やっぱりシメはガルージン公使にお願いします
前回の日記、カッコイイとか髪がサラサラとかそんな話ばっかりで、科学に関する考察はゼロですね。お里が知れるっていうやつですねorz
さて。
21日、今年一年続いた「ロシア文化フェスティバル2006」も、いよいよクロージングとなりました。動員数、評判ともに想定外なほど良かったそうで、大使館的にはかなーり嬉しいのだそうで。来年も期間は7~10月と短くなるけど、また「続き」をやるそうです。映画祭もやるよん。検索でこの日記に来る人の実に20%近くがロシア・ソビエト映画祭関連のキーワードを使ってるし、映画祭やってた頃だけじゃなくて、今なおその手の検索が来るので、ものすごく大勢の人がとは言わないまでも、一定の関心はある様子。今やGoogleで『死という名の騎士』で検索すると私の日記が一番上に来るのだうははははは。勝手に広報冥利に尽きるというものでございます。
で。
クロージング公演は新国立劇場の中劇場で、チェーホフ記念モスクワ芸術座の『リア王』(翻訳はパステルナーク版、演出は鈴木忠志)の上演。『リア王』は一度静岡で上演されてて、その話を聞いて「一度見てみたい!」とずっと思っていた演目。
時は不明。場所は精神病棟と思しきところ。車椅子に乗った主人公の男の回想と現実がないまぜになって、娘たちに裏切られた彼の過去とシェイクスピアの「リア王」が重なる……。それ以上説明するのは無理というか野暮というか。私も元ネタがちゃんと頭に入ってるわけではないので、うっ、あれは誰だ?という場面も多々ありましたが……。そもそも、リア王の三人の娘たちの役も男性が男性のままでやってるってのがスゴイ。しかし実際見てみると、想像以上にその世界に入ってしまいましたですよ。ちょっとアンジュラン・プレルジョカージュのバレエを見ているような気持ちになることも。っていうかこれ、この演出を踏襲して半分くらいの時間でプレルジョカージュがバレエ化するっていうのもありかもだ。
惜しいのは選曲の陳腐さ……orz ヘンデルの「ラルゴ」に『白鳥の湖』の「スペインの踊り」ってあんた……。何故わざわざそんな……。第一、舞台に合わないじゃん。せめて古楽ヴァージョン使おうよ……。っていうか、ダウランドのあまり知られていないリュート曲とか、なんかそういうの使おうよ。あともう一曲はシュニトケあたりから選ぶとかさ。いろいろやりようがあるじゃん……。陳腐っていうのはホントに罪だと思うね。その舞台そのものに対する罪でもあり、引き合いに出されて陳腐化されちゃった音楽に対する冒涜でもあるし。陳腐のほうが失敗より重罪だとさえ思うけどねえ。
クロージングのレセプションは、実は各関連団体の上の方の人しか招待されてなかったんだけど、諸般の事情により井上とともにちょっと潜入。ロシア連邦文化・映画庁長官ミハイル・シュヴイトコイ氏(このイベントのために来日! えらいひとの世界も大変だのう)をはじめとして、日本側の組織委員とか、えらいひと系の挨拶が一通りありましたが、ワタクシ的には白眉はやっぱりミハイル・Y・ガルージン公使(というか今現在は臨時代理大使。ロシュコフ大使が六ヶ国協議のため帰国しちゃったので)ですね。やっぱり上手いねえ。この人は。「この公演で日本とロシアの芸術家たちが共に働き、素晴らしい舞台を作り上げているのを見て、私は自分の外交官としての夢が実現しているのを見た思いです。政治や経済の分野でも、芸術をみならって是非こうありたい」というご主旨。あ、でもこうやって切り縮めちゃうとちょっとつまんなく聞こえますねすんません。実際はもっと実のあるお話しでした。
この日は日本人は日本語で、ロシア人はロシア語でスピーチすることになっていたようなので、残念ながらあのほとんどの日本人より的確で流暢な日本語は聞けずorz 残念(というか、おお、珍しくロシア語を喋っているのを聞いたぞ、ラッキー、と思うべきか(笑))。
しかし……ううう、すんませんすんません、どうしても反論したくなっちゃうのだが、私は未来の日露の文化交流にそれほど明るい展望は持てないのであった。というか、正直、緊急事態宣言ものだと思うよ、マジで。何故かと言うとねぇ……。23日、ロシア文化フェスティバルの主催団体である日本ユーラシア協会の打ち上げ&忘年会があって、またもや井上にくっついて行ってきたんだけど……いやぁ……なんちうか……こ、ここまで高齢化してるとは……orz もうorzなんてもんじゃないですよ……。こういう言い方もなんですが、はっきり言ってお達者クラブですがな。井上や私が「すごく若い世代」に見えるという恐怖。今こういうイベントをやってる人たちがリタイアした後を支える世代が全く育ってない。10年後、20年後、果たしてどうなっていることやら……。あなたが全権特命大使になる頃には、文化交流の母体となる団体自体、無いかもだよ、ってこの人に言いたいね。っていうか次に会ったら言うけどね。作家というのは基本的に狼藉者だからね(とか言いつつ、この日は言えなかったわけですが(汗))。何をやる時でもえらいひと達の打ち合わせって年齢層高いのは当たり前だから、多分、その背後にいるのも高齢者ばかりで、その後の世代が育っていないことは上のほうの人たちは気づきようがないのだと思うけど。
というわけで話は無理矢理ワールドコンにつながるわけですが、SFだって高齢化していると言われて久しいものの、まだそれでも若い世代との接点はあるわけで、ロシアSF企画、何としてでもやります。大野典宏さんと画策中です。とにかく紹介するチャンスを作らないと話になんないもんね。って、まだSF作家クラブに申告できるほど具体的な内容は決まってないのですが……。欲を言えば映画の上映とかやりたいところです。
この方の件については、こちらも読んでいただければ幸いです。
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コメント
そろそろ煮詰めないといけませんねー。
投稿: おーの | 2006年12月25日 (月) 05:35
ホンマですわ。
まずなんつっても何をどう煮詰めるかっちゅう問題ですよね(笑)。私にとっては完全なる未知の世界です……
投稿: ふみお | 2006年12月25日 (月) 10:09