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2019年2月25日 (月)

第39回日本SF大賞の結果

すでに昨日発表されましたが、第39回日本SF大賞の結果は以下の通りとなりました。

大賞
 『飛ぶ孔雀』山尾悠子(文藝春秋) 
 『文字渦』円城塔(新潮社)  

功績賞
  横田順彌 

ということで、受賞者の皆さま、おめでとうございます! 横田さんもきっと喜んでくださることと思います。 詳しい選考内容は、後日、日本SF作家クラブ公式サイトに掲載されます。鋭意執筆中。

私は選考委員は今年で最後ですが、今年も良い結果が残せたのではないかと思っております。それにしても、いや~、選考委員の方々の読み込みがスゴイ。小説を読む者としても、作家としても、ものすごく勉強になりました。会があったらまたやりたい(すぐにじゃないけどw)とさえ思ったことです。関係者の皆様、お疲れさまでした。

2019年1月13日 (日)

トーク&サイン会 鈴木輝一郎 出張小説講座 in 八重洲 3rd

鈴木揮一郎さん主宰の下記イベントに出演いたします。

鈴木輝一郎 出張小説講座 in 八重洲 3rd

全国屈指のプロデビュー率を誇る鈴木輝一郎小説講座の、一日公開講座&公開作品講評、大好評につき、八重洲で3度目の開催です!
今回は、自身も推理作家協会賞受賞作家である鈴木氏の「ミステリーの書き方」トークショー&公開講座です。長丁場ですが決して退屈はしません!作家を目指す方はもちろん、小説好きなら必ず楽しめるイベントです。ふるってご参加ください!

※講座終了後、鈴木輝一郎さん、ゲスト作家の皆さんのサイン会を開催します。
〈主任講師&司会〉 鈴木輝一郎
課題図書 『何がなんでもミステリー作家になりたい!』(河出書房新社 1月25日発売)
〈ゲスト講師〉
佐藤青南(『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞)
課題図書『たとえば、君という裏切り』(祥伝社文庫)

高野史緒(日本ファンタジーノベル大賞最終候補、江戸川乱歩賞受賞)
課題図書『翼竜館の宝石商人』(講談社)
似鳥鶏(鮎川哲也賞佳作入選)
課題図書『叙述トリック短編集』(講談社)

〈タイムスケジュール〉

14:00~15:00 トークショー 佐藤青南&鈴木輝一郎「恋愛ミステリー&お仕事ミステリー」

15:00~16:00  トークショー 高野史緒&似鳥鶏&鈴木輝一郎「歴史ミステリー&本格ミステリー」

16:00~16:30 公開作品講評 佐藤青南&鈴木輝一郎&受講生1名

16:30~17:00 サイン会

・サイン用書籍のご購入は、開催前とサイン会の時間に、会場前のカウンターで承ります。

作家志望者の方には必ず有意義な勉強になるかと思いますし、読者の方々にとっても楽しめるイベントではないかと思っております。

定員80名。お申し込みはリンク先の八重洲ブックセンターのサイトにて。

2018年11月11日 (日)

グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行 (Kindle Single)

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遅くなりましたが、Amazon Single (Amazonの伝書籍リーダーKindleでしか販売しない本)から、グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行」を発売いたしました。以下、Amazonからコピペ。

ある夏の夕、かの有名な飛行船「ツェッペリン号」が現代日本の空を悠然と航行する――ありそうもないおとぎ話を、精密且つ繊細に描いてみせるSF中編。

女子高校生・夏紀は、母親の生まれ故郷である土浦を訪れた。約90年前の1929年8月、当時、世界最大の飛行船だった「グラーフ・ツェッペリン号」は史上初の世界一周飛行の途中、ここ土浦にある霞ヶ浦海軍航空隊基地に寄港した。

ところが、夏紀には小学生の頃、祖母の葬儀のために来た当地で、確かに巨大な飛行船を見た記憶があった。その話を聞いた従兄の登志夫は、量子コンピュータに接続した拡張現実装置を夏紀に装着させ、もう一度現れるはずのツェッペリン号を追跡しようとするが……

時間はまっすぐに流れるのか? 真実は常にひとつなのか? 刺激的な思索に満ちた野心作。

土浦が舞台の小説は、もしかしたら連城三紀彦の「戻り川心中」以来かも(私は「戻り川心中」土浦説をとっています)。ややラノベ寄りで今までの私の作品とはちょっとイメージが違うかもしれませんが、これも私の一面です。

よろしくお願いいたしますです。

2018年11月 1日 (木)

鈴木揮一郎小説講座

10月27日に、鈴木揮一郎小説講座のゲスト講師(電話参加)をいたしました。

以下、一般公開分のまとめです。

SFを書きたい人に

ファンタスチカを書きたい人に

作家に必要な才能とは?

