぽい(何にしても、自分でリロードしないとダメみたい)。今は卵を温めているところらしくて、画像が更新されても、更新されたんだかされてないんだかよく分からん(笑)。今月中、というか、もうそろそろ、灰色のもふもふした小さいやつが映るはず。温暖化で彼等も迷惑してるんだろうなあ。すんませんすんません。

2006年12月10日 (日)

サン・ジュストと人間の尊厳

「サン・ジュスト研究会」主催の第8回公開講演会に行ってきました。

実はフランス革命研究会&忘年会とガチでぶつかったスケジュール。しかし今回は講演者が私の師匠、遅塚忠躬先生だったもんでこっちに走りました。ちうことでフランス革命研究会の皆様すんませんすんませんすんません。行くとか言っちゃったけどすんませんorz

サン・ジュスト研究会はプロ研究者が組織した研究会ではなく、どちらかというと「美貌の悲劇的革命家のファンクラブ」的に見られがちだけど、主催者がそれだけではいけないという認識を持っていて、ブレランクールのサン・ジュストの生家の保存運動に協力したり、美形革命家ファン路線すぎる人からは疎まれかねない正統派の権威ある歴史学者に硬派な講演を依頼したりという活動もしている会。

今回は遅塚先生が、フランス革命とサン・ジュスト個人の思想の中に現れる「基本的人権」や「人間の尊厳」についての概念と、それが形成される過程について考察する、という内容。早すぎた共産主義的なヴァントーズ法を国民公会に提案したサン・ジュストも、議員になった当初は、事実上教会から国家に引き渡されることとなった貧民救済問題や人権云々については確たる考えがなかったこと、ヴァントーズ法を考えた時点でも彼やロベスピエールの頭には女性や植民地の権利についての考えがなかったこと等、追求すればかなりややこしくなる話を、専門家でない人々にも(今日は高校生や学部生もけっこうきていたのだった)要点が分かるように講義するあたりはさすが。

大学ってさー、「素人に分かるように話す」ことを「専門家同士でプロにしか分からない話をする」ことに比べてずいぶんと格下のように思ってる人が多いんだよね、実際(ちうか最近むしろ増えてないすか?)。でもプロ同士で話すのって、自分の考えがテキトウでも相手の知識や理解に寄りかかってけっこう話し進めることができちゃったりするけど、素人相手に話すのって、話し手がよっぽど「分かって」ないとできないことなんだよね、実際は。だから、今現在研究者として最前線にいる大学の先生たちがこういう先人に学ぶべきことって、まだまだたくさんあるような気がするんですよねえ。

ネット書評だったと思うけど、ロバート・ダーントンの研究を「マイナーなヘンな文書を引っ張り出してきて、それが歴史に影響を与えたかのようなことを言う、変わった研究」扱いしてるのを見たことがあって、つくづく、フランスじゃすでに主流というか、保守扱いされることさえあるアナール派的な史学って、日本じゃ一般にはほとんど紹介されてなくて、未だにベルばら史観状態なんだなあ、と愕然としたことがありますが……。やっぱり最前線の研究者が専門家でない人々を対象にした本を書いたり講演したりっていうのは重要なことのハズ。その点、科学のほうがよっぽどいい環境にあるんじゃないかなあ、しくしく、と思うわけです……、まあ私みたいな脱落・引退組に言われたかないでしょうが。

40歳くらいになったらフランス革命ネタやろうと思ってたけど、まだまだ程遠いっす。今日はそのことも思い知らされてしまったことですよとほほのほ。

2006年12月 8日 (金)

予算オーバーにならないんだろうか……?

露元中佐変死:ホテル従業員7人からポロニウム検出 英国

元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が殺害された事件で英健康保護庁は7日、ロンドン市内のホテル従業員7人から低レベルの放射性物質ポロニウムが検出されたと発表した。

リトビネンコ氏は先月1日、ロンドン市内のすし店でイタリア人防衛コンサルタントと昼食をとったあと、このホテルのバーで元FSB職員アンドレイ・ルゴボイ氏らと面会し、同日夜に体調を崩した。すし店、ホテルの双方からは既に放射線が検出されている。

元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が殺害された事件で、ロンドン警視庁の要請を受け、露最高検から事情聴取を受けていたロシア人実業家ドミトリー・コフツン氏が7日、聴取の直後、こん睡状態となったとインタファクス通信が伝えた。それによると、コフツン氏は、リトビネンコ氏と同様の放射線障害とみられる症状を示しており、医師の診断では「危機的状態」という。
露最高検は7日、リトビネンコ氏の変死を殺人事件と断定すると共に、コフツン氏に対する殺人未遂もあったとして刑事事件として立件する方針を表明した。コフツン、ルゴボイの両氏はいずれもモスクワの同じ病院に入院している。
あ~あ。せっかく「ロシアにつながりがあり、かつプーチンにものすごく恨みのある超お金持ち=英国在住ロシア人実業家犯人説」があったのに。台無しじゃん(←?)。
しかし……ううう、21世紀に入って、かつてこれほどまでにロシアのイメージが悪くなったことがあるだろうか……特に日本ではなおさら。なんか、私のロシア企画@SFワールドコンの夢を最も妨害しているのがロシア本体、少なくともロシア政府のような気がするのは私だけ?
誰か分かってくれええ~。たすけて~。

2006年12月 7日 (木)

愛すれど疑問

ロータスのカラメルビスケットが好きだ。

だから何?と言ってしまえばそれまでだが、クリスマス・ヴァージョンのパッケージだったりすると脊髄反射で買っちゃう。

061207_163501 061207_165701 こんなの。聖ニコラウスっすね。鼻眼鏡をかけてるんだけど、眉毛が目の下についてるみたいに見える。

だけどこのパッケージ、開けようとすると、だいたいにおいてこういうことになってしまう。うう。私のケータイカメラではこれが限界です。分かりにくい写真ですんません。つまりはじっこだけ切れちゃってこのやろう~!ということになるわけです。そんでもって、最悪の時には袋がコナゴナになるまで切り裂いたりするんですよねえ。

そんなの私だけ? これってどーすればいいの? どうやったらスマートかつ効率的に開けられるの? ヨーロッパによく行く人とかだったら知ってるような気がするんだけど、どうでしょう(コーヒーを飲むと投げやり的なまでにデフォでついてくるから)。おしえて! ロータス好きのえらいひと!