喉の手術の後遺症でちっょと滑舌が悪くて申し訳ない。

早い話、「勉強しよう」ということと、「読者を見下すな!」という話。

しかし、鈴木さんによると、視聴した人たちの反応として、「勉強しよう」という発言に対しては賛否両論なんですって!

これはびっくり。鈴木さんと「小説書くための勉強、そんなにしたくないのか(笑)。ていうかほんとに小説書きたいんかその人たち(笑)」という話になりました。

私が知る限り、いや、私よりはるかに顔が広い鈴木さんが知る限り、プロであり続けている人で、何らかの形で勉強し続けていない人なんて一人もいない。一方、一発アイディアとか感性だけで勝負しようとした人たちはみんなどこかに行ってしまった……。中には「勉強なんてバカバカしいw 遊んで暮らしてますよ」っていうポーズを取っている作家は確かにいる。だけど、その水面下の水かきがどうなのか、今一度よく考えてみて欲しい。小説書くために歴史なり法律なり科学なり、何かしらの勉強するのって、当たり前すぎて、講義でわざわざ言ってもいいのかな、誰にとっても言わずもがな、そんな当然のことを聞かされるなんて、講義受ける意味ないじゃんって思われないかな、と心配してたくらいなのに……

作家を志す方々は、あなたの好きなあの作家、あなたが尊敬するあの作家がどうしているか、今一度よく考えてみてほしいです。そして、ほかの誰でもない自分自身のために何をしてあげられるのか、よーーーく考えてほしいです。

2018年9月 1日 (土)

『翼竜館の宝石商人』発売

51sswpiclglこちらでのちょっと遅くなりましたが、『翼竜館の宝石商人』(講談社)が発売になりました。

以下、帯より

1662年晩夏のアムステルダム。宝石商人ホーへフェーンがペストで死んだ。
しかし遺体が埋葬された翌日、厳重に人の出入りが管理された館の、
鉄格子がはまった部屋で、ホーへフェーンに瓜二つの男が意識不明で発見される。
画家レンブラントの息子ティトゥスと記憶を失った男ナンドは、ひょんなことから
事態に巻き込まれ、謎の解明に乗り出す。

ペストの恐怖。蘇った死体。二重密室。
17世紀ネーデルラントの濃い闇の中から浮かび上がる真相とは。

というわけで、今回は謎解き以外のことはほぼやっておりません。この間あるインタビューで、何とかお高い社会派イメージに仕立て上げられそうになってゲラでめっちゃ抵抗しましたが、果たしてどこまで直してくれたことやら……。直ってなかったらここで晒して赤を入れます(笑)。

私としては「こう読んでほしい」とか「こういうメッセージが」みたいなことはいっさい言いません。それは個々の読者の「読む才能」の発揮しどころなので、作者でさえ口出しできる領域ではないと思うので。ただ、気づいてほしいとすれば、さる大御所ミステリ作家が言った「三大〇〇〇〇」をいっぺんにクリアしているというところでしょうか。そこに「このミス」の投票者とかが気づいてくれたら嬉しいですねえ。そのうちどこかでネタバレ読書会とかやりたいところです。

というわけで、どうかよろしくお願いいたします。

2018年8月 6日 (月)

中傷禁止でお願いします

特定の文筆家に対する中傷の書き込み数件と、その発端となった書き込み一件を削除しました。

ひとんちでよその人の悪口言うのやめてね。私は乗りませんから。よからぬ書き込みは見つけ次第削除します。あまりにひどいようならコメント欄を閉鎖します。

2018年8月 5日 (日)

その女アレックスたち

フランスで自分がセクハラと暴力を受けた時の映像を公開してたたえられている女性がいるけど、フランスのそういう#me too運動を見ていると、フランスも変わってきていると実感する。

ミステリ作家ながらゴンクール賞を受賞して話題になったピエール・ルメートルの一作、『その女アレックス』は、最初から最後までショッキングな小説だけど、中でもとりわけ生々しくショッキングだったのは、性的暴力を受けた女性に対してほかの女性が「そんなのよくあることでしょ。そのくらい受け流せなくちゃ大人じゃないわ」的な発言をする下り。

フランスって、ほんとこういうところあるのよね~。私がフランスには住めないなと思った理由の一つでもある。女の価値は男に誘惑されてナンボで、女同士でマウンティグし合うところ。そして、性的な経験をすべて勲章にしてしまう女が上位に行くというか。

でも、そんなにどっぷりとフランスに関わっているわけではない私にも、最近、変わってきていると感じられる。私にとって、『その女アレックス』はその象徴といえる。

フランスに行くと、80年代に比べて女性同士で助け合う場面が増えたようにも感じる。90年代くらいまでは、「助けを求めるなら異性に」って感じだったからなあ。変わってきたと感じるのは、私が「娘」のカテゴリーじゃなくなったからだけではないはずだ。フランスはこういう面でのダメさは絶対変わらないだろうと思ってたけど。だから、日本だって、日本のダメなところを変えていくことはできるはずだと信じている。

その女アレックス「たち」がそう教えてくれていると、私は思っている。

TwitterもFacebookも世の中のダメなところをあげつらう書き込みであふれているけど、それよりも、いいことをした人を褒めたたえる書き込みをするようにすれば、日本ももっと良くなるんじゃなかろうかと私は思っている。って、これ自体、ネットのダメなところをあげつらってるって言われちゃうかもだが。

2018年7月22日 (日)

ハン・ソロ

昨日、シロクマと一緒に『ハン・ソロ』を(やっと)見てきた。...

う~ん。よくできてるし、飽きずに見られたし、印象は悪くないんだけど、I have good feeling about this. とかI hate you. I know.とかパロディも上手いし、L3とかキーラのキャラもいいし、けど……何だろう、このワクワク感のなさは。ワクワクしないのは私が抗鬱剤のヒトだからというだけではないようで、なんかみんな言うのよね。なので「個人の感想です」にとどまらないワクワク感のなさなのだろう。

やっぱりフォース抜きのSWは難しい。ローグ・ワンは奇跡だったのかかもしれない。

フォースは、戦士にとっても映画にとっても非常に「都合のいい」力だ。だけど、都合がいいからと言って都合よく使ってしまうと、戦士も映画もダークサイドに堕ちてしまう。だからそれをいかに律するか、律しつつもいかに最大限使うか、という課題がSWにはある。そこが面白さの原動力になっているんだと思う。

『最後のジェダイ』がさほどじゃなかったのも、カイロ・レンとレイのフォースを介した相克(そしてあるいは愛)を描かなかったからだと思う。

『ハン・ソロ』はどうやらエネルギー体としてあのキャラ(ネタバレを防ぐ価値もないけど)を出してきてシリーズ化をもくろんでる風だけど、期待はしていない。

本編の九作目で思い切ったことをやってくれるのを祈るばかりだーーーー!

2018年5月27日 (日)

短篇ベストコレクション: 現代の小説2018 (書影あり)

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日本文藝家協会編の『短篇ベストコレクション: 現代の小説2018』の書影と、収録作家の一覧が発表になりました。私の収録作は「ハンノキのある島で」になります。

以下コピペ。

おなじみのベテラン以外は、いつになく清新な顔ぶれになった。日本のエンターテインメント小説の現在を如実に表しているのかもしれない。中途半端な人気に胡坐をかいているような者たちは新たなる芽にたちまち押し出されてしまうのだ。2017年度、小説誌に発表されたあまたの作品から選ばれた16作品をご堪能あれ。選考委員は、川村湊、清原康正、杉江松恋、森下一仁。

川上弘美 雪舟えま 河﨑秋子 小川洋子 野﨑まど 高野史緒 いしいしんじ 小田雅久仁 澤村伊智 恩田陸 深緑野分 藤田宜永 唯川恵 青崎有吾 三崎亜記 勝山海百合

なんかえらい挑発的な惹句ですが……

わし、お馴染みのベテランでもなければ新たなる芽でもない……

目を引く惹句を書きたいのは分かるねんけど、でも、この言い方はちょっとどうなん?とウソ関西弁で思ってしまう。中途半端な人気にあぐらをかいてる作家なんて、わし、知らんけど。

人気のある人は人気のある人なりに、カルトな人気のある人はカルトな人気のある人なりに、多作の人は多作の人なりに、寡作の人は寡作の人なりに、みなそれぞれに苦悩している様子しか知らんねんけど。高額の納税をする人も、「食ってゆく」ほどには書かない人も、求められる作品が書ける人も、天からの啓示で「何か」に書かされている人も、みなそれぞれに苦悩していて、人気にあぐらをかいてる人もいなければ、「中途半端な人気」なんてものもないんだよう~! 作家にも読者にもこんなこと言うたらあかんやないかと、やっぱりウソ関西弁で思ってしまう。

それはそうと……

面子はややSF寄りかなあ。どうでしょう。実際の作品はどんな感じだろう。惹句はともかく、このアンソロジー自体は楽しみにしておりますです。

2018年5月22日 (火)

短篇ベストコレクション 現代の小説2018

書影等まだですが、徳間書店刊の「短篇ベストコレクション 現代の小説2018」に、私の「ハンノキのある島で」が収録されました。

今年は体調面の問題がものすごく大きかったので、著者校の段階で講談社や日本文藝家協会に迷惑をかけてしまいました……本当に申し訳ございませんです……そして、ご協力くださった皆様に感謝の意をささげたいです。

書影やその他の収録作が判明したらまたエントリを上げます。

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