2006年12月 3日 (日)

おやじバンド発表会@ロンドン

京フェス前の私をハゲシク動揺させたトレヴァー・ホーン大先生のギグ、どんなだったか現地の友人がレポートしてくれました。

まず客層。いつもは若手のインディーズのギグが多くて30代半ばの彼が「ついてゆけない……」と思うBarfly、今度ばかりはおっさんばっかりで逆の意味ついてゆけない状態だったそうで。しかも、何というか、「ギグ慣れしてるけどこの場には似合わない、80年代の服を引っ張り出してきた風熟年ギョーカイ人」でいっぱい、な感じ、と。いやあ、本当に80年代の服を引っ張り出してきた、なんてことはないでしょう。だってハラ周りが(以下自粛)

前座はハープの弾き語りのお姉さん。ううむ、誰だろう? トレヴァーさんのプロジェクトによく出てくるSkaila Kangaか。それともLucinda Berry-Bellか。「ケイト・ブッシュとセリーヌ・ディオンの中間というか、清楚な雰囲気で歌謡曲風」で、正直、キツイ、と。そらそうでしょうなあ。でも、確かにトレヴァーさんが好きそうな路線ではありますね。

トレヴァーさんのMCで始まり、1曲目はFGTHのTwo Tribesをインストで! きゃ~! いいなあ。しかし2曲目トム・ペティーのWide Open、3曲目がボーイゾーン……。?????。「なんかテーストがどんどんオヤジロックになってゆく。知らないロックの曲数曲。突然Tears For FearsのRule the worldの忠実な演奏」。ぐはぁ。なんじゃそら。アン・ダドリーや若手の黒人歌手が加わってさらにオヤジロック。げふがふごふ。ブルース・ウーリーのヴォーカルでSlave to the rhythm。はぁ……? ウィル・ヤングをヴォーカルにしてまたオヤジロック。「ボウイ(スターマン)、ビートルズ(ゲットバック)と謎のカバー等をやった後遂に待っていましたバグルスの「ラジオスターの悲劇」!コレも大合唱」。おお、それをやらにゃー話にならんよ! 「アンコールは10CCのI'm Not In Loveともう一曲」。ううむ。でもまあ、それもやらにゃ話にならんか。ロル・クレームがいるんだし。

しかし、ビートルズっすかあ。トレヴァーさんが歌ったそうで。うひ~(赤面)。ち、ちょっと聴いてみたかったなあ。まあ、もともとこの人は何かというとインタビューで「ポップミュージックとは何か」みたいなことを語る人なので、いかにもポップな、いかにもオヤジロックな路線ってのもやってみたかったことでしょう。要するに、これはアレですね。趣味のオヤジバンド発表会。

今年は奥さんが事故で危機的な状況になったり、お父さんが亡くなったりして(でも93歳大往生)、辛いことも多かったトレヴァー・ホーン大先生。シュミのオヤジバンドで少しでもその辛さが癒されたのなら、それでよいのでは。

まあ観客の大半が関係者っぽい雰囲気だったということで、ブートは流出しないと思うけど、もし出てきたら聴いてみたいっす。

2006年12月 1日 (金)

衝撃! 実相寺昭雄の死!

「ウルトラマン」演出、実相寺昭雄さん死去

テレビ番組「ウルトラマン」シリーズや映画「帝都物語」で知られる映画監督で演出家の実相寺昭雄(じっそうじ・あきお)さんが、29日午後11時45分、胃がんのため死去した。69歳。

今年の物故者リストはモノスゴイことになっている。特に私にとっては、単に「この世のどこかに存在するえらいひと」ではない、個人的にお世話になった方々が次々と亡くなっているので衝撃257倍である(当社比)。また一人、そういう方が亡くなってしまった……

今よりももっと無知だった20年前、私は実相寺監督という人を「ウルトラマンのえらいひと」としてではなく、妹の友人のお父さんとして知ったのであった。その後、ソプラノ歌手のキャスリーン・バトルが出演したCMや『帝都物語』が世に出るに至って、初めて、ああっ、こんなにスゴイ人なんだ、そう言えばウルトラマンの監督もしてたって言ってたっけ、と認識した次第(失礼過ぎですね)。私もキャスリーン・バトルのコンサートに裏口から(!)入れてもらったりしたなあ。作業服を着たよれよれのおっちゃんがこっち来るなあ、案内をまかされた裏方さんかな?とか思っていたら監督ご本人だったり。それにしても、うらぶれた長屋みたいなところでウルトラマンと怪獣が膝つめ談判をしている話(本当にそんなのがあったかどうか自分の記憶を疑ってたけど(笑))を作ったのが知ってる人のお父さんだと知った時の衝撃は!

最近、京フェスの時に晴明神社に行ったとか、自分の仕事との関係とかで、何かにつけて『帝都物語』の映画のことを思い出していたところなのでした。ううっ……orz 『シルバー假面』が遺作なのね。今のところ近所ではユーロスペースでレイトショーしかないけど、こういう機会ですんでもっとあちこちで公開して欲しいことです。

もう今年の物故者リストはこれで最後にしてほしいところでございます。

合掌。

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